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2019/01/01
SYSTEM
01:27:12
 様が入室しました。
 
01:28:56
王都イルスファールの南、要塞都市ユディス。南の蛮族領域に対抗する最前線の地である。
01:31:09
その蛮族領からの侵攻作戦に対抗すべく、ユディスの東、ブランドン砦に冒険者達が集められた。
01:32:35
遊撃を得意とし、森に潜みながら巧みに北上していく蛮族の一派を率いるは妖刀に魅入られし剣鬼
01:35:32
敵の根城を突き止める三段構えの作戦と、止めの一手にて、剣鬼と相対したのは"星の標"の精鋭たち
01:37:27
死闘の末、勝利を掴み取ったのはイルスファール陣営ではあったが、その勝利の陰には多くの犠牲と、一組の兄妹の別れがあったのだった。
https://sw.tale.blue/log/20181226A_0.html
https://sw.tale.blue/log/20181230A_0.html
01:38:18
さて、そんな激戦を終え、王都に向けて北上する列車の中――
01:38:57
 
ミカサ
01:40:26
「………」異装の少女は座席に行儀よく腰かけ…眠っていた。異貌はそのままに、双角の片方が半ばより断ち切られたままである。
01:41:57
―――……ム、ムム……」戦場においては凛々しい表情も、寝顔となればあどけない。が、その凛々しい太眉が僅かに歪む。
01:43:44
「ムムム……」なにやら夢を見ているようだ。戦場での昂りが悪夢を見せているのかもしれない。
01:45:43
わたくしは、その日がこの地の年明けであり、これが初夢となったことを後に知ることになるのでした…
https://sw.tale.blue/log/20181231A_0.html
01:47:05
すぐ近くの席で、徒党の一員であるドワーフの少女が同じように"ひどい夢"を見ている事など知る由もなかったのです。
 
01:48:11
 
01:49:28
つわものどもの夢の跡を、死の穢れも悪夢も置き去りにして列車は北へと走り続けた。
01:50:57
そして、その日の一番列車として、王都イルスファールへと到着する。
01:52:39
年明けという事もあって、列車にはユディスから王都へと帰省する人々が大勢乗っていた。人混みは駅からわっと街のあちこちへと散って行く。それぞれの帰る場所、向かう場所へと
01:53:23
そんな一群から外れて、壁外の空き地に向かう者が一人。
01:54:40
異装の少女である。色糸と組紐で綴られた重装の具足に身の丈を超える金砕棒。艶やかな黒髪の合間から覗くのは不揃いの双角。
01:55:59
この空き地は元々鉄道公社が資材置き場にしていた場所だ。そこを冒険者たちが勝手に道具を持ち込んで修練所の様に使っている。
01:56:41
異装の少女もまたこの場所を鍛錬に用いている。何よりも…
ミカサ
01:58:02
「……ふぅ」この場所ではあの"耳鳴り"が聞こえない。その事に安堵の息を吐く
02:00:20
「……」黄泉還りを経験して以来、街中にいると頭痛や眩暈、耳鳴りに襲われるのだ。"星の標"に居る時も、である。
02:01:28
「……」大剣級への昇格の通知を受け取った折り、実はもう一つ、報せ…というよりは、警告を受け取っていた。
02:03:16
曰く、王都を歩いている時に何らかの"境界"を感じ取る事があるかもしれないが、口外してはならない、と
02:05:25
それが如何なる意味を持つのかは既に理解している。故郷にも同じモノがあったのだ。屍人を寄せ付けず、熟練の修羅をも跪かせる結界――〈守りの剣〉
02:06:47
王都の守りの要とも云えるその結界から『否』と告げられているようで、耳鳴りが聞こえると寂寥感を覚える事も多い。
02:10:26
此の地で生きると決め、受け入れられるために努力を重ねてきた。生来、不器用な性質故に中々身に付かなかったが、ようやく角を収める術を会得した矢先に不覚を取り、こうして結界に拒まれる事となった。
02:12:19
まことに一筋縄ではいかない。しかし、これこそが此の地に自分を遣わした鬼神の与え給うた試練なのだろう。
02:14:35
「鬼神様、御笠は決して負けませぬ。外の敵にも、裡なる敵にも打ち克ってご覧にいれましょう。」新年を迎えたという此の地で、決意を新たにします。
02:15:45
