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20190322Z_0

2019/03/22
SYSTEM
01:41:33
名無し様が入室しました。
TOPIC
01:42:33
星の標 昼過ぎ by 名無し
レナ
01:45:20
―――暇なものね」 カウンター席でぽつり。
01:47:02
「……なに。斧が邪魔? べつに、良いでしょう。もうピークも過ぎたのだし」 ガルバに苦言を呈されたが、そう言って流す。
01:47:18
隣にはずーんと3mある大斧が立てかけてある。
01:48:20
「それに、便利なのよ。これがあると、面倒なのはあまり寄ってこないから」 ず、と紅茶啜る。
01:49:34
「飛び入りの依頼人が来ても、これを担げば嘗められることもないでしょうしね」
01:54:59
「……ま、そう来ることもないのでしょうけど」 一応、飛び込みの依頼待ちではあるが、あまり期待はしていない。
01:59:02
別に妖魔退治だの細々とした依頼を受けても良かったのだが、あまり駆け出しの仕事を取るなと言われてしまったのである。 「……わたしもここでは駆け出しなのだけど」 ぼそり。
SYSTEM
02:09:30
 様が入室しました。
 
02:11:04
――がらん。やや乱雑に扉が開かれると、それに伴ってドアベルも鳴る。
レナ
02:11:21
―――」 自然、そちらに視線が向く。
フレデリク
02:13:40
――おっさん、飯くれ飯、一番安いのでいいや」 言いながら手近なカウンター席に座るのは、160cmと少ししかないような小柄な青年だ。纏っている作業着のポケットには櫛なり鋏なりが入っている。
レナ
02:14:41
ふぅ、と嘆息して視線を戻す。ひと目で依頼人ではないとわかる。
フレデリク
02:14:50
「お?」 視線に気付くと眼を合わせ、軽く会釈をして。
02:15:32
――……」 して、視線が動くのはその隣に立てかけてある大斧だ。自分の持っているそれよりも遥かに巨大なそれをぼけーっと眺め始める。
レナ
02:15:45
会釈されてしまったら気にするな、と言いたげに軽く手を振り。
02:16:09
「………」 それでも視線が大斧(こちら)に向けられていれば、 「……なに?」
フレデリク
02:17:05
「いやあ、でけえなって。………もしかしてあんたの?」 斧と少女とを交互に見返して、いくら何でも無理があるだろうと言わんばかりの表情に。
レナ
02:17:19
「もしかしなくても、そうよ」
フレデリク
02:18:07
「もしかするかもしれないだろ。……ま、ここにいるって事は冒険者だろうし、そんなもんか」 見かけによらねえよな、と運ばれてきたトーストを齧る。
レナ
02:20:03
「理解が早くてけっこうね」 ず、と紅茶を口に――あ、空になった。
フレデリク
02:20:30
「俺もここは長くないけど、それでもあんまり見ない(かお)だよな。……最近”流れて”きたとかか?」
レナ
02:21:32
「紅茶、おかわり。―――まあ、そうね。流れ者よ」
フレデリク
02:23:38
「成程な、んじゃご同類だ。何もなしに流れてくるっつうのも、楽じゃねえよなあ」
レナ
02:24:21
「……べつに、わたしはそうでも」
フレデリク
02:25:27
「元居た場所はお気に召さなかったのか?」
レナ
02:25:52
「言ったでしょう? 流れ者、って」
02:26:04
「元々、どこに定住するわけでもなかったもの」
フレデリク
02:26:06
――ん?」 あれ?
