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2019/05/15
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00:57:28
休息場所のしちゅえーしょんはまかせた
00:57:34
好きにするといい
TOPIC
00:58:37
庭園の魔域 by  
 
00:59:20
 
01:01:24
かつて”庭”に攫われたという女性を探しにやって来た場所で、気付かぬうちに迷い込んだ魔域と思しき場所
01:02:44
彼女の故郷――遠い西域の小村――を模したと思われる偽りの村に実は奇妙な果実
01:03:43
狂い咲く偽りの花、そして、狂った果実として蘇った銀灰の”葉”たち
01:06:22
もはや、"葉"でも人でもない何かと成り果てた彼女たちを退け、再び果実が熟さぬように、その”種”たる刃を取り除き、一時の休息を得る
アネット
01:08:37
「……」激戦を終え、今、仲間たちは泥のように眠っている。今は自分が見張り番の時間だ
01:10:35
「……」背中を預けている樹にはもう”果実”はなっていない。皆、下ろしてひとところに横たえた。
シグネ
01:10:53
「……よし、と」 そのアネットの隣には、長い銀髪の娘の姿。アネット以外が寝ている内に、腹部や腕の怪我の手当をして、包帯を巻き終えた所だ。
01:11:24
「やはり、彼女たちの事が気になるか」
アネット
01:12:16
「……」とても陰鬱な作業だった。昔を思い出す。逃げ出そうとして処分された"花"や”苗””葉”、薬の材料にされて死んだメリア達、そうした遺体を何度となく運ばされた
01:13:07
「うん」抱え込んだ膝に額をくっつけて答える
シグネ
01:14:44
「……無理に手伝わなくても良かったというのに。……頑張ったな」 彼女の事情を思えば、どのような理由があっても手伝わせたくはない作業だった。隣に座り、ふさぎ込むような姿勢のアネットの頭に手を置いて、優しく撫でる。
アネット
01:15:44
「私が一番身軽で、慣れてる」
シグネ
01:16:17
「だが、一番辛いのもお前だろう」
アネット
01:17:38
「それも、一番慣れてる」
シグネ
01:19:01
「慣れているからといって、平気なわけではないだろう」
アネット
01:21:49
「うん。 とても、いたい。 あの時みたいに、あの時よりも」施設にいた”葉”の少女たちが処刑された時、ニルンの魔域でシグネを刺した時、それらを思い起こさせる体験だった
シグネ
01:24:00
「……辛いのなら、慣れているなんて理由で無理はしなくていい。私に任せてくれてもいいし、今だって、私を頼ってくれていい。丁度皆寝ているしな」 ぐい、とアネットの身体を無理やり自分の方へ傾けさせて、優しく受け止めた。
アネット
01:29:52
「私は……殺したくなかった。今までも、ずっと前から、たぶん」いつも通り要領を得ない語り。先ほどの戦った”狂った果実”たちの事だけではないのだろう
シグネ
01:31:17
「……ああ、知っている。お前は優しい子だ。理由なく誰かを傷付けたいなどと思いはしないだろう」
アネット
01:32:44
任務をこなすと出される特別な食事、褒美、そうしたものに血の臭いを感じて受け付けなかった。投薬で壊されかけた自我の奥底で残っていた心がそれを拒否していた。
01:34:59
「殺すか、殺されるか、私達にはそれしか出来なかった。あの子達もそう……私はもうそれだけじゃなくなったはずなのに」
シグネ
01:37:17
「…………」 アネットの事を考えるのならば、先に倒した“葉”たちも、助けてやりたかった。アネットを大事に思い、守りたいと思いながらも、彼女につらい思いをさせることが出来ない自分が腹立たしく、思わず拳を握りしめた。
01:39:07
「……すまない。結局、いつもそうだ。どの“葉”も、私は助けられていない」
アネット
01:39:17
「どうして、私はいつも殺す事しかできないんだろう」シグネの肩口に顔を埋め、涙を流した。泣き方はよく分からない、どんな顔をすればいいのか
シグネ
01:41:09
「……」 肩口に埋められた顔を、胸元へと抱き寄せる。 「……そんなことはない」
01:42:21
