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2019/03/01
SYSTEM
18:19:33
 様が入室しました。
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18:19:56
 様が入室しました。
 
18:20:07
心の赴くままにやりな。
TOPIC
18:24:45
星の標 15時 by  
エナ
18:27:29
ゴブリン騒動が収まった途端、パタリと仕事が途絶えた。厳密には無いわけではないのだがタイミングを逃したり条件が合わなかったりと理由は色々だ。
18:27:50
それからもう一つ。
18:29:40
あのおかしな女に絡まれて以来、どうにも人目が気になってしまうのだ。この国におけるナイトメアの立場は正直言って悪くない。いや、破格と言っていい。何しろ国王からしてそうなのだ。
18:32:52
この国で冒険者を始めてから知り合った中にも幾人かナイトメアは居た。彼らは隠す素振りさえなく異貌を曝け出す。自分がそうだと告げてもおそらく受け入れられるのだろう。
18:35:14
「……」駄目だ。思考がよくない方に空回っている。彼らは彼ら、自分は自分、忘れてはいけない。
18:38:02
気持ちを切り替えようとやや遅い昼食を摂る事にする。パンにスープ、サラダを少々。場合によってはこの街からも移らなければいけないのだから節約はしなければならない。
 
18:38:27
昼食と夕食の合間の人がまばらな時間帯。ドアベルの音が響き、扉が開かれた。
シン
18:39:58
姿を現したのは、フードを被った軽装の青年。フードから覗く肌はこの辺りでは珍しい灰褐色だ。
エナ
18:40:57
「……」残りの資金から食費や生活費を割り出しながら食べる食事は味気ない。頼る先も行く当てもない中で残金とはつまり余命に他ならない。
シン
18:41:05
用を済ませて戻ってきて、一度部屋に戻ろうかと階段へ足を向ける直前、見知った顔がいることに気付いてそちらへと近付いていった。
18:41:14
「やあ、エナ。今昼食か」
エナ
18:43:44
「……」サラダを咀嚼するも、なんだか家畜にでもなったかのような気分だ。声をかけられている事に気付かず味気ない食事を続ける、
シン
18:45:05
「……」 機嫌が悪く無視されたのかとも思ったが、どうもそうでもないようだ。 「どうしたんだ、ぼうっとして」 エナの座っているテーブルの端をとんとん、と指で叩いた。
エナ
18:48:28
「ッ!? ―――あぁ……あんたか。何か用…?」物音にビクリと竦んでフォークを取り落としそうになったものの何とか堪えてそちらを向けば見知った男がいた。バツが悪そうに目を逸らし、意図を問う。
シン
18:49:47
「すまない、驚かせたか」 予想以上の反応の大きさにフードの奥で申し訳なさそうな顔をした。 「用という程のことはないが、知り合いがいるのに声を掛けずにいるというのもどうかと思ってね」
エナ
18:53:31
「別に、知り合いって言っても一度仕事を一緒になった程度じゃない。どうって事も無いんじゃないの。」相変わらず辛辣だ、しかし棘のある口調というわけでもない。ありていて言えば元気がない。
シン
18:54:53
「それはそうなんだけどな」 一言断ってから、適当に近くの席について。 「傭兵はそういう縁やコネを使っていかないと、仕事にありつけないものなんだ」
18:55:27
「あまり食が進んでいないように見えたのも、声を掛けた原因のひとつではあるんだが」 ちら、と視線をあまり減っていない食事に向けた。
エナ
18:59:35
同席については若干胡乱気な視線を向けたものの、断ろうとは思わなかった。認めたくはないが安堵している。これであのおかしな女が来ても一人で相手をせずに済む。
シン
19:03:44
「まあ、そう長居をするつもりはないよ。この後一度部屋に戻るつもりだったからね」
19:04:06
「君の方こそ、調子が悪いのなら部屋に戻って休んだ方がいいんじゃないか」
エナ
19:04:37
「……傭兵に限った話じゃないでしょ。他の仕事もみんなそうよ」学院を辞めざるを得なくなった時、家と学院のコネで代筆業を始めた。はじめは上手く行ったが親戚連中が手を回して潰された。それも縁やコネの力だ。
シン
19:06:26
「そうだな。冒険者稼業だって、それまでの付き合いや伝手で名指しの依頼が来る事もあるだろうし」
