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2019/02/25
SYSTEM
13:40:49
 様が入室しました。
SYSTEM
13:40:58
 様が入室しました。
 
13:44:43
夜更けの星の標。店内は閑散としており、静かに時間が流れている
アレクシオス
13:46:20
「──ま、たまにはこういうのも悪かねえか」 吟遊詩人の奏でる曲を肴に、一人グラスを傾けていた
アプリル
13:49:01
―――からん。粛とした店内に、訪客を知らせる乾いた鈴の音が鳴り響く。
アレクシオス
13:50:12
「──ん」 ドアベルの音にふと目をやれば見慣れた顔が
アプリル
13:51:12
「あら、アレクさん……」其方を見やれば、簡素な無地のワンピースを身に着けた少女。
アレクシオス
13:51:41
「よお。アプリル。こんな時間に珍しいな」 グラスを掲げて挨拶
アプリル
13:53:17
「なんとなく、誰か居るような気はしましたが……奇遇ですね」ぺこ、と小さく会釈して。視線だけで伺いを立てると、アレクの隣の席にちょこんと腰掛ける。
13:54:02
「そうですね、いつもなら寝ている時間なんですけどね……」ふふ、と微笑みかけて。
アレクシオス
13:55:01
「昼寝でもしすぎたか」 茶化すように言いつつ 「一杯飲むか?」
アプリル
13:56:31
―――はい。実は、そのつもりで…… お酒、呑みたい気分っていうか」無理に大人ぶってるように見られそうで、ちょっと照れくさい。
アレクシオス
13:57:49
「慣れねえなら適度でな。あまり頼ると身体を壊す」 グラス一つ取り寄せて、水割りを作って差し出す
アプリル
14:00:25
「わあ…」やっぱり大人だあ…と、憧れめいた視線でその慣れた所作を目で追いつつ。「い、いただきます」両手でグラスを持って、僅かに傾け……水割りを一口、喉に流し込んで。
14:01:15
――――」目をまんまる見開いて。何故だろう。すごくお酒がおいしく感じる。
アレクシオス
14:01:43
「お、気に入ったか?そりゃ良かった。こいつも飲まれ甲斐がある」
アプリル
14:03:09
「お酒って、こんなに美味しいモノだったんですね。今までも呑んだことはあるんですけど……こんなに美味しいって思えたのは、今夜がはじめてです」
14:03:59
「ちょっとだけ、大人になったってコト……でしょうか?」
アレクシオス
14:05:00
「かもな。俺も似たような事があった。人生にゃ何度かそういう時があるんだろうさ」
アプリル
14:07:35
「………」ちびちびとグラスを傾けながら、口の中でお酒を味わって。
14:08:18
「あの……わたし、………」何か言いたいのだが、うまく言葉が紡げない。そうして、何度か言葉を選びつつ。
アレクシオス
14:08:58
「ああ」 聞き返さずに、静かに言葉を待つ
アプリル
14:10:00
「………あのとき―――ランスロットさんの告白を受けて… わたし、あのとき……本当はどうすれば、よかったんでしょう。何が正解だったんでしょう……」
14:11:04
「アレから、ずっと考えていて…… でも、やっぱり答えが出なくて、……こんな時間でも、目が冴えちゃって」馬鹿ですよね、わたし。と、力ない笑みを浮かべて。
アレクシオス
14:12:47
「あのとき、か───」 暫し口を閉ざし
アプリル
14:15:33
「まだうじうじ悩んでて、馬鹿みたいですよね。でも…… 結局わたし、あのとき何にも選べなかったから……」どういう選択にしろ、自らの意思で”選んで”いたら―――結果は少し違ったのかもしれない。そう思えてならなくて。
アレクシオス
14:16:24
「馬鹿じゃあねえさ」
アプリル
14:16:58
「………」
アレクシオス
14:17:41
「俺は昔、一人の傷ついた旅人に出会ったことがある」
アプリル
14:18:07
黙って、アレクの話に耳を傾ける。
アレクシオス
14:18:24
「そいつは狼にでもやられたのか酷い怪我で、どう見ても致命傷だった。そいつは俺に殺してくれと願った」
14:18:58
「だが俺はその決心がつかず、無駄と知りつつ治療をして、結局そいつは苦しみながら死んじまった」
アプリル
14:19:33
「それは………」
アレクシオス
14:20:02
「お前の話とはまた違うがな」
14:20:57
「どうするべきだったか、悩んださ。だが、殺したところで、また悩んでいたかも知れん」
14:21:44
