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2019/03/09
SYSTEM
10:45:31
 様が入室しました。
SYSTEM
10:45:53
クラウディア様が入室しました。
 
10:46:08
ではでは。
10:46:09
 
10:46:09
 
10:47:15
あの夜が明け、二手に分かれたクラウディアは、翌日に王都へと帰還した。
10:47:49
早朝に出発したとはいえ距離が距離だ。王都に到着したのは15時程だっただろう。
10:47:55
 
10:48:01
王都イルスファール、〈星の標〉。
10:48:12
クラウディアが扉を開き、カウンターを見やると、そこにはガルバが苦い顔で立っていた。
10:48:24
ガルバは君を一瞥すると、訝しむように口を開いた。
ガルバ
10:49:41
「お前、――お前、仕事は?」 一瞬だけ、何か伝え辛そうに口を開いた所で、君の様子に首を傾げる。全員が揃っていないことで、失敗の可能性に気付いたようであった。
 
10:50:31
と。前提条件として、シルヴェストロは家にはいなかった事を付け加えておきます。
クラウディア
10:52:46
「半数以上は倒したし残りは他のがなんとかしてくれるわ! それよりシルヴェストロを見てない!? あの盗賊の目的は彼を一人にすることよ!」 走ってきたのか息を切らせながらも矢継ぎ早にそう言った
 
10:53:37
「……」 普段の様子とは明らかに違うクラウディアに驚く様に目を瞬かせ、その問いにはやはり苦い顔をした。
ガルバ
10:54:29
「シルヴェストロの事なら、ウチにいる。……仕事の話より、そっちの話からした方がいいな」 後半は独り言のように呟いて、とりあえずは座れ、とカウンターの席を促す。
クラウディア
10:55:40
「……っ、そう」 息を吐いた 「いる、というなら安心ね……」 座った
ガルバ
10:56:05
「昨日の夜、キルヒア神殿の近くで刺されてな。今もまだ意識がない。身柄自体はそっちにいる」 自分の背後の部屋を示す。普段仕事に使う場所のようだが、とりあえずとして使っている様だ。
クラウディア
10:57:52
「な……刺された……?」 立ち上がり 「先に言ってよ!私は神官よ!」
ガルバ
10:58:16
「傷としちゃ浅くはないが深くもねえ。ウチにいた神官にある程度は看て貰った、処置は済んでる」
10:59:05
「……キャロ、珈琲を頼む」 目配せをして、程無くして珈琲がクラウディアに差し出される。
11:00:19
「状況が状況だ、落ち着いてくれるか。……難しい注文なのは解っちゃいるが。……それでな」
11:01:40
「倒れているあいつを発見した奴は、刺した人影も見ちゃいない――手掛かりはあいつに残ってた傷くらいだ。現状できる事も、そう無い」
クラウディア
11:01:47
「………ありがとう」 歯噛みするように絞り出してから珈琲を受け取り
11:03:02
「─────」 暫く目を閉じ、煙管に火をつけて心を落ち着かせた
ガルバ
11:03:22
「……」 その様子を見て、小さく頷く。
クラウディア
11:03:43
「目撃者がいない状況なのに、殺されていない?」 薄く目を開き、いつものジト目でガルバを見ながら、疑問点を口にした
ガルバ
11:04:28
「ああ。腹部に一撃入れて、そのままだ。命を奪う事は目的ではないと取るのが妥当だろうな……」
11:05:23
「目的はあいつを一人にする事だと言ったな。それについては?」 字の文で伝えた、で大丈夫です。
クラウディア
11:05:58
「──そうね。あの依頼の盗賊たち、彼に対して相当強い恨みを持っていたわ。ただ殺すのが目的なら、生死は確かめる筈」
11:06:10
「………」 ため息
ガルバ
11:07:00
「記憶がない、だったか? それも随分前の様に思えるな。……その失くした記憶の中で何かをやらかした、と考えるのが妥当だが……」 
11:07:31
「いや、これ以上は考えていてもな。見て来るか?」 裏の部屋を示し
クラウディア
11:08:07
「私が邪魔だったそうよ。だから、あんな事件を起こして私が留守にするのを待ってた。迂遠すぎるし確実性は無いけど、どういう訳か見事に嵌ったわ」
11:08:32
「……ええ」
ガルバ
11:09:06
「……とても”まとも”ではなさそうな連中だな。何人冒険者がいると思ってやがる……」 鍵は開いてる、と続けて道を譲る。
クラウディア
11:10:16
「自分が死んででもシルヴェストロだけは殺す、と言った様子だったわ。相当深い恨みを買ったのね」
11:10:43
「ありがと」 立ち上がって踵を返して扉に向かった
ガルバ
11:11:11
「……手を引け、と言っても引かんだろうな」 あれは。クラウディアが行ってからぽつりと溢しつつ、仕事に戻る。
 