「私が何度お前に助けられたと思っている。今こうして此処に居られるのも、お前のお陰だというのは、アネットが一番よく知っているだろう」
アネット
01:44:20
「殺しかけたのも私」
01:44:33
「でも、そうね…そんなことはない、かも」
シグネ
01:45:11
「私を殺したくてそうしたわけではないだろう」
アネット
01:45:26
「あなたに救われた”葉”がここにいるわ。あなたのお陰だというのは、シグネが一番よく知ってる」
シグネ
01:46:55
「……一本取られたな」 予想外の反論に、思わず苦笑した。 「……そうだな。お前は、私が救うことが出来たたった一人の“葉”だ」
アネット
01:48:52
「そう…?」シグネの言葉に思ったことを口にしただけだ。だが、不思議と心が軽くなったように思う。涙はもう流れてはいない
シグネ
01:50:48
「……多分、これからも救いたくても救えない命と、沢山出会い、無力さを感じることも多いだろう」 片手でアネットを抱き寄せながら、開いた自分のもう片手の掌を見た。
01:51:51
「そんな時、辛くて、やるせない気持ちになった時は、私のことを思って、頼れ」
01:53:25
「少しくらいならお前の心を軽くしてやれる自信はあるし、二人で向き合うこともできる」
アネット
01:54:13
「いつも頼ってる。思ってる。たぶん、シグネが考えてるよりもずっと」
シグネ
01:54:59
「もう少し遠慮をなくしてもいいんだぞ?」
アネット
01:56:10
「えんりょ??」しているつもりはなかった
シグネ
01:58:15
「……やはりお前は優しいな」 頭をわしゃわしゃと撫でる。辛い作業などはもっとこちらに任せてもいいという意味であったのだが、彼女に遠慮とかそういうつもりがなく、決意があるのならばそれは尊重すべきものだ。
アネット
02:00:18
「ん」よく分からないが髪を撫でられるのは嬉しい
シグネ
02:01:47
「まあ、私としてはもっと頼られたくもある、ということだ」 よく分かってなさそうなアネットに微笑み掛けて、手を離した。 「ところで……賦術をすぐにでも扱いたい、という話だったが」
アネット
02:03:14
「うん。レイフェルを見て、思った。私にはあれが必要」
02:03:31
「いつも、シグネにばかり頼ってたら、駄目」」
02:03:38
「あ」
シグネ
02:03:55
「うん?」
アネット
02:04:08
「これも、頼ってない事になる…? えんりょ?」
シグネ
02:04:51
「そういうわけではないだろう。心配するな」
02:05:22
「それにしても、名前もしっかり覚えられるようになってきたな」 レイフェルもフレイヤもあっという間に名前を覚えていた。
アネット
02:06:40
「うん。なんでだろ…いっぱい休んだから…?」
シグネ
02:07:46
「それだけ、周りを大事に思えるようになってきた、ということではないか?」
02:08:15
「この調子なら、冒険者ランクの昇格も心配なさそうだ」
アネット
02:08:28
「一番大事なのはシグネ、それは変わらない」
シグネ
02:08:54
「当然だろう。言われずともそれは分かっている」
アネット
02:09:16
「でも、その次とか、その次とか、次の次とか、いろいろある、かも?」
シグネ
02:09:54
「そうやって大事だと思えるものが増えていくのはいいことだな」
02:10:26
「……と、話がそれてしまったな」
アネット
02:12:19
「ううん」 みんなそれぞれに大事なものがあるから、みんな仲良くしよう  そんな子供向けの標語をライフォス神殿で見かけたのを思い出したのだ
シグネ
02:13:40
「……ん、私、何かおかしなことを言ったか?」 頷くのではなく、首を横に振られて、疑問を浮かべた。
アネット
02:16:35
「いいことを言った。ルシアが褒めてくれそう」
シグネ
02:17:45
「あいつに褒められてもな……。逆にむず痒くなってしまいそうだ」
02:18:24
「……それで、賦術だが。基本的なことは学んでいたと云うし、本格的なことについては帰ってからゆっくりと教えることにして」
アネット
02:18:50
「いつものあれだけ使えればいい」
シグネ
02:19:01
「最低限、私や、先程レイフェルが使っていたものだけ扱えるようにする、か」
02:19:20
