文字:

20190413X_0

2019/04/13
SYSTEM
01:40:45
 様が入室しました。
TOPIC
01:41:01
????の夢の中 by  
SYSTEM
01:41:17
 様が入室しました。
01:41:31
 
01:41:33
 
01:41:36
 
01:42:26
夢を見ている。これが現実でない事がハッキリと自覚できる。
01:42:51
何故ならば、そう、これは過去に体験した出来事だから。
01:43:13
眼の間にいるこの人は既に死んだ人間だから。
01:43:53
 
ニルン
01:44:33
「お前が新しい"芽"だね。名前は……そうかい、テナっていうんだね」
テナ
01:45:43
この頃の自分は目の前の枯れ枝のような老婆を見上げる程の背丈しかなかった。
01:46:46
笑みを浮かべた見知らぬ老婆が恐ろしかったのもある、だが何よりも思ったことは…
01:47:05
「くさい…」
ニルン
01:47:52
「ふん、口の減らない子だね。いいかい、あんたがどうしてここにいるか、これからどうなるかを教えてやろう」
テナ
01:49:24
そう言って笑みを深くした老婆はとても恐ろしく、心なしか室内に充満した何とも言えない臭いまで濃くなった気がした。この場から逃げ出したい、強くそう思ったが身動きが出来ない。
ニルン
01:50:48
「あんたは売られたのさ。父親と母親、両方とも承知の上でね。要らない子なんだよ、あんたは。」
01:52:02
「アタシの薬欲しさに娘を差し出したのさ、ヒヒヒ、救えない馬鹿親だねぇ?その血を引いてるあんたもどうせロクでもない馬鹿娘になってたとこさ」
テナ
01:55:35
告げられた言葉の意味すべてを理解できたわけではなかったけれど、視界が自然と下を向く。
ニルン
01:56:46
「安心おし。アンタはこれからアタシがマシに使ってやろうじゃないか」
01:58:27
「まず、そのテナって名前はもう要らないね。捨てられちまったアンタには相応しくない名前さ。忘れちまいな
××
01:59:41
「……?」老婆に『命令』されるとその通りになった。この時から自分の元の名前が思い出せなくなった。
ニルン
02:01:52
「そういや、こないだ仕入れてきた"芽"と"苗"はみんなくたばっちまったし、出来上がったのは出荷しちまったから、また番号が空いちまったね…アンタは4番だ。とりあえず、死ぬまではねだ」
4番
02:03:59
「……」自分は家族に捨てられた名無しで、今は4番という存在である。らしい。
ニルン
02:06:41
「さて、4番、アンタにはこれからたくさんの仕事がある。訓練に、薬の実験体、栽培と片付けの手伝いもやって貰おう。もう少し大きくなったら殺しや客の取り方も教えてやろうじゃないか」
4番
02:07:46
「……」言葉の意味はほとんど分からない。ただ一つ分かっている事は、この老婆がやれという事はすべてやることになるのだろうという事だ
ニルン
02:09:25
「福利厚生が行き届いた環境で良かったねぇ?ええ? これからは余計な事を考えずにアタシらの命令に従っていればいい。とびきり気持ち良い思いもさせてやるよ、ヒェヒェヒェ」
02:12:09
「いいかい、捨てられていき場所のないアンタにはここだけ、アタシの”庭”だけが楽に生きて行ける場所なのさ」
4番
02:13:16
「……」そうして、の"庭"での暮らしが始まった。
02:13:31
 
02:13:59
ああ、そうだ。これは夢、もう終わった過去の話なのだった。
02:14:27
はテナではないし、4番でもない。
02:14:45
は……
02:14:47
 
