文字:

20190401Y_0

2019/04/01
SYSTEM
22:06:47
 様が入室しました。
 
22:09:16
時はうららかな午後、場所は星の標1階
TOPIC
22:09:23
星の標 午後 by  
 
22:11:05
ランチタイムも終わり静かな時間である。ガルバは食器磨きに余念が無い
フューリアス
22:13:33
「……――」そしてこの男はいつもの如く窓際に座っていた。いつものように窓の外を眺めているのかと言えば今日はそうではなかった。
22:15:37
テーブルの上に置かれているのはお茶のカップと鎧のカタログ察し。そして簡易な裁縫キットと言う品揃え。手元には依頼の際には必ず見につけている木綿のマフラー。
22:19:40
マフラーは元々は薄い青か水色だったのだろうが、度重なる戦いの中で汚れ、今ではグレーと言った方が早い状態。縁や縫い目の所々にほつれややぶれが目立ち、修繕の後も幾つも見受けられる。
22:20:47
そんなマフラーを黙々と修繕している、と言うのが今の彼の様子であった。
SYSTEM
22:34:47
 様が入室しました。
 
22:36:16
リン――……と小さく鈴の音。
フューリアス
22:37:36
「……?」涼やかな鈴の音に修繕の手を止め、顔を上げる
スゥ
22:38:11
「フューリアス。何してるノ?」 いつの間にかすぐ近くにやってきていた少女は、フューリアスの手元を覗き込むようにして尋ねた。
フューリアス
22:40:57
「わ――やあ、スゥ君こんにちは」気が付くとすぐ傍にいた少女には流石に驚いた様子を見せながらも穏かに挨拶をして。こちらが椅子に座って同じくらいの背丈かもしれない
22:41:27
「ああ、これかい、随分ほつれてきたからね。直してるんだ」次いで手元のマフラーを見下ろした
スゥ
22:42:54
「こんちは」 と、異国風の少女は八重歯を見せて笑う。 「ふうん…… ホントだ。何だか随分ぼろっちいネ?」
22:45:07
マフラーの端っこを、ちょいとつまんで、まじまじと見つめる。何だか難しい顔で、 「元の色がわかんなイ……」
フューリアス
22:45:24
「はは……仕事の時はいつも巻いてるからね。大判だから(これ)を隠すのにも都合がいいし」ぱっと広げれば被ることも確かに出来そうである
スゥ
22:47:11
ナルホド、と少女はうなずく。この街はイイヒトが多いが、ときに角を隠した方が良いのはたしかだ。
フューリアス
22:47:20
「元は……そうだね、自分の眼の色と同じだったかな」ほら、と下瞼を指で下げて瞳の色を見せた
スゥ
22:48:23
「きれいな青! ……それが今はこんなコトに。ううう」
22:48:53
「新しいのは買わないノ? ボク、似合うの一緒に探してあげよっか」
22:49:09
さも名案だ、という感じに提案した。
フューリアス
22:49:21
「前線にいるとどうしてもね。しまって置けばいいんだろうけど……」苦笑いしつつマフラーに視線を落とし
22:50:32
「それは……うん、いい考えだと思うけど」少し言いよどみ「これは大事な物だから、これでいいんだ」
22:51:27
そう言って最後のほつれを直すと、糸の始末を済ませマフラーを丁寧に折りたたむのだった
スゥ
22:51:48
「フューリアスの、大事なモノ……?」 彼がそれを畳みはじめると、摘まんでいたマフラーの端を、そっと離した。
フューリアス
22:52:47
「はは、大丈夫だよ。つまんだくらいでは破れないさ。今までも大丈夫だったしね」
スゥ
22:54:32
その所作からは、彼が本当にそれを大事に扱っていることが伺えて。「……ン。大事なモノなら、しかたないナ。スゥは余計なおせっかいだった」
フューリアス
22:57:41
「そんなことは無いさ。本当に良い考えだと思うよ……そうだな、もし自分が身嗜みに気を使う必要になったら、スゥ君に見立ててもらおうかな?」視線を少女に合わせてにっこりと笑って見せて
22:59:42
「武器防具の類はこの3年でそれなりに見れるようにはなったけど、服はどうにもね」今着ている服も洒落っ気と言うものは一切無い簡素なシャツとパンツである。
スゥ
22:59:58
「あはっ。そのときは任せテ。フューリアスを、ボク好みのいい男のヒトにしたげる」
フューリアス
23:01:31
「ははは、楽しみにしてるよ……ああ、座るかい。今テーブル片付けるよ」と言いながら裁縫道具とマフラーを一まとめにして、お茶のカップと鎧のカタログを手元に引き寄せた
スゥ
23:02:41
「ン? ンン…… でも……それってどういう時だろ。女の人に会う時? えらい人に会う時?」 フューリアスに果たしてそんな気があるのだろうか。と、首を少し傾げるのだ。
