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2018/12/24
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13:48:13
 様が入室しました。
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13:50:30
 様が入室しました。
 
13:53:44
  
13:53:46
 
13:55:11
――気が付けば、地獄にいた。
13:55:51
昏く燃え盛る炎は辺り一面を覆い尽くし、何人もの人間が地面に転がっている。
13:57:37
昏い炎に灼かれた人達は、ひとつも動かない。ただ、その身を灼かれていて、そして――
13:58:47
一人残らず、息絶えていた。
13:58:51
 
13:58:51
 
14:00:09
――ここは〈星の標〉。時刻は夕暮れ時だ。
14:00:25
客足は少なくはないが、また多くもない。
シルヴェ
14:03:54
静かな店内に、上階から慌ただしく階段を駆け下りてくる人影があった。顔は蒼褪め、荒く息を吐きながらカウンターに座り込むと、水を一つ注文する。
クラウディア
14:05:14
からんころん
シルヴェ
14:05:31
何かあったかとコボルド族の店員に声を掛けられながら、手渡された水を一度に飲み下し――グラスを置く頃には、荒く吐かれていた息も落ち着いていた。
クラウディア
14:05:58
店内を軽く見回すと見知った背中を見つけ、とてとてと向かう
14:07:09
「こんばんは、シルヴェストロ」 と言いながら隣の席に座る
シルヴェ
14:07:25
一言二言交わし、他の客に声をかけられ、そちらに向かっていくイーライの背を見送りつつ、額の汗を手の甲で拭う。
14:07:55
――あ、ああ」 少し驚いたように視線を向ける。 「こんばんは、クラウ」
クラウディア
14:09:35
「また昼寝でもしていたの?汗かいて……」 とからかいの言葉を言いかけて、顔を覗き込んで真顔となり 「どうしたの。顔色、真っ青よ
14:09:37
シルヴェ
14:10:55
「ん、ああいや大丈夫、ちょっと、その。……夢見ただけだから」 平気だよ、と微笑みながら、カウンターにいたヴィーラから、空になったカップに冷水が注ぎ直される。
クラウディア
14:13:31
「───」 じ
シルヴェ
14:13:55
「……」 ふいっと視線を背け、グラスを取って一口。
クラウディア
14:15:22
「なんで背けるのよ。まあ、確かに、病気ではなさそうだけれど」
シルヴェ
14:17:44
「……、いや、深い意味はないんだけど……仕事帰り?」 グラスを置いて、努めて平静そうに
クラウディア
14:19:05
「ええ。書庫とかの掃除だけど……」
シルヴェ
14:20:28
「お疲れ様。書庫整理も大変そうだね、本棚多そうだし……」
クラウディア
14:22:59
「まあね」こちらも水貰って一息つき「それより貴方、鏡見てみなさい。病気ではない、というのは分かったけど、大丈夫って言われても承知できないわよ」
シルヴェ
14:24:38
「……」 苦笑して、何度か言い辛そうに口を開いては閉じ 「本当に、嫌な夢を見ただけだよ」
クラウディア
14:25:37
「………どんな夢だったのよ」
シルヴェ
14:26:49
「……聞いても気分のいいものじゃないよ?」 前置きをして 「皆が、死ぬ夢……だと、思う」 
クラウディア
14:29:40
「そう……それは確かに悪夢ね。そんなに汗かく程じゃ、余程なんでしょう。で」
14:31:16
「原因、なんかあるんでしょ」
シルヴェ
14:33:17
「……少し前に受けた仕事で同行した人が亡くなって。そのせい、だとは思うけど」 歯切れが悪く、ぽつぽつ吐き出しつつ視線はグラスに落としたまま。
クラウディア
14:34:31
「そっか。馬鹿ね。そういうことは早く打ち明けなさいよ」
シルヴェ
14:35:02
「うぐ」 馬鹿って、と恨めしそうな視線を向け
クラウディア
14:36:45
「辛いのに、黙ってて、それで今夢を見て目を逸らせなくなったんでしょ。貴方、そういうことに拘る人だもの、そうなるのなんて当然じゃない」 何よ、と視線返しながら
シルヴェ
14:39:19
「……」 視線を逃がし 「辛かった、のかな。そのことについて、何も考えられなくてさ」
クラウディア
