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20190521Y_0

2019/05/21
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00:51:13
 様が入室しました。
 
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 様が入室しました。
TOPIC
00:59:24
深夜 王都外壁外の空き地 by  
 
01:00:13
夜もすっかり更け、歓楽街を除いて街が静寂に包まれた頃。
01:00:49
王都の北西側、壁の外に位置する冒険者たちの”訓練場所”に、それは居た。
シア
01:02:00
隅に寄せられ、積み上げられた雑多な材木等の上に座っているのは、銀色の流麗な長い髪を靡かせた少女。
01:03:30
月明かりに照らされた肌の色はやや病的と言える程度に白く、顔には片目を隠すように包帯が巻かれていた。
フローラ
01:04:53
夜空には美しい満月、そう、あの魔域の中のイルスファールでも同じ月が出ていた。
01:06:14
南方戦線に駆り出される日々が続いていたが、今回の依頼では戦闘らしい戦闘は起こらずユディスからの列車に戻ってきたところだった。
01:06:38
駅から見える光景に見覚えがある事に気付いてその空地へと向かう。
シア
01:06:54
「…………」 片目と同じように、包帯を巻いた右腕を、同じく白い左手でさする。
フローラ
01:07:55
エルフの瞳は暗闇を見通す。月明かりの下ともなれば真昼も同然だ。そこに先客の姿を認めて立ち止まる
シア
01:08:53
来訪者と違って、暗闇を見通せる目をいつでも持つわけではない。しかし、何者かの気配を感じると、暗闇の中に紅く浮かぶ双眸をそちらへと向けた。
フローラ
01:09:32
「こんばんは。まさか人がいるとは思わなかったの。ごめんなさいね」銀髪の女性に声をかける。包帯が目に留まった
シア
01:10:10
「人が来るとは思わなかったわ、こんな時間に。どうしたの? 道にでも迷った?」
フローラ
01:10:12
「随分とあちこち怪我をしているようだけれど、こんな場所にいないで休んだ方がいいわ」
01:11:12
「さっきの貨物列車に無理を言って乗せて貰ったのよ。ユディスからの帰りなの」
シア
01:11:41
「……」 すたっと、座っていた場所から降りて、相手がよく見える位置までゆっくり近付いていく。 「もう十分休んだわ。散歩くらいで、傷が開いたりはしないわ」
01:11:58
「……そう。ご苦労さまね。こんな時間まで」
フローラ
01:14:28
「人を待たせているから、今日中に帰って来たかったのよ。心配しているかもしれないしね」金色の髪に翠色の瞳をしたエルフの女性だ。帯剣しており出で立ちは剣士のそれ。エルフにしては豊満な体つきが特徴といえば特徴だろうか
シア
01:16:27
「人を待たせているのに、可哀想よ。こんな寄り道をしていては」 じ、っとその全身を眺めた。何処か舐め回すような――とまでは言わないが、多少居心地の悪さを覚えてもおかしくはない。
フローラ
01:19:01
「以前に…此処とよく似た場所で同じような月を見たのを思い出して」月を見上げてほうと感嘆の息を吐き
01:19:24
「…? どこかでお会いしたことがあったかしら」視線に気づいて
シア
01:20:07
「よく似た場所? 此処で暮らしているなら、毎日のように見ることが出来ると思うけれど」
01:20:50
「すれ違った事くらいはあるかも知れないわ。〈星の標〉に在籍しているでしょう、あなた」
フローラ
01:22:30
「ええ、私はフローラ。あなたも冒険者かしら? 手酷くやられたようだけれど、仲間は無事?」
シア
01:24:08
「……そう、私も同じ。シアよ」 言い淀むことなく、はっきりと名乗り返す。 「一人で出ていた時に、少しヘマをしただけ。平気よ」 
フローラ
01:26:32
「そう、不幸中の幸い…と言ったら不謹慎ね。無事で何よりね」
シア
01:27:25
「どうかしら。無事じゃない方が良かったかもしれないわよ?」
フローラ
01:28:05
「もしかして、その目……」潰れてしまったのかと誤解し
シア
01:29:19
「……確かめてみる?」
01:31:20
言いながら、目を覆う包帯をしゅるしゅると解き始めた。
フローラ
01:31:35
「いえ、ごめんなさい。手当の知識はないの。でも妖精の力を借りる事なら…」
シア
01:32:04
「聞いたことがあるわ。妖精魔法には、身体の欠損を治してくれるものもある、と」