23:03:56
「あ、ウン」 と、ころっと興味を移されて、あいた席に座る。 「それは…… ヨロイの本?」
フューリアス
23:05:02
「このまま冒険者を続けて名前が売れちゃったら、偉い人に会うときも来るかもしれないしね……ああ、うん。今まで着ていたのがそろそろでね」カタログに手で軽く触れて
スゥ
23:06:36
「フューリアスたちは、よくそんな重いものを着けて戦えるなって思うノ。高価いし、重そうだし、風を肌で感じられなイ」
フューリアス
23:06:42
「あれもあれで思い入れはあるんだけど、武器や防具はおざなりには出来ないから。買い換えようと思って」
23:08:00
「うーん、思ったよりは重さは感じない物なんだよ。上手く重量が分散されるようにバランスを取ってあるしね」ぱらぱら……とページをめくりつつ
スゥ
23:08:20
「いつも、いつも、あんな突っ込むからボロボロになっちゃうんだよ」
23:09:14
めくられるカタログを横で眺める。いろいろなデザイン、いろいろな形の鎧たち。ふうん、と実感のない感じの頷きを返す。
フューリアス
23:10:20
「ははは……鎧を着こんで後ろでじっとしてる訳にはいかないし」作戦次第では一手遅れて動くこともあるだろうけどね、と付け加えつつ、霊銀製の鎧のページを止めた
23:11:29
「これにしようと思うんだ。ちょっと……いや相当高価いけれども」苦笑いを浮かべつつも額に一筋汗がたらり
スゥ
23:12:28
「そういうコトを言ってるんじゃなくて――」 彼の戦いぶりの特異さを言っているのだけど、通じなかったようで口を尖らせる。と、フューリアスが不意にページを止めたので、それを見やって
23:12:48
「…………これ、お値段間違ってなイ?」
23:13:12
一桁おかしくない? という意味あいらしい。
フューリアス
23:13:42
「いや、合ってるよ。自分も最初見たときは数えなおしたけど」2万ガメル
スゥ
23:14:07
「うええぇ…… 信じられない……」
フューリアス
23:15:40
「その分防御力は折り紙付きだけどね。これなら盾を持たなくてもみんなを護れる程度には頑丈なんだ」
スゥ
23:17:24
こんなの買うから服とか買えないんだよ「」
23:17:57
こんなの買うから服とか買えないんだよ、と、おそらく彼は買わないだけなのだが、そんな八つ当たりな口調でつぶやいたあと、
23:19:04
「フューリアスは、みんなを守りたいノ? そこまでして」
フューリアス
23:21:01
「……うん、手を伸ばして届くのなら、守らない道理は無い」
23:22:09
「勿論、自分の身の為であるけどね。そう簡単に死ぬわけにはいかないから」
23:24:05
身の為でも、だった
スゥ
23:25:28
――そのみんな、の中に、スゥも入っているのかナ」
フューリアス
23:27:40
――自分が、『スゥ君は違うよ』なんて言うと思うかい?」優しく微笑むと手を伸ばして少女の頭を撫でて「勿論、スゥ君も守って見せるさ」
スゥ
23:30:04
――ふゥん……そうなんだ」 不思議な含みをもったつぶやき。頭を撫でる彼の手に、さらさらとした銀糸の髪の感触が伝わっているだろうか。
フューリアス
23:35:05
「さ、血なまぐさい話はこれでお終い。話に付き合ってもらったお礼にお茶でも奢るよ」すっと頭から手を離すと、気持ちを切り替えるようにパン、と自分の掌を打ち合わせた。
スゥ
23:35:29
パッと嬉しそうに、無邪気に八重歯をみせて笑い、「じゃあ、お返し。ボクは、フューリアスがみんなを守るのを手伝ってあげるヨ」
23:37:40
「フューリアスの手は遠くまでは伸びないし、二本しかないでしょ? だから、後ろにいるヤツや遠くにいるヤツは、スゥが殺してあげる」 これでおあいこだよ、とばかりに。
フューリアス
23:37:45
「はは、ありがとうスゥ君。何が飲みたい? 店主、今日の飲み物は……」立ち上がり、食器を磨き続けるガルバへ呼びかけ
スゥ
23:38:17
「あ、ボクはオレンジのやつがいいー」
フューリアス
23:39:11
「じゃあそれと、自分は同じお茶を――」等と注文を済ませ、暫し和やかのお茶の時間を共にするのであった
 
23:40:08
和やか……?
 
23:40:26
令和だからね?
23:40:42
ともあれお付き合いありがとー
 
23:40:51
はい
23:40:56
ではでは
SYSTEM
23:41:00
 様が退室しました。
 
23:41:03
それでは
SYSTEM
23:41:05
 様が退室しました。
発言統計
その他(NPC)57回86.4%3093文字96.0%
 9回13.6%128文字4.0%
合計66回3221文字