11:11:16
 
11:11:31
奥の部屋については、クラウディアも何度か足を運んだことがあるだろう。
11:12:09
重要な仕事を受注した際に、その説明で使われることが多い応接室だ。
11:12:48
が、今日はいつもとはその様相は違っていた。とりあえず持ってきたのだろう寝台に、一人の男が死ぬ様に眠っている。
11:13:38
簡素な寝台の上で眠る男は、酷く危ういように見えた。呼吸をしているのかしていないのか、或いは呼吸する方法を理解しているのかいないのか。
11:13:57
男に意識は今もなく、ただ眠っている。
クラウディア
11:15:02
「……………心配かけさせてくれるわね」 言って近付き、手を髪に通して漉いた
 
11:15:38
表情はやや強張っている様子だったが、髪をその手が触れても変化することはなかった。
11:16:02
怪我をしている――とはいっても、ガルバの連絡通り、腹部への一撃以外は全く外傷は見受けられないだろう。
クラウディア
11:16:59
「貴方、何食らったのよ。毒?呪い?」 答えには期待せず、ただ触れるだけである
シルヴェ
11:17:41
――」 答えはない。ただ、時折掠れるような呼吸音が響くだけだ。
クラウディア
11:21:01
「バカ」 唇に軽く口付けてから小さく呟いた
 