アネット
02:15:16
「ん……」
TOPIC
02:16:17
王都、ライフォス神殿 by  
アネット
02:17:16
目を開ける。知らない天井だ。いや、ここ数日ずっと見ているから覚えてはいる。だが馴染みのない場所であることに変わりはない。
02:19:22
夢を見ていた。夢を見ている。  とても曖昧だ。現実に起こった出来事の夢の時もあれば、事実とは違う夢の時もある。
02:20:50
どちらが本当でどちらが偽りなのか判断がつかない。
シグネ
02:22:14
「……起きたか?」 うっすらと目を開いて、夢と現の境界にいるアネットの顔を覗き込む琥珀の瞳。
アネット
02:23:57
ぼんやりとした意識の中、声がかけられる。安心する声だ。
02:24:55
「シグネ……シグネ…」自分の名前が曖昧になっても、この名前だけは忘れる事は無いだろう。その名を口にすると自分が確かに居るのだと思える。
シグネ
02:25:42
「ああ」 呼びかけに優しげな声色で返して、アネットの頬へと手を触れさせる。 「おはよう。少しは落ち着いて眠れたか?」
アネット
02:26:57
「……夢を見た、気がする」見ていた時はハッキリ覚えていたように思うのだけれど、言葉にしてみると急に現実味を失ってしまう。
02:28:11
「ええと、そう……くさくて、いらないって言われる夢、だった…かも……?」
シグネ
02:28:34
「……そうか」 彼女が眠る前、辛い夢を見てしまうのだと聞いたばかりだ。その内容をこちらから問うたりはせずに、優しく髪を撫でていく。
02:29:23
「ならば、どう考えても夢だな。忘れてしまっても大した問題はない」
アネット
02:30:32
「そう…? そうかも……」
シグネ
02:31:54
「少なくとも、お前にとって楽しい夢ではなかったのは確実だろうからな。今無理に思い出すような必要はない」
アネット
02:33:26
「夢に楽しいのなんてあるの…?」
シグネ
02:34:11
「アネット……もしかして、嫌な夢しか見たことがないのか?」
アネット
02:36:04
「よく覚えてないけど、大体、やったことを思い出すやつ。訓練とか、仕事tか」
シグネ
02:37:19
「まあ、夢というのは記憶の整理と聞いたこともある。過去の経験に基づいたものを見ることが殆どらしいが……」 そうなると、アネットの中にはあまり楽しい記憶が残っていないということになる。
02:37:48
「……」 思わず、横に寝転がっているアネットの身体をぎゅっと抱き寄せた。
アネット
02:38:10
「逃げようとした花の子を殺した後は、いつも、何度も見たわ」
シグネ
02:38:39
「……無理に話さなくていい」
アネット
02:39:38
「眠いの。とても、話していないと、眠りそう。夢は。あんまり見たくないわ」
シグネ
02:42:33
「……だったら、違う話をしてもいいだろう」 身体を休めてもらいたい気持ちと、辛い夢を見てほしくないという感情がせめぎ合って、どうしようもなさに心の中で歯噛みした。
アネット
02:45:12
「違う話…違う……どんな…?」
02:47:02
「ごめんなさい、何か楽しい話をしたいのに。 そんな顔をしないで」
シグネ
02:47:30
「アネットが楽しめそうな話がいいな。例えば、私の小さい頃の話とか、今度は二人で何処に出かけようとか――
02:47:51
「……む。私、そんなおかしな顔をしていたか?」
アネット
02:49:18
「撫でて欲しそうなときみたいな   でも、ちょっとしんどそうな?」
02:49:49
「楽しい…楽しい……ああ、そうだわ。毛シルの小屋を用意しないと」
シグネ
02:50:44
「……表には出さないようにと思っていたんだが、お前には分かってしまうか。敵わないな」
02:50:58
「セシルの小屋……?」
アネット
02:52:39
「そう、シグネと住む家に必要でしょ」
シグネ
02:54:11
「アネット……お前、もしや本気でセシルのことをペットか何かだと思っているのか……」
アネット
02:56:03
「え…?」
シグネ
02:57:54
「あいつはタビット。れっきとした人族の男だぞ」
アネット
02:58:06
「でも、シグネは毛シルばっかりかまうと……楽しくなさそうだし、部屋じゃなくて外に小屋を……あれ、違ったっけ……」うとうとし始めているのか支離滅裂だ
シグネ
02:59:50
「……」 そういうところもちゃんと見られているのは、驚くと同時に少し安心した気がする。 「……眠いのなら休め。私も一緒に此処で休んでいるから」
アネット
03:00:37
「毛シルは毛シルよ……ああ、うん、寝る……」
03:01:16
「みんな、夢には出てこないで……もう、また、ころしたく、ない……」
シグネ
03:02:35
「……大丈夫。お前の夢の中でだって、私は死なないし、お前に手を差し伸べるよ」
03:04:13
そう囁くと、目を閉じたアネットの安眠を祈るように、髪を撫で、頬に口づけを落とした。
アネット
03:04:19
「ふふ…なら、こんどは……だいじょぶ、かも……」眠りに落ちた
 
03:06:13
 
03:06:15
 
03:06:43
ねむろう。ゆめのなかでころしてやる
 
03:06:56
ねむれ。ゆめのなかでもいきのびてやる
 
03:07:02
( ˘ω˘ )
 
03:07:10
( ˘ω˘)
SYSTEM
03:07:15
 様が退室しました。
SYSTEM
03:07:18
 様が退室しました。
発言統計
その他(NPC)73回92.4%2906文字98.3%
 6回7.6%50文字1.7%
合計79回2956文字