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2019/04/06
SYSTEM
11:12:23
 様が入室しました。
SYSTEM
11:13:18
 様が入室しました。
 
11:13:29
うむ
 
11:13:50
好きにしていいのよ
 
11:14:07
うむ。
11:14:20
場所は計画していたさ。
11:14:29
 
11:14:30
 
11:15:57
王都イルスファール、王城とその周辺区画を囲む防壁のすぐ南西側に、この国でも有数の大きさを持つ神殿がある。
11:17:12
始祖神ライフォスを奉ずるこの神殿は、市民たちにも広く門戸を開き、その生活に大いに貢献している。
11:18:01
また、市民たちの相談や憩いの場としてだけでなく、治療院としての側面をも併せ持ったここには、日々の仕事の中で大きな怪我を負うことも多い冒険者もよく訪れる。
ルシア
11:19:06
静寂に包まれた処置室で、ベッドに座らせた娘の包帯を新しく巻き直して、神官服に身を包んだ黒髪の娘が息を吐いた。
11:19:38
「まったく……。何をどうすれば此処までの怪我が出来るのだか。生きているのが不思議なくらいです」
シグネ
11:20:13
包帯を巻かれていた側の娘は、辛辣な物言いに思わず苦笑する。
アネット
11:20:48
「私が刺した。あと、なんか魔法とか毒とかいろいろよ」付き添いの娘が淡々とした表情でそんな事を言う。
シグネ
11:20:53
「まあ、正直自分でも生き延びたことには驚いている」
ルシア
11:22:08
「……はあ」 アネットの言葉に、思わず再びため息。 「事情があったことは聞いていますが、貴方がたの命は一つしかないのですから、もう少し大事にしてください」
シグネ
11:22:46
「今回については勘弁してくれ。以前のように訓練の延長線上というわけではなく、仲間を護るためでもあったのだからな」
アネット
11:23:39
「本当にね」だが、そう語る本人もついさっきまでまともに身動きも出来ない状態に陥っていたのだ。"庭"産の魔薬を重複使用していたのだ。その影響は長く尾を引く
ルシア
11:24:06
「それも承知した上で、です。以前のように馬鹿だと罵るようなつもりはありませんが、同じように貴方たちのことを案じている方もいらっしゃるというのは忘れないように」
アネット
11:24:13
「ありがとう」
シグネ
11:24:28
「……ああ、分かっている。感謝する」
ルシア
11:24:53
「どういたしまして。今日は私は一日神殿に詰めていますから、何かあれば来てください」
アネット
11:25:00
「ん。 なんか、変わった?」小首をかしげる。変ったと言えば自分も大概なのだが
ルシア
11:25:45
「変わったというよりは、戻ったとでも言いましょうか。以前のように無理に繕うのをやめただけです」
アネット
11:26:03
「そう、楽なのをやめたのね」
シグネ
11:26:19
「以前はいけ好かないと思っていたが、今はまあ、以前よりは大分接しやすいな」
アネット
11:27:04
「……」以前はいけ好かない→今はいけ好かなくない→好き→浮気では?
ルシア
11:27:09
「さて、どちらが楽であるのかはまだ分かりません」 目を伏せて口元に小さく笑みを浮かべて。 「まあ、私はお二人の事は変わらず馬鹿だと思っていますけど」
シグネ
11:27:25
「大丈夫だ。私も自分の事は馬鹿だと思っている」
アネット
11:27:27
「それはまちがいない」
シグネ
11:27:41
「アネット、どうした」 眉が寄ってる。
ルシア
11:28:25
「それが理解出来ているのならば結構。せめて賢い馬鹿になれるように努力してください」
アネット
11:29:12
「なんでもないわ」ふるふると首を横に振った。もうこんな風に考えるのはよそう。シグネは自分のもの、自分がそうであるように
11:29:26
「うん」
シグネ
11:29:37
「そうか」 アネットへと手を向けて、くしゃくしゃと頭を撫でた。
ルシア
11:30:07
「では、私はそろそろ。この部屋はご自由にお使いください。ああ……散らかしていいという意味ではありませんからね」
シグネ
11:30:21
「お前はどれだけ私たちを馬鹿だと思っているんだ」
ルシア
11:30:33
「冗談です」
アネット
11:30:36
「ふふふ」幸せそうな笑みを浮かべてシグネの体にもたれかかる
11:30:48
「大丈夫、そういうのは家でするわ」
ルシア
11:31:00
