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2018/11/04
SYSTEM
18:26:03
名無し様が入室しました。
SYSTEM
18:26:28
様が入室しました。
18:29:08
イルスファール王国、商業地区の大通り。
18:29:28
今日も今日とて、たくさんの人、ものでにぎわっている。
18:30:15
普通に手に入るものであれば、そろわないものはほぼないだろう。
18:30:29
そんな昼下がり。
ニルツェ
18:31:34
もぐもぐと歩き食いをしながら、市場を闊歩するニルツェ。ランドラーズで買い物をしてきたのだろう。手提げ袋から、パンの頭が覗いている。
ゾールソモーン
18:34:09
武器屋の前で……杖をまるで睨むような。そんな顔つきだ。
18:35:21
「お客さん…… お客さん」
ゾールソモーン
18:35:44
「おかしい……売れ残りのはずでは……」
18:36:42
「あの……。買うの…… 買わないの?」 あんまりじっと睨んでいるので、店番の腰が少し引けている
ニルツェ
18:37:46
ふと見知った顔が武器屋の前でじっと立っているのを見つけ、「んー……?」もぐもぐ、ごっくん。
ゾールソモーン
18:37:53
「この杖……いつから?」
18:42:07
「ちょうど欲しいって人もいたんだが、条件が合わなくてねー。他に欲しいって人もいるし、買うなら、早い者勝ち。いまがチャンスだよ」
18:42:42
彼女は前に来たことがあるのだが、たくさんの客が通る市場だ。一人ひとりの事までは覚えていないのかもしれない。
ゾールソモーン
18:43:41
「…………競合相手が既にいる、か」 そんなふうに理解したようだ。
18:44:20
「お値段は」 あまり期待していないような感じで、一応聞く。
18:45:28
「そうだな、おおまけにまけて…… 今なら8000でどうだい!」
ニルツェ
18:45:35
「ちょっとちょっとちょっとちょっと!」
ゾールソモーン
18:45:58
「は?」 さっきの睨みより顔が凄んだぞ。
ニルツェ
18:46:11
「こないだは7000って言ってたじゃん! なんで値上がってんのおじさん!」と、横から入ってきたぞ。
ゾールソモーン
18:46:33
「あ、え」 突然の知人に驚いた。
18:47:34
「えっ。いや、ははは、そうだったかな!」
ニルツェ
18:47:51
「やほー、ゾールん。また買い物?」
ゾールソモーン
18:48:25
「……」 じろりと店番を一瞥しつつ、
18:48:54
「そう。売れ残りなら、多少の値引きがあるだろうかと、寄ってみたら……」 さっきのアレよ。
18:50:05
「あー…… も、ものには相場ってものがあるのさ! 欲しがる人がおおければ、値段もあがる……そういうものなんですよ、お客さん」
18:50:45
たらーり、冷や汗
ニルツェ
18:52:27
「ね、ね、ちょっと」ちょいちょい、とゾールを手招きする。
ゾールソモーン
18:52:47
「へぇ……そう」 と何か言いそうになったところで手招きをされて
ニルツェ
18:53:13
「ジッサイのところ、どうなの? いくらまでなら出せるのさ」 こそこそ。
ゾールソモーン
18:54:52
「……6500」 腕輪か指輪を売ろうと思ってた換算である。
ニルツェ
18:55:18
「ふむふむ。なーるほどね……」
18:56:30
「……ほしいの? あれ。確か…… こないだも、見てたよね」
ゾールソモーン
18:56:44
「しょうがない。やはり、確実に7000以上貯めた方がいい事が、今のでよくわかった」
18:57:09
「そうでなければ、あんなに執着はしない」
ニルツェ
18:57:43
「………」 ゾールの顔をじっと見て、 「よーし……」 にかっと笑った。
18:58:32
「ねーねーおじさん」
18:58:42
「な、なんだい。話はまとまったかい」
ゾールソモーン
18:59:11
「いい。見苦しく交渉しなくても」
ニルツェ
19:00:09
「えー。見苦しくなんかないよ」唇を尖らせる。
19:02:24
