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20190602X_0
- 2019/06/02◥
- SYSTEM◥
- 01:11:37
- 様が入室しました。
- SYSTEM◥
- 01:12:08
- 様が入室しました。
- ◥
- 01:12:17
- 何をするのかまったく分かっていない顔。わかる。
- ◥
- 01:12:55
- トマト投げ祭りさ
- ◥
- 01:13:03
- こわい。。
- ◥
- 01:13:50
- あいつどこ行きゃ捕まるんだろうって思ったけど普通に予定を決めて呼び出せばいいや
- ◥
- 01:13:59
- 何処にでもいるよ。
- ◥
- 01:14:43
-
- 01:14:45
-
- TOPIC◥
- 01:15:55
- 王都イルスファール、アステリア神殿敷地内の公園 by
- ◥
- 01:18:02
- 前日の事だ。亜麻色の髪の少女はシンの部屋を訪ねてくるなり、明日の予定を尋ねてきた。
- 01:19:18
- 先日の吸血鬼災禍の終わりに体調を崩して迷惑をかけた事や、諸々の仕事での礼がしたいのだという。
- 01:20:36
- 待ち合わせの場所は王都内のアステリア神殿、敷地内に自然豊かな公園を有する憩いの場だ。
- 01:20:59
- 昼食は食べずにおいて欲しい。そんな風に言われればおおよその想像はつくだろう。
- 01:22:12
- 以前、菓子作りをしていた時はそれほど問題のない腕前には見えた。
- 01:23:57
- さて、どんな料理が待っているのか――
- 01:23:59
-
- 01:24:01
-
- エナ◥
- 01:25:58
- 「……」公園の入り口でバスケットを提げた亜麻色の髪の少女が落ち着かない様子で立っている。
- シン◥
- 01:27:21
- 身支度を整えて宿を出て、王都を丁度反対側に横断するように、王城前広場を抜けて、目的地がある通りに出る。
- エナ◥
- 01:27:38
- これは謝罪と礼を兼ねたものであって決してアレヤソレではない。そう言う事でいい筈だ。
- シン◥
- 01:28:10
- 信者でもなく、洒落た趣味があるわけでもない身には、アステリア神殿と併設された公園はあまり縁がない場所だ。
- 01:28:53
- 一連の件の礼ということであれば、恐らくは他の知人たちも呼ばれているのだろう。そう考えながら公園に足を踏み入れ、見知った顔を探す。
- 01:29:25
- 「やあ、エナ。おはよう――という時間でもないか」
- 01:29:48
- すぐに目的の人物を見つければ、そちらに歩み寄り、いつもと変わらぬ様子で声を掛ける。
- エナ◥
- 01:30:01
- 「……」特別感を出さないように恰好はあえて普段通りに。違いといえば髪を結ぶリボンの色くらいだろうか、白は辞めておけば良かったかもしれない、いやしかし
- 01:30:44
- 「!? き、来たわね」 呼び出したのは自分なのに言わずもがなな事を言ってします
- シン◥
- 01:31:21
- 「早めに来たつもりだったんだが、待たせてしまったようだね」
- 01:32:38
- 軽く謝罪を口にしながら、フードを指で摘んで位置を調整した。人通りの多い日中の公園ともなると、子供連れも多く、額の目を見られるにはやや都合が悪い。
- エナ◥
- 01:32:44
- 「別に、そんなに待っていたわけじゃないし、想定通りよ」
- シン◥
- 01:34:07
- 「待たせるような人間だと思われていたということかな」 明らかに冗談だと分かるように返しながら、周りを軽く見た。 「他には、誰か呼んでいないのか」
- エナ◥
- 01:34:08
- 「じゃあ、行きましょう。あっちの木陰に東屋があるの」公園の奥を指差す。歩道からは少し離れており。人目に付きにくいといえばつきにくそうだ
- シン◥
- 01:34:43
- 言われて視線をそちらに向ける。
- 01:35:06
- ”じゃあ、行きましょう”という言葉から先の問いへの答えは察せられた。
- 01:35:30
