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20181212Y_1

2018/12/12
SYSTEM
21:33:41
ニルツェ様が入室しました。
SYSTEM
21:34:28
ゾールソモーン様が入室しました。
21:36:19
※#139 最後の黄昏ラスト・グローミング前編の直後のお話。閉ざされた魔域の中でのできごとです
21:37:41
 
21:37:43
 
ニルツェ
21:37:57
ちょっとログをみつつ・・・
ゾールソモーン
21:38:08
わかる(わかる
21:41:47
魔剣を手に入れて、都にもどって
21:42:34
たぶんザイア???神殿か
21:42:42
その近くに休めるところを用意してもらって
21:42:51
そこで過ごす一夜ってかんじかな
21:44:21
よい?
ゾールソモーン
21:44:37
???神殿わらう
21:45:02
あっはい
21:45:06
その漢字で
21:45:12
よろしくおねがいします
21:45:19
 
21:45:20
 
21:48:08
ルシェンカ近くに発見された〈奈落の魔域〉。人が抱えられる程度のサイズで浮かび、過去何千年もそこにあり続けていたのではないかという疑いもある、奇妙な魔域。
21:51:07
その中で一行が訪れたのは、はるか昔に滅んだはずの古代魔法王国。空には魔界へ続く裂け目が開き、明日にはまさに滅ばんとする、そんな都であった。
21:52:30
都を救ったという女騎士、ジャンヌとの出会い。さまざまな想いを抱きつつも、彼女に協力することにした一行は、魔神を討つための魔剣を手に入れる。
21:52:47
そして、その夜のこと。
ニルツェ
21:54:05
「………」 宿舎にと借りた建物の一角。開かれた窓のへりに座って、ぼんやりと外をみている。
21:57:03
外から持ってきていた保存食を持ち出してきたのか、硬いパンをかじりながら。特に表情に浮かぶものはない。
21:58:23
建物の上階の窓からは、都の風景がよく見える。そしてその頭上には、まがまがしい裂け目の開いた夜空も。
ゾールソモーン
22:02:37
「お疲れ様」 ニルツェの後方、薄暗い廊下から声をかけた。
ニルツェ
22:05:34
体の半分は窓の外。足をぶらぶらとさせながら、「……ん」と、声のしたほうを見やった。
22:05:46
「どしたの。……眠れない?」
ゾールソモーン
22:10:25
「それは……こちらの台詞だったのだけれど」 同席の許可も特に聞かないまま、ニルツェへと近づく。
ニルツェ
22:11:42
あはは、と笑って、ちょっと肩をすくめる。
22:12:46
さすがにこの時間は、都も半分眠っているようだ。それでも、現代に比べれば大分明るいような気がする。
22:14:08
「…………」 口元に笑みを残しながら、どこか思いに沈んでいるような横顔。
ゾールソモーン
22:14:48
月からか、都からか、薄明かりに照らされた彼女の表情は芳しく無く見えた。
22:16:30
「核を打ち砕かんとする者の顔には見えないわね」 あまり本気でなく言いつつ、 「貴女こそ、どうかした?」
ニルツェ
22:17:23
皆でやるんでしょ、と口を尖らせつつ、「や、なんか、不思議だなあ、って」
22:19:06
「思ったより、……なんだか、普通だなあって。こんなものなのかなーって思ってた」
ゾールソモーン
22:19:12
「不思議……?」 同じように、窓の外を見やる。
ニルツェ
22:20:03
「世界が終わっちゃう前の夜って、もっと、……ひどい感じを想像してた」 絶望とか、暴動とか、色々な。
22:21:01
それが……。と、寝静まる都を見渡して、「静かなもんだよね」
ゾールソモーン
22:22:01
「…………思ったようなものもあれば、そうでないものもある。と思う」
ニルツェ
22:23:02
ゾールソモーンを振り返って、「ん」言葉の続きを促した。
ゾールソモーン
22:26:35
「終末なんて経験するものじゃないから、私にはわからないけど……こうして、案外直前まで普通だったところもある、のかもよ」
ニルツェ
22:28:47
