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20190522Y_0

2019/05/22
SYSTEM
22:57:39
 様が入室しました。
SYSTEM
22:57:40
 様が入室しました。
 
22:58:09
レイフェル復活前の夜で。ホシシベ以外のところで、なんかしてるライカでいいか
22:58:47
描写をしておきます
22:58:51
 
 
22:58:51
いいわよ
 
23:00:00
犯罪組織”庭”。それによって起こされたある村の悲劇。
23:00:54
特殊な魔域と化したその村の深層で、とある強敵と闘い、無事に勝利したライカ達であったが、当然万事が無事で終わったわけではなかった。
23:01:29
仲間は傷つき、そして1名の犠牲者がでたあの戦い。
23:02:58
幸い処理が迅速であったことと、近場に高位の操霊術師がいたため、迅速な蘇生処理が行われることにはなったものの──不甲斐なさや、申し訳なさ。そして自らの力不足をライカは恥じていた。
23:03:04
そんなとある日の夜のこと。
23:03:05
 
23:03:54
──イルスファール国内 とあるバー──
23:04:43
閑散としており、特ににぎわっている様子ではないが、それなりの固定客がいるといわれるバー。色々な書物も置いているため、知識欲が高いものの隠れ家となっているような店がある。
23:04:58
ライカもふと、1人で物事を考えたりしたいときにそこを利用していた。
ライカ
23:05:48
「──はぁ……」と、カクテルを片手にため息をつく。普段は酒の類を呑まない彼女であるが、自然とその日はお酒を頼んでしまっていた。
23:06:29
その様子にマスターは声をかける様子もない。注文以外は放置するのがこの店の方針だ。
23:07:25
「……何が悪かったんだろう……またやっちゃった……」と、あの時、支えきれなかった戦況を思い出し。
23:09:32
「分かってる……多分、誰も私のせいにはしないのも……でも……」と、言って再びため息をつく。膝上にはティーヴァから貰ったかの本が乗せられていた。
23:10:08
「………あ」と、手持無沙汰にベルトポーチを探る。すると……。あまりの出来事の連続で処理を忘れていたものが出てきた。
23:10:48
「やっば……私。これ。ちゃんと店長さんに渡さなきゃいけなかったのに」と、庭の構成員が所持している劇薬の一つ。ダンスクレマシオンを眺める。
23:11:41
「……なんでこんなことに関わっちゃったんだろ……」不思議とその薬を眺めてしまう。
23:12:14
「(後悔はしてない……だけどだけど……)」と薬をしまい。そしてもらった本をぎゅっと抱きしめた。
 