- 「ああ、分かった」 素直に頷くと、手を差し出した。 「持つよ」
- エナ◥
- 01:35:47
- 「そういう事を言う人間だとは思ってたわ……いけない?」見上げるような視線を向け
- シン◥
- 01:36:48
- 「いや、いけないなんてことはないよ。珍しい、とは思っているけど」
- エナ◥
- 01:37:59
- 「振り回したりしないで頂戴ね」明らかに冗談だと分かるような事を言ってバスケットを預けてきた。たしかに重みから言って3~4人前は無いだろう
- シン◥
- 01:39:09
- 「そういう事をするような人間だとも思われていたとは心外だね」 冗談に冗談を返し、バスケットを受け取る。 「ひとまず、元気が戻ってきたみたいでよかったよ」
- 01:39:34
- 「この前の依頼も色々と衝撃的だったし、君にも思う所があったみたいだから少し心配していたんだ」
- エナ◥
- 01:39:35
- 「…いつも振り回されてるからよ」
- シン◥
- 01:40:39
- 「……そう言われてしまうと、ぐうの音も出ないな」
- エナ◥
- 01:40:40
- 「うえぇ…思い出させないでよね、食欲がなくなるじゃない」顔を顰めてみせるが、表面上はいつもの通りだ
- シン◥
- 01:41:25
- 「ああ、すまない。食事をしようという時に出す話題じゃなかったね」
- エナ◥
- 01:43:09
- 「いいわ、そういうところ、今に始まった事じゃないし。それに、ああいう事も避けてばかりもいられないでしょうし」
- シン◥
- 01:44:17
- 「君に何度も注意されているのに、直っていないからね。そういうのが染み付いてしまっているんだろう」
- 01:44:40
- 苦笑しながら、東屋へとやってきて、エナに先に座るように促す。
- エナ◥
- 01:44:44
- そんな事を話ながら木陰の東屋へと向かう。東屋には先客が二匹いた。いや、正確には一匹と一体だ。
- シン◥
- 01:45:03
- 「おや」
- 白猫◥
- 01:45:17
- ニャーン
- エナ◥
- 01:46:04
- いつぞや橋の下で取り残されていた野良猫と、エナの使い魔である黒猫だ
- シン◥
- 01:47:16
- 「久しぶりだね」 少し大きくなった白猫に優しく手を伸ばす。以前の大仕事から帰った後は、なかなか様子を見に行くタイミングもなかったのだ。
- エナ◥
- 01:48:00
- 「留守番ご苦労だったわね、リーベ」気が緩んでいるのか気にしていないのか、白猫にごく自然に話かけている
- 白猫◥
- 01:49:04
- ナーン 覚えているのかいないのか、すっかり野生を失くした様子で足元にすり寄ってくる>シン
- シン◥
- 01:50:24
- 「すっかりエナの飼い猫だね」 そんな様子に、まるきり他の飼い主に引き渡してしまう、という事をしなくて良かったと思う。ひょいとその小さな身体を持ち上げた。
- エナ◥
- 01:51:43
- 「どっこい、あの肉屋にもそんな様子よ…というか、私のところに居た時よりどんどん人馴れしてる…」軽くショックを受けた様子で
- シン◥
- 01:52:31
- 「来る客来る客に餌でも貰っているのかもしれないな。まあ、君にだってきちんと懐いているようだしいいじゃないか」
- エナ◥
- 01:53:13
- 「世話になりっぱなしなのも、イニシアティブを取られっぱなしなのも気に食わないから、手間賃代わりに今日の材料を買い込んでやったわ」」
- シン◥
- 01:54:37
- 「……君らしいな」 “エナ”らしい振る舞いに、苦笑する。 「だったら、この中身には期待出来そうだね」
- 01:54:46
- そう言って、バスケットを手頃な場所に置いた。
- エナ◥
- 01:56:13
- 「当然よ、しっかりと素材を厳選してレシピ通りに、リハーサルと味見も万全」平坦な胸を張って
- シン◥
- 01:57:38
- 「わざわざそこまで手間を掛けてくれたのか。何だか此方が緊張してきてしまうな」
- エナ◥
- 01:58:04
- バスケット開ける。中には幾つかの包みと水筒などが整然と並んでいる。
