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20190207Y_0

2019/02/07
SYSTEM
22:38:20
 様が入室しました。
SYSTEM
22:38:38
様が入室しました。
 
22:44:21
 
22:44:21
 
22:45:16
夕方の〈星の標〉。窓からは夕日が射してきており、じきに陽が沈み夜となる時間帯だ。
22:45:43
店内はこの時間帯にしては静かで、客足も多くはない。
22:47:14
静かな時間が流れてはいるが、じきに宿に戻って来るものも増えてくるだろう、というのは想像に難くない。
シルヴェ
22:49:26
「ただいま。おっさん、頼まれてた分の仕事終わったよ」 特に仕事もありつけなかったので、軽いお遣いを受けて戻って来る。一言二言交わして、珈琲を注文しつつ適当な席に座る。
キリー
22:50:15
「よう。何の仕事してたんだ」 ちょうど食事が終わった頃だったらしい。すぐ近くに座っていた
シルヴェ
22:51:26
「お」 キリーだ、と軽く手を振る。 「いや、荷物運んできただけだよ、特に大きな話じゃなくて」 砂糖とミルクを三つずつ突っ込む。
キリー
22:52:04
「ああ、人足か。ま、いつもいつも大きな事件が起きてるわけじゃないしな」
シルヴェ
22:52:23
「だね。……でもなんか、最近はゴブリンが増えてるとかなんとか」
キリー
22:52:43
「俺も暇なときには警備のバイトしてるけど、もうちょっと何か手に職つけること考えた方がいいのかなぁ」 あまり真面目に考えている様子ではない
22:53:18
「らしいな。でもゴブリンだと、俺らの出番はそうそうないだろ」 新人にまわしてやらないと
シルヴェ
22:53:22
「別にいいんじゃない? 冒険者って、それなりに実入りのいい仕事らしいし。僕はこれしか知らないから、解んないけどね」
22:53:42
「まあゴブリン討伐に行け――って言われても、ちょっと困るかな」 
キリー
22:54:14
「収入は大きいけど支出も大きいし、安定もしないし、いつまでも続けられるもんでもないぜ?」 いやナイトメアなら死ぬまでいけるか
シルヴェ
22:55:24
「いつまでも続けられる仕事っていうのは、探す方が難しいものじゃないの? まあ、一々危ないのは間違いないけどね。その……死んじゃったり、だとかもあるし」
キリー
22:55:59
「死んだらその先を考える必要はないけどなー」
シルヴェ
22:56:18
「……えー」 不満そうに視線を向ける。
キリー
22:56:39
「いやだって、死んだらいつまでもへったくれもないだろう」
シルヴェ
22:56:40
「僕はキリーが死んだら落ち込むけどな。そういうのも気にならない?」
キリー
22:57:10
「別に死んでもいいなんて言ってねーからな? 死ぬ気は当然ないぞ、俺だって。ただ、死んだときのことまで考えてないってことさ」
シルヴェ
22:57:59
「……まあ、死んでみないと解らない事ではあるんだけどね、死んだときの……ん? 死ぬ時が……死んだとき?」 
キリー
22:59:29
「ん? どうした?」
シルヴェ
22:59:39
解らなくなってきたので一度珈琲を飲んでリセット。 「……いや、こんがらがった」
23:01:05
「死んだ後ってどうなんのかな」 カップを揺らしつつ
キリー
23:01:31
「さてなぁ。魂はまた再び生まれ変わる……なんて言われてるけど、どうやって確かめたんだろうな」
シルヴェ
23:02:21
「輪廻がどうの、だったっけ」
キリー
23:04:57
「まっさらになって生まれ変わるなら、それは果たして今の自分と同じと言えるのか……ってのもあるしなー」
シルヴェ
23:05:42
「どっかで聞いた話みたいじゃんか」 苦笑して
キリー
23:06:14