「結局、過ぎちまったあとで、ああすれば、の答えなんて出ねえよ」
14:22:28
「それに、出しちゃいけねえもんだと俺は思う」
アプリル
14:23:35
「……そう、ですよね… 神官らしく、悟りでも開けていれば、よかったんですけど……どうにも、未熟者で。こうやって悩んでばかりです」
14:23:58
「出してはいけない…?」
14:25:20
くい、とグラスを傾けながら。アレクの言葉をひとつひとつ噛み締める。
アレクシオス
14:25:29
「そりゃあ、過去の選択次第で今は変わるだろうさ。それ次第で、本当に望んでいたものが手に入ったかも知れねえ」
14:28:15
「だが、そんなのを夢想するのは逃げだ。選んだ、選べなかった、そういう過去があって今がある」
14:29:11
「自分が歩んだ道を振り返るのは良い。だが、後戻りはいけねえ、今進むべき道を見失っちまう」
アプリル
14:29:26
「………はい」アレクに真っ直ぐな瞳を向け。頷く。
14:31:19
「わたしの、わたしたちの進むべき道、か……」反復するように、繰り返して。「ふふ、なんだか……アレクさんにちゃんとそう言って貰えて、ほっとしたっていうか……安心しました」
アレクシオス
14:32:38
「あくまで俺の人生観だがな」
アプリル
14:32:55
「やっぱりアレクさんは大人ですね! 言葉の一つ一つに、すごく説得力があって。見習いたいですけど、わたしまだまだで……」
アレクシオス
14:33:28
「ちょっとばかり長く道を歩いているだけさ」
アプリル
14:35:21
「そう……いつまでもうじうじしていられませんよね! また会おうって、ランスロットさんとも、約束したんですから!」
アレクシオス
14:35:28
グラスが空いたら継ぎ足していく
14:35:44
「そうだな。その時までに精々磨きをかけとけ」
アプリル
14:35:45
「あと、ミスティさんとの勝負も……ふふ、こっちは判定のしようがないですけど」
14:36:16
「……とりあえず、ダイエットから―――ですかね?」
アレクシオス
14:36:43
「ダイエット?」 上から下まで見 「する必要あんのか?」
アプリル
14:37:44
「い、いえその……やっぱり乙女としては、このほっぺたの丸みとか……気になる次第でして」自分の頬に触れつつ。
アレクシオス
14:38:18
「女ってのは理想が高すぎる。男から見て十分でも、まだ、と思うものなのかねぇ」
14:39:07
「お前は間違いなく綺麗だよ、アプリル。容姿もそうだが、中身もいい」
アプリル
14:39:39
―――う、うぇぇ…!? も、もうアレクさんったら、またそんな……は、恥ずかしいですよぅ」
アレクシオス
14:40:13
「本命がいなきゃ口説いてるところだ」
14:41:01
「あいつが惚れた女なんだ。自信を持てよお前は」
アプリル
14:41:39
「う、うう…… そ、そう言われても……」てれてれ。「………本命?」きょとん。
アレクシオス
14:43:13
「ん。ああ、生意気なルーンフォークなんだがな。なんでか気があってな」
アプリル
14:44:36
「ア、アレクさん……想い人がいらっしゃったんですか!? え、えッ……お、お付き合いはどれほどで……!?」
アレクシオス
14:45:35
「いんや。甘い話の一つも無いんだが、気に入ってなぁ。想い人というのとは違うが、嫌われたくなくてな。女遊びも辞めちまったよ」
アプリル
14:46:12
「マ、マジですか…… へぇー、意外です……」
アレクシオス
14:47:28
「俺は気に入れば割とすぐ手が出るタイプなんだが、なんか微妙な距離感が心地よくてな。変な感じだぜ」
アプリル
14:47:48
「しかも、お相手はルーンフォークの方というのが…… いえ、差別的な意味ではないんですけど、そこも意外というか」
アレクシオス
14:49:17
「俺も意外だがな。いや、まあアイツ全然ルーンフォークらしくないんだぜ。生意気ですぐ人を馬鹿にするルーンフォークなんてそうそう居ないだろ」
アプリル
14:50:18
「あはは、それは確かに……でも、いいですよねそういうの! 恋人未満友人以上―――って、カンジでしょうか?」
14:50:36
「あ、もしかして冒険者の方ですか?」
アレクシオス
14:51:40
「どうなんだろな?」>友達以上 「ああ、この店のな。アリステラっていう拳闘士だ」
14:52:05
「ってか、一緒に行ったことあったな」
アプリル
14:52:16
「ア、アリステラさんですかッ!?」意外ー!