「……」それは、さておき、ずっと感じている違和感があるのです。それは、結界によるものではなく、もっと単純明快なもの
02:17:21
「……ん、……あぁ」そっと、その場所に手を触れる。とても敏感な部位であり、普段とは違う状態にある今、指先が触れるだけで声が漏れ、その在り様に嘆息してしまいます。
02:18:57
「ああ……、あぁ……」さわり、さわりと探るように指先でその部位をなぞります。思わず声が漏れてしまうのです。
02:22:28
「なんということでしょう……」その部位、妖刀の一閃に捨て身で抗った際に断ち切られた片角の断面に指をあてがい、肩を落として力なく呟いた。
02:26:20
あの時、既に戦いの趨勢は決していました。剣鬼は満身創痍で、邪刀から立ち昇った妖気も味方の猛攻によって散らされていた。
02:27:14
そう、徒党の中でただ一人……自分だけが、あの妖気に飲まれて力を振るう事が出来なかったのだ。
02:28:25
その悔しさから、無謀にも捨て身の一撃を敢行してしまった。その代償がこの片角だ。
02:30:42
鬼神は困難に正面から立ち向かい、打ち破るを由としているが、あれはどうなのか――結果だけを踏まえれば明らかに無用で無謀な挑戦だった。
02:33:00
”ないとめあ"の角は異貌状態と通常状態を行き来する際に折れていたとして元に戻るのだという。それを試さずにきたのは…
02:34:19
「ああ、もし……、もしも……」そう、もしもこの角が戻らなかったら、それは鬼神が自分の行いを否定したという事になるのではないか。それが恐ろしい。
02:36:30
「ハッ…そうです……」取り出したるは握り飯。朝餉用に買い求めたものだったが、その飯粒を指先でひとかけ摘まみ取る。
02:37:44
「んっ……ムムム…」そして、その米粒を角の断面に押し付け、擦り潰します。
02:38:54
―――」そして、折れた角にも同様に米粒を塗りつけると、慎重に、慎重に繋ぎ合わせるのです。
02:40:28
結果は――
(綺麗に張り付けることが出来た , 一見綺麗に接着出来ているが向きが違う , 明らかに逆向き , 完全にズレている) → [完全にズレている]
02:42:49
「あああぁ……」鏡を見ずともわかります。これは明らかにズレています。しかも、断面からはみ出た即席の糊が角の側面にべたべたと張り付いています。
02:45:24
「わたくしったら、本当に、なんて…」己の不器用を嘆きます。糊は指にも付着していて、再挑戦をしようものなら今度は髪にまでついてしまいそうです
02:53:43
道具が持ち込まれていると言っても、手水や厠があるわけでもなく、先に布巾でも用意しておけば良かったものを、そういった備えも足りなかった。
02:57:07
わたくしは歪な双角と、飯粒に塗れて持って行く先を見失った手を所在無く彷徨わせながらその場に留まるのでした…
 
02:57:13
 
02:57:36
今宵はもう遅いので続きは明日に(この内容で続き!?)
SYSTEM
11:37:41
様が入室しました。
11:38:16
あけましておめでとうございまする
11:38:29
 
ミカサ
11:42:24
「ハッ…」いけません。己の至らなさに放心してしまいました。
11:44:52
「まずは…」気が付けば乾いていた飯粒を指からペリペリと取り除きましょう
11:48:12
「あっ」ポロリと貼り付けた角が落ちました
11:52:25
「うぅ……」やはり、米粒で接着するのは無理があったのです。拾い上げた角は飯粒と土に塗れて何だか酷い有り様で、もののあはれを感じさせます。
11:57:53
「ああ、どうしましょう…」落ちた角の汚れを落としましたが、流石にもう一度接着を試みるのは諦めました。
12:00:07
「いえ、いけません…」ミカサ、諦めては仕合はそこで終了です。先ほどは、そう、ズレていたのです。だから巧く繋がらなかった。そうに違いありません。
12:02:10
―――」フンス、と気合いを入れ直し、わたくしは今一度、角の接合に挑戦するのです。
12:02:18
結果――
(綺麗に張り付けることが出来た , 一見綺麗に接着出来ているが向きが違う , 明らかに逆向き , 完全にズレている , 度重なる落下で折れた角が更に折れた , 実は反対側の角にもヒビが入っていて落ちた) → [ 完全にズレている]
12:03:21
「あああぁ………」ミカサはなんと不器用なのでしょうか、同じ過ちを二度も…!