「そんなもん、……なのかなぁ」
ゾールソモーン
22:30:29
「……」 次の言葉を出しかけた口を、ゆっくり結び、手を握り直す。
ニルツェ
22:32:41
ゾールの内心を知らず、それにしたって、と頬杖をつく。「ここまできても、またジャンヌが何とかしてくれると思ってるんだよ」
ゾールソモーン
22:33:14
「ここの人たち?」
ニルツェ
22:33:30
「ん」と、声だけで頷く。
ゾールソモーン
22:38:13
「そう……ね」 裂け目から、都の方に視線を移し、ため息を吐いた。ニルツェと同じように薄明かりに照らされて見えた顔色は、そのせいなのかあまり良くなくも見える。
ニルツェ
22:39:18
「これって、昔本当にあったことなのかな……」
22:41:06
「そりゃあさ、ジャンヌはすごい人なんだろうけど。国中があのひとがいれば大丈夫って信じてて…… なんか、ちょっと、こわいなって思っちゃった」
22:41:39
「この国の人たちも、ジャンヌも」
ゾールソモーン
22:44:28
「………」 左手を握ったまま、人差し指を親指で擦る。
22:45:18
「人1人に、あんなに頼りすぎると、ね。……ちょっと前までは、それも分散していたかもしれないけれど。」
22:45:50
「……ジャンヌも、か」
ニルツェ
22:47:57
人々が命運を全部預けてしまうくらいの、「それだけの信頼向けられて、どうしてあんな風にいられるんだろうって」
22:49:42
自分なんて、あの魔剣を預かっただけで今から緊張してるってのに。
ゾールソモーン
22:50:53
「…………ねえ、ニルツェ。不安になっても、貴女は平気?」
22:51:13
窓の外から視線を変えずに言う。
ニルツェ
22:52:27
「ていどによる……かな」
22:54:43
「ちょっとやそっとじゃへこたれないつもりはあるけどね、このニルツェさんは」
ゾールソモーン
22:57:21
「そう。……それじゃあ……ここからは私の憶測とか、が混じるけど。話半分に聞くか、どんな意味でも聞くに堪えなくなったら、途中で止めてくれてもいい」
ニルツェ
22:58:33
「ん……。う、うん」 改まったゾールの言葉に、若干気圧されたように頷く。
ゾールソモーン
22:59:17
「大事な日が控えてるのに、無闇に人を不安にさせるような事を言ってしまったら……と、思うと」
22:59:45
「……自分の考えなんて、語らずにいた方がいいかもと、迷ってたから」
23:01:14
「なんでもない風に、その……言えたら、一番いいのだけど、ね」
ニルツェ
23:01:34
「いいよ、聞かせて」 と、答える。それから付け加えるように、 「……ここまで言われて聞かなかったら、ぎゃくに心残りになっちゃうよ。気になって気になって明日の戦いの最中も思い出しちゃうかも」と、冗談めかした。
ゾールソモーン
23:03:31
「……うまい言い方が出来なかった、ごめん」 両手を組み直す。
23:06:36
「一応……昔に、こういう事はあった。そういう記述を見た事がある」
ニルツェ
23:09:01
「…………」 そう切り出したゾールを見て、少し驚いた顔をする。
ゾールソモーン
23:10:57
「ここの人たちの背景とは違うけど、魔法文明時代に魔神召喚の儀式に失敗して封印に死力を尽くす……という話」
23:12:51
「ちょうど、その事を彷彿するわね」 裂け目を一瞥しながら。
ニルツェ
23:13:12
「そうなんだ。魔域での出来事は、ねじ曲がったり、元とちがう形になっていることもあるっていうし、そういう話のひとつが元になってるのかな……」
23:13:46
「その話でも、ジャンヌみたいな人がいたの?」
ゾールソモーン
23:15:21
「もしかしたら居たかもしれないし、居なかったかもしれないし。」
ニルツェ
23:17:16
聴きながら、姿勢を変えて、ゾールの顔がよく見えるようにする。
ゾールソモーン
23:23:55
「……ジャンヌがああしていられる、というのに関しては、本人と話さないとわからないこともあるだろうけど」
23:27:26
「最も頼れるに足る者が自分しかいなくて、そうせざるを得ない。期待に応えたい。人々を救いたい。予言が聞こえたから。など、か」