「それでは」 神官服の娘は、頭を下げると部屋を後にした。
シグネ
11:31:15
「いや、今のはそういう意味ではなかったと思うのだが……」
アネット
11:31:54
「そうかしら」
シグネ
11:32:47
「単純に、お前がいろいろ物色して物を散らかすのを心配していただけだろう。ほら、以前は依頼の度に好き勝手散らかして回っていたし」
アネット
11:34:06
「そうだっけ」思い起こしてみる。アマリエの病室でいろいろな物を見つけたのを思い出した
11:34:28
「ここはびょうしつ?なのに遊ぶものがないわ」
シグネ
11:34:55
「その度に私が首根っこを掴んでいた気がする」 まるで猫だ。
アネット
11:35:23
「そういう趣味なのかと思ってたわ」
シグネ
11:35:31
「普通はそういうものなのだろう。アマリエはあそこでしか過ごせなかったから、そういう気遣いをされていたんだ」
11:35:35
「どういう趣味だ」
アネット
11:36:47
「なんか首を締めながらとかそういう?」
シグネ
11:37:22
「何故悪戯娘を捕まえただけでそこまで邪推されねばならんのだ……。お前の想像力の豊かさには脱帽するよ……」
アネット
11:38:01
(ツ) 何故か得気な表情を浮かべた
シグネ
11:39:13
「……」 なんてにくたらしくてかわいらしい顔をするんだ。頬に手を伸ばしてむにーっと引っ張った。 「薬の影響はどうだ。完全に抜けるまではまだ掛かりそうか」
アネット
11:40:10
「大丈夫、めまいとか痒いとか、熱くて寒くて、いつものやつ」
シグネ
11:40:59
「それは大丈夫とは言わん……」
アネット
11:41:27
「あと、なんかおしっこが血みたいになってた。びっくりした」
シグネ
11:42:11
「……もう一度ルシアたちにちゃんと診てもらえ。後はそういう薬にも詳しいやつの所にも行くぞ」
アネット
11:43:32
「うん……でも、シグネも……まだ痛いんでしょ……?」お互いに軽口を叩きあってはいるが本当はずっと気にしている。自分が刺したのはただの槍ではない。
シグネ
11:45:27
「平気だ――……と、言いたい所ではあるのだがな」 槍が思い切り突き刺さった場所に軽く手を当てて。 「今も痛みは全然引かないし、何より……」
アネット
11:45:36
ダークドワーフの名工の手によって造られたその槍はナイトメアにとって毒となるミスリル銀で出来ており、しかも土のエレメントを付与されている。人間生まれのナイトメアを殺す為に作られたような武器だ。
シグネ
11:46:40
「何より……。正直に言うと、怖かった」 自分の患部に触れたまま、アネットから視線を外し、やや俯いて呟いた。
アネット
11:47:09
「うん……」傷口に当てた手に恐る恐るといった様子で自分の手を重ねようとして  「……え?」
シグネ
11:48:51
「以前、訓練の時に死にかけた時とは全然違う気持ち――お前を失うことも、お前を傷つけなければいけないことも、お前に殺されるかもしれないことも……眼前に迫る死も、何もかもが怖かった」
アネット
11:49:46
「こわい……?シグネが……?」想像だにしなかった言葉を聞いて呆然としていたが、くしゃりと表情を歪め
シグネ
11:50:45
「……」 静かに頷いた。 「敵や他の仲間たちの手前、強がって見せてはいたがな」
アネット
11:51:00
「ごめんなさい、ごめんなさい……」重ねようとした手をそれ以上近づけることが出来ない。震える手をもう一方の手で手繰り寄せる
シグネ
11:52:23
「……謝らなくていい。お前を責めるために言ったのではないんだ」 顔を上げて、引っ込められた手に自分の手を触れさせた。
11:52:39
「むしろ、逆だ」
11:53:45
「兄様たちから、昔の私の話を少し聞いたことがあるだろう」 犬に追いかけられて泣いたことがあると。 「昔の私は、結構泣き虫でな」
アネット
11:54:18
「うん…」
シグネ
11:54:22
「いろいろな事を怖いと思っていたし、すぐに周りに助けを求めるような子供だった」
11:55:31
「だが、母が亡くなったのは私が原因だと知り、それでも父様や兄様は私を責めることなく大事にしてくれた。そして、それに応えようといつからか気丈に振る舞おうと心に決めたんだ」
11:56:22
「嘘……とは言わんが、いつしかそれも板についてきてな。お前もよく知る今の“私”が出来ていった」
アネット
11:56:54
「……」私には家族というものが分からない。出会う前のシグネがどうだったのか、想像もつかない