フローラ
01:34:02
「それはかなりの研鑽を積んだ妖精使いでもなければ扱えないわ……私に出来るのはこれくらい…」手を翳し、アドバンストヒーリング
2D6 → 5 + 1 + 【9】 = 15
01:34:42
温かく柔らかい光が銀髪の女性へと降り注ぐ。17点回復
シア
01:35:47
「あら……」 包帯を解いた所へ、光が集まって痛みを和らげた。とはいえ、瞳以外の部分まで赤く染まっている目はそう簡単に完治するものではない。 「ありがとう。楽になったわ、少し」
フローラ
01:37:11
「そう、良かったわ。  あ、魔法を使った事は黙っていて頂戴ね」笑顔を浮かべ
01:38:44
「それにしても……綺麗な髪ね。月の光のようだわ」
シア
01:39:01
「優しいのね、あなたは」 血走った目はそのままに、至近でフローラを見上げて。 「少し、心配になるくらいに」
01:39:45
「……ふふ、そう? 手入れは欠かさずしてもらっているの。商売道具だから。大切な」
フローラ
01:40:23
「そう? 出来る事をしているだけだわ。困っている人には手を貸すものでしょう?冒険者同士もそうあるものだって言うわ」
シア
01:41:27
「そうね。この前、そんなような事を言っていたわ、他の冒険者たちも」
フローラ
01:44:08
「この国は良い国だと思わない? 冒険者の国、そう呼ばれるわけも良く分かる気がする」
シア
01:44:53
「なぁに、急に……。あなたの国は、良い国ではないの?」
フローラ
01:46:42
「故郷は勿論好きよ。でも、少し歯痒く思うときはあったのかもね」
シア
01:47:29
「ふぅん……? 歯痒くって、どんな所が?」
フローラ
01:49:20
「私達、エルフは人間より長く生きるから、組織も社会も滞りがちなのよ」
シア
01:50:04
「……ああ、腐った枝葉が、いつまでも落ちずに残り続けるのね」
フローラ
01:50:22
「それに比べて、ここでは、何というのかしら…効率?ううん、上手く役割を分担して社会が回っているように思えるの。あの鉄道もそうだし、冒険者ギルドの仕組みもそう」
01:50:47
「腐っている、とまでは言わないけれどね…」
シア
01:51:22
「風通しが良い、とは思うわ。……隙間だらけ、ということでもあるけれど」
01:51:49
「いいのよ、はっきり言っても。誰も聞いてなんていないわ」
フローラ
01:53:07
「でも、その隙間を冒険者が埋めているわ。南方の戦線もそうだし、日々暮らしでもそう」
01:54:20
「あるべき役割を果たせなかったのは私も同じだったから。悪口を言う資格は無いわ」
シア
01:55:18
「随分冒険者を評価しているのね」 唇に指を当てて、少し考えて。 「……ああ、そう。だから此処へ来たのね、あなたは」
フローラ
01:56:42
「この国の冒険者は私にとって命の恩人よ」
シア
01:57:38
「けれど、単に感謝、憧れだけで……というわけでもないでしょう?」
01:57:54
「そういう単純なタイプには見えないわ、あなたは」
フローラ
01:59:57
「人を待たせているって言ったでしょう? 冒険者になりたがったのはその子の方。私はその付き添いよ…貴方と同じ、綺麗な銀の髪の」
シア
02:01:27
「付き添い、ね……」 一歩、フローラへと距離を詰めて。 「……そうなの。”葉”を育てているのね、あなた」
フローラ
02:04:11
「!? 貴方――……ッ」”葉”という言葉を耳にした瞬間、即座に距離を後ろへ跳びつつ剣に手を掛ける。にわか仕込みではない、正規の訓練を受けた者の動きだ
シア
02:05:34
「……駄目よ。こんな所で剣を抜こうとしちゃ」 焦った様子もなく、その場に立ったままフローラの動きを見つめる。 「事情を知っている冒険者なんて、いくら居てもおかしくないでしょう?」
フローラ
02:08:48
「事情を知っているならば,尚の事、”葉”なんていう呼び方はしないものよ。 ”庭”の人間ね? 今でも関りを持っているなら、離れなさい。あの連中と一緒に居れば待っているのは破滅よ」」
シア
02:10:22
「……それこそ、”庭”の人間ならわざわざ”葉”なんて呼ばないわ。少し疲れているんじゃない?」
02:11:13
「あなたの育てている子たちと、同じような場所に居たというのは、否定しないけれど」
フローラ
02:13:44
たち? 私はあの子がどんな子で、どういう場所に居たかなんて話していないわ」
02:16:00
「あなたからは自分自身の意思を感じる…少なくとも自我を失くされた”葉”とは違う。 シア、あなたは何者なの…?」剣は抜かず、ただいつでも抜き打ちで放てるように意識と魔力を研ぎ澄ましている
