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20190526Y_0
- 2019/05/26◥
- SYSTEM◥
- 00:22:04
- 様が入室しました。
- SYSTEM◥
- 00:27:04
- 様が入室しました。
- ◥
- 00:30:11
- どこがいいかなー
- 00:30:33
- まあ入りやすい星の標でいいか(脳死)
- 00:30:50
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- 00:30:51
-
- 00:31:40
- イルスファール南方で頻発した蛮族との戦闘、俗にユディス攻防戦と呼ばれる戦いが沈静化して少し後。
- 00:32:55
- イルスファールは、ようやく取り戻した一時の平穏に息をつき、〈星の標〉亭も、元通りの落ち着きと活気を取り戻していた。
- 00:33:12
- そんなとある日の、夕刻の事である。
- 00:33:24
- というかんじで
- 00:33:26
-
- 00:33:28
-
- ニルツェ◥
- 00:35:16
- ふんふんと鼻歌を歌いながら、店の片隅で、よく着ているフード付きポンチョのほつれを直しているニルツェ。裁縫道具の扱いも手慣れたものだ。
- 00:38:06
- チューブトップのトップスに、ホットパンツと膝上までのソックスにブーツという、いつも通りの、活発に動きやすい服装をしている。 http://illustration.dousetsu.com/niruc2.jpg
- ゾール◥
- 00:38:34
- 階上から降りてくる。そのままカウンターへ行き、夕食をガルバに頼んだ。キャロラインを呼ぶより早そうだったから。
- ニルツェ◥
- 00:40:26
- 一見ふつうのポンチョに見えるが、その実、市場に出回っているサーマルマントど同等の、どんな気温の所でも快適に過ごせるという優れもの。
- 00:42:25
- 糸を通した針で、ちくちくと縫って―― ちょっと手が狂って、指の先をぷすりとやってしまった。「痛た」
- ゾール◥
- 00:42:47
- この辺で食べようか、とそのまま待っていて、ふと周囲を見やる。
- ニルツェ◥
- 00:43:07
- 指を口にくわえていると、ふと降りてきた彼女と目が合った。
- ゾール◥
- 00:43:20
- ちょうどその場面を見て、何度か目を瞬かせた。
- ニルツェ◥
- 00:44:54
- 指を抜いて、人差し指でそこをさすりながら、「やー、おつかれさまー」 と笑って、あいたほうで軽く手を振る。
- ゾール◥
- 00:46:37
- 「ええ、おつかれさま。なんだか珍しいものを見た気がする」
- ニルツェ◥
- 00:47:02
- 「珍しい?」
- ゾール◥
- 00:47:11
- カウンターから離れ、ニルツェのいる端っこの方へと歩いていく。
- 00:47:22
- 「失礼だけど、あまりそういうイメージがなかったから」
- ニルツェ◥
- 00:48:20
- 「そういうイメージって……なあにそれ。繕い物くらいふつうじゃない?」 と、笑ってちくちく。
- 00:50:11
- 「旅してると、解れたり破れたりはつきものだしさ。ニル、冒険に出てるときも、いつでも直せるようにいつも道具は持ち歩いてるよ」 ゾールんと一緒の時はやったことなかったっけ? と。
- ゾール◥
- 00:50:50
- 「……まあ」 そうだけれど。大体、前に出て戦っているイメージが強いのだ。とは言わない。
- 00:51:15
- 「そうだったの? ……見た覚えがない、かも」
- ニルツェ◥
- 00:51:28
- 「うーわ生返事だ。もー、ニルだって別に壊したり殴ったりするばっかりじゃないよ? …………ほんとだよ?」
- 00:52:50
- 実際に〈裁縫道具〉は着替えの入った袋に沿えて、いつも背負い袋の中に入れてあったりする。
- ゾール◥
- 00:53:22
- 「わ、わかってる」 ちゃんと探索したり聞き耳したりとかちゃんと見てるからね。
- 00:53:44
- あれだけ一緒に行っても知らないことはあったのだ。
- 00:56:28
- 「ええと……ちゃんとメンテナンスはしてるのね」
- ニルツェ◥
- 00:58:09
- 「まー、それにも限度はあるけどね。コレとかさ、だーいぶ前から使ってるし、いろいろ無茶なコトもやって、破けたり汚れたりしたから…… そろそろ替え時なのかもだけど!」
- 00:59:26