「帰ったらちゃんと勉強させるからな。逃げるんじゃないぞ」
アネット
02:19:51
「逃げない。ちゃんとする」
シグネ
02:20:41
「よろしい。逃げたら頬をつねってやるからな」 こんなことを言ったらわざと逃げられそうだが、それはそれで面白いからわざと口にする。
02:21:03
「とりあえず、賦術を扱うには道具がなければどうしようもない」
アネット
02:21:44
「うん」素直に頷いた。にんげんになれなかった子達の分まで、自分が頑張る。そう決めたのだ
シグネ
02:23:06
「……悪かった。茶化すような場面ではなかったな」 アネットの真剣な様子に申し訳無さを覚えて、自分の考えの至らなさに少し顔をしかめた。
アネット
02:24:01
「?当たり前の事よ?」
02:25:48
「でも、触るのは罰にならないから、触らないとか無視するとか、その方がきく」
シグネ
02:25:55
「お前が頑張ろうとしているのに、逃げるなんて想定をした私が愚かだった、ということだ」 わしゃわしゃと頭を撫でてから、自分のアルケミーキットを外した。
02:26:19
「それは私には無理だ。耐えられん」
02:27:14
「この魔域にいる間は、これを使え」 アネットに答えながら、取り外したアルケミーキットをアネットへと差し出す。 「使い方は一から教えた方がいいか?」
アネット
02:27:34
「私も。だから逃げない」シグネがアルケミーキットを外すのを見て  「駄目よ、それは」
シグネ
02:27:55
「駄目? どうしてだ」
アネット
02:29:06
「シグネが大変になる。さっきの戦いだってキツそうだったのに」
シグネ
02:30:29
「だから、だ」
アネット
02:31:05
「だから?」
シグネ
02:31:24
「正直、先程の戦いで随分と消耗してしまってな。此処にいる間は、お前たちと並び立つのは正直難しい」
02:31:41
「その分は、お前に補ってもらわねばならん」
アネット
02:33:04
「……」傷を隠していたのは知っていた。自分にそれを見せまいとしてくれている事も、わかる
02:34:49
「頼って、くれるのね」思ったことをは色々と会ったけれど、言葉にしたのはたったそれだけ
シグネ
02:36:53
「……ああ」 多分、自分の行いに不満も覚えているだろう。しかし、それ以上に頼る気持ちが大きいのは事実だ。 「私の不足する分を、最もしっかり補ってくれる奴はお前を置いて他にはいない」
02:37:30
「頼らせてくれ、アネット」 言って、再度手にしたものを差し出した。
アネット
02:41:02
「……」自分よりも強く、そしてもっとちゃんとしたにんげんである仲間たちがいる。その中で選ばれた事が嬉しい。自分で良いのかと思う気持ちはあるけれど、そうなれるように頑張ると決めたのだから
02:41:33
「うん」頷いて受け取ったアルケミーキットはずしりと重たく感じた
シグネ
02:43:10
――よし」 満足そうに頷いて。 「では、あの賦術だけでも使えるようにレクチャーする。ゆっくり教えている時間はないから、しっかりと聞いておくんだぞ」
アネット
02:43:36
「分かった。お願い」
シグネ
02:43:38
そう言って、休息時間を利用してアネットに一種のみ、賦術の扱い方を教え込んだ。
02:44:31
それを終え、仲間たちと見張りを交代すると、きっとふたりとも身を寄せ合って眠りに落ちたことだろう――
 
02:44:36
 
アネット
02:44:37
普段の飽きっぽさや脱線癖が嘘のように集中して聞き入り、学び取りました
 
02:44:37
 
02:44:45
かしこい。
02:45:01
やはりアネットはできる子なんだ……。
 
02:45:11
だから知力が5+5であがったんだ
 
02:45:14
フローラへの自慢ネタがまた一つ増えてしまった。
02:45:17
伏線回収。
02:45:29
今日はこのくらいで勘弁してやる。
 
02:45:45
お付き合いありがとう何て言わないわ
 
02:45:50
後編に震えて眠れ。(クリティカルレイの恐怖に
 
02:45:50
もう付き合ってるもの
 
02:45:56
当然だ。
 
02:46:09
)))
 
02:46:12
)))
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