シア
02:16:03
「元”葉”だったなら、大体どの子も同じような場所に押し込まれる。たちと言ったのは、そういう境遇の子は沢山居るから、というだけ」
02:17:01
「”庭”から逃れて、自分の意志を取り戻したとは考えてもらえないのかしら。残念だわ」
02:17:43
「シアは冒険者。答えようがないわ、それ以外には」
02:18:40
「……それで納得出来ない、というのなら。あなたが満足しそうな言葉をあげてもいいけれど」
フローラ
02:18:40
「そういう子も確かに居るわ。純粋で、強く、やさしい子だった。あなたがそうであるかの判断はまだできないわ」
シア
02:20:29
「……命知らずなのね、あなた」
02:20:45
「……駄目よ。命は、大切にしないと」
フローラ
02:22:49
「命を…? それは”庭”の奴らにこそ言うべき言葉よ」
シア
02:23:47
「見えていないのね、何も」
フローラ
02:24:20
「”庭”の根や草はこの国にまで蔓延って人々を苦しめている……もう一度言うわ、もしあなたがその一員だというなら――」剣の柄を握り、魔力を流し込みながら」
02:24:37
「なんですって……?」
シア
02:25:18
「もし私が、”葉”や”草”や”根”だったなら、それこそ、その矛を収めるべきよ、あなたは」
02:26:13
「一人でどうにかなる相手だと思う? それに、累が及ぶかもしれないわ? あなたの保護している子にだって」
フローラ
02:28:48
「見縊らないで……この距離でなら」妖精を呼べば勝機は見つけるチャンスはあるだろう
02:30:11
「な!? ハッタリよ、居場所を押さえているわけでもない……」
シア
02:30:49
「困ったわ……こんなに必死な説得が通じないなんて」 わざとらしく片手を頬に当てて悩む。 「官憲でも呼んで来ようかしら。こんな所で剣を抜かれて、魔法まで使って襲われてはたまらないわ」
02:31:53
「あなたが考えている通りなら、私一人で済むわけじゃないじゃない。そうでしょ? だったら、あなたの仲間も居場所なんて、すぐに知れてしまうわ」
フローラ
02:33:12
「この期に及んでシラを切るつも……くっ…」宿にいるであろうラルカの安否が気になる。こうしている間にも身柄を押さえられているかもしれない
シア
02:33:39
「しらを切るも何も、言いがかりよ、完全に……」
フローラ
02:35:16
「脅迫までしておいて、何が……っ あなた達の思い通りにはさせないわ」隙を見せないようにジリジリと城門方面に向かえるよう間合いを測る
シア
02:35:52
「……そう仕向けたのはあなたよ。馬鹿な子ね」
02:36:42
「待たせているんでしょう? 帰るのなら、早く帰ってあげたら?」
フローラ
02:37:12
「どういうつもり……?」
シア
02:37:52
「……はあ」
02:38:50
「こう言わないと、あなたは満足しないのね。あなたの妄想している通り、私は”葉”で”草”で”花”で”根”よ。これで満足?」
フローラ
02:41:58
「……」妄想という言葉、投げ槍とも言える宣言に眉を顰め
02:43:32
名前も人相も覚えた。ギルドに問い合わせれば照合する事は出来るかもしれない
シア
02:43:34
「あげるわ、お土産」 眉を顰めているフローラへと、放物線を描くようにやんわりと、1本の小瓶を投げた。
02:44:34
「美味しい花蜜の飴よ。きっと気に入るわ、その子も」
フローラ
02:44:36
「!?」反射的に受け取ってしまい、迂闊さに気付く。瓶の表面にケンタウリブラッドが塗布されていたら手遅れだ
シア
02:45:56
「……」 警戒しているような表情にため息をついて、すたすたとフローラの横を通り過ぎようとする。
フローラ
02:46:17
「……そう、あくまでもそういう……ま、待ちなさい!どこへ行くつもり…!」
シア
02:47:21
お客様(おじ様)の所。冒険者だけじゃなくて、そういう仕事もしてるから」
フローラ
02:48:59
「お、おじさま…?……分かったわ。この場は退かせて貰う」
02:50:51
「けど、必ず事情は聞かせて貰う。今、関りが無いとしてもよ」
シア
02:51:08
「賢くなった方がいいわ、もう少し。あなたのためじゃなく、人形の為にも、ね」 すれ違い様に囁いて、静まった街の中へと、溶けるように消えていった。
フローラ
02:53:25
「そんな事、言われるまでも…!」追いかけようと思ったが宿とは方向が異なる。今はラルカの安否の確認が先だ
02:54:24
寝静まった街を駆け足で宿へと向かったのだった。
 