23:12:31
店内に乾いたドアベルの音が響いた。
 
23:13:12
特にいらっしゃいませなどの返事はない。好きにしろといったような雰囲気だ。
 
23:13:28
現れたのは、およそ夜の洒落た酒場には似つかわしくないような小柄な娘。
23:14:22
完璧といっていいほどに手入れの行き届いた流麗な銀髪を靡かせ、小柄な体躯とは裏腹に妙に艶めかしい雰囲気を感じさせる少女に、一部の客の視線が注がれる。
ライカ
23:15:43
「……何あれ……」勿論、ライカもその客の1人だった。美少女には目がない彼女が、その娘を無視できるわけがなかった。
シア
23:16:04
客たちの視線を意に介した様子もなく、少女は店内を進み、偶然空いていた賢神の神官の少女の隣へとやってきた。 「隣、いい?」
ライカ
23:16:50
「……ええ……、構いませんが……?」と、突然声をかけられる。社交辞令的な答えだ。
シア
23:17:27
「ありがとう」 表情の変化に乏しい少女の様子は、出来のいい人形のようなそれにも見えるだろう。
ライカ
23:17:46
近くで見れば更に分かる。あまりにも完璧すぎる。人形が動き出したかと思われるくらいの完璧な姿に、思わず目を丸くしてしまうが……なぜだろうか
23:18:01
いつものような、意味の無い言葉の羅列が思い浮かばない。
シア
23:18:09
お礼を言って隣のスツールに腰を掛けると、慣れた様子で注文をマスターへと伝えた。
23:18:12
「何?」
ライカ
23:18:28
それが、あまりに美しすぎるからなのか。あるいは、何か異質な雰囲気を感じているのか分からないが……
シア
23:18:32
視線に気付くと、そちらへと金の輪郭に覆われた赤色の瞳を向けた。
ライカ
23:19:35
「あ…っ! ……ご、ごめんなさい……。そうですね、こういう場所は1人でお酒とか楽しみたいですものね……ええと、御代御代……」と、取り繕うように。とりかくその場を離れようとマスターを呼ぼうとする。
23:19:53
とにかく
シア
23:20:30
「そんなことは言っていないわ、別に。興味があるなら、お話しましょう?」
ライカ
23:21:48
「きょき……興味だなんて……いえ、お綺麗な方だと思っただけで……」どうしてだろうか。彼女の声を聴いていると、動悸がする。それは緊張からなのか。正体は分からない。
23:22:19
しかし、敬愛するあの4人と話している時とは全く違った感情であることは当の本人が一番理解していた。だからこそ、取り繕うような言葉しか出てこない。
シア
23:22:39
「……あら。容姿なら、あなたも魅力的だと思うわよ。十分に、ね」
ライカ
23:23:21
「……そ、そんなこと言われたのははじめてですが……お世辞でもありがとうございます」少し顔を赤らめて頭を下げる。
シア
23:24:30
「……ふふ。でも、その折角の美しさに、今は翳りが見えるわ。何か、悩み事でも?」
ライカ
23:25:14
「え……」見透かすようなその口調に、一瞬戸惑いを覚えたが、一度座りなおす。
23:26:12
「いえ……悩みというほどでは……。少し仕事で失敗しただけで……。それでちょっと飲んでいるだけです」と、流石に初対面の相手に何から何でも話すわけにはいかない。適当にはぐらかす。
シア
23:26:14
「その手に抱いている本……それと、さっきしまった小瓶が原因、かしら」
ライカ
23:27:12
「──ッ!?」と、目をはっと開くが、それが失敗であると気付いたのはすぐである。こんな反応をしていては図星だと言っていることと同義だ。
シア
23:27:28
「……ふふ、大変ね、冒険者というのも」
ライカ
23:28:32
「……なぜ、私が冒険者ということを……?」本と小瓶については訂正しない。
シア
23:29:19
「有名よ、あなた」
23:29:30
「私のようなのが知っていても、おかしくはない程度にね」
ライカ
23:29:44
「……そう……ですね」と目を逸らす。
シア
23:30:16
「そんなあなたがこんな所で一人失敗を嘆いている。……さぞかし、大きな出来事でもあったんでしょうね?」
23:30:54
言うと、目の前に置かれていた火酒を一息に呷った。 「は、ぁ……」
ライカ
23:31:05
「……貴女は何でも見透かしているように話すのですね……」と、嘆息をついて
シア
23:32:02
「得意な方なの、人を見るのは」
ライカ
23:33:04
「……多分、私なんかよりもずっと観察眼に優れているんでしょう……」と、観念したように。同時に心を落ち着かせるために水を頼んだようだ。
