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20190528Y_0

2019/05/28
SYSTEM
00:39:20
 様が入室しました。
 
00:39:25
分からせ隊
SYSTEM
00:39:37
 様が入室しました。
 
00:39:49
分からせなんかに絶対負けない!
 
00:40:01
途中の野営地か宿場町についたところかどっちがいい?
 
00:40:24
宿場町に着いてから仮名、その方が安心できる
 
00:40:33
分かった。
00:40:44
ではやろう。
00:40:45
 
00:40:47
 
00:41:55
“菫色の男”と呼ばれるヴァンパイアがより上の位階へと至るための儀式をどうにか阻止し、その居城である蛮都アーネルトを脱出した一行は、休息もそこそこにある宿場町まで戻ってきていた。
00:42:55
そこには、彼らの“協力者”であった娘が待っており、彼女に報告と合わせて色々話をする――前に、ようやく安全な場所で過ごすことが出来るということで、先に休息を取ることにした。
00:43:06
 
00:43:07
 
シン
00:44:28
「…………」 その冒険者一行の一員であるシャドウの青年は、一人、宿に併設された酒場でコーヒーを前に静かに何かを考えていた。
00:45:11
時刻は夜。周りの客はすっかり掃けていて、店内に他に人影はない。
00:45:44
仲間たちもきっとまだ休んでいるだろう。自分は念の為、最低限の睡眠だけを取って先に起きて来たのだ。
エナ
00:48:23
「はぁ…」 宿になっている二階から、亜麻色の髪をした少女が一人で降りてきた。彼女もまた冒険者の一人だ。眠れなかったのか、眠りの途中で目が覚めてしまったのか。その顔には疲労の色が濃い
シン
00:48:52
“菫色の男”を倒した後の、太陽神の祭器を狙ったあの一撃。儀式が進みながらも、一向に彼の招待に応じる気配の無かった他の“貴族”たち。それらを考えれば、どうしても良くないものが見えてしまってくる。
00:49:30
「……ふぅ」 目深に被ったフードの中から、思わず大きなため息が漏れる。
00:50:30
考え事に気が向いていたからか、降りてきた少女に気付くのがやや遅れて、大分足音が近づいてきたところで振り向いた。
エナ
00:50:45
休みを取れと言われて部屋をあてがわれたが、休めずとも無理もない。自分の領域を拡げ始めた吸血鬼の相手をするという事は、どこに支配された者がいるかも分からない状態でずっと気を貼り続けていたのだから。根が臆病な少女には胃が痛くなるような日々だった。
シン
00:51:22
「やあ、エナ。流石に、此処まで来てもまだゆっくりとは休めないか」
エナ
00:51:37
「…なに、いつにもまして辛気臭い顔ね」開口一番、これだ。強がりである
シン
00:52:34
「それは元々だよ。君の方こそ、疲れが殆ど取れていないように見える。疲労回復に効く飲み物でもいれようか」
エナ
00:52:39
「まだ終わってないし、信用できるとも思っていないわ」ソレイのことだ
シン
00:53:09
苦笑して、同じテーブル席のひとつの椅子を引いて、座れるようにしておこう。
00:53:48
「少なくとも、今すぐ敵対するような事態にはならないだろうけどね」
エナ
00:55:03
眉間に皺を寄せたが何も言わずに席に着いた。レナとマリヤがいる部屋には使い魔を置き、見つからないように異貌状態になってこっそりとハードロックをかけておいた。
シン
00:56:22
「何に対しての不満かな、それは」 眉を顰めたのを見て、立ち上がりつつ問いかける。
エナ
00:56:23
「どうだか。一応、アポートの印が無い事は改めて確認したけれど、他に追尾方法はあるかもしれない。どこで仕掛けてくるか分かったものじゃない」
シン
00:58:07
「今俺たちを狙う理由も無いからね。逆に、此処で手を出したら色々と無駄になってしまうくらいなんじゃないか」
エナ
00:58:15
「…あの時みたいに、どこからともなくいきなり……」“菫色の男”を倒した直後の出来事は強く心に残っている。突然の奇襲、全く反応できなかった自分。狙いが杖の方だったから良いものの、危うく…