ニルツェ
23:28:29
「………」 英雄の話だろうか。
23:28:45
うん、と頷いて聞き入る。
ゾールソモーン
23:34:13
「……裂け目から落ちてくる核を壊しても、解決しなかったらどうする?」
ニルツェ
23:36:41
「それは、えっと…… この魔域の核が、別にあるっていうこと?」
ゾールソモーン
23:38:41
「もしもの話、そう。……数千年維持されてきたとも言われたその魔域が、その核を破壊するだけで終わるんだろうか」
ニルツェ
23:41:55
「それは——」 と口ごもる。 「……わかんない。でも、今のところそれっぽいのはあれだけだし……」
23:45:37
「ニルも、不思議に思っていることはあるよ。この世界が何千年も昔からあったのなら、ニルたちが来た時がちょうどこの日になるなんて、出来すぎだし——」 ずっとこの日を繰り返しているのか、それとも外から見たら止まったようなものなのか。魔域には常識が通じないのは、以前の経験で身をもってわかっている。
23:49:18
それに。もっと大きな不安を、自分はもっている。
23:49:52
言葉に出さずとも、表情に滲んでいた。
SYSTEM
23:53:08
 様が入室しました。
ゾールソモーン
23:53:47
「ジャンヌ達が王を倒す前から魔域に飲まれたか、その後に飲まれたか……まあそれにしても随分時が経ってるけれど」
ニルツェ
23:55:20
「そう——大昔なんだよね、ここ」 アダンやミワの時とは違うのだ。この魔域が崩れた時、彼らはいったい、どうなるのだろう。
ゾールソモーン
23:55:41
「……この魔域が、ジャンヌの願望だったら……」
ニルツェ
23:56:07
「……がんぼー?」
 
23:56:15
ゾールソモーンがそう口にすると、突然部屋の扉がコンコンと音を立てた。
ゾールソモーン
23:56:47
あからさまに肩を震わせて驚いた。
ジャンヌ
23:57:10
――私だ。まだ起きているか?」
ニルツェ
23:58:04
「あ……」
23:58:17
「う、うん。ちょっと待ってね、いま開ける!」
ゾールソモーン
23:58:45
首元のフードを掴み、窓辺を向いて深呼吸する。
ニルツェ
23:58:48
ゾールをちらっと見て、この話はいったん終わり、とのアイコンタクト。歩いて行って、扉を開ける。
ゾールソモーン
23:59:16
小さく数度頷く。
ジャンヌ
23:59:33
扉の先には、こんな時間でも鎧を纏ったままのジャンヌの姿。
23:59:57
手にはティーセットやお菓子の載ったトレイを持っている。
2018/12/13
ジャンヌ
00:00:29
「こんな時間にどうかと思ったんだが……まだ起きているなら、どうかと思ってな」
00:00:51
「温かい物を飲めば、多少眠りやすくなるだろう」
ニルツェ
00:00:57
「あ――」 ふわっと漂ういい匂い。 「んーん、何だか眠れなくて、おしゃべりしてたとこ! さあ、入って入って!」
ジャンヌ
00:01:53
「では、邪魔させてもらおう」
00:02:11
そう言って部屋に入り、片手で扉を閉めて、テーブルまでそのトレイを持っていく。
00:02:27
そのままてきぱきと三人分の紅茶を入れて、それぞれの前に置いた。
ゾールソモーン
00:03:04
「………」 静かに、長く息を吐ききってから、二人に向き直りゆっくり近寄る。
ジャンヌ
00:03:53
「ノックする前、私の名が聞こえた気がしたが、どんな話をしていたんだ?」
ニルツェ
00:03:58
「気を使わせちゃったかな」 と、あくまで朗らかに。 「まあ、ジャンヌなら、真夜中にお菓子を持ち出しても怒るような人いないかな」
00:04:28
「え」 カップを持ち上げたとこで、ちょっと止まる。聞こえていたのか。
ジャンヌ
00:04:45
「気遣いというより、私もなかなか寝付けなくてな」 怒る人がいない、という言葉には苦笑を返した。
ゾールソモーン
00:04:53
「……二人で、心配に思っていたところ、だった」
ジャンヌ
00:05:11
「心配?」
ニルツェ
00:05:31
つい、ゾールと顔を見合わせてしまう。
ゾールソモーン
00:05:35