「ん? ……ああ。ハハ、確かにそんなこと言ってたなぁ」
23:06:36
「そうなると、仮に生まれ変わるのだとしたら、それでも残るモノは何かあるのかってとこか」
シルヴェ
23:08:40
「生まれ変わっても残るものか。……どうなんだろう、何かが残っているのなら、僕達にも誰かの何かが残ってるってことになっちゃうな」
キリー
23:09:01
「確かに。そんなもん実感も何もないな」
シルヴェ
23:10:04
「ないねえ、僕は僕だし、キリーはキリーだし。誰かの生まれ変わりだなんて言われても、ピンと来ない」
キリー
23:11:10
「来世なんてのも、それと同じだわな。あってもなくても」
SYSTEM
23:12:15
名無し様が入室しました。
シルヴェ
23:12:16
「それは僕でもないしキリーでもないからね。……でもそんな言葉が出来て、言い伝えられてるくらいだし……解るときは解るものなのかな」
キリー
23:13:02
「さてなぁ。それがわかるとしたら、それは人間じゃなくてもっと上の何かじゃないのかって気もするけど」
シルヴェ
23:14:18
「それこそ神様だとか? ……神の声って奴で昔の人が聞いたりでもしたのかな」
キリー
23:16:23
「ま、考えても無駄無駄。俺たちにわかるこっちゃねえや。……ところで、何でこんな話してたんだっけ」
シルヴェ
23:16:56
「あー……っと。死んだときのことの話?」 だったっけ。
23:17:09
からんころん、とドアベルが鳴って、髪も肌も衣服も白い少女が入ってくる。
キリー
23:17:22
「ああ、そうだった。つまり出発点に戻っただけだな。死んだ後のことなんて考えてもしょうがねえや」
シルヴェ
23:17:47
「だねえ。先ずは生きて――」 言いつつドアベルの音に視線を向ける。
23:19:20
少女はてっくてっくとカウンターに向かい。
???
23:20:47
「頼まれていたお仕事は終わったわ? ええ、細かい報告はここにまとめているから」 どうやら依頼帰りの冒険者らしい。
キリー
23:21:11
「ん……子供?」 シルヴェと同じ方を見た
23:21:20
まあ髪の白い子供は他にいますけど
シルヴェ
23:21:31
「……子ども、ってんじゃないんじゃない? 仕事をって言ってるし」 こそこそ。
キリー
23:22:02
「つまり、ルーベルリアの同類か」
???
23:22:07
「それじゃあ。ええ、その辺りで待っていれば良いかしら。夕食も、そうね。ここで済ませていくわ」
シルヴェ
23:22:20
「ルー……誰?」
???
23:22:24
視線に気づいて、二人の方を見て。微笑んで手を振る。
シルヴェ
23:22:51
一瞬やべ、と顔を引きつらせつつ、微笑んで振り返す。
23:23:26
「…………ここで見た事あるような気はするんだよな」 名前とかは覚えてないんだけど。
キリー
23:24:01
手を振り返し 「ああ、知らないか。なんでも数百年?生きてるとかっていう女の子の魔女だよ」
シルヴェ
23:24:31
「……本物なの?」 眉唾物じゃない?
???
23:25:57
「残念だけど、わたしはそんなには生きてはいないわ?」 ひょっこりと二人に近づいて。
キリー
23:26:06
「少なくとも、一瞬で遥か遠くへ瞬間移動させてもらったぜ」
23:26:12
「おわっと」
シルヴェ
23:26:44
「おっと。……ごめん、じろじろ見ちゃってたね」
???
23:26:50
「ふふ、誰某の同類、だとか言われてしまったから、気になって」
23:27:05
「驚かせてしまったわね?」 ごめんなさい?
キリー
23:27:10
「はは、すまんな。見慣れない顔だったもんで」
23:27:23
「でもその様子だとやっぱり、見た目通りってわけじゃないのか」
シルヴェ
23:27:38
「記憶違いじゃなかったら……多分、ここの冒険者だよ、ね?」しげしげと見つつ
???
