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20190529X_1

2019/05/29
SYSTEM
18:13:00
 様が入室しました。
SYSTEM
18:13:02
様が入室しました。
 
18:13:21
昨日のログ開いてくるから少しまってね
18:13:29
はーい
 
18:14:09
よし
18:14:21
 
18:14:22
 
18:14:29
シュラ、それはとある場所にある国の名前であり、今ではそのとある場所の代名詞ともいえる。
18:14:35
修羅の魔域、数ある奈落の魔域の発見例の中でも特異なこの魔域の中にはなんと幾つもの国が在り、数多の人々が住む。
18:14:40
魔域と言うよりは隣り合う異世界とも云うべきこの地とイルスファール王国が接触し、衝突したのはほんの最近のこと。
18:14:46
双方を行き来する術が確立されるようになり、緊張が高まる中で密かに交流も始まってきたところだ。
18:14:52
そんなある日、王都イルスファールの花街から攫われた一人の少女の行方を追って、冒険者たちは修羅の地へと渡る事となった。
18:14:59
攫われた女性が亡国ゲツメイの関係者である事を突き止めた冒険者たちは、そこで”庭”という組織の殺し屋と邂逅し、共闘を持ちかけられる。
18:15:05
相容れない相手と知りながらも、半ばなし崩し的に共闘する事となった冒険者達は、いま、一時の休息を得るのだった……。
18:15:06
 