11:21:27
それから、どれだけ経ったか。10分かもしれないし、1時間かもしれない。実際に流れた時間に対し、どれほどの時間をクラウディアが感じていたかは定かではないが――
シルヴェ
11:22:05
「……」 不意に、その異なる色の両目が開かれる。
11:23:56
「……? ……」 困惑したように周囲を見回して、首を傾げる。身体を起こす時にはやや顔を顰めたが、ゆっくりと身体を起こす。
クラウディア
11:24:59
「───シルヴェストロ? 目が──あ、ダメよ。まだ寝てないと」
シルヴェ
11:25:14
「こ、こは?」 すっかり枯れてしまった、掠れた声でそう呟いた。
クラウディア
11:26:17
「星の標よ。ほら、水飲んで。ゆっくりね」
シルヴェ
11:26:32
「ほしの……? ええと」 困ったように声をかけて来た女性に視線を向ける。
11:26:45
「何処なの、……ええと、何処、ですか」
クラウディア
11:29:55
「………」 絶句し、目を見開いた
シルヴェ
11:30:30
「それに、あの。……貴女は?」 気持ち背凭れに寄りかかり、距離を取って
クラウディア
11:31:16
「ねえ、そういう冗談はいらないの。怒ってないから、いつも通りでいいのよ」 認めたくなくて、期待してもいない言葉を紡ぎ
シルヴェ
11:32:24
「……いや、冗談じゃなくって。知らない人にそんなこと、言いませんよ」 興味深そうに周囲を見回し
11:34:18
「どうしてここにいるん、だっけ…」 譫言の様に続けながら、グラスを握る。
クラウディア
11:35:16
「知らない、人……」 言葉の重さに予想以上に衝撃を受けて立ち尽くした
シルヴェ
11:36:00
「……ぼくは、誰だっけ」 ぽつりとそう続けて、立ち尽くすクラウディアに視線を向ける。
11:36:39
「あの、どうかしました……?」 その声も顔も、やはり見知ったそれだ。目だけは、普段クラウディアに向けられているそれではなかったが。
クラウディア
11:38:21
「何も、覚えていないの?」
シルヴェ
11:38:50
「……え、あ。……口に出てました? ちょっと混乱していて……」
クラウディア
11:41:05
「────」 俯いてから暫くして顔を上げ 「貴方、酷い怪我をして倒れて寝込んでいたの。その時頭を打ったのかも知れないわ。そういう衝撃で記憶が混乱することも、無いわけじゃないから……」 ためらいがちに
シルヴェ
11:42:41
「怪我。……腹が痛いなって思ったんだけど、これの事かな」 腹部を擦りながら頷いて 「困ったな……、何も、出てこない」 思い返そうとすると頭痛が、と続け 「ええと、貴方は、どなたですか? 知り合い……?」
クラウディア
11:45:03
「知り合い…………」 「────そうね。知り合い……。仲は良いわね」
シルヴェ
11:45:45
「そう、だったんだ。……どうかした?」 きょとん、としているこの目は、何度も向けられた事があるだろう。
11:47:42
「……」 ううん、と頭を抱えながら、何も浮かばない状況に居心地が悪そうに表情を強張らせる。
クラウディア
11:48:39
「………ううん。なんでもない。それより、身体を休めて。無理して起きては傷に障るわ」
シルヴェ
11:49:26
「……でも、ずっとお世話になるのも。ここ、ええと……〈星の標〉、でしたっけ。迷惑になるだろうから」
クラウディア
11:50:05
「いいのよ。ここは、貴方が居たところだもの」
11:50:23
「今の状態じゃ右も左も分からないでしょう。思い出すまで、大人しく世話になっておきなさい
11:50:24
シルヴェ
11:51:00
「でも、……」 何かを言い返そうとして、何かを言い返すにはあまりにもこの場について知らなさすぎる。
11:51:52
「あの、名前、聞いても……? 僕の名前も、貴方の名前も」
クラウディア
11:52:35
「貴方はシルヴェストロ。私は、クラウディア」
シルヴェ
11:53:12
「僕がシルヴェストロで、貴方がクラウディア。……うん、覚えた」 ありがとう、と続けて、薄く微笑む。
11:53:53
「クラウディア……さん、はよくここに?」
クラウディア
11:55:01
「そう、ね。ここは冒険者の店で、私も冒険者だから…」 
シルヴェ
11:56:33
「冒険者の、店……店ならお金とか必要かな……」 そんな間の抜けた事を考えながら、ぼんやりと思案する。
11:58:12
「……何か、元気ない、ですか?」 ずっと無表情だけれど。
クラウディア
11:58:19
「いいから。そういうのは私に任せておきなさい」
11:58:51
「……ううん。大丈夫よ」 悲しげにふっと微笑んだ
シルヴェ
11:58:54
「でも、見ず知らずの人にそんな事まで頼めないよ。ここに運んでくれたのも、クラウディアさんなんでしょう?」
11:59:11
「……」 その微笑みには唸りつつ頷いて返す。
クラウディア
12:00:11
「それは別の人。後でお礼を言わなきゃね」 「貴方にとってはそうでも、私は見ず知らずでもないの」
シルヴェ
12:01:00
「ああ、別の……。ううん、自分が覚えていないのにそう言われるのは、なんだか申し訳ないな……」 頭を掻いて
クラウディア
12:03:10
「良いから。私は神官だし、貴方は怪我人。だから私の言葉には素直に従うこと。いいわね?」
シルヴェ
12:03:30
「ん……わかっ、た。お礼は今度、何かで」
クラウディア
12:03:52
「……うん」
シルヴェ
12:04:44
「……あの」 「忘れる前の僕って、どんな人だったんですか? 何か……その、悪い事、だとかはしてませんでした?」
クラウディア
12:05:59
「悪いことをしていれば私が叱っているわ」 「そうね……」
シルヴェ
12:06:35
「クラウディアさんが? ……随分お世話になってたみたい、だなあ」 苦笑して 「うん?」
クラウディア
12:06:55
「力は強いけど、ちょっと臆病で、優しい人」
シルヴェ
12:07:36
「……よかった、悪い人じゃなかったなら」 安堵したように、けれどどこか他人事のように返した。
12:10:43
「それじゃあ、ちょっと店の人に話してきた方がいいかな……起きたことと、お世話になる事、くらいは」
クラウディア
12:11:46
「それは……私が説明した方が早いわ」
シルヴェ
12:12:28
「そう、かな。……じゃあ、一緒に……っつ」 身体を起こそうとした所で、腹部に奔った痛みに顔を顰める。
クラウディア
12:13:08
「っ、ほら、やっぱりまだ動いちゃだめ」 身体を支えて、ゆっくりと寝かす
シルヴェ
12:13:54
「っとと……ごめん、ありがとう、クラウ」 普段通りに微笑んで、そのままゆっくりと寝かされる。 「……あれ?」 なんだ今の、と呟いて 
12:15:38
「とりあえず、じゃあもう少しゆっくりさせて貰ってもいい、かな」
クラウディア
12:16:34
「あ………」 慣れ親しんだ呼び名にちょっと固まった 「うん。ゆっくり身体を休めて」
シルヴェ
12:17:09
「うん。……お世話になります、クラウディアさん」 苦笑しながら横になり、そう呟いた。
クラウディア
12:18:11
「クラウでいいわ。さっきみたいに」
シルヴェ
12:18:59
「ええ、でも……」 初対面ですよ、と続けようとして口を噤む。 「……じゃあ、クラウ、で」 ぎこちなく頷き、照れ笑いを浮かべる。
クラウディア
12:19:29
「うん。じゃあ、寝ていてね」 といって踵を返した
シルヴェ
12:19:55
その背を眺めながら、ゆっくりとまた眠りについていった。
 