- 「これ着てると、炎の熱さとかも少しだけマシになるから、重宝してるんだよね。……いちばん便利なのは、暑い寒い気にしなくていいコトだけどさ」
- ゾール◥
- 01:02:27
- 「……」 長く着ている自分のサーマルマントを思い出そうとする。もしかしたら自分のもどこかほつれがあるかもしれない。
- 01:03:34
- 「確かに、そう。熱さに関してはわからないけれど、肌寒さが感じにくくなるから、便利よね」
- ニルツェ◥
- 01:04:46
- 「ゾールんは普段どうしてるの? わりとすぐ買い替えちゃう派?」
- ゾール◥
- 01:05:51
- 「物による。直せそうならそうするし、買うほうが早ければそうする」
- ニルツェ◥
- 01:07:22
- 「何だ、それじゃ一緒じゃん?」 と、最後の糸を結んで、切って、「――よし、かーんせーい! ま、これでしばらくはもつね」
- ゾール◥
- 01:08:50
- 「……持ち歩いた方がいいかしら」 そういうのは部屋に置いてある、という。
- ニルツェ◥
- 01:10:24
- 「……ん。こういうの?」 針と糸や鋏をしまえば、小さなバッグ状にまとまる。 「そだねえ。そうかさばるもんでもないし、あると便利だよ?」
- ゾール◥
- 01:10:58
- 「割と綺麗ね」 修繕が終わったポンチョを見てそう言ってたら、キャロラインが夕食を運んできた。いいにおいが鼻をくすぐる。
- 01:12:06
- 「そう。今はまだ……ないけど、何かあったときにすぐ対応できるのは、安心する。……出来るかはさておくけど」 最後は尻すぼみに言った。
- ニルツェ◥
- 01:12:27
- 「――あ、そういえばニルも、夕飯まだだっけ。ねえキャロ、ニルにもおんなじの頂戴。あ、あと飲み物も。冷たいのね」
- 01:12:49
- と、さくさくと注文を済ませて、戻っていくキャロラインを見送り、
- 01:13:45
- 「あはは、そんなに大層なもんじゃないけど。昔からこういう雑用的なのは、得意っていうか――よくやらされてたからさ」
- 01:14:29
- 「自然とやっちゃうっていうか。もう癖みたいなもんだよ、癖」 けらけらと笑った。
- ゾール◥
- 01:17:01
- 「ふうん」 「……」 そう聞いてすぐにぱっと浮かばなかったのだが、
- 01:18:41
- ナイトメアという人種に纏わるあれこれの内だったのかと、考えが行き着いた。
- 01:19:23
- この国にいると、そういった事を忘れてしまいそうになる。
- 01:20:05
- 「癖、か。私は……」 暫しの間を置いて
- 01:20:12
- 「それほど器用ではなくて」
- 01:21:03
- 「少し、羨ましい」
- ニルツェ◥
- 01:25:21
- 「あはは、べつに、羨ましがることでもないって。その、まあ? ニル、生活力あるタイプだとは思いますけど」 後半は特に、おどけるように冗談めかして。悪戯っぽく片目を瞑った。
- ゾール◥
- 01:28:02
- 「他人の子供の世話も見られるのだから、そうでしょうね」 いつかの出来事を思い返して。
- ニルツェ◥
- 01:28:59
- 「……あれもねー…… ゾールんには、昔のことちょっとは話したよね」
- ゾール◥
- 01:30:54
- 「少し、聞いた。その時の……衣装だか。ああ、その人達の衣装を修繕してた、とか?」
- ニルツェ◥
- 01:34:08
- 「ああいうのって、大勢の人が一緒に旅をして暮らすんだけど、ニルはそのころ、団に拾われたガキんちょの1人でさ。その手の――だけじゃないけど、まあいろいろと雑用やらされてたり、自分と同じくらいの子とか、小さい子の面倒みたりとかさせられてたわけ」
- ゾール◥
- 01:34:36
- 確かサーカスをやっていたことがあると、いつか聞いた。
- 01:35:14
- 「色々と担っていたのね」
- ニルツェ◥
- 01:36:51
- 「色々とね。体のいい召使い扱いだよね」
- ゾール◥
- 01:38:20
- 「……流石に全部、一人でやっていたことではないでしょう?」
- ニルツェ◥
- 01:39:20
- 「んー」 昔を思い出すように、少し宙を見て、 「うん。ニルと同じような子が何人かいたからね」
- ゾール◥
- 01:41:40
- 「同じように拾われて、か」
- ニルツェ◥
- 01:42:01
- 「――拾われたり、買われたり」
- ゾール◥
- 01:44:47
- 「……」 失言だったかと、黙って食事に手を付ける。
- ニルツェ◥
- 01:45:05