12:06:47
「わたくしは敗北者です……犬畜生にも劣る端女です……これでは鬼神様に見放されるも道理……ふ、ふふふ…」
SYSTEM
12:08:34
 様が入室しました。
ミカサ
12:09:03
「ハッ!? い、いけません、いけません! あるまじきことを…!」そう、今ならまだやり直しが利く筈です。飯粒が固まる前に、この過ちを正さねば――
12:09:46
わたくしは歪な片角を握りしめると、えいやっと気合いをば入れ――
(綺麗に張り付けることが出来た , 一見綺麗に接着出来ているが向きが違う , 明らかに逆向き , 完全にズレている , 度重なる落下で折れた角が更に折れた , 実は反対側の角にもヒビが入っていて落ちた) → [ 完全にズレている]
12:10:00
「あああああああああああぁぁぁ……」
クリスティナ
12:13:28
「……」 なんかとんでもないものを見てしまった。という表情で固まる、完全オフの私服に換装したクリスティナ。
ミカサ
12:15:46
「駄目……わたくしは駄目……不束者や粗忽者などという区切りには収まらない、駄鬼……なんということでしょう……なんということでしょう……」両手両膝が土に汚れるのも厭わず、がっくりと項垂れました。
クリスティナ
12:16:35
「……いや。そなた何やってるのだ」 呆れた表情で歩み寄る。甲冑ではないせいで違和感の塊の私だ
12:17:55
「ほれ、立つがいい。土まみれではないか」 ぐい、と引き起こして、膝をぱんぱんと払ってやろう
ミカサ
12:18:00
「……?」のろのろとした動作でそちらを向けば、侮蔑の表情(主観)を浮かべた戦友の姿がそこに
12:19:40
「ああぁ…く、クリス様、どうか、どうかご容赦を、見ないでくださいまし、わたくしのような敗北者には、どうぞお構いにならずに! いけませぬ、敗け癖が伝染りまする…!」何かおかしなことを口走ってしまったやもしれません
クリスティナ
12:20:15
「負け癖とはまた妙なことを……短い付き合いのせいか、そなたの思考はようわからぬ」
12:21:35
「ああもう……そなた、折れた角に未練というか、角は何かの誇りであるのか? ひどいありさまではないか」 ポケットからハンカチ取り出して、えらいことになっている接合部(ミカサ側)を一旦拭ってやろう
ミカサ
12:21:58
「申し訳ございませぬ、申し訳ございませぬ……わたくしはまたしても己に敗けたのでございます…」
クリスティナ
12:22:58
「それは此度の戦の事か? 全く、あれは大丈夫と分かっても肝が冷えたぞ」
ミカサ
12:23:27
「覚悟の上での行い(捨て身の反撃)であったというのに、ミカサは悔いてしまったのです……いえ、畏れたのです……ああ、何と恥ずべき事でしょう」
クリスティナ
12:23:58
「……」 こりゃあ駄目だな。腕を組んで苦笑する。
12:24:35
「そらミカサよ。そこにベンチがある。立ち話では聞くことも聞けんぞ」 手を引いてベンチへ座らせよう
ミカサ
12:25:27
「は……不調法をお赦しくださいませ……ああ、わたくしったら何て気の利かない……」
クリスティナ
12:26:31
それから、たぶんあるだろう露店で適当にジュースでも2つ買ってきて、片方をミカサへ
ミカサ
12:27:34
駅の方に戻ればそういった露店もございましょう。しかし、わたくしのような敗北者には道端の草でも食ませておけば良いのです…
クリスティナ
12:27:54
「ほら。どうせ何も飲み食いしておらんのだろう。先ずは一服」
12:28:33
言って押し付けると、自分も隣にドカっと座る
ミカサ
12:29:28
「お心遣い、有難く……」差し出されたものを無碍に扱う無礼は流石に出来ませぬので、受け取りますが口を付ける気にはなかなかなれないのでした。
クリスティナ
12:30:33
「ほう。私の奢りが飲めぬと」 なんてニヤリと笑っておどかしながら自分は一口
ミカサ
12:31:56
「はっ……も、申し訳ありませぬ、そのような事はっ」慌てて口にすると。果汁の甘みに堂々巡りの思考で茹だった頭が少しばかり落ち着いて参ります