「ねー。おじさんってさ、このあいだ遺跡ギルドの辺りをうろうろしてなかった?」
19:02:43
「は。な……なんのことかな」
ゾールソモーン
19:02:47
「……?」 いきなり何を言っているんだろう。
ニルツェ
19:03:16
「えー、絶対おじさんだったよー。きれ~なお姉さんと一緒に歩いてたから、すっごく印象に残ってるもん」
19:03:37
遺跡ギルドのあるエリアは、花街でもある。
ゾールソモーン
19:05:14
まあ、そういう遊びをする人物ということなんだろう、とは思うが意味するところが理解できずニルツェを見る。
ニルツェ
19:06:40
「もう、モテモテでいいな~おじさんは。……奥さんに知られないといいね」
19:06:58
「はははは………」
ゾールソモーン
19:07:13
「ああ……そういう、不誠実な。値上がりもそうだし、女性にもそうなのね」
ニルツェ
19:07:30
「よくないなあ。よくないよねえゾールん。本当よくない」
ゾールソモーン
19:07:33
あからさまに軽蔑な視線だ。
19:07:43
「は、はははは、は………」
ニルツェ
19:08:04
ニルツェはにこにこしている。
ゾールソモーン
19:08:24
「ただならぬ仲となった、人に対して……何も思わない人物、か」
19:08:51
「信頼を超え、心結ぶ仲になったと、奥さんはきっと……信じていたでしょうね」
19:09:08
「ヒイイイ」
19:09:20
「わ、わかったわかった、わかったから。分かったからそれ以上は! こ、この杖だろ? 分かったから、7500でどうだい」
ニルツェ
19:09:29
「6500」
19:09:44
「な……7300」
ニルツェ
19:09:50
「6500」
ゾールソモーン
19:09:55
「なんて浅ましい」
19:10:00
「………7200」
ニルツェ
19:10:06
「6500」
19:10:19
「…………………7000で」
ゾールソモーン
19:10:30
「……」
ニルツェ
19:10:44
まあ、そんなところか。 「………じゃ、後は」
19:11:05
「ゾールん、手ぇ出して」
ゾールソモーン
19:11:26
指輪と腕輪とあと何か売ったらぎりぎり届くかな、と考えていると
19:12:01
「何……?」 他になにかあるのか、と手を出した。
ニルツェ
19:13:01
ベルトポーチから取り出し、じゃら、と音がする革袋を、ゾールの手に載せた。「たぶん、これで足りるんじゃないかな」
ゾールソモーン
19:14:11
「ちょ、ちょっと」 思わず狼狽える。
ニルツェ
19:15:47
「あ。貸しだからね、貸し。……キミがこんなにものを欲しがるのってはじめて見る気がするし、きっと必要なものなんでしょ?」
19:16:09
まあ、それに、仕事で、妖精魔法には何度もお世話になっているし。
ゾールソモーン
19:16:55
「…………」 しばらく考えるように俯いて、店主へ向く。
19:17:26
「…………」 汗だらだら。
ゾールソモーン
19:19:20
がさりと袋の中から金の入った革袋を取り出すと、机に念を押すようにどすりと置いて、その上に貸してもらった金をちょんと置いた。
ニルツェ
19:20:04
にこにこしながら見ている。
ゾールソモーン
19:20:24
「買います」 冷たい声だ。
19:20:42
冷や汗をたらしながら、「ええと……」 と、金を数え始めた。 「……はい、確かに」
19:21:14
「どうもお買い上げありがとうございます!」 やけくそぎみ。
ゾールソモーン
19:23:15
目的のブツを荒々しく手にとった。 「奥さんがミリッツァを信仰する者で無いといいわね」 吐き捨てるように。
19:23:37
「……あ、ありがとうございましたぁ」
ニルツェ
19:23:59
「あっはは」 と笑い、 「ごめんねおじさん、じゃーね。」
ゾールソモーン
19:24:37
武器屋から見えない位置へ歩を強めていく。
ニルツェ
19:25:13
店を後にし、歩きながら、 「まあまあ、そんなに怒んない怒んない。よかったじゃん。ちゃんと買えて」
ゾールソモーン
19:27:02
「……そうね。こんな事で怒っても、何にもなりやしない」 はあ、とため息。