- 「……あ、なんか、ごめん」
- 01:46:28
- そりゃそんな話聞きたくないよね、という風に捉えて、
- 01:46:43
- いや、まあ、その、「いまだから言えるコトだけど、大人の人みたいにまだロクに芸も出来ないからさ。まあ食べさせてもらえるだけでもマシだったかも」
- 01:46:54
- うん。
- ゾール◥
- 01:48:14
- 「え、いや……考えなしに、言ってしまったかな、と」
- 01:50:00
- 「……本当にそう思えるのならいいけれど」
- 01:52:06
- 「私も芸ではないけれど、ロクに出来なくてもご飯は貰えたから……という風に、前向きに考えられるかどうか」
- ニルツェ◥
- 01:52:13
- 「ちょっと、重い、重いぞー。言い出したのはニルなんだし、気にしないの」
- 01:52:19
- 「昔のコトは昔のコトだし、今が幸せならそれでいいじゃん? ね」
- ゾール◥
- 01:52:20
- 「そう思うとあまり……」
- 01:52:29
- 「そ、そう。……まあ、そうかもね」
- ニルツェ◥
- 01:53:40
- 「そうそう。それでいいのです」 腕組みをして、もっともらしく何度か頷いた。
- 01:54:34
- いつも以上に明るく振舞って見せている、そんな風にも見えなくもない。
- ゾール◥
- 01:56:12
- 「……ごめん、そういう風にさせて」
- ニルツェ◥
- 01:56:36
- 「………」 う、という顔をした。
- ゾール◥
- 02:01:29
- 「……」 あ、食べきった。
- ニルツェ◥
- 02:02:25
- 「あ。食べるのはやい」
- ゾール◥
- 02:02:50
- 「そんなこと」 ごくん。 「ないわ」
- ニルツェ◥
- 02:04:20
- くすっと笑って、「……よっぽどお腹空いてた?」
- ゾール◥
- 02:04:33
- 「お腹空いたから降りてきたのよ」
- 02:05:58
- 「乱暴な纏め方になるけど」
- 02:06:22
- 「今の貴女に会えたから、私はそれで良い、で、いいかしら」
- 02:06:51
- 「ニルツェだけに限らないな。今対面しているから、そう言ってしまったけれど」
- 02:09:22
- 「うまい具合に声をかけるやり方は、いくら本を読んでも学べないのよ。……あまり気が利かなくて、ごめん」
- ニルツェ◥
- 02:09:46
- 「ううん。一生懸命考えてくれてありがと。嬉しいよ」
- 02:12:41
- 「――なんだかんだもっともらしいコト言ったけど、まだしっかり飲み込めてないのかもね。ダメだなー……」
- 02:13:13
- 「顔見て、ゾールんには流石にすぐバレちゃったし」 たはは、と少女は頭を掻く。
- ゾール◥
- 02:18:14
- 「……私はあまり、飲み込もうとは思えない」 こめかみを軽く指で撫でた。
- ニルツェ◥
- 02:19:01
- 「………」 そんなゾールの様子に、彼女を伺うように見た。
- ゾール◥
- 02:21:28
- 「求められていた事がずっと出来ずに、ご飯を貰って生きて」
- 02:21:34
- 「文字通りの穀潰しだったわね」
- 02:23:15
- 「……」 何もそんな話をするつもりではなかったのだが。そう言葉にしてから、間が空いた。
- 02:25:12
- やがて首を横に振って、「……そうね、今があるなら、それでいいのよ。それで」
- ニルツェ◥
- 02:27:06
- 「――……」 ゾールは、故郷では、戦士になる事を求められていたと聞いたことがある。
- 02:29:05
- どうしても、親の求められるようにはできなくて。その後、とある妖精使いと出会って、その技を学んだのだと。
- ゾール◥
- 02:31:18
- 「……口直し、する?」
- ニルツェ◥
- 02:31:30
- 「――ん。うん」
- 02:31:55
- 「そうしよっかな。もうこんな時間だし、ちょっとお酒もいれちゃおっか?」
- ゾール◥
- 02:32:33
- 「そうしよう」
- 02:32:42
- 「私が奢る」
- ニルツェ◥
- 02:33:41
- あは、と笑って、「なあに、気前いいじゃん」
- 02:34:22
- 「それじゃ、飲も、飲も。ゾールんに話したいお土産話なら、結構溜まってるんだ」
- 02:34:45
- そう言うと、キャロラインを大声で呼ばわった。
- ゾール◥
- 02:35:20
- 「どういう話? この頃騒がしかったユディスにでも行ってきたの」
- 02:35:45