- シン◥
- 02:00:43
- 「どれからがオススメかな。朝食も少なめだったから、それなりに腹は減っているんだ」
- エナ◥
- 02:01:26
- 「安心して、あんたにテーブルマナーとか求めてないから」先に水筒からお茶を汲み、陶製のカップで渡す。香りからしてハーブティー…いつぞやのものと同じだ
- シン◥
- 02:03:27
- 「ああ、ありがとう」 カップを受け取り、顔に近づけて見る。常日頃から戦場に身を置くことも多い身からすれば、この状況の方が落ち着かないものはある。その香りを嗅ぎ、心を少し落ち着ける。 「そういうマナーとは縁がなくてね」
- エナ◥
- 02:05:15
- 「ま、あんなもの狭いコミュニティの中でしか通用しない自己満足よ」包みを開けていく、サンドイッチ、サラダ……だが待って欲しい、そこにはあの赤いものの姿が
- 02:07:30
- 献立はこうだ。パストラミビーフとレタス、トマトを具材に、軽く焼いた全粒粉のバケットに挟んだBLTサンド
- シン◥
- 02:07:41
- 「そういう慣例も重要なものだとは思うけどね」 開かれた包みの中身を見ると、外には聞こえない程度に小さく腹が音を立てた。しかし―― 「ん……」 その赤いものを見て、微かに表情が動く。
- エナ◥
- 02:08:24
- 生ハムとルッコラ、オニオン、トマトをオリーブのオイルで絡め、粉チーズを振るったサラダ
- 02:10:55
- なす、トマトなどの夏野菜を使ったキッシュ
- 02:12:30
- そして、何かのフライ…コロッケだろうか
- シン◥
- 02:12:47
- 初夏の日差しを受ける晴天の下の公園に、季節とシチュエーションに合った素材を使った見た目、味共に清涼な印象であろう料理たち。当然、心は躍ろうというものだ。
- 02:13:00
- ……その赤い何かさえ無ければ。
- 02:13:30
- 「……このフライは?」
- エナ◥
- 02:14:35
- 「好きなのから食べていいわよ」いつになくにこやかな様子だ。 「うん?それ? コロッケよ」芸がないでしょ、と笑い
- シン◥
- 02:16:34
- 「中身はお楽しみ、といったところかな」 ただのいもを使ったコロッケとも思うが、この様子だと、何かを仕込んでいると見ていいだろう。
- エナ◥
- 02:16:51
- プチトマトを丸のまま収めたトマトINコロッケである。
- 02:17:54
- 「まぁ、素材についてはお察しの通りね。だって、あんなにたくさん寄越すんですもの…」
- シン◥
- 02:18:27
- 「それじゃあ、いただきます」 そんな笑みを見せられて、何かを言う気は起こらない。サラダの容器を手に取ると、フォークでトマト以外の食材を刺し、口に入れる。
- 02:20:05
- 「……」 咀嚼すれば、オリーブの香りとルッコラを中心としたぴりっとした味わい深い風味が口の中に広がる。そこに生ハムの塩気が加わり、味にくっきりとした輪郭が生まれている。
- エナ◥
- 02:20:09
- 切られたトマトから零れた中身の味が若干移っているが、オリーブオイルのコーティングと生ハムの塩気、粉チーズの風味で何とか乗り切れそうだ
- シン◥
- 02:20:41
- 「沢山寄越す、というと?」
- 02:21:44
- 口にしたものを飲み込み、合間に質問を投げてから、再びサラダを口にする。が、フォークを運ぶたびに、残りの内トマトが占める割合が増えていく。
- エナ◥
- 02:21:46
- 「どう? あの店のハム、中々のものでしょ?」
- シン◥
- 02:22:31
- 「……ああ、美味しいよ。人の良い店主だし、人気のある店なんだろうな」
- エナ◥
- 02:22:34
- 「フューリアスが畑で育てたやつを分けて貰ったのよ」
- シン◥
- 02:23:10
- 「この前話をしていたやつか。彼も手が早いな」
- エナ◥
- 02:23:50
- 「ついでに腕も良さそう。本当に冒険者より向いてるんじゃないかしら……」
- シン◥
- 02:25:32
- 「向き不向きで冒険者をやっている人間ばかりではないさ。彼にも、彼の事情があるんだろう」