シア
23:33:45
「賢神の神官には敵わないわ?」
ライカ
23:34:14
「…………神官………」と、その言葉に俯く。
23:34:42
「……貴女は神官の役割って何だと思いますか?」
シア
23:35:52
「……神官の役割?」 グラスを口に運ぼうとしていた手を止めて、ライカを見た。 「一般的な答えなら、神の代弁者、代行者といったところかしら」
ライカ
23:36:58
「そうですよね……神のお言葉を伝える役割……とはいえ、私のような賢神に仕える使徒はそこが知識欲に集中はしているけれども……」
シア
23:37:39
「でも、それが正しい答えだとは思っていないわ、私は」
ライカ
23:37:47
「ごめんなさい。変なことを聞きました……何聞いてるんだろ……私」と、目線が合う。
23:37:52
「え……?」
シア
23:39:18
「逆に、あなたは神官の役割って、何だと思うの?」
ライカ
23:40:19
「……一般的な答えは貴女と同じですが……。冒険者としてであれば……」と、ここまで言って俯き
シア
23:41:08
「で、あれば?」 片手で頬杖をついて、じっとライカを見つめる。
ライカ
23:42:07
「……魔力を使い果たしてでも……、たとえ自分が傷つこうとも……皆を導き……そして、皆を守ることだとおもっています……」
23:42:45
「そのために癒しの奇跡はあるのだから……そう、あるのよね……」と、目元が潤んだ。
23:43:11
「そう、そうじゃないといけないのに……」
シア
23:43:23
「まるで無理に言い聞かせているような言い方。本心なの、それ?」
ライカ
23:43:54
「……どういうことですか……?」
シア
23:45:17
「そのままの意味よ。他者を何より優先して、自分は二の次。そうあるべき、だなんて思っているのかなって」
ライカ
23:46:07
「……」目を逸らす
シア
23:47:01
「もしそれが神官の役割なんだとしたら、虚しいわね、それ」
ライカ
23:48:02
「…………」唇を噛む。反論ができない。皆を支えたいという気持ちはありのままの本心だ。けれども自分な二の次。果たしてそうなのか
シア
23:48:40
「そんなだから、失敗しちゃうんじゃないかしら」
ライカ
23:48:45
いや、それは違うはずだ。自分が大切で傷つきたくない。それが今までの生き方だったではないか。清楚という魔法の言葉で塗り固めた人生。それは自分を守るための虚像だ。
23:49:43
「…………」失敗したのも事実。賢神の使徒であれば反論もすべきなのであろう。しかし、事実は覆せない。
23:50:31
何の為にあの場所に立っているのか。あの戦いの時に投げかけれた問いが嫌でも頭の中でリフレインする。それはこの娘の声が、あの敵のもとに何となく似ているからなのか、それは定かではない。
23:50:58
「そうですね……」ようやく出した言葉はそれだけだった。
シア
23:52:57
「私はね、神官だとか、そういう立場に関係なく、したいようにすればいいと思ってるわ」
23:54:32
「守りたい、助けたい誰かを支えることも、不要な物を切り捨てるのも」
23:55:03
「それがあなたの本心なら、どれも正しいわ」
ライカ
23:55:50
「……っ」
23:56:18
「そうかも……しれないですね。結局、人間は、自分をしたいようにしか行動できないのだから……」
23:57:03
「いかに巧妙に隠したとしても……いずれ綻びが生まれる。結局出てくるのは素の自分だけ」それは自分の人生経験からくるものだ。
シア
23:58:36
「……ふふ、そうね。だから、無理なんてしなくていいわ」
ライカ
23:58:41
「結局、助けたい支えたいから。私は皆と立っていた……それには間違いない……けど」
23:59:14
「なら猶更……非力な自分が情けない……」嗚咽を漏らし
23:59:55
「才能のない自分が情けない。知識が足りない自分が情けない……っ」堪え切れず。涙が溢れ出す。
2019/05/23
ライカ
00:00:38
「あの時も……、あの時も……そして今回も! どうして……私は、私は──ッ!」と、堰を切ったように自責の言葉が溢れ出す。
シア
00:01:42
「人は死ぬわ。いつか、必ずね」
00:02:36
「あなたの力不足が原因かどうかなんて、誰にでも決められることではないでしょうけれど」
00:02:57
「悔しいと思うのなら、進まないと。形振り構わずに」
ライカ
00:05:10