シグネ
11:57:15
「しかし……まあ、やはりそれにも限界はあってな」
11:58:08
「怖い、逃げ出したい、目を背けたいと思うことがあっても、そういう自分に蓋をして、無かったものにしてきたんだ」
11:59:40
「そうして無理を続けて、どうにか今までやって来れたが……最近は、少し疲れていた。自分にさえ吐き出すことが出来ないのだからな」
12:00:05
「だが……」 アネットの手をとって、ぐい、とその身を引き寄せた。
アネット
12:00:26
「それは、私が」無理をさせていたということなんじゃ
シグネ
12:01:06
「違う」
12:02:06
「今は、お前が居るから、そう思っていいんだと思えるんだ」
12:02:48
「お前が好きになってくれたのは、強い私だったかもしれない。だが、お前ならば、そういう情けない私もすべて受け入れて、慰め、癒してくれる」
アネット
12:02:55
「怖いのが、良いの…?」それは楽しい事とは真逆で、辛い事に属するものなのではないか
シグネ
12:04:02
「無理をしなくていいと思える。ということだ」
アネット
12:05:00
「私、何も出来なかったわ。心配させて、恐がらせて、殺すところだった」
12:05:32
「無理をさせたわ、シグネだけじゃない、皆にもよ……」
シグネ
12:06:30
「……そうだな。それは否定しない」
12:06:33
「だが……」
12:07:01
「私が怖がっていたら、今のお前ならどうする?」
アネット
12:08:01
「分からない…どうしたらいいか、どうすればいい……でも、どうにかしたい」視界が歪む。ポロポロと涙を零しながら、何とかそう口にする
シグネ
12:09:58
「……そう思ってくれるから」 涙を流すアネットの顔に腕を回して、優しく自分の胸へと抱き寄せた。 「私はお前の前では取り繕わずに吐露出来るし、その後、もう一度強がってみせることができるんだ」
アネット
12:12:11
「うん……っ、……うん、」嗚咽を堪えることなく、シグネの胸に顔を寄せ応える
シグネ
12:15:41
「自分の弱い所と向き合おうと思えたのは、お前が居てくれるからだ」
アネット
12:15:52
「好きよ、シグネ。大好き……強くなくてもいい、一緒に居て、殺したくない、死なないで」
シグネ
12:16:36
「……ああ。私も、お前の事が大好きだ。きっと、いや、絶対に、世界で一番な」
12:21:28
「……」 ぐ、と強く抱き寄せていた腕からゆっくりと力が抜けていって。 「……ああ、そろそろ体力が限界らしい」
アネット
12:22:57
「……」喜びや悲しみ、あらゆる感情が昂って言葉に出来ない。ただ抱き締める力を強めてそれを伝え
12:23:32
「……眠って。ずっとここにいる。私が守る」
シグネ
12:24:53
「……」 その言葉に微笑んで頷き。力の抜けた上半身を遠慮なくアネットへと預けた。
12:25:23
「……すぅ……」 それからすぐに、普段の様子とは打って変わった安堵した表情を浮かべて、穏やかな寝息を立て始めた。
アネット
12:27:32
眠りについたシグネの頬をそっと触れる。起こさないように細心の注意を払う
12:27:49
「……私の花、私の庭……」
12:28:04
「ううん、シグネは花じゃない。 私の、皆の大事なひと」
12:28:47
「だから、絶対に守る。死なせない」
12:30:55
"根"の一つは潰した。だが”庭”全体がなくなったわけではない。他にも”根”はいる。”草”もだ。彼らから守らなくてはいけない。
12:32:30
シグネだけではない、仲間の誰かを犠牲になればシグネはきっと悲しむだろう。そんな思いをさせたくはない。
12:34:20
そんな決意を胸に、眠る恋人の傍らにずっと寄り添い続けるのだった。
 
12:34:26
 
12:34:26
 
 
12:34:50
お疲れ様でした( ˘ω˘)
 
12:35:44
お疲れ様でした( ˘ω˘ )
12:35:51
お前はもう花ではない
 
12:36:00
葉でもない。
 
12:36:18
そう、ラバーズ(ゴム人間)だ
 
12:36:46
次はそのゴムを取っ払ってやる。
12:37:46
お付き合い感謝なのだ( ˘ω˘)
 
12:37:48
お付き合い感謝なり
SYSTEM
12:37:53
 様が退室しました。
 
12:37:53
)))
SYSTEM
12:37:56
 様が退室しました。
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