- 02:26:18
- そう言いながら、サラダに入ったトマトにフォークを刺した。
- 02:27:58
- 数秒それを見つめていたが、意を決して口の中へと放り込む。口に入れた瞬間から舌に感じるトマトの独特の酸味が、中身と皮が溶け合うようにして広がっていく。
- 02:29:20
- 「…………」 思わず咽てしまいそうなのを堪え、口に含んだまま、茶を口に運んだ。
- エナ◥
- 02:29:45
- 「? どうかした?」 普段から表情の薄い青年であるが、何やら味わって食べているのが嬉しいと感じる
- シン◥
- 02:31:11
- 「……いや、以前の菓子もそうだったけど、君は料理も達者なんだなと思ってね」
- 02:32:43
- 言いながら、今度はBLTサンドを手に取った。美味いのは事実だ。素材もいいし、サラダやサンドイッチは調理は複雑ではないとはいえ、丁寧に作られているのは分かる。
- エナ◥
- 02:33:38
- 「うぇ!? あ、、えっと、さ、サンドイッチもどうぞ? 野菜を入れ過ぎてパンが水っぽくなりやすいのが難点なのよね」褒められ、きょとんとしてから驚きの声をあげ、恥ずかしがり、蘊蓄を早口でまくし立てつつ。次を進めてくる。非常にわかりやすい。
- シン◥
- 02:34:52
- 口を開き、それにかぶり付く。バケットを噛みしめれば中のレタスがしゃきしゃきと音を立てると同時に、肉の旨味が広がる。そして同時に、生のトマトの食感も――
- 02:35:25
- 「…………」 しばらく、表情を変えることなく咀嚼する。大丈夫。他の素材と同時ならば、美味さが勝っている。
- 02:36:08
- 「丁度いい具合だと思うよ。すごく美味い。このまま何処かの店に出したっておかしくないくらいだ」
- 02:37:32
- そのままサンドイッチを食べ進め、食べ終えると再びお茶で一服。
- エナ◥
- 02:38:27
- 「馬鹿ね、そのくらい店に行けばもっと美味しいところがあるわよ」自分の髪を一房すくってクルクルと弄び始めた。あまり見ない様だが顔色を見る限り照れているのだろう
- シン◥
- 02:39:52
- 「どうかな。その辺の店より余程美味しいくらいだよ」 実際、嫌いなものが混ざっていてもこうして食べ進められる程度に美味しいと感じている。
- エナ◥
- 02:42:07
- 「ああ、もう、そういうのは良いってば」何故かしきりにお茶を飲んでいるが喉が渇いているのだろうか?すこし塩気が強かったか? そう思い自分の分のサンドに手を付ける
- シン◥
- 02:42:30
- 「……さて、次をいただこうかな」 バスケットの中に手を伸ばすと、次はキッシュを一切れ手に取った。マナーなんて期待しないと言われたのもあってか、それをそのまま口へ運ぶ。
- エナ◥
- 02:43:20
- 「うん、確かに我ながらイケるわ…といっても8割がた素材のお陰よね…しかも、これ、この中じゃ一番原価がかかってんのよねぇ」」
- シン◥
- 02:43:47
- 柔らかく焼き上がった卵の生地の中に、それぞれの夏野菜のはっきりとした食感。それを噛みしめる度にその味が口いっぱいに広がる。トマトのそれも広がるが、熱が通っている分、十分に耐えられるものだ。
- 02:44:40
- 「サンドイッチの具材も、例の精肉屋とフューリアスの畑から?」
- エナ◥
- 02:45:41
- 「肉類とトマトはね。他の野菜は今朝一の市場で」
- シン◥
- 02:46:45
- 「朝早くから、か。大した事をしていないのに、此処まで気合の入ったお礼をされると、何だか逆に申し訳なくなってくるな」
- 02:47:53
- そんな事を言いながら、キッシュもどんどん食べ進めていく。目の前の少女の嬉しそうな様子を見れば、少しくらいの苦手な食材の味など気にする程のことでもない。
- エナ◥
- 02:48:13
- 「気合いって程でもないわよ、やるからには結果を出したいじゃない」 仕事は思うようにいかなくなってしまっているけれど
- シン◥
- 02:49:51
- 「そういうところが、やはり君らしい。それに伴う結果も出ているし、流石だね」