19:27:23
見えなくなったであろうところで、歩を緩める。
19:27:54
そうして、ニルツェに向き直ると、深く頭を下げた。
ニルツェ
19:28:05
「………お」
19:29:07
往来である。辺りをきょろきょろして、 「ちょ、ちょっと、そんなにかしこまらなくていーって……」
ゾールソモーン
19:29:44
「……ごめんなさい。貸してくれて、ありがとう」 頭を上げた。
19:30:20
「……どうしても今言いたかったから」 じゃあ、と邪魔にならない位置を探そう
ニルツェ
19:30:20
すこし、顔が紅潮している。 「あはは、まあほら? 仕事仲間だし…… ニルもその方が助かるっていうか」
ゾールソモーン
19:30:52
「仕事仲間なだけで、私は貸し借りなんてしようとは思わない」
ニルツェ
19:31:54
「………」 頬をぽりぽり。 「じゃあ…… なに」 えー、あー、と意味のない声を出してから、 「……………友達?」
ゾールソモーン
19:32:08
端に立ち話できそうな場所が都合よくあった。移動しつつ、
ニルツェ
19:32:20
ついていくついていく。
ゾールソモーン
19:33:38
「貴女は、そう思ってくれてたから。貸してくれたんでしょう」
ニルツェ
19:34:51
「はは……改めてこういうのは、なんかくすぐったいな……」
ゾールソモーン
19:36:54
「……仮にそうでなくても、なかなか貸すまで踏み切れない、と思ってるのだけど」
19:37:02
「戸惑わせて、ごめん。本当に、助かったから」
ニルツェ
19:39:39
「なんか、すごい真剣な顔してたからさ」
19:39:56
「きっと必要なものだったんでしょ」
ゾールソモーン
19:41:14
「……次に依頼を受ける前に、欲しいものだった」 ニルツェを伺いながら。
ニルツェ
19:42:05
「その杖があると、だいぶ違うの? ニルが見ても、違いがよくわかんなくて」
ゾールソモーン
19:44:26
「今、伸び悩んでて。……これがあれば、間違いなく足しになる。魔法の、後押しをしてくれる杖」
ニルツェ
19:45:10
「そっかぁ……」 伸び悩んでること、はじめて知った。 「……それなら、うん、いい買い物だね」
ゾールソモーン
19:47:38
「魔力に自信があれば、もっと違う杖も選択肢に入る。……あまり言うべきことではないけど、貸してくれたから、言わせてもらった」
19:49:32
真剣な顔(睨み倒し)
ニルツェ
19:50:23
「ニルは魔法のことはさっぱり分かんないから…… 魔法使いにもいろいろ悩みがあるんだなぁ」 と、感心したような声。
19:50:50
「………」 ふかふかのパンを一つとって、真剣な顔の口元におしつけた。
ゾールソモーン
19:51:16
「ニルツェ達でいう、いい武器を買うのと変わはあ」 言い切れない。
ニルツェ
19:51:51
ランドラーズ定番商品の一つ。おいしいふかふかの胡桃パン。
ゾールソモーン
19:52:58
「……これも貸し?」 食べちゃったけど。
ニルツェ
19:53:09
「これは……サービス?」 にっと笑い、 「ゾールん、お昼ごはんは? 暇なら、そのへんでお茶してこーよ」
ゾールソモーン
19:55:31
「……」 ふと一瞬、表情を和らげて見せた。そのへんで、となるとと辺りを見回して、 「まだ。時間があるし、付き合う」
ニルツェ
19:56:05
「おーけー、そうこなくっちゃ」
19:56:42
「そうと決まればGOGO! ちょうどいいお店が近くにあるんだよね……」 と、楽しそうに喋りながら、道を歩いてゆく。
ゾールソモーン
19:58:27
「パン屋、果物屋、と来て……どんなお店?」 その後ろをついていく
ニルツェ
19:59:00
「紅茶のおいしいお店なんだ! ……」 と、ふたりの声が遠ざかってゆく。
19:59:07
@おつつ
ゾールソモーン
19:59:21
@やったぜ。
SYSTEM
19:59:24
名無し様が退室しました。
SYSTEM
19:59:28
様が退室しました。
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