頷いて、紅茶に手を付けた。
ジャンヌ
00:06:20
「何か心配させてしまうような事が――……いや、そんな事だらけか」
ニルツェ
00:07:09
「まあ、国じゅうの人たちを背負って戦うなんて、ニルたちにはそーぞーできないからさ」
ゾールソモーン
00:07:49
「それも、私達とそんなに変わらない年齢で、でしょう」
ニルツェ
00:08:10
「そういえば、ジャンヌっていくつなの?」 聞いたっけ? と。
ジャンヌ
00:08:17
「……君たちにまでそんな重荷を背負わせてしまおうとしているのは、申し訳なく思っている」
00:09:06
「……正直な所、応じて貰える方が驚くようなことだしな」
00:09:39
「私は……今19だ。恐らく、君たちと大きくは変わらないだろう?」
ニルツェ
00:11:31
「べつに、ニルたち自身のためでもあるから、そんなに気にしなくていーよ。降ってくる核をなんとかしたいのはニルたちも同じだし」 りがいのいっち、ってやつさ。
ゾールソモーン
00:12:37
「1人で背負うものじゃない、とは思ってるから……一助になれば幸いに思ってる」
ニルツェ
00:12:40
「19か……。うん、多分、そんなに変わらないんじゃないかな」
ジャンヌ
00:13:21
「魔喚の核を破壊出来なければ、この場にいる君たちにも少なからず被害が及ぶのは確かだろう。それでも……君たちが遠方からやってきたのならば、そちらに逃げる手段もあるのかもしれないからな」
00:13:58
「ふふ、見ず知らずの相手のためにそこまで言ってくれる人間はそうは居ないだろうな」
00:14:15
「……多分? ニルツェは自分の年齢をはっきりとは知らないのか?」
ゾールソモーン
00:14:28
「……1歳年上だったか」 まあそんなに変わらないけれど。
ニルツェ
00:15:48
「んー、そうだよ。親もいないしね」 紅茶を飲み飲み、お菓子を食べ食べ。 「べつに、そんなに珍しい話じゃないでしょ?」
ジャンヌ
00:16:19
「1歳や2歳の差など、あまり関係はないな。……ましてこのような状況においては、ね」
00:16:29
「……すまない。立ち入った事を聞いてしまったな」
ゾールソモーン
00:17:33
「色んな義理があるから……」 緩く頷きつつ。
ニルツェ
00:18:35
「いいよべつに。ニルにとってはそれが普通で、いまさら気にしたことなんてないし」 と、けらけら笑って。 「んー、でも年が分からないのは、それはそれでめんどくさいか。じゃあじゅーろくさいって事にしようかな。永遠の16歳」
00:19:13
「ジャンヌは、騎士になったのはいくつのときなんだっけ? 昔は、どっかの村でふつうに暮らしてたって聞いたような気がするけど」
ジャンヌ
00:21:26
「永遠の……」 ニルツェの言葉を反芻して、そこで少し考え込んで。 「……あ、ああ。村を出たのは、12か13の頃だったかな」
ニルツェ
00:23:10
「ずいぶん早いんだね。ニルたちの国では、15歳くらいでオトナって言われるようになるから、そのくらいに出てくる人が多いと思う」
ジャンヌ
00:24:26
「人々を護れという、神の声を聞いたんだ。それを切欠に、故郷を後にした。……この国の悪い噂は、私の住んでいた村にも流れてきていてな」
ニルツェ
00:25:17
「……シンタク、ってやつだ」 お菓子をぱくつきながら、言い慣れない言葉を言うように。
ジャンヌ
00:25:56
「ああ。その騎士神の声に従い、私は武器を手に取って……初めて戦場に出たのは、成人する少し前のことだ」
ゾールソモーン
00:26:17
「……」 お菓子を食み
00:26:21
紅茶でながしこむ。
ニルツェ
00:27:07
「こわくはなかった?」
00:27:56
朴訥な村娘だった少女が、14かそこらで戦場へ立つ姿を思い浮かべる。
ジャンヌ
00:28:00
「初めて実戦の場に出た時の事は今でも覚えているよ。……とても怖かった。命を落としかねない状況は勿論、相手の命を奪うということも。魔神のような手合はともかく、当時は人を相手にしなければならない事も多かった」
00:29:15
「……一度、左肩に思い切り矢を受けた事があってね。あれが戦場で受けた初めての大きな怪我だった」