02:26:19
「ああ。――ああ、流れ者な」 はいはい。
レナ
02:26:48
「自分の足で流れようと、よくわからない力で流れようと―――たいして、変わらないわ」
フレデリク
02:28:12
「一つ所に留まらない、っていうのも大変そうな気がするけどな。……その方が気楽だったりするのか?」
レナ
02:28:53
「面倒でしょう? 人間関係、って」
フレデリク
02:30:07
――そう、だなあ。面倒だな」 うん、と頷きながら、氷だけが残ったグラスを傾ける。
02:30:27
「でも、完全に無いと生きてもいけないものだろ?」
レナ
02:30:31
「好もうと、好まざろうと、絡みついてきて―――、いつのまにか、自分の意志ではどうにもならなくなる」
02:31:14
―――」 目を伏せ。 「ええ、そうね。だから、こうして――人の街で、冒険者なんかやってる」
フレデリク
02:32:19
「人付き合い苦手だな?」 軽く茶化すように。
02:32:42
「それか、その逆か」 おっさん、水おかわりな。
レナ
02:33:15
「べつに。得意じゃあ、ないわ」
02:33:45
紅茶だけでは物足りなくなってきたので、フィッシュアンドチップス的なものを頼みつつ。
フレデリク
02:34:15
「じゃあ好きか嫌いかは?」 受け取った冷水を一口飲んで、もう一つのトーストに手を付ける。
レナ
02:34:26
「嫌いよ」 ばっさり。
フレデリク
02:34:52
「はー。生き辛そうだ」 もぐもぐ。
レナ
02:35:52
「あなたはそうでもなさそうね」 もぐ。
フレデリク
02:36:42
「辛いぜ? 俺の昼飯はこんだけだ」 
レナ
02:38:06
「お金がないようには見えないけれど」
フレデリク
02:39:40
「”人間関係”に縛られてるだけ、だな。入ってもすぐ使っちまうから」
レナ
02:40:04
「そう。それは同情するわ」
フレデリク
02:40:30
「いや? 俺がそう選んだんだからそれは要らない」
02:41:31
「理解もされなさそうだけどな」 苦笑しつつ 「そういや名乗ってもなかったが――……あー、やめとくか? これもニンゲンカンケーになっちまう」
レナ
02:41:54
「そう」 肩を竦め。「じゃあ、同情を撤回する代わりに、恨みと妬みをあげるわ」
フレデリク
02:42:09
「なんだそりゃ。理由くらい聞かせろよ?」
レナ
02:43:38
「自分より幸せそうな人って、妬ましいものでしょう?」 ふっ、と。冗談めかした笑いを含ませながら。
フレデリク
02:44:53
「妬ましい。……幸せになりたい?」 手元でグラスを揺らしつつ。
レナ
02:45:07
「誰だって、そうでしょう?」
フレデリク
02:45:26
「じゃああんたは”人間関係”から逃げるべきじゃあないなあ」
レナ
02:46:50
「それが出来れば、苦労はしないわ」 もぐ。
フレデリク
02:48:10
「はー」 呆れたように間延びした声を出して
02:48:47
「苦労もなしに幸せに、なんて。残念だけどなれる訳ないぜ? ……識ってるんだろうけどな」
レナ
02:51:31
「知ったようなことを言うのね」
フレデリク
02:52:42
「あんたの事は知らないが、幸せってのがそういうものだってのは知ってるだけだよ」 気に障ったか、と続けながら二杯目の冷水も空にして。
レナ
02:53:29
「幻想ね」
フレデリク
02:53:40
「そうかい?」
レナ
02:55:05
「苦労をしたから、それに見合った報いがある―――そう思いたい人が縋り付く幻想よ」
フレデリク
02:55:31
「いいや、違うな」
レナ
02:56:40
「違わないよ」
フレデリク
02:57:01
「ああ、悪いな。俺がそういう認識じゃあない、って話だ」
02:57:58
「”苦労に見合う報い”が必ずある訳じゃない。でもな、苦労も何もなしに何かを得る訳もまた無い、と思ってる」
レナ
03:00:39
「そう。ま、獣を狩らずに獣肉が手に入るわけもないものね」
03:00:58
「あなたの言い分は、わかるわよ」
フレデリク
03:01:14
「ほんとかぁ?」 茶化すように笑って
レナ
03:01:22
「最も――
03:02:00
「獣を狩った猟師の気まぐれで、何もせず肉にありつく野良猫がいたりもするけどね」
フレデリク
03:02:38
――……そうだな」 重く返して、身体をぐいっと伸ばし。
レナ
03:02:51
よいしょ、と椅子から降り。
フレデリク
03:03:03
「さて、俺は仕事に戻るっかね」 そのまま席を立って、食器を返却。
レナ
03:03:14
「そんなモノよ、世の中なんて」
03:04:47
食器の片付けは店員任せにして、さっさと店を出る構え。
フレデリク
03:04:56
「災難だよなあ、貧乏くじを引くのもさ。……じゃあな、フード女。人間関係が嫌いなあんたの為にも、また会わない様に祈ってるよ」 軽口を叩きながら、扉へと向かってそのまま出て行きました。
レナ
03:04:57
よ、と。軽々と大斧を担ぎ上げ。
SYSTEM
03:05:04
 様が退室しました。
レナ
03:05:49
ふん、と小さく鼻を鳴らし。
03:06:22
こちらもつかつかと店を出ていった。
SYSTEM
03:06:28
名無し様が退室しました。
発言統計
その他(NPC)80回98.8%3080文字98.1%
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