シン
01:00:26
「まあ確かに、戦いの直後とはいえ、あれに誰も気付けなかったのは危険だったな」
エナ
01:01:27
「悪かったわね…!ええ、そうよ、調子に乗ってたわ。マリヤからも離れすぎていたし」
シン
01:02:12
「君に対して言ったんじゃないよ。気付けなかったのは俺も同じだ。最も狙われやすいタイミングだったというのに、ね」
エナ
01:03:08
「……同じ事よ。あの場で止められたのは私だけ。気付けたのもよ」
01:04:44
「……いつもそう。肝心な時に変化の兆しを見逃して……あの時もそう、あの時も、あの時も……」
シン
01:05:06
「……」 エナの答えに軽くため息をつきつつ、カウンターへ行って、従業員に何かを手渡して注文する。そのままカウンターに背を向けて肘をついて。 「気付けたとして、どう止めるつもりだったんだ」
エナ
01:06:57
「……」体当たりでも、なんだっていいじゃないか。自分と違って、あの子は"望まれた子"だもの
シン
01:07:35
「まさか、君ともあろう者が自分が身代わりになって、なんて考えているんじゃないだろうね」
エナ
01:08:38
「…そんな事をして、何の得になるのよ」
シン
01:09:56
「何の得にもならないよ」
エナ
01:11:19
「なら、する筈ないでしょ、この私ともあろう者が」自嘲気味に、投げかけられた言葉(君ともあろうものが)でいいえ返す
シン
01:11:26
テーブルまで戻ってきて、エナの前にソーサーとその上にカップを置いた。中には、透き通った紫色の茶が入っている。
01:12:14
「口ではそう言っていても、顔には『それでいい』と書いてあるからね」
01:12:41
「飲むといい。少しは心も落ち着くだろう」
エナ
01:14:04
「はぁ? そうやって人の顔にさもト書きでもあるみたいに訳知り顔するの、やめてくれる?」ああ、いやだ、別にこんな事を言っても気が晴れるわけでもないのに
シン
01:14:46
「俺が“そういうところ”のある性格なのは、君がよく理解しているんじゃないか」
01:16:05
嫌味――というよりも強がりの言葉を受け流し、カップを示す。立ち上る湯気を手で仰いで嗅いでみれば、ラベンダーの香りが鼻腔をくすぐるだろう。
エナ
01:16:11
「ついでに、わざわざこんな色のものを用意するあたり、最低だわ」紫色のお茶を見ると、菫色を思わせる
シン
01:17:30
「それに関しては自分でもどうかと思っているんだけどね。すぐに手に入る中で、心を落ち着かせてくれるものが他になかったんだ」
エナ
01:17:55
そう悪態を吐きながら、ラベンダーティーを手に取って、その香気を吸い込み、一口
01:19:20
「………」口の中の苦い何かが洗い流されるような感覚。同時に、自分が思っている以上に疲れ果てているのを実感する。
シン
01:19:56
エナが口にしたのを見て、自分もすっかり冷めてしまったコーヒーを口に運んだ。
エナ
01:20:23
「……ごめん。あんたに文句を言ってどうこうなる話じゃなかったわ……」ぽつりと謝罪の言葉を口にし
シン
01:21:18
「……うん?」 カップを口に運んだところで謝罪が聞こえて顔をあげた。 「文句を言われたとは思っていないよ」
エナ
01:23:23
「旅の間の、色々もよ……冷静じゃなかったわ」逆に、自分が冷静だったことが今まであっただろうかと思わないではないが
シン
01:24:13
「今回は相手も、状況も特殊だった。冷静でいろという方が無理な話だ」
01:24:30
「それでも君はきちんと自分の役割をこなして成果を上げた。十分だろう」
エナ
01:26:32
「それを言ったら、やっぱり果たせていないじゃない……危険への対処、特にあの子に累が及ばないように備えるのは……」 ああ、また繰り返しだ、と思い、言葉を飲み込んだ。
シン
01:27:35
「君は彼女の盾にでもなるつもりで付いて来ていたのか?」
エナ
01:27:55
「……違うわ」
シン
01:29:20
「だったら、まるで自分だけの責任、自分だけが失敗したように言うのは止めた方がいい」
エナ
01:30:04