14:40:43
「……何も考えられなくなるっていうのは、心に酷いダメージを負ってる時にあることなの。せき止めてるだけ。暫くしてから決壊するわ」
シルヴェ
14:43:36
「決壊……」 それで夢に出たのか、と頷き 
クラウディア
14:44:23
「今からでもいいから、思ってること言ってみなさいよ。そういう時くらいは役に立ちたいわ」 ふいっと顔逸し
シルヴェ
14:45:08
「そういう時、って。普段は役に立ってないみたいに言わないでよ」 少しむっとして 
14:45:54
「……はじめて見たんだ。一緒に戦ってる人が、死ぬのって。そこにいるのに、どこかに行っちゃったみたいに見えてさ」
クラウディア
14:47:36
「貴方があまり淡白だから不安になるのよ」 言い返した 「……実際、その通りよ。体はそこにあっても、魂は旅立とうとするものだから……場所変える?」
シルヴェ
14:48:15
「たんぱく」 どういう意味だろう 「……ん。じゃあ、外の空気吸いたいな」
クラウディア
14:49:28
「そっけないって意味よ」 ふん 「ん、じゃあ中庭?」
シルヴェ
14:49:58
「そっけない……? 仕事の時とか、頼りにしてるんだけどな」 「解った、行こうか」 席を立ち
クラウディア
14:50:33
「だから、仕事じゃなくて、分かっていってるでしょ貴方」 ついてく
シルヴェ
14:51:43
「……?」 わかってない。扉を開けて中庭へ出て、深呼吸をする。
クラウディア
14:52:57
「彼氏彼女っていうのはプライベートでももっと頼っていいものなの」 ほっぺ軽くつねってやろ すぐやめるけど
シルヴェ
14:53:48
「いてっ」 つねられた。 「な、なんなんだ……」 ぼやきながら手近なところに座ろう。
クラウディア
14:55:23
「もっと私に甘えなさいよって、ここまで言わなきゃ分からないわけ?」 隣に腰掛け
シルヴェ
14:56:30
「あ、甘え……って、どうしたらいいのか」 深刻に解らない顔をしながら見返し
クラウディア
14:58:00
「……まあ、ここまでじゃなくてもいいけど、ちょっと寂しいとか辛いとか言う時に頼るとか」 ちょっと体引っ張って寄りかからせた 「まあ、今はさっきの話だけど」
シルヴェ
14:59:09
少し身動ぎはしても離れはせずにそのままに 「……うん。それで、ええと」
15:00:24
「人を殺すとか、蛮族を殺すとか、そういうことはしてきたけど。その、身近な人がそうなったのを見て……何だろう。何か、こう」 言い淀み
15:00:44
「ざわざわした、っていうか。……怖かった、が近いのかな」
クラウディア
15:03:28
「ん……それは当然の反応よ。身近な人の方が、自分に関わってくるのだもの」
15:05:17
「その人とは二度と言葉もかわせなくなるし、会うことも出来なくなるの。怖いのは当然だわ」
シルヴェ
15:06:27
「……」 続けられた言葉に瞳を揺らし、瞼を閉じる。 「そう、だね」
クラウディア
15:07:14
「蘇り、という手法もあるけれど、それも確実じゃない。むしろ還ってこない場合の方が圧倒的に多いわ」
シルヴェ
15:08:49
「……」 そういえば、蘇りについても彼らが話していた気がする。顛末は聞けていなかったが。
クラウディア
15:09:02
「言葉に出来ないのも、それでいいの。死に触れるというのは、一言じゃ言い表せないものよ」
シルヴェ
15:10:02
「いいのかな。人が死んでるのに、何も言えなくて」 
クラウディア
15:11:52
「誰に、何を言うというの? 大事なのはその死に触れた自分が、どうそれと向き合うか、でしょ」
シルヴェ
15:13:24
「ん。……そう、だけど」 何を言っても、と気付くのに少し要してから、そう吐き出し 「向き合う……普段通りにする、とか?」
クラウディア
15:17:39
「それが、向き合えている、と言えるならそれでいいわ」
15:19:08
「言い方は悪いけれど、どう折り合いをつけるか、ということ、分かる?」
シルヴェ
15:19:09
「……向き合えている、いないってどう判断したらいいんだろう」 
15:20:08
――、……ごめん、あんまり解ってない、かな」
クラウディア
15:23:30
「そっか……じゃあ、あなたはどうしたいんだと思う?」
シルヴェ
15:25:01
「僕がどうしたいか?」 視線を向けて
クラウディア
15:25:57