エナ
19:06:58
「体調は問題ないわ。魔法の制御だって完璧よ。ちょっと……出遅れただけよ」
シン
19:08:16
「ならいい――と言いたい所だが、君の場合、出遅れるというのがそもそも不調だからという気がするかな」 なんかぐいぐい仕事取りに行ったり首突っ込みにいくタイプだろう。
エナ
19:12:50
「あれは依頼受注の仕組み自体が不出来なのがいけないのよ。あんな混雑を放置して、内容も吟味させずに早い者勝ちだなんて馬鹿げてるわ」
シン
19:14:08
「あの仕組みが合理的でないというのには納得するよ。けど、君はそれでも他の人間の募集に我先にと売り込んでいくタイプじゃあないか」
エナ
19:15:30
「見てきたような口ぶりね。偶々、条件が合うパーティがいなかっただけよ」
シン
19:16:35
「少なくとも、以前見た時はそういうイメージを持ったというだけだ。まあ、偶々タイミングが合わなかったというだけならいいんだ」
19:17:37
「さっき俺に気付いた時も驚いた……というより、身が竦んだようにも見えたから、少し気になっただけだ。勘違いならそれでいい」
エナ
19:18:52
「…………」しばし黙り込んで、冷めたスープを飲むでなくぐるぐるとかき混ぜ、嘆息。
19:19:10
「…ちょっと、顔を合わせたくない相手がいるのよ」白状した
シン
19:19:59
「顔を合わせたくない相手?」 勘違いだというなら席を立とうかと思っていた所でそんな言葉が返ってきて、椅子に体重を預け直した。
エナ
19:23:49
「夜、うるさくて起き出してきた時に店に居た相手よ…ちょっと絡まれただけ」言うんじゃなかったという顔で目線を逸らしながら
シン
19:24:55
「夜に絡まれたって、酔っ払いか何かか。いや、そういう類ならガルバさんから注意が行くか」
19:26:33
「君がそこまで怯えるからには、それなりに変わった相手ではありそうだな」 まあ、冒険者の店なら色々と個性的な輩はいるのだろうが。
エナ
19:41:35
「別に、怯えてなんか…ただ、ちょっと…おかしな奴だったてだけよ。ウマが合いそうにないってだけ」
シン
19:45:08
「ただ馬が合いそうにないというだけなら、君の場合は顔を合わせても無視するか、適当にあしらうだけで済ませそうなものだが」
エナ
19:48:09
「あ、あんただって信用できない奴くらいいたでしょ? 背中から斬られそうだとか…そ、それと一緒よ!
19:49:48
流石にそんな人間がそうそう在籍しているとは思えない。冒険者同士の刃傷沙汰はご法度の筈。おかしな事を言っている自覚はあるのだ。
シン
19:50:01
「ふむ……そういう相手は居たことはあるが。冒険者同士は基本的に刃を交えてはいけないという不文律もあると聞く。早々そこまでの事は起きないと思うが……」
19:50:49
「そう思わせるだけの相手か。なかなか大変な相手と知り合ったみたいだな」
エナ
19:52:14
「……ごめん。たぶん、私が神経質になってるだけだわ…」
シン
19:53:33
「……君にそうやって素直に謝られると、なんだか調子が狂うな」 悪い事をしてしまった気になってきた。 
エナ
19:55:29
「ちょっと、それどういう意味? それじゃあ私が自分の過ちを認められない度量無しみたいじゃない!」 おこだよ
シン
19:55:58
「あ、ああ、すまない。そういうつもりで言ったわけじゃないんだ」 失言だったと気付いて、頭を下げた。
エナ
19:56:54
「わ、私だって見立てを間違う事くらいあるわ」 頭を下げられてハッとしたが今更言葉を引っ込めることも出来ない
シン
19:57:15
「……ふう、配慮に欠ける発言だったな。今後気をつけるから、今回は許してくれないか。貸しひとつということでいい」
エナ
19:57:17
「だから、貸し借りゼロよ…」
シン
19:57:58
「うん? 俺はそもそも今は君に貸しという貸しはなかった気がするが……」
エナ
20:00:11
「一応、話を聞いて貰って? 多少は、その…考えが纏まったというか、踏ん切りがついたというか」スプーンでスープをぐるぐるしながら
シン
20:01:23
「聞いていただけで、指針になるような事は言っていないと思うが……まあ君がそう出来たと言うのならそうなんだろう」
20:02:14
「まあ、その相手に限らず、そういう類の相手と出会いたくないという時は、必要なら護衛には応じよう」
エナ
20:05:47