「違うわ。そういうのじゃない。私はただ……あの子より、手柄を上げてやろうって思ってただけよ」 言葉にしてみると殊更に馬鹿馬鹿しい。何の意味も利益にもならない。醜い嫉妬、劣等感のあらわれだ
シン
01:32:03
「最初に〈星の標〉で集まった時から、確かに君は妙に彼女の事を気にしていたな」
エナ
01:32:52
「……私が"祝われない生まれ(ナイトメア)"で、あの子が"祝福された存在(ヴァルキリー)"だから」
シン
01:34:11
「頭では納得しようとしていても、心の何処かではどうしても嫉妬や劣等感を抱いてしまうのは避けられない、んだろうな」
01:35:36
「君の過去について俺はあまり知らないから、そんな思いを抱くなとか、無意味だなんて言葉は口が裂けても言えないが……」
エナ
01:36:23
「心の何処か?ずっとそんな気持ちで一杯よ。何がヴァルキリーよ…生まれなんか、選べもしないもので……!」
01:38:21
「一番最低なのは、その生まれでしかあの子を見ようとしなかった私ってわけだけど……そりゃあ、穢れもあるわけだわ」
シン
01:39:35
「さて、どうかな」
01:40:18
「彼女のヴァルキリーという一面ばかりを見て接しているのは、別に君に限った話じゃないだろう」
01:41:10
「少なくとも、それに自ら気付いて、恥じて、改めたいと考えている君が“最低”なんてことは無いと思うよ」
エナ
01:42:21
「……前もそんな事言ってたわね」
シン
01:42:50
「ああ、言った気がする」
エナ
01:44:08
「何でそんな事ばっかり言うのよ…いっつもそう」
シン
01:46:14
「何で、か。理由は出会ったばかりの頃とでは大分変わって来ている気がするから、説明がなかなか難しいな」
エナ
01:47:37
「”君と交流を深めておくのは、今後の冒険者活動において大きな利益になるだろうから。合理的だろう?”だったかしら…」 かつて同じような事を尋ねた際に言われた言葉をそっくりそのまま口にする
シン
01:49:54
「事実、君には随分助けられいる。当時の自分の慧眼には我ながら恐れ入るよ」 冗談らしく返してから、フードを下ろした。 「同時に、今それだけ聞くと殴りたくなるな」
01:49:59
助けられて。
エナ
01:53:20
「自分でそれを言うわけ…?」冗談に呆れたように返し、フードを自分から降ろしたことに面食らう。人里では自分から取ろうとしなかったのに
シン
01:55:05
「偶には自分を褒めたって罰は当たらないと思ってね」 ふ、と小さく笑って。 「まあ、今の答えはその時とは随分変わっているよ」
01:56:01
「……いや、答えそのものは変わってはいない、か」
エナ
01:57:15
「なにそれ、シドーみたい」自分を褒めると聞いて例に出した。が、決して否定的なニュアンスではない。現に、先ほどまでネガティブ一色だった表情に少し明るさを取り戻している
シン
01:57:56
「前に、彼の前向きさは見習いたいと言っていただろう。実践してみたんだ」
エナ
01:59:55
「そう……いいんじゃない? そんな風に自分で顔を晒せるんなら」」
シン
02:02:08
「君が仲間の前で積極的にあの姿を見せるようになったから、というのも大きいけどね。その誠実さには、なるべく応えたいと思っている」
エナ
02:03:06
「なっ……私は関係ないでしょ、誠実って、あれはただ魔力伝導と、詠唱の効率が……」
シン
02:04:46
「『私も見せてるんだから』なんて理由で人のフードを無理やり下ろして来た子の言うことかい、それ」
エナ
02:06:14
「そんな事、言った覚えは無いわ」ふいと目を逸らし
シン
02:07:08
「そういうところだよ」
エナ
02:07:31
「む」
シン
02:08:27
「そういうところが、可愛らしくて好ましいと思う」
エナ
02:09:47
「なぁ…っ!?」
シン
02:11:19
「どうかしたかい」
エナ
02:11:29
「くっ…ぬぬ…」 狙い通りに動揺させられたのが悔しくて、歯噛みしつつ睨みつける。いや。やっぱり直視は無理だったので逸らした
シン
02:12:43
「……ああ、念の為に言っておくが」
02:13:04
「君のそういうところが見たくて言ったのは確かだが、嘘は一切言っていないよ」
エナ
02:16:09