23:28:54
ふむ、と少し間があって。「さて、どうかしら。見た目通りかもしれないし、もっと大人かもしれないし。はたまたずっと幼いかも?」 ふふ。
23:30:01
「そうよ。ここに所属している――ということになるのかしら。冒険者よ。オーアというの」
キリー
23:30:25
「その返しができる時点で、何だっていいさ」 実態など大した問題ではない
シルヴェ
23:30:27
「…………」 ううーむ。難しい人だな、と苦笑する。 「そっか。僕はシルヴェストロ、一緒に仕事をする機会があったら宜しくね」
キリー
23:30:53
「俺はキリーだ。殴り合いなら任せてくれ」
オーア
23:31:37
「シルヴェストロに、キリー……ああ。確か、そう――
23:32:17
「“継接者”と“紅蓮旋風”―――だったかしら。そう、噂されているのを聞いたことがあるわ?」
キリー
23:33:41
「はは、すっかり有名になっちまったようで」
シルヴェ
23:33:58
――はは。言われてるだけだよ、人じゃない、って言われてるみたいであんまり好きじゃないけど」 人のふりをするのが上手くなった、なんて言葉を思い出しつつ。
オーア
23:34:37
「ふふ、ここには特に、吟遊詩人さんが出入りしているのをよく見るものね」
キリー
23:35:17
「ああ……」 吟遊詩人という単語で嫌な顔が浮かぶ
シルヴェ
23:35:33
「あのろくでなし……」 ぼそっと。
オーア
23:35:55
「なんでも、自分も冒険についていって、そこでの出来事を歌にしてしまうとか―――あら。いけない話題だったかしら?」
23:36:21
二人して微妙反応をしたのを見て、小首を傾げる。
キリー
23:36:55
「いや……ちょいとばかし、見るのも思い出すのも嫌な面があったなってだけだ。気にするな」
シルヴェ
23:36:57
「ううん……冒険者としての腕は確かだと思うんだけれど、あんまり合わない人ではある、かな」 主にキリーが。
オーア
23:38:04
「そう? わたしはまだ直接お話したことは、ないの。歌っているのは、ええ、何度か見かけたのだけれども」
キリー
23:38:06
「腕はあっても中身があれじゃあ、とても安心して背中を預けられたもんじゃねえ」 バフ+4はすごかったですけど
オーア
23:38:33
「あら、あら―――なんだか嫌われてしまっているのね。その人」
シルヴェ
23:39:03
「君は……えーと、オーアは一緒に仕事した事はない?」
オーア
23:40:42
「いいえ、一緒に仕事をしたことは」
シルヴェ
23:41:35
「ああ……ならきっと、一緒にどこか行ったときに解るんじゃない、かなあ。……本当に、腕と知識は確かなんだけど」
オーア
23:42:06
「ふふ、どんなひとなのか、逆に気になってしまうわね?」
キリー
23:43:04
「俺から言えるのは、くれぐれも気を許さないようにした方がいい……ってことくらいだな。目をつけられたら、きっとろくな目にあわないぞ」
オーア
23:44:28
「まあ、こわい」 と少しわざとらしく。「それじゃあ、どんな人かたのしみに―――いえ、気をつけておくわね?」
シルヴェ
23:44:29
「(言い過ぎだ、とは言えないんだよなあ……)」 珈琲のお代わりを頼み
キリー
23:45:13
「ああ、そうしてくれ。あれの毒牙にかかる人間がいるかと思うと、それだけで気分が悪くなる」
オーア
23:46:40
「その方の話はここまでにしておいた方がよさそうね?」 つつくと恨み言がどんどん漏れ出てきそうだわ?
23:47:33
「今更だけれど、相席しても良いかしら」 まだ立ちっぱなしだったの。
キリー
23:47:45
「そうだな、空気を悪くしちまったか。おーい、おやじー。珈琲2つ頼むー」
シルヴェ
23:47:47
「ああっと、そうだね。どうぞどうぞ」 
キリー
23:48:03
「と、頼んじまったが珈琲で構わないか?」 それともココア
オーア
23:48:18
「それじゃあ、失礼して―――ああ、ありがとう。珈琲でだいじょうぶよ?」
シルヴェ
23:50:24
「……何の話してたんだっけ」 珈琲を啜りつつキリーに
キリー
23:50:41
「忘れた」
オーア
23:51:23
「話を切ってしまったかしら」 わたしが入ったせいで。
シルヴェ
23:51:34