ニルツェ
00:29:49
「………」 言われて、ジャンヌの肩をちらりと見た。
ジャンヌ
00:30:09
「……幸い命に別状はなく、その場ではどうにか取り繕ったが、戦場から脱した後、あまりの痛みと不安に泣いてしまったな」
ニルツェ
00:30:35
そりゃあね、と呟く。でも、 「それでも、帰らなかったんだ」
ジャンヌ
00:30:53
衣服と肩当てに包まれていて、怪我の様子を見る事は出来ない。
ゾールソモーン
00:31:22
「傷んだりは、しないの」
ジャンヌ
00:31:26
「ああ。そこで逃げ出してしまったら、この国の未来は永遠に閉ざされてしまうという確信めいたものがあった」
00:32:05
「痛みはしない。……だが、今でも時々その時の事を思い出しては、恐怖と不安に襲われる事はある」
ニルツェ
00:32:06
「それもその、神さまが?」
ジャンヌ
00:32:48
「はっきりとした啓示を受けたのは、最初だけだ。それからは、私自身の意志だな」
ニルツェ
00:35:14
――そうなんだ」 少し、意外そうな声音になった。神さまは神託をとやらをくださるわけではないのか。 「なんていうか、ものすごい5、6年間だね……」
ジャンヌ
00:36:03
「……それまでの人生をのんびりと過ごしてきた田舎娘にとっては、考えられないくらいにね」
00:36:27
「まあ……君たちにとってのこの2日間も、同じくらい信じられないものかも知れないが」
ニルツェ
00:36:56
「ん? あはは、そう言われればそうかも!」
ジャンヌ
00:37:40
「そういえば、君たちはどんな所から来たんだ?」
ニルツェ
00:38:38
「イルスファールっていう名前の、遠い国だよ」
ジャンヌ
00:39:45
「イルスファール……聞いた事がないな。遠くといっても、この近隣地方の国の名は大体知っているはずだが……そんな所から一体どうして、どうやってこんな所に」
ニルツェ
00:41:49
「ニルたちは冒険者なんだ。冒険者っていうのは、見たことのない場所や聞いたことのない事がだいすきなの。そんなものを追ってたら、流れに流れてここまで来ちゃった」
00:43:24
「ジャンヌのこの国に比べたら、ぜんぜん小っちゃい国じゃないかな。魔法もこんなに進んでないし」
ジャンヌ
00:43:43
「冒険者……そんな者たちがいるんだな。流れの旅人や魔術師は居るが、そういうものは聞いた事がない」
ゾールソモーン
00:44:22
「……あてのない旅を続けてきた、と思ってくれれば」
ジャンヌ
00:44:30
「……この国も、昔の姿など見る影も無くなってしまったけれどね」
ニルツェ
00:44:51
「そっか、こっちではそういう言い方はしないのかな。うん、その、流れの旅人と同じようなものだよ、多分」
ジャンヌ
00:45:21
「その旅の先にやってきた場所が、このような状態の国であるのは心苦しいな……。もっと活気のある、本当のこの国の姿を見て欲しかった」
ニルツェ
00:45:48
「そうなの? 今でも充分すぎるくらいすごいと思ったけどね……。人も物もいっぱいで、賑わってたし」
00:46:12
元はこれよりすごかったのか。うーん、ニルには想像ができない。
ジャンヌ
00:48:02
「ああ。本当はもっと人も多く、栄えていて、今と比べ物にならないくらい賑やかだったんだ」
ニルツェ
00:48:46
そう話すジャンヌの表情を眺めて。
00:48:48
「ジャンヌにとっては本当に、ここは守りたい国なんだね」
ジャンヌ
00:50:03
「勿論だ。人々の笑顔が溢れるこの国を、私は護りたい。……だからこそ、前王を否定し、彼の野望を防ごうとしたんだ」
00:50:37
「……そう、私はただ守りたかっただけなんだ」
ニルツェ
00:50:48
「……ジャンヌ?」
ジャンヌ
00:51:45
「あ――……ああ、すまない。少し、前の事を思い出してしまっただけだ」 はっとなって顔をあげて、困ったような笑みを浮かべて見せた。
ニルツェ
00:52:02
「………」
ゾールソモーン
00:52:27
「守れなかったものが……」 と、つい聞こうとして
00:53:04
紅茶をのんでやめました。