18:15:07
 
18:15:44
そんな状況の中、同行者の一人であるアンスレイとの会話を終えた後、君は休むでもなく、夜の闇に佇み続けていた。
18:15:51
そうしていた時間は、そう長くはない。
18:16:16
見計らったかのように、それは現れた。
18:16:55
気配を隠すどころか、無数の刃のように鋭い殺気を発しながら近づいて来るその人影は、他の人物と見紛う事などないだろう。
“鋏”
18:17:43
「……あら、よくないわよ、夜更かしは」 仮面を被った小柄な人物――“鋏”と自称する“庭”の暗殺者だ。
レイフェル
18:17:55
「──」あえて武器は構えない ただ、触れそうになったのは隠せない
“鋏”
18:19:10
「夜更かしといっても、この状態では朝も夜もないけれど」 闇に染まった空を一瞬見上げてから、レイフェルに視線を戻した。 「大丈夫よ、抜かないわ、ここでは」
レイフェル
18:19:19
「ただの見張りよ……言われなくても休む」視線は険しいものになって 「万全の状態を確保するのも、冒険者の務めだから」
“鋏”
18:20:02
「そう。見張りなら、あの忍び?だけでも十分でしょうに」
18:20:22
「眠れないなら、いい薬を用意してあげてもいいわ」
レイフェル
18:20:22
「それは…お互いに分かってるはずよ」そうでしょ、と<ここでは抜かない
“鋏”
18:21:03
「そうね。あなたはいい子。此処で私と事を構えるべきではないのは、理解しているでしょう」
レイフェル
18:21:13
「薬は要らない。必要ない」 「セキエイさん一人に負担をかけるのもよくないし…」お前が居るから余計に、気は抜けない
“鋏”
18:21:37
一転、殺気を断って、一見すると隙だらけの所作でレイフェルの傍まで歩いてきて、隣に座った。
18:21:59
「……ふふ、何も危ない薬ばかり使うわけじゃないのよ? 私たちは」
レイフェル
18:22:10
「……何のつもり?」隣に来られて、少し困惑して
“鋏”
18:22:50
「見張りの手伝いよ。協力者なら、そうすべきでしょう?」
18:23:12
口元を少しだけ吊り上げて見上げる。困惑している様子を見て愉しんでいるのだろう。
レイフェル
18:23:33
「……」まあこの方が、見張りやすいのは確か、かと考えを巡らせて 「…勝手にして」
18:24:03
「危なくない薬って言われても、信用できない」先ほどの言葉に回答して
“鋏”
18:24:42
「でしょうね。私が毒味したとして、私は大概のものは平気だから意味がないし」
18:25:24
「まあ、気を張るのはいいけれど、程々にね。今、私にあなたを斬るつもりがないのは本当だから」
レイフェル
18:26:02
「……貴方にそう言われても、ね」でも力を入れ過ぎているのは確かだ
18:26:51
「……本当に、奇妙な状況」少し息を吐いて 立直姿勢からしゃがみ込んで
“鋏”
18:26:52
「私は“葉”であり、“草”であり、“花”。“根”の命令で動くの」
18:27:17
レイフェルから視線を外して、何処かを見ながら呟く。
レイフェル
18:27:53
「命令で…あんな事をしでかすの」
“鋏”
18:28:40
「大抵の“葉”は、薬によって感情を消されている。だから、命令でしかああいうことをしない」
18:29:20
「私は違うから安心して? 私は、“葉”――組織の手足の中でも、特異な存在」
レイフェル
18:29:53
鋏の様子を眺めつつ 「でもあなたは…そうでしょうね」他とは違う。あの時戦った、内臓のないボロボロの子達とは
“鋏”
18:30:04
「どれだけ薬を飲んでも、消えなかったの。感情、心の動きというものが」
レイフェル
18:31:11
「……エンジェルダストや、ダンスマカブルを飲んでも?」
“鋏”
18:31:44
「その2つは、むしろ逆よ」
18:32:11
「ダストとマカブルは、心を失った“葉”たちにも、一定の衝動や多幸感を味わわせるもの」
18:32:44
「あの子たちの自我を壊すのは、ゾンビ・メイカーと呼ばれる類のもの」
レイフェル
18:33:20
「……」眉を顰めた 「ゾンビ・メイカー…」また新しい薬の名前だ、と記憶に刻み込んで
“鋏”
18:34:00
「……あら、見たことはあるでしょう?」
18:34:12
「ああ……それも忘れてるのね、もったいない」
レイフェル
18:34:28
「……本当にね」
18:34:48
「貴方の剣を覚えてないのは……本当に」
“鋏”
18:35:14
「好きなのね、剣が」
レイフェル
18:35:48
「あたしにはこれしかないから」
“鋏”
18:36:07
「それしかない? あなたに?」
レイフェル
18:36:35
少し寂しそうな目をして 「うん。自分を認めてあげられるものは、これだけ」
“鋏”
18:37:11
「勿体無いわね。そんなに可愛らしくて、人当たりもいい良い子なのに」
レイフェル
18:37:44
「……」びっくりした顔をして 「……まさか貴方にそんな事言われるとはね…」
“鋏”
18:38:06
「そうかしら」
18:38:29
「前にも言った――って、これも覚えてないのね……」
18:38:56
「私はね、自分の欲望に素直で居たいの」
18:40:26
「何かを綺麗だとも思えば、可愛いとも思うし、愛おしいとも思う。それを大事にしてあげたいの」
レイフェル
18:41:19
「…それだけ聞いてると、本当に普通の人みたいだね」
“鋏”
18:42:01
「そうね。私だって、半分くらいは自分の事、普通の人間だと思っているもの」
18:42:13
「その大事にする手段が、人と違うだけ」
レイフェル
18:43:03
「その一線が…決定的なんだろうね」
“鋏”
18:43:59
「ええ。だから私は、“(ああいう所)”にしか居られない」
18:44:24
「……ああ、勘違いしちゃだめよ? 私は、望んでそこに居るんだから」
レイフェル
18:44:38
「……」一瞬口に出そうとした言葉を飲み込んで
18:46:37
「……」敵同士に何を言おうとしたんだろう。あたしは と少し呼吸を整えて
18:47:27
「……仲間外れになってるのを強がってるみたいに聞こえたから」
“鋏”
18:48:11
「……強がってる? 私が?」