「…見返りは?」無い方が信用できないくらいだ。言っとくけど、身体で払えとか言われたらミリッツァ神殿に駆け込んでやろう
シン
20:06:38
「君にとっては、ガメルが一番気兼ねなく、信用出来るんじゃないか。ああ、勿論法外な額を要求するようなつもりはない」
エナ
20:09:34
「むむ…」確かにその通りだが見透かされていたようで気に食わない。だが、このままだと気になって仕事に差し支えるのも確かだ
シン
20:10:28
「別にそのくらいなら無償でも構わないが、それで俺を信用できる程俺たちは知り合って長いわけでもない」
20:10:42
「だったら、お互いの流儀に従うのが最も合理的だろう」
エナ
20:12:23
「とりあえず、日雇い…いえ、朝から昼前までの短期で。そっちが仕事や用事がある時は無しで良いわ」
シン
20:13:46
「分かった。俺も他の依頼に出る事はあるだろうからね、助かるよ」
20:14:21
「まあ、それ以外の時間。夜にどうしても出歩く必要がある時なんかも、タイミングが合えば応じよう」 どうせお互いここの宿だ。
エナ
20:14:59
「金額は相場に則って算出するけど…正直、その日の食費になるかも保証できないわよ…? 勿論、何かあれば危険手当は出すけど」
シン
20:16:15
「構わない。そこまで逼迫した状況にならないよう、手持ちは管理している」
エナ
20:16:56
「物好きね…むしろ、暇なのかしら?」
シン
20:18:25
「この辺りの事は詳しくない、調べる事ややるべき事は沢山あるんだろうが、ありすぎると逆に何から手をつけるべきか迷ってしまってね」
20:18:50
「だったら、傭兵じみたことでもしている方が落ち着くだろう、と思っただけだよ」
エナ
20:19:19
「前向きなんだか思考停止なんだか分かんないわね」
シン
20:20:04
「まあ、迷って結局何もせずに過ごすよりは余程良いだろう?」
エナ
20:21:17
「そうね、私もこの辺り(リアン地方)の出じゃないけれど、少なくとも他所の大陸から来たわけじゃないから、あんたよりは詳しいわ。護衛のついでに知りたい事や調べて欲しい事があったら聞いて頂戴」
シン
20:21:56
「ああ。何か聞きたい事がある時は頼りにさせてもらうよ」
エナ
20:22:04
「その分、割り引いて貰う事になるかもしれないけど」
シン
20:22:26
「構わないよ。そこは依頼主の意向に従おう」
20:23:23
「さて……俺はそろそろ部屋に戻る。部屋の場所は教えておくから、何かあったら声を掛けてくれ」
エナ
20:24:45
「分かったわ。私の部屋も…教えておかないと意味が無いわね…はぁ」
シン
20:26:33
「気が進まないなら、教えてもらわなくても大丈夫だ。緊急時にガルバさんに教えてもらってもいいと許可を貰えるのなら、になるが」
エナ
20:27:34
「それじゃあ意味がないでしょ。そういう非効率は嫌いよ。」
シン
20:27:57
「分かった。そういう事なら教えてもらっておくよ」
エナ
20:29:31
「それじゃ、今度からよろしく頼むわ、日雇いガードさん」
シン
20:30:17
「ああ、粗相のないように務めさせてもらおう。それじゃあ、また用がある時か、明日に」
20:31:14
そう言って、部屋の場所を伝えてから階段の方へと歩いていった。
エナ
20:31:46
「そうね。その時は使いの猫でも寄越すわ」
SYSTEM
20:31:59
 様が退室しました。
エナ
20:32:26
男が自分の部屋に戻ったのを見届けてからしばしスプーンでぐるぐるを続け
20:35:33
「(何やってんのよ私馬鹿なの?なんで言っちゃったわけ?護衛?あのおかしな女対策に?男の?馬鹿なの?お金は?というかどうしてこうなったの?周りの目、信用できるの?費用対効果は?でもあの女はどう考えてもヤバい奴だわ、巻き込まない?対価を払うならそこは…)」
20:37:57
「はぁ……」 大きくため息を吐いて、冷めたスープを一口。まず、くはない。
20:39:38
「それもこれもあの女のせいだわ…今度見つけたら文句言ってやる…」
20:40:13
「……」 護衛を連れてる時にしよう。
20:42:10
急にどこかで見られてはいないかと気になって食事をそそくさと終えると足早に宿の自室に戻って行った。
SYSTEM
20:42:13
 様が退室しました。
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