「……ひっぐ、うぐっ……。うん……そうですよね……多分、あいつらだったら……。それでも前に進もうとする……」
シア
00:06:59
「……ふふ。だったら、頑張らないとね?」
ライカ
00:07:24
「……人は死ぬことは確かに紛れもない事実だけど……それでも──」
00:09:04
「そうですね……。可能な限りな努力。できることをやっていく……貴女の言う通りだと思います」幾らか気分が落ち着いてきた。語調が冷静なものに戻る。
シア
00:09:35
「はい、どうぞ」 様子が落ち着いたのを確認すると、すっとハンカチを差し出した。
00:10:03
手に取れば、仄かに薔薇のような香りが鼻腔をくすぐるだろう。
ライカ
00:10:36
「……慣れていますね……ありがとうございます」と、ハンカチはもらい。涙をふく。嫌な匂いじゃない。というよりも──。
00:11:12
「……魅力的な匂いですね」といって、ハンカチは返す。
00:11:41
幾らかは気分は落ち着いた。しかし一点だけ脳裏によぎる。どちらにせよ、彼女のいった通り前に進むしかないのは確かだ。
00:11:42
だけど
00:12:08
「(私じゃなくて、もっと素晴らし癒し手がいて。それであいつらの安全が保障されるなら……)」
00:12:28
「(私は今まで通り孤独のままでいい……)」
00:12:52
「……ありがとうございます。気分が落ち着きました」再び少女には頭を下げよう。
シア
00:13:36
「……」 微かに笑みを浮かべながら、ハンカチを受け取って。 「どういたしまして。力になれたかは、何とも言えない所だけれど」
ライカ
00:14:24
「……ここまでしてもらって名乗らないのもですね。知っているかもしれませんが、私はライカ。キルヒアの使徒です。お名前を伺っても」と聞く表情は少なくとも当初よりかは明るい。
シア
00:15:22
「シア、よ。冒険者なの、あなたと同じ店の、ね」
ライカ
00:15:28
「いえ、ぐずっているよりも今やるべきことは分かりましたから。貴女のおかげです。少なくともまだ私にはやることがある。彼女はまだ……終わってないのだから」と、先の戦いで追撃の一手を決めた剣狼の姿を思い出し
00:16:12
「シアさんですね。はい。もしお仕事を一緒にする機会があれば……是非」
シア
00:16:39
「ええ、楽しみにしているわ。あなたの仲間にも、よろしくね?」
ライカ
00:18:48
「では」と、店から出ていこうとするが──。ふと考える。この魅惑的な話し方。語調。声の美麗さ。一度聞けば忘れないようなそんな声。
00:18:59
いや思い違いだろう。と、頭を振り
シア
00:19:03
――ああ、そうそう」
00:19:11
そんな考えを見抜いたかのように、声を掛けて。
ライカ
00:19:18
「……?」
シア
00:19:30
「さっきの薬、飲んじゃ駄目よ? すぐに夢中になってしまうわ、きっと」
ライカ
00:20:15
「……ッ」と、一瞬足が止まったが
00:20:37
「し、失礼します……」と、足を早めて店から出ていった。
 
00:20:55
ドアが開く音。足跡の余韻が店内に響く。
00:21:08
それを気にする客はいないようだ。
シア
00:21:09
「……」 ひらひらと手を振って、その背中を見送った。
00:22:58
「尤も、どれだけ努力を重ねた所で、思い通りの未来が訪れるとは、限らないのだけれど」
00:24:19
「いつか、辿り着いた先で――最高(ぜつぼう)の顔を見せてね、ライカ」
 
00:24:51
その小さな呟きを気に留める者もまた、店内には居らず、
00:25:07
銀色の髪の少女は、誰にも気付かれることなく、いつしか姿を消していた。
00:25:10
 
00:25:11
 
 
00:25:15
 
 
00:25:15
お疲れ様でした。
 
00:25:18
おつかれさまでした
00:25:24
シアちゃんはいいこだなあああああああああ
00:25:30
 
00:25:33
いいこよ??
 
00:25:38
いいこね
00:25:50
とにかくCCおつかれありがとう!
 
00:26:12
うむ。お疲れ様。
 
00:26:15
ラウンジに戻りましょう。撤収じゃ
 
00:26:17
撤退じゃ。
SYSTEM
00:26:18
 様が退室しました。
SYSTEM
00:26:19
 様が退室しました。
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