12:21:00
 
ガルバ
12:21:46
――どうだった」
12:21:58
扉を開いて出てきたクラウディアに、ガルバが短く声をかける。
クラウディア
12:22:26
「最悪」 椅子に腰掛けて手で顔を覆った 「記憶が無いわ」
ガルバ
12:23:01
――”また”か? 都合が良過ぎる。頭を打ったような痕跡も無かったろう」
12:26:35
「勝手な憶測だが――」 「お前、あいつの身体の傷は知っているか? 俺も治療した連中の報告で聞いた程度だが」
クラウディア
12:28:13
「知らないけど……推測はつく」
ガルバ
12:28:47
「ああ、すまん。今回の怪我じゃない、あいつの身体には他にも傷が多かったろう? 冒険者で前衛だから、では説明が付かないようなものが」
12:29:33
「以前の……はじめてウチに来る前に記憶が抜け落ちた時のものと、今回。どちらも、あいつが襲撃されていて……怪我を負っているのであれば」
12:30:12
「あいつに復讐を望んでいる、”魔剣持ち”の頭領がまだ見つかっていないんだろう? ……そういう手合いなのかもなと。そう浮んだだけだ」
クラウディア
12:31:00
「…………それも含めてのことよ」
ガルバ
12:31:19
「そうか。……全く、ヒトの記憶に介入できる魔剣、なんてものがあっては欲しくないものだがな」 そんなものを復讐以外に悪用すれば如何様にもなっちまう。
クラウディア
12:34:45
「自力回復には、あまり期待できないと思う」
ガルバ
12:35:11
「同感だ。そもそも回復できるのかも、な」 ふう、と一息吐き
12:37:06
「ともかく。何かあれば連絡する、それまであいつはウチからは極力出さん。狙われているというなら尚更な」
クラウディア
12:39:00
「……私も側に……」 「いえ、私は、神殿の記録とかを漁る。あいつらの事も調べる」
ガルバ
12:40:27
――……」 言いかけた言葉は聞こえたが、口には出さず頷く。 「お前も十二分に警戒しておけよ。ウチで部屋を取るならそれもいい。下手人はまだ捕まってもいないんだからな」
クラウディア
12:42:15
「そうね。一時的に拠点を移すかも……それまでは、何人かついていてくれるから」
ガルバ
12:43:07
「アテがあるのか?」
クラウディア
12:44:09
「一緒に戻ってきてくれたの」 荷物を移すくらいは護衛してもらえるだろう
ガルバ
12:44:33
「そうか。……解った、部屋の手配は先に勧めておこう」
12:45:41
「ここにいるのなら連絡もし易い。何かあればすぐ連絡する。お前なら何か見つけたとしても、一人で早まる事も無いだろう」
クラウディア
12:47:05
「そうね。自制する」
ガルバ
12:48:10
「ああ。……気を付けて行くんだぞ」
クラウディア
12:50:20
「……ええ。彼のこと、頼むわね」 と言って外に出ていった
ガルバ
12:50:54
「……難儀な奴だな」 背後の部屋にいる男に重く息を吐いて、店を出ていく小さな背中を見送った。
 
12:51:39
 
12:53:18
お疲れ様でした、導入としてこの辺りにて
クラウディア
12:54:44
お疲れ様でした
 
12:55:09
お疲れ様でした。本編もよろしくお願いしますー
クラウディア
12:55:16
お願いします
SYSTEM
12:55:18
クラウディア様が退室しました。
SYSTEM
12:55:21
 様が退室しました。
発言統計
その他(NPC)66回46.5%3225文字58.0%
クラウディア52回36.6%1620文字29.1%
 24回16.9%718文字12.9%
合計142回5563文字