「な、何でそんな事ばっかり言うのよ、こ、こんな時に……っ」
シン
02:18:07
「こんな時だから、かな。俺も四六時中気を張っていて疲れないわけじゃない。少しくらい、気が安らぐような会話がしたくてね」
02:19:38
「ああ、勿論、恥ずかしい事を口に出しているという自覚はあるけどね」
エナ
02:19:45
「こ、これで気が安らぐって、性根がねじ曲がってるんじゃない!? こっちは、全然安らがないわよ…っ」
02:21:08
「う、嘘ばっかり! 思いっきりニヤニヤしてるじゃない…」個人の感想です
シン
02:21:55
「性根が曲がっているというのは否定しないよ」
02:22:10
「ただまあ、それは嘘じゃない。正直、顔から火が出る思いだ」
エナ
02:24:26
「全然そうは見えないわ…顔色の話ね」性格はその通り(曲がってる)だとでも言いたいのか
シン
02:25:20
「前から言っているだろう。顔に出にくいタイプだ、と。それと、異性の相手は慣れていない、とね」
エナ
02:25:57
「ま、まぁ……その、褒め…てくれてるつもり、って事なら……あ、ありがと…う…? これってお礼を言う事…!?」
シン
02:27:29
「……くっ、っふふ、ははは」 エナのおかしな様子に思わず笑いが零れた。
エナ
02:27:52
「その、あんたには、なんだかんだ、世話になってるのは?確かだし…嫌……」
02:28:27
「な、何よ!? や、やっぱり冗談だったのね…!?」」
シン
02:29:16
「……ああいや、決して冗談や嘘なんかではないよ」
02:30:28
「今までは君を怒らせてしまいかねないと思ったり、恥ずかしさが勝って口に出さないようにしていたが、やはり君は可愛いな」
エナ
02:30:59
「うぇえ…!?」変な声が出た
シン
02:33:42
「さっきのように色々な事に真摯に向き合おうとする所も長所だとは思うけどね。それだけではすぐに疲れるだろう」
エナ
02:34:05
「ぐ、ぬぬ…うぅ……っ  わ、私は…っ」
シン
02:34:28
「息抜きが出来る相手や場もあるんだという事を、覚えておいてくれると嬉しい」
02:34:44
「……ん?」 何かを言いかけたのを見て、立ち上がる足を止めた。
エナ
02:36:03
「あんたの! そういうところ 大っ嫌いよ!!」 テーブルにパンと両手を叩きつけ、真っ赤に茹だった顔で叫ぶと、逃げるように階上に走り去った
シン
02:38:37
――……」 店中に響き渡るような衝撃に、辺りに客が居なくて良かったと思う。 「……今のは、別にわざととか、そういうんじゃなかったんだけどな」 弱った、と軽く頭をかいて
02:39:32
「……ああ、そういうところ、か」 いつも言われていて、かつ今も言われた言葉が腑に落ちた気がした。 「まあ、少しは元気が出たみたいだし、今はそれで良しとしておこうか」
02:40:30
部屋にでも戻ろうかとも思ったが、鼓動は随分と速いままだし、目も冴えてしまって、とても眠れそうにない。
02:41:18
「……仕方がないな。少し夜風にでも当たってくるか」
02:41:42
立ち上がり、客の居ない酒場を後にして、夜の町へと出ていった。
 
02:41:47
 
02:41:49
 
02:41:53
わからせてやったわ。
 
02:42:15
わからせてやったわ
 
02:42:28
嫌いって言われた;;
 
02:42:35
ハッキリと大嫌いと言ってやったし、大勝利ね
 
02:42:45
そうだね、プロテインだね。
02:42:55
エナさんちゃんと眠れる? 大丈夫?
 
02:43:07
そういうところが大嫌いなんだゾ
 
02:43:16
知ってるよ。
02:43:50
さあすやろう。
 
02:43:59
おやすみ
 
02:44:01
zzz
02:44:03
おやすみ。
SYSTEM
02:44:05
 様が退室しました。
 
02:44:06
おつきあいかんしゃなり
02:44:17
べ、べつにつきあってるわけじゃないんだから!!
SYSTEM
02:44:20
 様が退室しました。
発言統計
その他(NPC)111回79.9%5151文字92.2%
 28回20.1%436文字7.8%
合計139回5587文字