クリスティナ
12:32:21
「……そなたはなあ。生真面目過ぎるのであろうな」
ミカサ
12:33:57
「ご覧の通り、曲がり角にございますれば……生き方は真っ直ぐにあれ、と……それも、折れてしまいましたが……」
クリスティナ
12:35:06
「私はそなたが無様を晒したとは到底思えぬし、私よりなお真っ直ぐな生き方をしておると思うがの。なんだ、思い悩むことがあるなら聞くぞ」
ミカサ
12:35:32
「この角は…鬼神様より賜りし御印……鬼ヶ島に生まれた、わたくし達、夜叉の誇りにございます……」
クリスティナ
12:36:32
「遠い場所から流されてきたのであったな、そなたは」 若干その鬼神様とやらは気になることがあるが、まあ、ここでいう事でもあるまい。
ミカサ
12:36:42
「戦場にて華々しく戦い、折れ、砕けるは止む無き事、いえ、誉れとも言えましょう。ですが、わたくしは……あの妖気を前に、怯んでしまいました。」
クリスティナ
12:37:41
「ふむ……それで、その後の”アレ”か」 決死の反撃を思い返して呟く
ミカサ
12:37:57
「どなたも勇敢に立ち向かっていく中、わたくしだけが、あのような無様を……あってはならぬことです、あってはならぬことです……」
クリスティナ
12:38:25
「そうさなあ……確かに、その1点においては、そなたはしくじったのやもしれぬな」
ミカサ
12:38:42
「はい……せめて、一矢報いんと無謀な行いをいたしました……」
クリスティナ
12:39:45
「うむ。その後の反撃も、手傷を深くするのみであったろうな」 その後ケリもつけられただろうし
ミカサ
12:40:34
「シン殿は既に満身創痍、あの場は守りを固めて堅実に反撃の機を狙うが道理……わたくしを己の意地のみで愚かな振る舞いをしたのです…」
クリスティナ
12:40:34
「それで、そなたは自分が無様であると?」
ミカサ
12:42:18
「……」こくりと頷きました。あの時はあれでよかったのだと思いましたが、後にして考えてみれば無様以外の何物でもないのです
クリスティナ
12:43:23
「そうだな……それで、同じことがまた起きるのでは、と自分をいじめておったのか」
ミカサ
12:44:51
「わたくしは、一度敗れて黄泉還った身なのです……これ以上の失態を重ね続けるわけには参りませぬ……」
クリスティナ
12:45:23
「それは何となく察しておったが……そうか、一度逝ったか」 知らぬところで散っていたとは、なんとも
12:46:56
――なあ、ミカサよ。私のお節介でも聞いてくれるか」 空を見上げながらぽつりと呟く
ミカサ
12:47:03
「せめて、(星の標の)郎党の名を汚さぬよう、戦働きにて務めを果たさねばと思っておりましたのに、それをあのような……」
12:47:46
「………」力なく首を垂れたままではありますが、どうにか頷くことは出来ます
クリスティナ
12:48:37
「名誉を重ね、いっぱしに名も連ねてきたそなただ。新人とは誰も言うまい。だが、そんなそなたも失敗ばかりで、そんな有様であるには違いない。失敗していないぞ、などと、私も言うつもりはない」
12:49:25
「色んなものが独り歩きしてしまって、そなたは独り、最初の場所に取り残されているように私には見える」
ミカサ
12:49:54
「………」他人様の口から聞かされると改めて自分の至らなさが身に染みるのです。
12:50:21
「さいしょの、ばしょ……」
クリスティナ
12:50:46
「きっとなあ。そなた、意気込みばかりで、自分自身は前に進めてないのではないか?」
ミカサ
12:52:19
「その通りにございます……わたくしは、不器用で、真っ直ぐ進んでいるつもりが、道に迷い、足を取られ、もがいてばかりにございます……」
クリスティナ
12:53:06
「そうであろう。だから、間違っておるのだ、そなたは」 ずず、とジュースをすすり、空を見上げなおす
ミカサ
12:54:14
「ああ、ああ…なんということでしょう……」しかし、得心が行くのです。わたくしは誤っている。その通りです。
クリスティナ