――……ええと」 何か話題を見つけねばと頭を捻るも出てくるものは特にないのだ。 「いやいや、そうじゃなくって!」
キリー
23:52:11
「ま、とりとめもなく四方山話をしてただけだ」
23:52:24
「忘れるってことは、大したことなかったってことなのさ」
オーア
23:52:36
「そう? それなら良いのだけれど」
シルヴェ
23:52:53
――……」 キリーが輝いて見える――
オーア
23:54:06
「?」 シルヴェストロの様子に小首かしげつつ。
シルヴェ
23:55:05
ぶるぶる。首を横に振って、また暫く唸ってから。 「オーアは、どうして冒険者になろうと思ったの?」
オーア
23:55:50
「ん―――冒険者になった理由?」 ほむ。
23:56:12
やってきた珈琲にふぅ、と息を吹きかけつつ。
シルヴェ
23:56:33
「うん。危ないでしょう、この仕事ってどうしても」 戦士のようには見えないけれど、それでも危険は付き纏うだろう。
オーア
23:57:12
「わたしの持ちうる能力で、ひとのお願いを叶えてあげられるから―――かしら?」
シルヴェ
23:57:41
「……」 ん、と眉を顰め 「他人の願いを叶える為?」
キリー
23:58:30
「それは、人助けとかそういうのが好きとか、そういう意味か……?」 何か違う
オーア
23:58:31
ずず、と珈琲を一口啜り。 「ええ」
23:59:49
「好き――」 というのとは違う気はする。 「むつかしいわね。なんと言えば良いのかしら。有り体に言うと―――生き甲斐?」
2019/02/08
シルヴェ
00:00:38
「生き、甲斐」 ぽかん、とした様子でこぼして、じ、っとオーアの瞳を覗く。
キリー
00:01:31
「それは……つまり、好きなんだろ? それが」 珈琲を啜りながら首をかしげ
オーア
00:02:04
「おかしいかしら?」 淡く笑み浮かべてシルヴェストロに視線を返した。
シルヴェ
00:03:03
「いや、違う。そうじゃないんだけど。……それは、自分が決めた誰か一人の願いを叶える、じゃあないんでしょう?」
オーア
00:03:47
「そういうことで、良いのかしらね?」 曖昧な返答をキリーには返しつつ。
00:04:24
「? ええ、別に―――誰だって構わないわ?」
キリー
00:04:39
「好きでもないことは、生き甲斐にはならないだろう」 うんうんと頷く
シルヴェ
00:06:39
「……、そう」 視線を珈琲へと落とす。
オーア
00:07:25
「二人は、どうして?」
キリー
00:07:43
「何をそんなに気にしてるんだ? そりゃあ、奇特な動機だとは思うけど」
00:08:23
「俺は……何だろ。腕試しと、修行と、あとは世界を見て回りたかった……ってとこかな」
シルヴェ
00:08:45
「ん、いや。ちょっと解らない――な、ってだけ。悪く言うつもりはないんだけど」 曖昧に頷く。
00:09:05
「僕は、これしかなかったから、かな」
オーア
00:10:27
「キリーは、強さを求めたのと、好奇心―――というところかしら」
キリー
00:11:04
「そういうことかな」
オーア
00:11:23
「シルヴェストロは―――そう」
00:12:26
「単純に、生きるためにそうしたのね」
キリー
00:13:07
「なんかこのメンバーだと、俺一人がお気楽みたいだな」 ははっ
オーア
00:13:29
「あら。わたしも別に、気楽でないつもりはないのだけれど」 ふふ。
シルヴェ
00:13:53
「うん。――はは、実際お気楽じゃない?」 意地悪く笑ってキリーに言い
キリー
00:14:13
「おうよ。俺は可能な限りお気楽に生きてやるつもりだからな!」
オーア
00:14:55
「ふふ、とても良い信条だと思うわ」
シルヴェ
00:15:43
「悩んでるよりはずっと良さそうだ」
キリー
00:16:01
「悩んだり考え込んだりってのは、性にあわないのさ。嫌なことはさっさと忘れるに限るってな」
オーア
00:16:59
「シルヴェストロは、逆に―――なにか、悩みのありそうな顔をしているわ?」
シルヴェ
00:17:35
「ん」 苦笑する。先程の様に視線を合わせる事はない。 「最近はこれでも減ったんだけどねえ」
オーア
00:20:37
「あら。減った、というくらいには、多いのね」 お悩みが。