- 私は行っていないけど、と付け足す。
- ニルツェ◥
- 02:38:39
- ぺしぺしと気安くゾールの肩を叩いて、「いやいや、お酒のつまみにするには重すぎるでしょ! じゃなくて、もっと楽しい話!」
- ゾール◥
- 02:39:48
- 「楽しい……」
- 02:40:02
- 「……シルヴェストロがまた変なTシャツを?」
- 02:40:08
- 「いや、それは土産話にはならないな」
- ニルツェ◥
- 02:40:10
- 「ぶっ」
- 02:40:35
- 「……相変わらずそんなの着てんの?」
- ゾール◥
- 02:41:00
- 「わからない。もし着ていたら、今のニルツェなら判読出来ると思う」
- 02:41:12
- 「それほど難しい内容ではないから」
- ニルツェ◥
- 02:41:27
- 「――あ、そっか。魔動機文明のコトバだったんだ、あれ」
- 02:41:50
- 「それなら確かに今なら分かるかも。いろいろ教えてもらったしね」
- 02:42:05
- 「……いやあ、でも、読めてもあんまり嬉しくない気がするのはニルだけ?」
- ゾール◥
- 02:42:39
- 「まあ……ほんの多少の、会話の……ネタぐらい……」
- ニルツェ◥
- 02:43:01
- 「会話のネタかぁ……」
- 02:44:55
- 「彼女さん、人のセンスには、あんまり口出ししないタイプなのかな……」
- ゾール◥
- 02:45:23
- 「その辺り聞いた気がするんだけど、忘れてしまった」 多分どうでもよくて
- 02:45:49
- 「捨てろと言われた……らしかったような」
- ニルツェ◥
- 02:45:51
- そのゾールの様子に、 「……」 もう一度吹き出して笑ってしまった。
- 02:47:23
- 「全部捨ててないといいな。何が書いてあるか読んでみたいもん」
- 02:47:26
- 「話のネタに」
- ゾール◥
- 02:49:01
- 「クラウディアに断れば見せてもらえるかもしれない」
- ニルツェ◥
- 02:49:37
- 「……ええ…… そんなコトでわざわざ断りに行くの、気が引けるなぁ」
- ゾール◥
- 02:49:53
- 「冗談よ」
- 02:50:30
- 「……買ったのでしょうから、売り場があるということ。今度探してみる?」
- ニルツェ◥
- 02:50:36
- 「何だ。いったいどんな顔されるかなって一瞬マジメに考えちゃったじゃん」
- 02:51:12
- 「ごくり……。確かに、言われてみるとそういうコトになるのね……」
- 02:51:24
- まさか自作じゃあるまいし。ないよな?
- ゾール◥
- 02:52:41
- 「手書きではなかった」
- ニルツェ◥
- 02:53:17
- 「イルスファールに眠るミステリーだね。ちょっと、ある意味怖い気もするけど―― 探しにいってみよっか」
- ゾール◥
- 02:55:05
- 「そうしよう。行かない場所へ行ってみるのも、たまにはいい」
- ニルツェ◥
- 02:56:08
- 「あはは、決まり!」 と手を打って、 「――あ。そういえば、普段行かない場所と言えばね……」 と、話題がくるりと変わって――
- 02:58:47
- 「王城広場のほうに、最近ちょっと変わったお店を見つけて――」
- 02:58:55
- そんな、他愛もないささやかな話題を酒の肴に、夜はまだまだ続きそうだ。
- ゾール◥
- 03:00:27
- 「どういう感じで?」 届いた酒に手をつけつつ、話を聞き始める。
- ◥
- 03:00:52
- おしまいですね
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- 03:01:05
- そんな感じで〆ておきましょう
- 03:01:16
- おつかれさんきゅー
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- 03:01:17
- なんか間延びした感ですまなかった
- 03:01:23
- おつかれありがとう
- SYSTEM◥
- 03:01:30
- 様が退室しました。
- SYSTEM◥
- 03:01:43
- 様が退室しました。
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発言統計 |
その他(NPC) | 134回 | 89.9% | 4773文字 | 95.7% |
| 15回 | 10.1% | 213文字 | 4.3% |
合計 | 149回 | 4986文字 |