「戦いに身を置く中で、死に触れる機会は多い。冒険者や傭兵は、運が無かった、実力が無かった、仕方ない、と割り切る人もいる」
15:29:14
「そう考えて、自分の気持ちを納得させられるならそれもいいの。でも、それは貴方に出来る?」
シルヴェ
15:31:42
「……」 暫く逡巡して 「仕方ないとか、運がないとかで片付けるのは、嫌だな」 ぐ、と拳が握られる。 「実力は……そうなのかも、しれないけど」
15:33:49
「それでも、力不足だから、って納得するのは……出来ないと、思うな」
クラウディア
15:37:35
「納得できないなら、では自分はどうすればいいか、考えないとね」
シルヴェ
15:40:02
「ん……うん、自分で見つけないといけない所、だよね」 ひとつ息を吐き 「……仕方がないとか、運が悪いっていう人も、他に答えを見つけられなかったからそう言っているだけなのかもしれない、のか」
クラウディア
15:40:54
「うん。そうだと思うわ。死に慣れすぎて疲れちゃった人もいるんだと思う」
シルヴェ
15:41:49
「慣れる、か。……いつかそうなるのかな」 苦笑して、握った拳をゆっくり緩め
クラウディア
15:42:28
「そういう貴方はあまり見たくないわね」
15:43:07
「ごめん、私の話もあまり纏まり無くて」
シルヴェ
15:43:11
「それなら、そうはならないよ。……なれない、かもしれないけど」
15:43:39
「ううん。言葉にするだけでも、少しは落ち着いてきたから」 
クラウディア
15:45:44
「なんというか、これに関しては明確に答えって出せないの。人はそれぞれだし、その死が誰のものか、というのも、毎回違うから」
シルヴェ
15:46:40
「誰の、死か」 口に出して、先程の夢を思い出して口を噤む。
クラウディア
15:49:42
「私は、あなたが死ぬのは嫌よ?たぶん暫く立ち直れないわ」
シルヴェ
15:50:33
「……僕だって死ぬのは嫌だよ。まだ、約束だって守れてない」
クラウディア
15:56:08
「約束、約束か」
シルヴェ
15:56:25
「……うん?」
クラウディア
16:00:25
「ううん。そう思ってくれてるなら、まあ、いいかな」
シルヴェ
16:04:03
「幸せにする、って話の事だよね。何かあった?」
クラウディア
16:06:56
「貴方は何が幸せかなって、改めて思っただけよ」
16:07:57
「さっきの話に戻っちゃうけど、もし人の死に触れるのが辛ければ、やめちゃってもいいのよ?冒険者」
シルヴェ
16:10:23
「……」 冒険者以外の道を示されるのは何度目だったろう、とぼんやり考え 「ううん、やめないよ」
16:11:40
「死に触れるのが怖いなら、そもそも死なせなければいいんじゃないかなって……思ったんだけど……」 口にしてから随分大きなことを言っている事に気付いたようで、徐々に語尾が弱くなる。
クラウディア
16:12:14
「そっか。いいんじゃない。それ。立派なことよ」
16:13:04
「まあ、簡単じゃあないけれど」
シルヴェ
16:14:25
「出来るかは、解らないけど。……頑張ってやってみるよ」
16:17:15
「クラウは、やめた方が良いと思う?」
クラウディア
16:18:33
「ん、正直、その方が、危険も少ないし、いいのかなって思うことはあるわ。でもそれはお互い様でしょ?」
16:18:53
「それに、なんか、そうしたら貴方、腑抜けちゃいそうだし」
シルヴェ
16:19:16
「僕は……どうだろう。クラウが危ない目に遭ったりするのは嫌だけど……止めて欲しい、までかは」
16:19:28
「腑抜け……」 僕を何だと思ってるんだ
クラウディア
16:21:30
「明確に目標とかが見つかってるか、納得してるならいいけどね」
シルヴェ
16:23:58
「目標か……他に何かできたり、目標がある訳でもないからなあ」 うーん、と首を傾げ 「クラウは、冒険者としての目標はあるの?」
クラウディア
16:25:31
「これ、といったものはないけど、未知を知ることが目的かしらね」
シルヴェ
16:26:37
「知らない事を知る事か。それなら、色んな物が見聞き出来るから、冒険者は合ってるね」 頷き
クラウディア
16:28:00
「そうでもなければ、神殿で本でも読んでいればいいだけだもの。あとはまあ、冒険者って人の役に立つしね」
シルヴェ
16:30:32
「人の助けになりたいって言っていたもんね」
クラウディア
16:31:01