02:54:34
 
02:54:36
 
02:54:57
お馬鹿なフローラにはお薬をあげないと……
フローラ
02:55:15
次こそは逃がさないわ
 
02:55:27
逃げる理由がないわ……
 
02:55:48
今回は見逃してあげたけれど、ラルカを安全な場所に匿ったら見てなさい
 
02:55:53
真面目な仕事ぶりを見て信じてもらわないと……。
 
02:56:38
絶対に招待を暴いて見せるわ…!
 
02:56:44
きっとラルカは宿で何事もなくハーブティーを啜ってごろごろしていたわ。
02:56:48
平和。
02:56:51
おやすみなさい。
SYSTEM
02:56:54
 様が退室しました。
 
02:56:58
おやすみなさい
SYSTEM
02:57:04
 様が退室しました。
他(NPC)
20回
30回
40回
50回
61回
70回
80回
90回
100回
110回
120回
1回平均6.000
2d6分布
1 + 1 = 2
0.00%
1 + 2 = 3
0.00%
1 + 3 = 4
0.00%
1 + 4 = 5
0.00%
1 + 5 = 6
0.00%
1 + 6 = 7
0.00%
2 + 1 = 3
0.00%
2 + 2 = 4
0.00%
2 + 3 = 5
0.00%
2 + 4 = 6
0.00%
2 + 5 = 7
0.00%
2 + 6 = 8
0.00%
3 + 1 = 4
0.00%
3 + 2 = 5
0.00%
3 + 3 = 6
0.00%
3 + 4 = 7
0.00%
3 + 5 = 8
0.00%
3 + 6 = 9
0.00%
4 + 1 = 5
0.00%
4 + 2 = 6
0.00%
4 + 3 = 7
0.00%
4 + 4 = 8
0.00%
4 + 5 = 9
0.00%
4 + 6 = 10
0.00%
5 + 1 = 61回
100.00%
5 + 2 = 7
0.00%
5 + 3 = 8
0.00%
5 + 4 = 9
0.00%
5 + 5 = 10
0.00%
5 + 6 = 11
0.00%
6 + 1 = 7
0.00%
6 + 2 = 8
0.00%
6 + 3 = 9
0.00%
6 + 4 = 10
0.00%
6 + 5 = 11
0.00%
6 + 6 = 12
0.00%
合計1回平均6.000
2d6合計分布
20回
0.00%
30回
0.00%
40回
0.00%
50回
0.00%
61回
100.00%
70回
0.00%
80回
0.00%
90回
0.00%
100回
0.00%
110回
0.00%
120回
0.00%
1/2d6分布
11回
100.00%
20回
0.00%
30回
0.00%
40回
0.00%
51回
100.00%
60回
0.00%
発言統計
その他(NPC)102回87.2%4522文字95.4%
 15回12.8%220文字4.6%
合計117回4742文字