シルヴェ
00:22:19
「多かった、かな。最近はそんなに悩んでない――よね」 確認するようにキリーに
キリー
00:22:43
「そもそもお前、俺の前じゃあんま悩んだりとかしてなくないか?」
シルヴェ
00:23:56
「…………まあ、そうかも」 大体ルシアかクラウかクリスに聞いて貰ってるしな。
キリー
00:24:16
「ルシアやクラウディアが相談に乗ったとかって話は聞いたことあるが……」
00:25:04
「さてと。俺はそろそろ部屋に戻るわ」
00:25:07
風呂がはいった
シルヴェ
00:25:22
「……」 えっ 「お、やすみ」
オーア
00:25:31
「ふふ、仲が良いのね」 二人とも。
キリー
00:26:04
「おう、またな。ふたりとも」 ん? 何かまずいこと言ったかな……? って顔
オーア
00:26:19
「ああ、――おやすみなさい、かしら?」 少し早い気はするけれど。 「珈琲ありがとう」
シルヴェ
00:26:22
「うん、よく話すからね。……じゃあ、また」 キリーに緩く手を振る。
キリー
00:27:02
「なーに、そのうち一緒に仕事する機会もあるかもしれないし、そんとき働きで返してくれりゃいいさ」>珈琲
00:27:27
ひらひらと手を振って二階へ去っていった
SYSTEM
00:27:32
様が退室しました。
オーア
00:27:36
「ええ、それじゃあ、そうさせてもらうわ?」 手を振り返して。
シルヴェ
00:28:12
上がって行ったキリーを見送って、視線をオーアに戻す。 「オーアもここに住んでるの?」
オーア
00:28:42
「いいえ? わたしはもっと離れたところに」
シルヴェ
00:29:24
「離れた所……え、王都内ではあるよね?」
オーア
00:29:53
「ええ。内壁の区画を挟んだ、だいたい反対側のあたりになるかしら」
シルヴェ
00:31:02
「っていうと……グレンダール神殿とかの方かな」 最近は割と出歩いて見回っている筈だ。
オーア
00:32:13
「いえ、もっと南のほうね。神殿でいえば、アステリアのところが近いかしら」
シルヴェ
00:33:08
「ああ……、そっちの方だと結構距離があるね。帰り道、大丈夫?」
オーア
00:33:37
「だいじょうぶよ、」
00:34:03
「慣れているから。心配してくれたのね? ありがとう」
シルヴェ
00:34:52
「ん、うん。……でもそっか、冒険者だもんね。要らないお節介だったかも」 苦笑しつつ、珈琲を啜り
オーア
00:36:47
「いいえ、気にしないで?」
00:38:13
通りがかりの店員に軽く軽食など頼みつつ。そういえば食事を摂るつもりだったのです。
シルヴェ
00:38:52
「……」 小さく息を吐き出し、それを見て小腹が空いたのか同じく軽食を頼もう。
オーア
00:39:22
「悩みを相談できるひとが居るなら、初対面のわたしが聞く必要はなさそうかしらね?」 まだ残っている珈琲を啜りつつ。
シルヴェ
00:39:51
「はは、言っても本当に仕方のないことなんだよ?」 「自分が死んだ後の事について、だから」
オーア
00:40:59
「死んだ後―――死ぬのが恐ろしい、ということではなくて?」
シルヴェ
00:42:08
「そう、後。あ、勿論死ぬのは怖いよ。……殺すのだってね。でもさ」
00:42:31
「死んで、還って来る……までが。どんなものなんだろうって」
オーア
00:43:56
「むつかしいことね。普通は、それはきっと知るはずのないことだから」
シルヴェ
00:44:36
「そう。……どうしたって、”その時”まで解らない事だもんね」
オーア
00:47:09
「あるいは、知っているひともいるかもしれないけれど」
シルヴェ
00:48:04
「そういう人に聞くべきなのかもしれないんだけどね、”死んでどんな気持ちだった?”……なんて、言えないよ」 苦笑しつつ
オーア
00:49:20
「ふふ、それに、輪廻転生の奇跡を受けたひとなんて、そう居るものではないものね」
シルヴェ
00:50:23
「探せばいるだろうけど、ってくらいだろうねえ。……まあ探すのも、さっきと同じ理由で気が引けるけど」 軽食をぱくつき
オーア
00:50:56
「死者蘇生の魔法では、死の少し前からのことは忘れてしまうそうだし――
00:51:13
