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20190524Z_0

2019/05/24
SYSTEM
00:13:50
 様が入室しました。
SYSTEM
00:14:10
 様が入室しました。
 
00:15:11
さて何しよう
 
00:16:16
この街は危険よ、逃げなさい
 
00:16:29
じゃあフローラ帰って来た所か
00:16:46
お部屋がいい? ほししべの酒場がいい?
 
00:16:57
お部屋よ
 
00:17:03
わかった。
00:17:07
まかせた(開幕)
 
00:18:27
 
00:18:28
 
00:20:07
ユディスからの貨物列車に同乗して深夜に王都へと戻って来たフローラは、そこで”庭”の構成員らしき女性、シアと遭遇した。
00:21:47
全く気付かずに、負傷した様子の彼女に治癒の魔法さえ施してしまった。とんだ失態だ。しかも捕縛をするでなく、むざむざ逃がしてしまった。
フローラ
00:23:13
「(いえ、彼女がもし本当にそうなのだとしたら、見逃されたのね…どうして? 本国からの応援もない、私一人くらいどうにでも出来るから…?)」
 
00:24:55
彼女はラルカの素性を知っていた。おそらくこちらの情報は筒抜けなのだろう。いつでもどちらにでも手を出せる、そういう類の警告か
00:28:02
元より、自分は囮のようなもの。イルスファールでの"庭"の活動が確認されたなら本国に報せる鳴子だ。
00:29:35
そして、ラルカも……。彼女を連れているのは同情や更生の手伝いではない。彼女もまた…
フローラ
00:32:44
「(あの子はちゃんと自分を取り戻している。もう、こんな事に巻き込んではいけない…)」夜の街をひた走り、借りている2人部屋――ラルカを残している――へと向かう。鍵は、かかっている。中から物音は……分からない、剣術と妖精魔法、軍学などにかまけて斥候術をきちんと学んでこなかったことが悔やまれる。
00:34:43
―――」預かっている鍵で部屋に入り、室内を見回す。明かりの有無は問題ない、エルフの瞳は夜を見通す。血の臭いは、しない。ラルカは…
ラルカ
00:35:45
「あ、おかえり」 目当ての人物は、ベッドに座って何かの本を読んでいた。寝間着を身に付けており、既に休む準備を終えていたことが伺える。
00:36:26
この時間でも眠っていないのは、彼女の眠りの浅さ故だろう。フローラへと投げた言葉からは、焦りや恐怖のようなものは一切感じられない。
フローラ
00:37:41
「ラルカ、今日、ここに誰も来なかった? 外に出かけた時、誰かに話しかけられた?」いつもなら、ただいまと笑いかけるところだが、厳しい表情のまま詰問する
ラルカ
00:38:57
「……?」 その様子に首を傾げる。表情の変化は相変わらず薄いが、それでも最初に比べればフローラにとっては伝わりやすくはなったかもしれない。どうしてそんなことを聞くのか、不思議そうな様子だ。 「誰も来てないし、話しかけられてもない」
フローラ
00:42:10
「そう……良かったわ」ホッとしたように息を漏らすも、緊張の表情は変わらない。部屋の中を見渡し、水差しを見つけて水を一杯飲もうとし、止めて、背嚢から水袋を取り出して一口呷る
ラルカ
00:43:28
「フローラ、何か変」 少し不審なフローラの様子に率直に言いつつ、立ち上がった。帰ってきたら、新しい騎獣のこととか、名前を覚えたこととか色々話そうと思っていたのに。 「何かあったの?」
フローラ
00:46:25
「……ラルカ、よく聞いて」 立ち上がり、近づいてきたラルカの肩に手を置く。小柄で華奢な身体、まだほんの子供だ。こんな子供が犠牲になるかもしれない任務など承諾すべきではなかった。
ラルカ
00:47:34
「? うん」 自分より背の高いフローラが肩に手を置いて軽く屈んで来る。ようやく合った目線の高さに、伏し目がちな目でフローラの瞳を見つめ返す。
フローラ
00:50:29
「私はもう、あなたとは一緒にいられない。あなたも此処に居ては駄目よ。そうね……東、オルトラントなら……」過程の説明よりもまず、行うべき事を伝える。軍ではありがちな事だが、この場ではあまり相応しくない話の切り出し方なのを気付いてはいない。
ラルカ
00:53:16
「……いきなり何? フローラ、どうしたの?」 発された言葉に、ほんの僅かに眉根が下がった。フローラの顔に手を伸ばし、頬に当て、指で目袋の辺りを下に引っ張って、その瞳孔の様子を観察する。何かの薬を使われたとか、そういう様子は見えない。 「…………意味がわからない。説明して」