「私にはそう出来る能力があるのだから、やらないとね」
シルヴェ
16:31:40
「……うん、目標とはまたズレるけど。クラウが冒険者を続けるなら、守る為に僕も続けるようかな」
クラウディア
16:32:51
「ふふ。守ってくれるのね。嬉しいわ」
シルヴェ
16:33:31
「手伝いがしたいし、何より死んで欲しくないからね」
クラウディア
16:35:30
「ん……私もよ」
16:36:57
「少しは元気出てきた?」
シルヴェ
16:38:15
「ん。……死との向き合い方については、死なせないってだけの、強引な答えしか出せてないけれどね」 苦笑して、何の気なしに少し自分から寄りかかり
クラウディア
16:39:17
「ちょっと私の話が駆け足過ぎたわね。やっぱり時間のかかることだもの」
シルヴェ
16:39:49
「でも、すぐに見つかる事でもないでしょ?」
クラウディア
16:39:56
「……ええと、なんというか、弱ったら私が支えてあげるから、後ろ向きにならないでね、って、言いたかったの」
シルヴェ
16:41:24
「はは、……いつもルシアやクラウ達に支えられてきたからなあ」 もう少し頑張るよ、と苦笑して
クラウディア
16:42:30
「ルシアか……そうね、色々な人にお小言貰ってるのでしょうけど、感謝しなさいよ」
シルヴェ
16:44:07
「うん。恩は返していかないとな……クラウも、何かあったら言ってね」
クラウディア
16:44:34
「私は言いたいことあったらすぐ言ってるわ」
16:44:50
「さて、そろそろ戻る?」
シルヴェ
16:45:07
「そう?」 「ん、戻ろうか。陽も落ちちゃったし」
クラウディア
16:45:39
「ん。まあ、今日は私が一緒にいてあげるわ」
シルヴェ
16:46:31
「……有難う、クラウ」 「あ、それと。僕が死んでも、きっと還って来ようとする筈だから……、まあ、そんなに心配はしないでね」
クラウディア
16:47:16
「死なない努力をして頂戴ね。うん、まあ、うん。戻っても、ちゃんと受け入れてあげるから」
シルヴェ
16:48:18
「勿論。死なないで、ちゃんと生きて戻るけど、万が一ね」
クラウディア
16:49:59
「ん……分かった。あ、そう、言いたいことか、あとでちょっと言うわね」
シルヴェ
16:50:19
「あとで? 今じゃなくて?」
クラウディア
16:50:48
「うん。まああとで」
シルヴェ
16:51:11
「ん。じゃあ戻ろうか」 立ち上がって手を出し
クラウディア
16:51:35
「今日はあったかいものでも食べようかしらね」 手を取り
シルヴェ
16:52:10
「いいな、美味しいものが食べたい」 立ち上がったらすっと放し
クラウディア
16:53:16
「そういえば、今度何か作ってあげましょうか?」
シルヴェ
16:53:29
「クラウ、料理できたんだ?」
クラウディア
16:54:48
「出来るわよ。此処に泊まってる分には必要ないからしないだけで」
シルヴェ
16:55:26
「そっか」 ちょっと意外だった 「じゃあ、今度お願いしてもいい?」
クラウディア
16:55:54
「うん。何でもリクエストして頂戴な」 といいながら店の中にいこう
シルヴェ
16:56:11
「んー……じゃあ、肉」 ついていく
クラウディア
16:57:10
「雑な頼み方ね。まあ、工夫してみるわ」
シルヴェ
16:57:35
「あ、あんまり料理解らなくってさ……」
クラウディア
16:58:40
「じゃあそれも教えてあげる」 といった感じでいいかな
シルヴェ
16:58:56
「うん、お願いします」 はいさい。
クラウディア
16:59:20
お疲れ様でした
シルヴェ
16:59:36
お疲れ様でしたー。途中ふわっとしてたなあ、申し訳ない
クラウディア
16:59:43
なんか、クラウの話の纏まりがなかった。ごめんね
16:59:58
持ってく方向性を若干間違えた感。まあいいや!
シルヴェ
17:00:13
いやいや、悩んでる内容もぱっと提示できてなかったので……
クラウディア
17:00:30
次はもっと上手くロールしよう、ということで
17:00:33
撤退!
シルヴェ
17:00:39
はーい、撤退!
SYSTEM
17:00:42
 様が退室しました。
SYSTEM
17:00:44
 様が退室しました。
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