- 02:51:02
- 最後の一口を終えて、再びお茶で喉を潤す。もう少し味の余韻を楽しんでいたくもあるが、如何せん、トマトの風味も強く残ってしまっていると、どうにも言えない気分になってしまう。
- 02:52:39
- 「さて、それじゃあ……」 最後の一品、中身が分からないコロッケにフォークを通した。苦手な食材を用いた品はすべて制覇した。コロッケの中にトマトなど、そんな品があるはずがない。
- エナ◥
- 02:53:32
- 「……褒めても、それ以上の物は出せないってば…」ストレートな誉め言葉に目を泳がせ、耳を赤く染め
- シン◥
- 02:54:03
- トマト嫌いにとっては、完全に理外の発想だ。想像すらすることのないまま、中身が何かと期待しながら、それを口に含み、噛む。
- エナ◥
- 02:54:17
- コロッケの中身は、マッシュポテト、刻んだ玉ねぎ、挽肉、そして――
- 02:54:52
- 丸のままのプチトマトだ。皮付きである。
- 02:55:59
- トマトを苦手としていない者であれば、ジューシーかつフレッシュなトマトの味わいを楽しむことが出来たであろう。
- シン◥
- 02:56:21
- 「――……」 慣れ親しんだ“コロッケ”の味の中に感じた違和感。皮が潰れ、中身が染み出してきて、口の中に広がったのが分かる。 「ッ……けほっ……!」 あまりの不意打ちに、思わず咽る。吐き出してしまうことのないよう、口元を片手で押さえて。
- エナ◥
- 02:57:56
- 「え? ど、どうしたの、流石にもう熱いってことは‥‥」これまで問題なく食べすすめていたので、具材に問題があるとは思えない
- シン◥
- 02:59:26
- 「……ああいや、少し――」 思考を巡らせ、どう取り繕ったものかと考える。しかし、目の前の少女の誠実さに、これ以上下らない隠し立てをするのも得策だとは思えない。
- 03:01:05
- 「……エナ、すまない。どれも美味かったと思うのは本当だが、ひとつ謝っておかなければならない事があってね」
- エナ◥
- 03:02:01
- 「味付け…?ちゃんと、確認したのに…塩加減は気を付けたし、胡椒が実のまま‥? ううん…」自分でもコロッケを食べ、分析する、問題はない、後はこのみの問題だが
- シン◥
- 03:03:01
- 「……苦手なんだ」 珍しく言い淀み、視線を横に逸らす。
- エナ◥
- 03:03:08
- 寝込む事になった時、寝る直前に彼が部屋に持ち込んでいたサンドイッチをきちんと覚えている。具材には問題は
- 03:03:58
- 「え……」 苦手?何が?具材でないとすれば、ひょっとして、本当はこうして外で食べるのが
- シン◥
- 03:04:34
- 「……子供のようで、言うのが憚られるんだが」
- 03:04:54
- 「……昔から、トマトだけはどうしても、好きになれなくて」
- エナ◥
- 03:06:23
- 「……」サーッと血の気が引いた。何を言っていいか分からない。それではさっきまでのは一体
- シン◥
- 03:06:58
- 「用意してくれたものが美味いと思ったのは本当だ。そこは安心して欲しい」
- エナ◥
- 03:08:51
- 「で、でも、だって、に、苦手って」 自信があるように見せている薄皮がひっぺがれ、おどおどとした様子で
- シン◥
- 03:09:53
- 「……まあ、普通なら、口に入れた瞬間に吐き出したくなるくらいには苦手だね。けど、君の作ったものはそれが入っていても、きちんと味わって食べる事が出来た程度には美味しかったよ」
- エナ◥
- 03:09:54
- 「ごめんなさい、ごめん、あの朝、頼んで野にも、入ってたから、大丈夫だと思って」
- シン◥
- 03:10:30
- 「……ああいや、君が謝る事じゃない。昨日君に昼は取らずにと言われた時に、隠し立てせずにきちんと言っておくべきだった」
- 03:11:04
- 「……ほら、流石に恥ずかしいだろう。君には特に、そういう情けない所を見せるのが憚られてね」
- 03:11:36
- 「あの日に頼んであったのも、トマトを抜いてもらうのを伝え忘れていたんだ。あの時は、結局マリヤに食べてもらった」