12:54:55
「最初から一人で歩ける赤子はおらぬよ。なあ、ミカサよ。隣に立つ戦友は、しかと隣に立っているか?」 そう言って、視線を向ける
ミカサ
12:58:01
「……」顔を上げ、戦友の姿を今一度見ます。鎧をまとっていない平服の彼女は”どわあふ”と知らねば童女にしか見えません。そして、立ってはおらず座って果汁を啜っています。
クリスティナ
12:58:24
「冒険者は一人でするものではない。独りではないから、数多の困難にも立ち向かえる。それなのに、そなたは仲間の中で一人戦っていて、心が寂しいのだ」
ミカサ
12:58:51
「……」ですが、立っているのです。 この方にはがあり、今、この時も鎧をまとい、立っている。そう感じました。
クリスティナ
12:59:33
「己に勝つのは己であろう。だが、己を支えるのは己だけである必要は無いのだぞ。なあ――私は、そなたの重荷を分かち合えぬような虚弱な戦士に見えるか?」 と、ニヤリと笑って見せる
ミカサ
13:01:17
「そのように、心の真芯を抉る事ばかり申されては、困ります……」
13:01:46
「童に追われて、鬼が泣いてしまいそうです……」
クリスティナ
13:02:10
「カカカッ、そこが弱いのであるからには、そこを打たねば強くなれまい! こればかりは、そなたの心が弱音に打ち勝つための必要な戦いよ」
13:02:57
「泣くならば泣けばいい。寒いなら温めてやろう。なあ、ミカサよ。この流れ着いた地は、存外暖かい場所にあるぞ」 と、肩を叩いてやろう
ミカサ
13:05:32
「まぁ…盾の御方と、聞いておりましたのに、叩くのも、お上手…だなんて……っ」肩を叩かれ、押されるように身を屈め、堪え切れずに溢れる涙を零しました
13:06:37
訓練の賜物でしょうか、心が沈み、鎮まると、自然と異貌が解けていきます。するすると角が萎みました。
クリスティナ
13:06:44
「守ることにかけては、どんなことでも得意であるからな……」 背中を撫でてやりながら、微笑んで見守る
ミカサ
13:07:41
その角は先ほどまでより短くとも、折れた断面を覗かせたそれではなく、短くとも二本並び立っているのです。
クリスティナ
13:08:08
「……ん? そなたそれは……」
ミカサ
13:09:34
「すん…ぐすっ……いかが、なさい、ました……?」泣きぬれた顔をお見せするわけには参りませんので、顔は上げられません。それでなくとも顔向けできないというのに
クリスティナ
13:10:31
「いや。そなたの悩みというのは、解決したようだぞ」 優しく頭と、折れていたはずの角を撫でてやろう
ミカサ
13:12:24
「ひぁ……っ!?」不意打ちに角に触れられるものですから、頓狂な声をあげてしまいました。が、指先の感触で、分かるのです。この尖り――
13:14:05
「あああああぁ…」自らの手で恐る恐る折れていた方の角に触れてみれば、そこには小さくとも確りと己を主張する角が。
クリスティナ
13:14:19
「これは何を使ってくっつけようとしていたのだ? まったく……」 なんだかべたべたと土でよくわからなくなった折れたほうの角を手に、苦笑している
ミカサ
13:15:06
「その…め、飯粒にございますが……」
クリスティナ
13:15:41
「こんなものでくっつけても伸縮はしないだろうに……そなたは存外可愛いな」 ほれ、とミカサに角を返す
ミカサ
13:17:27
「お、お戯れを……」泣き顔を赤く染めて、角を受け取りました。
クリスティナ
13:18:31
「うむ、うむ。良い顔になったのではないか?」 親指で涙を拭ってやる
ミカサ
13:20:51
「クリス様はその……人たらしにございますね……ミカサは困ってしまいます」
クリスティナ
13:21:56
「そなたが脇の甘い姿を見せるのがわるいのだ。そういうことにしておくがいい」
ミカサ
13:23:10
「そ、それは…っ……そう、かもしれませぬが……」
クリスティナ
13:24:32
「人たらしに会うということは、そなたも捨てたものではないということだ。見てくれる人がいるというのだから。同じように、他にもそなたを見てくれている人はいるはずだぞ?」 心当たりはあるだろう? と笑いかけ