18:48:28
「ふふ、何それ……。あの時のアネットみたいな事を言うのね、あなた」
レイフェル
18:48:37
「自分は普通だと、自分が自分である為に立ち回る姿勢は、なんか…似てると思ったから」
“鋏”
18:49:29
「……驚いたわ。そんな事を言われるなんて、流石に思ってなかった」
レイフェル
18:49:55
「まあ、あたしも何言ってるんだろうって、思うよ」
18:50:10
「自分を……殺した相手にさ」
“鋏”
18:50:28
「……ふふ、そうね」
18:50:52
「私も、殺した相手とこんな風に話すのは初めてだから。勝手がわからないの」
レイフェル
18:51:54
「そりゃ、そんな機会、そうはないよ」
“鋏”
18:52:21
「まず、あなたみたいな死に様を見せてくれる人も、よっぽどいないわ」
レイフェル
18:53:08
「……後悔はしたくないから」膝を抱えた腕に少し力がこもって
18:53:40
「最期の瞬間まで、あたしはきっと意地を張った」
“鋏”
18:54:24
「ええ。あなたは命の灯が尽きるその瞬間まで、剣士としての自分を貫き、それに殉じた」
レイフェル
18:54:46
「行けると思えば飛び込むし、斬れると思ったから斬っていたんでしょ」
“鋏”
18:54:59
「私、その瞬間に絶望した人の顔を見るのが大好きなの。それを見せてくれない人は、面白くないし、嫌いだと思ってた」
18:55:25
「でも、あなたのその意地を見た時、心の底から素敵だと思ったわ」
18:56:22
「心が震えて、身体が疼いて、中を思い切り突き上げられて抉られるような高揚感と絶頂感……」
レイフェル
18:57:06
「……」ちょっと引き気味に距離を置いて
“鋏”
18:57:09
「今でも、あなたやあなたの仲間たちを絶望の底に叩き込んで、その表情を見たいとは思っているわ」
18:57:20
「でも……それだけではないの」
レイフェル
18:58:25
「それは…命令じゃないんだね」あくまでも、自分の意思なんだろうか、と
“鋏”
18:58:31
「あなたと、その剣(あなた)の先を見たい。きっと、魅せられたのね、あなたの剣と意地に」
18:59:01
「ええ、自分の意思。根本から人と違っているのよ、私は」
レイフェル
18:59:56
「……」少し戸惑いつつも 「あたしの事は、置いておくとしても」
19:00:18
「仲間に、手は出させない」
“鋏”
19:01:18
「……ふふ、頑張って? 応援しているわ」
レイフェル
19:02:08
「……」剣に惹かれる 惹かれているのは、きっと…あたしも一緒だ
“鋏”
19:02:13
「それと、あなたも死んじゃ駄目よ。次に私が殺すまでは」
レイフェル
19:02:36
「死なないよ…貴方を斬るまでは」
“鋏”
19:02:42
言いながら、立ち上がって汚れを払った。
レイフェル
19:03:03
こちらも立ち上がって
“鋏”
19:03:24
「……愉しみにしてるわ。私も、最期まで私らしく在れるのか、それとも……みんなと同じように絶望して死んでいくのか」
レイフェル
19:04:39
「……絶望させた分、するのが道理でしょ」
“鋏”
19:05:14
「……ふふ、そうね。自分のそんな顔を見て死ねるなんて、最高だわ」
19:05:57
「それじゃあ、そろそろ私も休みに行くわ。――ああ、その前に」 少し歩いてから、レイフェルを振り返る。
レイフェル
19:06:45
「…?」怪訝そうに
“鋏”
19:07:33
「私の仕事は“草”の始末。それも間違いではないけれど」
19:08:40
「もうひとつあるの。……レイフェルだから教えてあげた、特別サービスよ」 人差し指を口の前で立てて。 「頑張って。あなたたちにとっての、最悪を避けたければね」
レイフェル
19:09:15
「それはどういう‥」
“鋏”
19:09:57
「それ以上は内緒。あの人に怒られてしまうわ」
19:10:16
「……まあ、無関係の人間がどうなろうと、知ったことではないかもしれないけれど」
19:10:27
「あなたたちは優しいから、ね」
レイフェル
19:10:55
「……」挑発ではない 無意味な事を言って困らせてくるタイプでもなさそうだ 最後に少し睨み付けて
19:11:00
「…覚えておくわ」
“鋏”
19:11:41
「……ふふ」 答えに満足そうに頷くと、背を向けた。 「おやすみなさい、レイフェル」
レイフェル
19:12:25
「……おやすみ」短く返して
19:13:14
きっと、根っこのところであいつとは相容れない
“鋏”
19:13:18
背を向けたまま歩いて、溶けるように何処かへと消えていった。
レイフェル
19:13:53
ただ、目を瞑ると見える焼き付いた光景が、きっとそれだけじゃない事を物語っている
19:14:51
「……」首の傷跡に触れて 「あいつは…敵」
19:15:31
ユーフォルビアを待つべく、再び佇む
19:15:55
表情は、複雑なものになっていた
19:16:32
 
19:16:33
 
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19:16:34
 
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19:16:51
お疲れ様でした。
19:16:58
お疲れ様でしたー
 
19:17:07
なんて歪な関係なんだ
19:17:17
凄い複雑な関係になってしまった
 
19:17:23
だがそれがいい。
19:17:25
好きなところもあるけど相容れない事が確定している
19:17:31
うむん
 
19:17:37
どういう結末に向かうかは今後次第さ……
19:17:41
つーびーこんてにゅーど
19:17:47
やー
 
19:17:48
ラウンジに戻ろう。お付き合いありがとー
19:17:52
お付き合いありがとうございましたー
SYSTEM
19:17:57
様が退室しました。
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19:18:01
 様が退室しました。
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