アレクシオス
14:52:29
「意外だろ?」
アプリル
14:53:08
「アレクさんからこんな話を聞くっていうのも、そうですが…… まさか、お相手がアリステラさんだなんて……もっと意外でした」
アレクシオス
14:53:25
「だから、まだお相手なんていう間柄じゃあねえって」
アプリル
14:54:48
「あ、あはは…… でも、どうなんですか? 進展する予定とかは……」ちょっと悪戯っぽく笑い。こういうところは歳相応の女子だ。
アレクシオス
14:56:47
「ん、そうだな……まあ、今までと違うタイプで戸惑っちゃいるが、欲しいと思うことに間違いは無い。時間かかるかも知れんが攻略してみるさ」
アプリル
14:57:53
「その意気です! 応援してます! あ、何でしたら色々聞き出しましょうか? なんでも協力しますよ!」すっかり応援モード。やっぱり自分の恋路より他人の恋路!
アレクシオス
14:58:56
「やめろやめろ。本人にこんな話が知られてみろ。恥ずかしいとかじゃなくてここぞとばかりにからかってくるのが目に見えてる」
アプリル
15:00:20
「ああ……アリステラさんはそういうタイプですよね、きっと…… で、でも真剣に告白するってのも、ありなんじゃないかと! 順序とムードは大事ですけど!」
アレクシオス
15:01:23
「そのうちな。そのうち」
15:02:40
「にしてもアプリルはほんとこういう話好きだな。俺のことより自分があいつ以上の男を探してみろよ」
アプリル
15:02:45
「えー……」不満そうに唇をとんがらせて。「でも、……ホントに応援してますからね。相談でしたら、いつでも受け付けますので!」むふー。
15:03:08
「え、わ、わたしは暫くそういうのいいですから!」
アレクシオス
15:03:14
「そいつは心強い」肩を竦め
15:03:41
「ま、それもそうか」
アプリル
15:04:18
「だいたい、あの人以上なんてそうそう転がってるわけないじゃないですか、さすがに……」
アレクシオス
15:04:28
「お前の求める手合は、そう無理に探すものじゃあないだろうしな」
15:04:58
「だがまあ、そういうヤツが現れることを願っておくぜ」
アプリル
15:05:46
「……ありがとうございます、アレクさん。ま、まあ―――わたしのほうは期待はしないでくださいね……!」
アレクシオス
15:06:25
「期待するさ。友の幸せを願うのは当然だろう」
アプリル
15:07:36
「友……ですか… ふふ、アレクさんほどの戦士にそう認めて頂いているっていうのは、ひとりの人間としてうれしいです」
アレクシオス
15:08:16
「そう言われるとこっちも嬉しいね」
アプリル
15:09:50
「ええ、きっと…… いい旦那さんを掴まえて、幸せになってみせますとも!」ぐっ。
アレクシオス
15:12:05
「おう。その意気だ」 「元の話だが──まあ、一人で道を進めって言ってるワケでもない。俺で良けりゃ話くらいはいくらでも聞くぜ」
アプリル
15:13:20
「そりゃもう…… 数少ない大人の男性として、頼りにさせていただきますとも!」
アレクシオス
15:14:27
「俺なんてまだまだガキみたいなもんだがね」
アプリル
15:14:34
「男性の意見って、色々貴重ですから…… ガルバさんとかもいらっしゃいますけど、あっちはまたタイプが違いますし……」
アレクシオス
15:15:22
「女の仲いいのも作っておけよ。女同士でしか話せんものってのもあるだろう」
アプリル
15:16:23
「はい! そっちはまあ……困らない程度には!」
アレクシオス
15:17:20
「なら良かった。さてと、俺はそろそろ行くぜ。そのボトルは好きに飲んでくれ。支払い済みだ」
アプリル
15:18:20
「あ、はい! あの……アレクさん。お話聞いてくれて、ありがとうございました!」立ち上がると、深々と頭を下げて。
アレクシオス
15:20:07
「よせやい。未熟者が説法ぶったことしたって、今になって恥ずかしくなってんだからな」
アプリル
15:20:52
「未熟者だなんて、そんなこと…… アレクさんの恋路がうまくいくよう、フルシルさんにも祈っておきますね!」
アレクシオス
15:21:21
「恋路とかいうな恥ずかしい」 「じゃあ、またな。飲み過ぎには気をつけろよ」
15:22:02
軽く手を上げるとドアベルを鳴らして店外へ去っていった。
アプリル
15:22:07
「はーい!」折角の奢り、全部飲み干す気まんまんだ。
アレクシオス
15:23:28
その反応を見てみたい気もするが、帰路につくアレクであった
15:23:51
すすす
SYSTEM
15:23:53
 様が退室しました。
アプリル
15:24:40
「さあ、今夜は呑み明かすぞ……っと!」
15:26:12
翌朝、カウンターで盛大な寝息を立てるアプリルを発見したガルバは、酔い潰れたアプリルを部屋まで運ぶのに相当苦労したというが、それはまた別の話。
15:26:17
ちゃんちゃん。
SYSTEM
15:26:20
 様が退室しました。
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