ミカサ
13:27:36
「嗚呼……」この地に流れ着いて冒険者となり、多くの知己を得てきた。時に助け、助けられ、喝を飛ばし、励ましや薫陶を受けてきた。
13:29:14
「わたくしは、本当に果報者にございます…上辺ばかりではなく、本当に、そのように思います。改めて、思い出させていただきました。」
クリスティナ
13:30:18
「うむ、うむ……それが思い出せたなら、もう両の足で立てよう。そなたは、もう立ち方も知らぬ赤子ではなくなったのだからな」 頷くと、ジュースの残りを一息に飲み干して立ち上がる
ミカサ
13:31:04
「あ、あの……御厚情を賜ったばかりで、尚も厚かましきことには御座いますが、一つ、願い事を口にしても宜しいでしょうか…?」
クリスティナ
13:31:27
「うん? 何かな、私の叶えられるものであれば良いが」
ミカサ
13:33:09
「……」この地に流れ着いて、ずっと孤独を感じてきた。自分は夜叉、鬼であり人ではない。その思いから他人との間に壁を作っていた。
13:33:47
「……クリスさん、とお呼びしても宜しいでしょうか」今、その壁を一つ破りましょう。
クリスティナ
13:35:10
「ああ、いいとも。そなたと私は、戦友であろう?」 何を今更。と思うが、そんなことは言わずに、当然のように快諾した
ミカサ
13:37:45
「……」緊張の面持ちで返答を待っていました。鬼神様に見放されたのでは、と考えてしまった時の様な心境でしたが快諾をいただけました
13:40:32
「はい!わたくしは貴方の戦友、ミカサ・クガミにございます!」誇らしく、この地における名乗りをあげます。気合いの現れか、角がメキメキと伸び、肌が透けるような青白さへと変じる
クリスティナ
13:41:14
「意気込み過ぎだぞ……」 クックックと、笑いを堪えるがどうしても漏れ出る
13:44:00
「……うむ」 笑いが収まったら、安心した、という優しい表情に戻る
ミカサ
13:44:04
「このくらい意気込まねば並び立てませぬ故」
クリスティナ
13:45:59
「そうあってくれるなら、私も発破をかけた甲斐があるというもの」
ミカサ
13:47:04
「ですが……また、折れ、曲がった時は頼らせていただきたく」堅苦しさの抜けた柔らかな笑みを浮かべ
クリスティナ
13:47:51
「ああ。――悩み、躓くことがあれば、このクリスティナに総て任せるが良い。そなたがまた、しかと立てるように、私がそなたの心を叩きなおしてやろう」 トン。と、柔らかく自分の胸を叩き、微笑んだ
ミカサ
13:49:27
「総てという訳には参りませぬ、それでは支え合いではなく、凭れかかっているではございませぬか」ムムムと太眉を寄せ」
クリスティナ
13:50:25
「そう思うのであれば、そうならぬように奮起するのだな。そう思えるのなら、私がそなたの心の支えになっている証でもある故、何ら問題はないとも」
ミカサ
13:52:05
「わたくしはクリス様の戦友として隣に立ち、貴方の支えでもありたいのです」
13:52:14
粗忽者のミカサは己の言葉を早速翻している事に気付いておりません。だから未熟者なのです。
クリスティナ
13:53:02
「では、己をもっと磨いて出直してくるがいい。ミカサよ」 つん、と、ミカサのデコを人差し指でついて
ミカサ
13:56:03
「(つん)あぅ……く、クリス様!? わ、わたくしでは確かに不足はございましょうが、そこは鍛錬にて補いまする!」ムムジュと抗議いたします。断固立つ決意です
13:56:28
断固たる、にございます…確かに立ち上がってもしまいますが
クリスティナ
13:56:51
「では、まずクリスさんと呼んで頂かねば。勿論、クリスと呼び棄ててもらっても構わんがね」 と、ニヤリと笑って見せる
ミカサ
13:57:58
「ハッ――!?」愕然とした表情で慄きます。なんということでしょう、なんということでしょう…
クリスティナ
13:58:20
「ははは。それではな、ミカサ。私はもう行こう。私の役目は、果たせたようだからな」