ジャンヌ
00:53:17
「……そういうわけではないさ。そうならないために、君たちの力を借りるんだ」 ゾールソモーンの言葉を継ぐように。
ニルツェ
00:54:29
「じゃあ、明日は頑張らなきゃね。ジャンヌのためなら、きっと、都の人も協力してくれると思うし」 なにかを確かめるようにジャンヌの目を見て。
ジャンヌ
00:55:29
「……うん、そうだな。この都市の人々は、私を信じてくれている。その声に応える事が私の責務だ」
ゾールソモーン
00:56:10
「善処する……けど、一応、ね。私達も、1人の人であることは……忘れないで欲しい」
ジャンヌ
00:56:25
「明日は――明日こそ、この悪夢を終わらせる。君たちがいれば、きっと」
ニルツェ
00:57:50
そうじゃなくて……と、言いそうになったが、明日の決戦を前にはりつめるジャンヌの決意を試すようなことを言うのは、ためらわれた。
ジャンヌ
00:57:57
「ああ。そこを履き違えたりはしない。共に戦う仲間であり、同時に、君たちも私が護りたいと願う相手のひとりなのだから」
00:58:18
「……ニルツェ? どうかしたか?」
ニルツェ
00:59:05
ううん、と小さく応えて、 「――明日は頑張るね」
ジャンヌ
00:59:41
その答えにしっかりと頷いて。 「よろしく頼む」
ニルツェ
01:00:26
「うん。――へへ、任せて!」
ゾールソモーン
01:00:41
「……互いを支えられるよう、努める」
ジャンヌ
01:00:48
「……では、私はそろそろ失礼しよう。君たちだけで話しておきたい事もあるだろうし、長居するのは憚られるからな」 湿っぽくなりつつあった空気を払拭するように、悪戯っぽく言ってから立ち上がる。
01:01:09
「食器はそのままにしておいてくれて構わない。明日の朝、片付けに来るよ」
ニルツェ
01:01:19
「うん、ありがとう。あったかいもの飲んだおかげで、ちょっと眠くなってきたし」
ゾールソモーン
01:02:05
「い、いや……気にせずとも……色々、ありがとう」
ニルツェ
01:02:29
「紅茶すっごくおいしかった。じゃあ、また明日ね」
ジャンヌ
01:03:02
「ああ、どういたしまして。――おやすみ、ふたりとも」
ニルツェ
01:03:04
ジャンヌに、手をちいさく振って。
01:03:26
「おーやすみぃ」
ジャンヌ
01:03:26
「……明日もまた、同じ言葉を言えるといいな」 祈るようにそう呟いてから、部屋を後にした。
SYSTEM
01:03:32
 様が退室しました。
ゾールソモーン
01:03:45
「……おやすみなさい」 後ろ姿に、そう言った。
ニルツェ
01:03:52
ジャンヌが立ち去ると、ふう、と息をついて。
01:04:21
「……ほんとに寝よっか。さすがに、すこしは休んでおかないともたないしねー」
ゾールソモーン
01:05:34
「そう、ね。邪魔をしてしまった」
ニルツェ
01:06:43
「ん」 ぽん、とゾールの頭を軽く叩き、笑顔で 「それじゃあ、ゾールんも。おやすみ」
ゾールソモーン
01:08:07
「……」 笑顔に笑顔を返すわけでもなく、不安げな雰囲気を隠せずにいたが、小さく頷いて
01:08:20
「おやすみなさい、ニルツェ」
01:09:00
この部屋を去っていった。
SYSTEM
01:09:02
ゾールソモーン様が退室しました。
ニルツェ
01:09:34
ゾールの最後の表情に、思うことはあったが
01:09:49
――……」
01:10:59
窓の外を無言で見やって、しばらく。
01:11:28
ベッドに歩いていって、ぼふっと身を投げた。
01:12:09
うつ伏せにベッドに沈んだまま、手探りでふかふかの枕をつかんで、自分の頭にかぶるようにした。
SYSTEM
01:12:15
ニルツェ様が退室しました。
発言統計
ニルツェ88回41.3%3350文字43.5%
その他(NPC)68回31.9%2640文字34.2%
ゾールソモーン56回26.3%1686文字21.9%
 1回0.5%34文字0.4%
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