はむ、とこんな話題をしつつ平気で食事も摂るのです。
00:51:23
「でも、そうね」
シルヴェ
00:51:37
「うん?」 同じく食べていられる。どこか壊れているのだろうか。
オーア
00:51:38
「少しだけ安心できるかもしれないことを言うなら――
00:52:19
「輪廻に還るのは――きっととても心地好いのだと思うわ?」
シルヴェ
00:53:09
「心地が、好い?」 首を傾げる。視線はまたオーアの瞳へと。 「どうして?」
オーア
00:53:51
「死者蘇生の操霊術は、術式が完璧でも失敗することがあるの。知っているかしら?」
シルヴェ
00:54:22
首を横に振る。
オーア
00:55:46
「蘇生はね、今生に強い思い残しがないと果たされないと言われているの」
シルヴェ
00:56:41
「思い残し……未練、とかだよね」 未練だから、と語った姿を思い浮かべ
オーア
00:57:32
「ええ、そうでなければ、術に『抵抗』してしまうの」
シルヴェ
00:58:05
「思い残しが無ければ成立しない……ああ」 納得いったように頷く。
オーア
00:59:13
「生き返れるのに、それを自ら拒んでしまう。たいていのひとは」
00:59:38
「実際に、動物なんかに蘇生を施しても、まず成功しないそうよ」
シルヴェ
01:00:38
「……よっぽど強い未練が無ければ、身を任せてしまうくらいに……心地が好いものだからだ、ってことだよね」 
オーア
01:01:16
「ええ。“生き返れる”というとても大きく感じられるメリットを拒んですら、輪廻に還るのは、きっとそれが魅力的な―――心地好いものなのでしょう」
シルヴェ
01:03:30
「……」 彼女の言葉に、確かに寒気を覚え、身体を強張らせる。 「……半端な思いも、流してしまうほどのものっていうのは、恐ろしいね」
オーア
01:05:52
「仕方がないわ? 自然の巡りというものは、そういうものなのでしょうから」
シルヴェ
01:07:13
「自然か。……蘇るのは、じゃあ不自然なのかな」
オーア
01:08:11
「風が巡るように、水が巡るように、血肉が巡るように。魂も巡っていくものなのでしょう」
シルヴェ
01:09:15
「巡るもの……」 すっかり冷えた珈琲に視線を落とし、小さく呟く。
オーア
01:09:50
「ええ、でも――それに逆らうのが不自然とは、わたしは思わないけれど」
シルヴェ
01:10:31
「……ん、んん?」 首を傾げながら、視線を合わせ。 「でも、巡るのが自然なら、それに逆らって留まるのは不自然、じゃない?」
オーア
01:12:42
「ええ、でも、それも、巡るうちに生まれ出たものでしょう?」
シルヴェ
01:14:20
「逆らって留まる所も、巡りのうち、って?」
オーア
01:16:52
「そんなところかしら」
シルヴェ
01:17:59
「……なんか、釈然としないなあ。意味は解るし、否定も出来ないけど」 はは、と笑って冷えた珈琲を一口。
オーア
01:18:34
「正確には―――そうね、流れに逆らっても、より大きな流れの中では、大差ないというところかしら」
シルヴェ
01:20:11
「ん……」 少し唸り 「大きな観点から見れば、生き方なんて些細なものなのかな。……だからって、割り切れやしないけど」
オーア
01:21:12
「そうだけれど、わたしが言いたいのは、すこし違うわ?」
シルヴェ
01:21:45
「……、というと」 
オーア
01:23:04
「視点をとても大きくしていけば、わたしたちは海に落ちた水の一滴のようなもの」
シルヴェ
01:23:25
「うん。輪廻の中の、ちいさなひとつ」
オーア
01:24:11
「その一滴が何をしようと、最後には大きな流れに消えていくだけなら―――
シルヴェ
01:24:30
その言葉に小さく瞳を揺らし、続きを待つ。
オーア
01:25:18
別に何をしても構わないでしょう?」
シルヴェ
01:26:33
――、」 言葉が出ない。何でもないようにそう言った目の前の少女が、酷く、恐ろしく思えた。
01:26:45
「……何をしても、って?」
オーア
01:28:33
「つまりね。何が良いか、悪いかは、ひとりひとりの心に従えば良いということよ」
シルヴェ
01:30:00
「……」 言葉の意図は問題無く理解できる。 「でも、誰もが皆好き勝手生きてたら、色んな物が滅茶苦茶になっちゃうよ」