ミカサ
13:59:34
「ありがとう、ございました……この御恩はいつか必ず」
クリスティナ
14:00:06
「期待して待っておるよ。そなたも――涙が乾くころにここから立つと良い」 女子の泣き顔は、有象無象に見せるものではないからな
ミカサ
14:01:45
「はい」涙の跡は残るものの晴やかな表情を浮かべ
クリスティナ
14:02:15
「ではな」 す、と手を挙げ、応えてから踵を返す。そして振り向くことなく、そのまま去って行った。
SYSTEM
14:03:09
 様が退室しました。
ミカサ
14:03:56
「本当に、敵いません……ミカサは参ってしまいます……ふふ」
14:10:43
「……」戦友から手渡された己の角を握り締める。今、額には双角が戻っている。だが、仮にこの先、その角が折れ、戻らなくなったとしても――
14:11:56
「鬼神様、ミカサは御身が『否』と申されたとしても――」折れた角を高く放り投げ
14:13:37
「立ち向かいまする――!!」金砕棒を大きく振りかぶって、全力で薙いだ。
33 = 12 (4 + 6 = 10) + 【13+1+3+4】 威力 : 41
14:16:04
折れた角は金砕棒の一撃を受け、粉々に砕け散った。
14:18:35
――」振り抜いた金砕棒を背負い、満足げに頷く
14:22:21
「帰りましょう」迷いない足取りで壁内へと向かいます。結界を潜り抜けたのか、あの耳鳴りが聞こえてきますが、もう疎外感を覚える事は無いでしょう。この地、この街こそ帰るべき場所なのだから
14:22:31
 
14:22:32
 
14:22:56
クリス様、お付き合いいただきありがとうございました。
14:23:28
本年が皆様にとって良い年となりますように。
14:23:35
それでは失礼いたします。
SYSTEM
14:23:39
様が退室しました。
他(NPC)
20回
30回
40回
50回
60回
70回
80回
90回
101回
110回
120回
1回平均10.000
2d6分布
1 + 1 = 2
0.00%
1 + 2 = 3
0.00%
1 + 3 = 4
0.00%
1 + 4 = 5
0.00%
1 + 5 = 6
0.00%
1 + 6 = 7
0.00%
2 + 1 = 3
0.00%
2 + 2 = 4
0.00%
2 + 3 = 5
0.00%
2 + 4 = 6
0.00%
2 + 5 = 7
0.00%
2 + 6 = 8
0.00%
3 + 1 = 4
0.00%
3 + 2 = 5
0.00%
3 + 3 = 6
0.00%
3 + 4 = 7
0.00%
3 + 5 = 8
0.00%
3 + 6 = 9
0.00%
4 + 1 = 5
0.00%
4 + 2 = 6
0.00%
4 + 3 = 7
0.00%
4 + 4 = 8
0.00%
4 + 5 = 9
0.00%
4 + 6 = 101回
100.00%
5 + 1 = 6
0.00%
5 + 2 = 7
0.00%
5 + 3 = 8
0.00%
5 + 4 = 9
0.00%
5 + 5 = 10
0.00%
5 + 6 = 11
0.00%
6 + 1 = 7
0.00%
6 + 2 = 8
0.00%
6 + 3 = 9
0.00%
6 + 4 = 10
0.00%
6 + 5 = 11
0.00%
6 + 6 = 12
0.00%
合計1回平均10.000
2d6合計分布
20回
0.00%
30回
0.00%
40回
0.00%
50回
0.00%
60回
0.00%
70回
0.00%
80回
0.00%
90回
0.00%
101回
100.00%
110回
0.00%
120回
0.00%
1/2d6分布
10回
0.00%
20回
0.00%
30回
0.00%
41回
100.00%
50回
0.00%
61回
100.00%
発言統計
その他(NPC)158回86.8%8516文字92.2%
 17回9.3%644文字7.0%
7回3.8%78文字0.8%
合計182回9238文字