- エナ◥
- 03:12:30
- 「は、恥ずかしい…? あなたが…? 忘れてた…?? マリヤに‥‥???」
- 03:13:31
- 普段の彼を思えばたちの悪い冗談としか思えない言葉だ。
- シン◥
- 03:14:50
- が、目の前の青年は、普段の表情を崩さない様子とは打って変わって、言い淀み、困ったような、恥ずかしがっていrうような、何とも言えない表情を浮かべている。
- 03:15:11
- 尤も、その表情の変化も親しいものだからこそ気付ける程度のものでしかないが。
- エナ◥
- 03:17:37
- 「あ…」 表情の変化を読み取れる、そのくらいわかる。それに、あの朝も思い起こしてみれば本調子には見えなかった。それは前の晩から眠れなかった自分も同じで
- 03:19:28
- 「あの…っ、 だ、大嫌いだって言ったの、あ、あれは嘘…じゃなくて、ああ、そうじゃなくて」
- シン◥
- 03:21:01
- 「……うん?」 話が少し別の所に行き、顔を上げた。いつの話であるのかはすぐに思い出せる。
- エナ◥
- 03:23:02
- 「ま、真顔で恥ずかしい事ばっかり言ってくるのは、か、勘弁して欲しいけど…っ、い、嫌ってわけじゃなくて」
- 03:28:06
- 「だから、えっと、わ、私は、す、す」
- シン◥
- 03:28:20
- 「……す?」
- エナ◥
- 03:29:22
- 「スゥになんて、ま、負けない…っ」ヤケクソ気味に叫んだ。何を言っているのか自分でもよく分からない
- シン◥
- 03:30:45
- 「……スゥに?」 何故そこであの子の名前が出てくるのかと少し考え込む。踊りで対抗しようとするような人間でもなく、料理ならば比べるまでもなくきっとエナの方が上だ。
- 03:31:43
- 何を言っているのかはいまいち要領を得ない部分もあるものの、彼女の宣言には何処か決然としたものも感じる。
- 03:32:51
- 「分かった。俺は君の近くで、ちゃんと見ているよ」 恐らく真っ赤に染まっているであろうエナへと手を伸ばし、ぽんぽんと軽く頭を叩いて撫でた。
- エナ◥
- 03:32:53
- 「と、とにかく!覚悟しておきなさい…っ」ビシっと鼻先に指を突きつけつつ、顔は真横を向いて目を合わせようとしていない。
- 03:34:22
- 「そ、そういうとこだって言ってるでしょ…!」
- シン◥
- 03:35:21
- 「嫌というわけじゃないと言質は取ったからね」
- 03:35:53
- 「覚悟しろというからには、君にもそういう事を言われる覚悟がないとは言わせないよ」
- エナ◥
- 03:37:49
- 「ああああぁ~」頭を抱え、蹲る。上から見ると今日はリボンの色がいつもと違う事に気付くだろうか。白いリボン、これから会う人間の事を考えて選んだのだろうか>
- シン◥
- 03:40:31
- 「……」 自然と視線が白いリボンへと向いて、自分の髪と見比べた。そういう理由かは分からないが、そう言った事を考えて選んでいたのなら、その少女らしい拘りは好ましいものだと思う。
- エナ◥
- 03:41:07
- 「わ、分かったわよ、好きにすればいいじゃない!」覚悟の話をされるとやけ気味に
- シン◥
- 03:42:03
- 「ああ」 頷く言葉は、エナに向けたものであり、同時に自分の中ではっきりとした感情に向けて納得したものでもある。
- 03:44:08
- 燻っていたものがあるのは自覚していた。それがはっきりと形にあんるとは、思っても見なかったけれど。
- 03:44:45
- (形になる、だ
- エナ◥
- 03:45:04
- 「じゃ、じゃあ、今日のところの、このくらいにしておいてあげるわ」何やら三下の逃げ口上のような事を言い
- シン◥
- 03:45:52
- はっきりと口にするのは、残る懸念が片付くか、あるいは――それでも抑えられなくなった時にしよう。
- エナ◥
- 03:46:17
- 「今日のっ ところはっ」言葉を噛んで、うっすらと涙目になって律儀に言い直した
- シン◥
- 03:46:23
- 「そうだね。楽しい昼食はこれで終わりにして」