オーア
01:31:38
「ふふ、そうね。だから、実際にはみんな滅茶苦茶にならないように、けれどもある程度は好きに、“ちょうどよいあたり”で生きているわ」
01:32:57
「でも、その“ちょうどよいあたり”を決めるのも――」 す、と手を伸ばしてシルヴェストロの胸元をとんと突く。 「みんな、それぞれのここ次第」
シルヴェ
01:34:04
「っ、と」 触れられれば少し狼狽え、しかしその指先を感じ取る。 「……こころ?」
オーア
01:37:39
「そう。そしてそれは、とても大切なものだとわたしは思うわ?」
シルヴェ
01:41:10
「……心に嘘をつかない事は、確かに大事だね」
オーア
01:42:17
「大きな流れの中では、全てなにもかも無意味なら―――逆に、一番意味を持つのは、そこでしょう?」
シルヴェ
01:44:50
「したい様に、望む様に……心のままに生きる、っていうか」 うまく言葉が見つけられないのか、呻きながらぽつぽつ溢す。
オーア
01:48:35
「ええ、そう。何も意味がない中で、意味を与えるのは、すべて自分(あなた)の心ひとつ」
01:49:34
―――あなたの為したいように、為せば良いの」
シルヴェ
01:51:57
「……為したい事を。為すべきと、思った事を」 確かめる様に呟き、小さく頷く。
オーア
01:52:19
「…………ええ、でも、これは極論」
シルヴェ
01:52:42
「……」 続けて語られた言葉に小さく首を傾げる。
オーア
01:53:08
「皆が皆、為したいことを為せたらほんとうは良いのだけれど」
シルヴェ
01:54:10
「……”ちょうどよいあたり”で、だよね?」
オーア
01:54:18
「ふふ、そうね」
シルヴェ
01:54:53
「ねえ、オーア」
オーア
01:55:44
「でも、それでも一番大事なのは何かという話ね―――うん? なにかしら」
シルヴェ
01:55:54
「君は僕に、ここが為したいと思った事を為せ、と言ったけど」 自分の胸元に触れ
01:56:22
「他人みんなの願いを叶える事は……君のこころが、為したい事なの?」
オーア
01:57:37
―――さあ。どうなのかしら」 困ったような笑み浮かべ。
シルヴェ
01:58:38
「ど、どうなのかしら、って。それじゃあ、”そうじゃない”って言っているのと、変わらなく見えるよ」
オーア
02:01:14
「わたしは、自分の願いがないから」
02:01:27
「だから、代わりにみんなのお願いを聞いてあげたいのかもしれないわね」
シルヴェ
02:03:12
「……君のこころは、それでいいの?」
オーア
02:03:49
よいしょ、と立ち上がり。いつのまにか、皿もカップも空だ。
02:04:23
「ええ、きっと。わたし、それで幸せだもの」 と微笑み。
02:06:04
「そろそろ行くわね」
シルヴェ
02:06:14
――……」 なんて、歪な願いだと。口をついて出そうになった言葉を、死に物狂いで抑え込む。
02:06:35
「……ぁ、あ。うん、もう、暗くなっちゃったもんね」
オーア
02:08:16
「なんだか話が逸れてしまった感じがあるわね」 ふふ、ごめんなさい? と、そこまで本気で悪いとは思ってはいなさげに。
シルヴェ
02:10:09
「ううん。話、聞いてくれて有難う。……その、たすか、った?」 席を立った姿を見て、つられて自分も立ちあがる。
02:11:45
「オーアも、その。……っと、君の願いが、いつか見つけられるといいね」 どこまでも軽い言葉だと自覚しつつそう言って、緩く手を振る。
オーア
02:12:44
一瞬、きょとんとした顔になって。「―――ふふっ。ありがとう」
02:13:06
微笑みを返して、テーブルから去っていく。
シルヴェ
02:13:47
「……」 去っていく背中を見つめながら、脚から力が抜けて、そのままぼす、と椅子に座り直す。
SYSTEM
02:14:06
名無し様が退室しました。
シルヴェ
02:15:22
一つ息を吐いて、自分も立ち上がる。ゆっくりと扉を開き、自宅へと戻って行った。
SYSTEM
02:15:25
 様が退室しました。
発言統計
その他(NPC)253回98.1%9850文字98.8%
 5回1.9%116文字1.2%
合計258回9966文字