フローラ
00:55:52
「”庭”よ。こちらの動向を察知されてた。あなたは此処に居てはいけないわ」自分の顔に伸ばされた手を取って、簡潔な説明をする。
ラルカ
00:57:20
「……」 居てはいけない、という言葉に何かがちくりと痛んだ気がした。 「……庭の人はどこにでもいる。今更なこと」
フローラ
00:59:49
「今更……そうね。 こんな事を言うのは確かに今更かもしれない……あなたを巻き込んで…ううん、利用してきた私が」
ラルカ
01:02:46
「利用……」 考えてみれば、当然のことではある。今となっては彼女の背景や事情にも多少考えが及ぶ。ただ本当に保護という目的だけで付いて来ていたわけではないのは明らかだ。 「……もう要らない、ってこと」
フローラ
01:02:59
「あなたを連れていたのは任務だからよ。あなたに”庭”(やつら)から接触があるかもしれない事を期待して、ね」
01:04:27
「そうよ、こんな事は続けるべきじゃなかった……」深い後悔の色を覗かせる表情を浮かべる。
ラルカ
01:04:43
「だったら、私はまだ要らなくない。あの人たちは、きっと私に――」 接触してくる、と言おうとして、言葉に詰まった。まず前提として、自分はその”庭”に不要だと判断されたのだ。
01:05:45
「…………」 肯定の言葉に、視線を落として俯いた。色が抜け落ちて、灰色に染まった髪が顔を覆い隠すように垂れ下がる。
フローラ
01:09:17
「ラルカ、あなたは明日の朝一番の列車で此処を離れるのよ。向こうのギルドに便宜を図ってもらえるよう、交渉してみるわ」この少女の安全だけは確保しなければいけない。独りでも生きて行けるように。
01:10:48
「大丈夫、あなたはもう一人前の冒険者よ。どこでだってやっていける」
ラルカ
01:11:55
「…………」 いつもと同じような、私を肯定し、褒める言葉。そのはずなのに、いつもと違ってまったくすとんと胸に落ちて来ない。 「……何それ」
01:12:29
「……いつもと違う。変。今のあなたの言葉」
01:13:02
「……あの人たちと同じ。要らないって言った、あの人たちと」
フローラ
01:13:42
「ラルカ…?」ここでようやく、いつもと様子が違う事に気が付いた。いいや、違う。これは初めて会った時と同じ…
ラルカ
01:14:29
再び上げた顔にあるのは、出会った時と同じ――あるいは、それよりも人間味の薄い無表情。
フローラ
01:14:36
「ち、違うわ…そうじゃない。私は、あなたを心配して……っ」
ラルカ
01:15:31
「……いい、分かってる。人形は、使えるものは残す。使えないものは残さない」
フローラ
01:15:35
「此処に居たら、私と居たら貴方に危険が及ぶのよ。分かるでしょう?」
ラルカ
01:17:23
「分からない。棄てたくて、あなたが嘘を吐いてるかもしれない」
フローラ
01:21:24
「違う、違うの……私は、そんなつもりじゃ…」何処で間違えてしまったのだろう。築き上げてきた信頼関係――決して、任務の為だけではない――が、こうも簡単に崩れてしまった。いいや、崩したのは自分だ
ラルカ
01:24:38
不要だという言葉に対する肯定、どんな事情があっても、最も厭う記憶を呼び起こさせるには、それだけで十分過ぎた。その記憶が思考を埋め尽くし、もやもやとしたものが胸を蠢く。昔はそれが嫌で嫌でたまらなくて、薬を飲んで、それを殺していたのだ。
01:27:21
頭の中から、話そうと思っていた事が消えていく。覚えた人たちの名前が朧気になっていく。覚えた所で、どうせすぐに棄てられる。だったら、このもやもやと一緒に捨ててしまった方がいい。
フローラ
01:27:25
「私は確かにあなたを利用する為に手元に置いてきたわ……でも、一緒に居るうちに、あなたが成長していく様子を見てずっと思っていた」
01:29:08
「いくら”庭”の手掛かりを得るためだからって、こんな事はすべきじゃないって……」
ラルカ
01:30:47
「……だから、棄てるんでしょ。わかってる」
フローラ
01:33:45
「あなたに死んで欲しくないの……本当よ」
ラルカ
01:34:20
「……私は人形(ラルカ)。あなたもそう呼んでる」
01:34:27
「人形が死ぬのは、棄てられた時」
01:34:53
「……だから、あなたの言葉は嘘。あなたは今私を殺した」
フローラ
01:35:31
「それは、施設であなたが呼ばれていた名前で……あなたの出生記録は見つからなかったから」