- 03:46:35
- 「しばらく、一緒に街でも歩こうか」
- エナ◥
- 03:47:10
- 「 は?」普段吊り目がちな目を真ん丸にして
- シン◥
- 03:48:12
- 「嫌かい?」
- エナ◥
- 03:48:49
- 「………。 ぃぃ、けど」
- シン◥
- 03:48:59
- 殆ど片付き――唯一残っていたトマト入りのコロッケを口に入れて、しばらく咀嚼した後、飲み込んだ。
- 03:49:56
- 中身の無くなったバスケットを片付け、片手で白猫と黒猫をそれぞれ抱える。
- 03:50:06
- 「決まりだね。それじゃあ、いこうか」
- エナ◥
- 03:51:22
- 「あ、ちょ、ちょっと…そっち(黒猫)は良いでしょ」使い魔を押えられてしまうのは何か非常にこそばゆい
- シン◥
- 03:52:33
- 「そう言われると思って、少し悪戯をね」 予想通りの答えに小さく笑いながら、使い魔の方はエナの手に置いた。
- エナ◥
- 03:54:18
- 「うぅぅ…」やり込められている、そう感じるのに不快ではない。このやり取りを楽しんでいる自分がいる。
- 03:56:55
- 「つまらないところに連れて行ったら承知しないわよ…っ」だからせめてもの悪態で応えよう
- シン◥
- 03:58:27
- 「さ、行こう。散歩は昼の内に済ませておかないと。夜はどんな獣が出るか分からないからね」 その悪態をしれっと流し、さらに聞きようによっては意地の悪い言葉を返してから、並び立って、活気に溢れるイルスファールの街へと繰り出していった。
- ◥
- 03:59:01
-
- 03:59:05
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- 03:59:16
- ニャーン
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- 03:59:20
- ニャーン
- 03:59:28
- トマトが嫌いだって分からせてしまった……。
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- 03:59:45
- わかってやった
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- 04:00:03
- また分からせられるなんてなんてやつだ。
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- 04:00:26
- 何度でもクレバーにわかってやる
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- 04:00:37
- かしこい。
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- 04:00:51
- ではお付き合い感謝なり
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- 04:00:52
- お付き合い感謝だ。
- ◥
- 04:00:56
- おやすみぃ
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- 04:00:59
- 布団にいこう――( ˘ω˘)スヤァ
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- 04:00:59
- 様が退室しました。
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- 04:01:02
- 様が退室しました。
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発言統計 |
その他(NPC) | 160回 | 85.1% | 7936文字 | 94.4% |
| 28回 | 14.9% | 475文字 | 5.6% |
合計 | 188回 | 8411文字 |