ラルカ
01:36:11
そんな言葉を言いたいんじゃない。そう何処かでは理解しているのに、記憶にこびりついたものが他の言葉を口にするのを許さない。
フローラ
01:37:19
「私が……殺した……? あなたを……?」ラルカの言っている意味が分からない。ラルカという言葉が持つ意味を知らなかった。
01:38:44
だが、これだけは分かる。表情を取り戻しつつあった少女はもういない。此処に居るのは出会った頃の人形のような少女だ。
ラルカ
01:39:30
「……」 こくりと頷く。 「ラルカは、私の名前じゃない。”葉”になれなかった人形たちにまとめてつけられた呼び方」
01:41:53
頭の中をぐちゃぐちゃと、色々な言葉が巡る。最近はそんなことはなかったのに、今はまったく思考がまとまらない。気持ちが悪い。冷たい指で身体の中をなぞられているような不快感が拭えない。こういう時は――  「……薬が飲みたい」
フローラ
01:42:41
「そんな……」”庭”の中で様々な隠語が使われているのは分かっている。だが、そのすべてを把握しているわけではない。何故なら、構成員を捕まえても正気や自我を失っているか、重要な事は何も知らされていないから
01:46:19
「!?」 薬が飲みたい。その言葉に愕然とする。自分も一度は使われた事があるから分かる。あの高揚感や全能感、それが切れた後の反動の辛さ、それがよく分かる。
01:48:38
彼女には武器を振るい、身体を動かす才能がない。暗殺者――”葉”になれなかったという話は聞いていた。それでも日常的に投薬は受けていた筈だ。そして救出されてからはずっとそれを断っていた。
01:49:23
知らない筈がない、自分よりももっとよく知っている筈なのだ。あの薬を使うという事がどういうことかを
ラルカ
01:49:34
「…………」 ふらりとフローラの脇を抜けて、雑に着ていた寝間着を脱ぎ捨てると、フローラにはきっと見慣れた、傷だらけの白い身体が目に入る。
01:50:13
そのまま近くに放ってあった普段着へと手を伸ばし、静かに着替えを終えた。 「出ていく」
フローラ
01:50:43
「駄目よ、待って…!」
ラルカ
01:51:04
「……此処に居るなって言ったのはあなた」
フローラ
01:52:05
「それは、」言葉に詰まる。その通りだ。だが、これは違う。こんな事を望んでいたわけじゃない。
ラルカ
01:54:10
こん、と音を立てて彫像をテーブルに置いて、最低限の荷物だけを詰めたバッグを拾い上げた。 「これ、ギルドに返しておいて」
フローラ
01:55:57
「駄目よ、それはあなたに必要な…っ」
ラルカ
01:58:34
「……あっても役に立てないなら要らない」
フローラ
02:03:10
「役に…立てない?」役に立たないではなく
ラルカ
02:06:52
「……分からないならいい」 わざわざそう口にしたのは、嫌がらせか、それとも一縷の望みか。
02:07:55
自分の”武器”を置いたまま、静かに部屋の扉を開けて、命令通りにフローラの元を離れ、何処かへと消えていった。
フローラ
02:11:58
「あ……」分かる。分かってしまった。ラルカがどれだけ自分に信頼を寄せていてくれていたのかを。その気持ちを踏みにじってしまった事を。
02:14:48
「あぁ……あああ…っ」悔悟の叫びを漏らす。こんな自分に追いかける資格などあるのか
02:18:19
後悔に涙を流していた時間はそれほど長くはなかった。考えるまでもなく、外(王都)は危険なのだから。このままにしていい筈がない。合わせる顔なんて、そんな自分の都合を考えている場合では無い。
02:19:51
「ごめんなさい、ラルカ……ごめんなさい……っ」後を追いかけるように夜の街へと飛び出していった。
 
02:20:21
 
02:20:22
 
02:20:32
今日はこのくらいで勘弁してやる。
 
02:21:21
何てことなの、何てことなの…;;
 
02:21:58
頑張れフローラ、負けるなフローラ
02:22:00
zzz
SYSTEM
02:22:10
 様が退室しました。
 
02:22:40
負けない…っ、頑張る…っ
SYSTEM
02:22:42
 様が退室しました。
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その他(NPC)67回76.1%4386文字91.5%
 21回23.9%409文字8.5%
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