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20190613Y_0

2019/06/13
SYSTEM
07:32:06
様が入室しました。
TOPIC
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イルスファール王国 某部屋 by
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イルスファール王国、星の標。多くの冒険者が所属するこの宿では、朝は依頼が張り出され、多くの冒険者が旅立つ。
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旅立つ者もいれば戻る者もおり、依頼から帰り、報告を済ませ、身を清め、約束の時間まではまだ時間があったので、仮眠をとろうと部屋に戻ってきた。
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今回の依頼について整理もしなければならない。竜の信徒のこと…放っておける問題ではない。
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最後に聞いたあの声は推定竜と呼ばれるものであろう。そして…自らの意思ではない部分も感じ取れた。
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あの変異は召異魔法も思い出させる。かの魔法は魔神の特性を借り、肉体を一部変質することも可能、とは聞いている。
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関連性があるかどうかはわからないが、また調べてみなければならないだろう。
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『知らない知らない知らない!祝福されてる奴に何がわかる!』
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『じゃあ救いなさいよ!私をこの苛立ちから解放しなさい! 今すぐ!』
07:43:41
『あいつが終わってたのはあんたの責任じゃないし、あんたに背負って貰おうなんてあいつも願い下げだった筈よ』
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友の言うこともわかる。だが、私は助けたかったのだ。
07:46:13
勝手なのも、エゴなのも、承知の上で、助けたかったのだ。
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救いを求めていて、それをなんとかできるかもしれないところにいたのならば、助けたかったのだ。
07:48:30
あの子が私と同じように誰かに救われることを諦める前に
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『貴方は神の御使い』『どうか我らをお救いください聖女』『その奇跡を皆に与え、神の威光を皆に』
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幼いころ、村から連れてこられた私を迎えたのはこれらの言葉だった。
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最初は純粋に嬉しかった。助けを求めている人がいて、苦しんでいる人がいるならば、と思っていた。………思っていた。
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最初のきっかけはなんだっただろう?……ああ、そうだ、家に帰りたいと思ったのだ。私と引き換えに大金を手にしたソコに帰れるはずもないのに、そう思ったのだ。
08:05:00
その翌日、話し相手の子どもの一人が殺された。
08:05:37
『聖女に俗世のことを吹き込むなどとんでもない』『ご安心を、貴方を惑わす悪魔はこのように退治いたしました』
08:06:11
違う、と泣き叫んだだろうか。そしてまた子どもが一人殺された。
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『悪魔に惑わされてかわいそうに』『身をお清めしましょう、聖女』
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誰ともかかわらなければよいのだと、話し相手の子どもたちを返すように伝えた。
08:09:24
翌日全員殺された。
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何度か繰り返されるうちに気が付いた。求めなければ誰も殺されない。
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慈悲深く、いつも微笑んで、諭して、穏やかに話を聞いていれば、望む聖女であり続ければ誰も殺されない
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ああ、少し微睡んでいたか、と窓からのぞく日がオレンジ色になっていることに気が付いた。
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あの件があったから、眠りがまた浅くなってしまったり、夢見が悪くなってしまうかもしれない。
08:19:58
あまり奇跡に頼りすぎてしまうのも…とは思うが、必要があれば、頼ったほうがよいかもしれない。
08:20:13
……最も、あのことがあったので、もうやめたい、と言われてもおかしくはないが。
08:21:16
私は確かに怒っているし、怒っていた。同時に、彼の性質を理解し、許容しきれていなかった自分にも腹を立てている。
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見届けるといったのではなかったのか、彼からしてみれば、約束を違えられたも同然であろう。
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……泣顔など、久方ぶりに見られてしまった、恥ずかしい。
08:25:15
貴方が望むのなら死地に行くことを止めないといいながら、彼が死地に行ったことを責めた。とんだ嘘つきである。
08:26:18
それでも彼には死んでほしくなかった、いなくなってほしくなかった……子どものわがままも同然である。
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挙句、何か言いたげな彼の視線をわざと無視した、本当に自分でもどうかと思う。
08:31:00
怒りがほとんど、だがほんのわずかに……嫉妬を覚えた。
08:32:24
大切な人たちを救うことを選べた彼に、嫉妬したのだ。
マリヤ
08:34:19
「ソフィア、エマ、オリヴィア、アマ、ミア、イザベラ、ライリー、ゾーイ……」私は死ねないのに。
08:35:51
「シャーロット、リリー、ライラ、アメリア……」だって私が死んだら
08:36:25
彼女たちはなんのために死んだのだ
08:37:43
身支度を整え
08:38:28
「神よ、どうか、我らに慈悲の光を」
08:40:18
身勝手なエゴなのは百も承知だ、それでも、私は………。
08:40:40
 
08:40:40
 
08:40:40
 
08:40:46
おそまつさまでした
SYSTEM
08:40:49
様が退室しました。
発言統計
50回89.3%1713文字90.9%
その他(NPC)6回10.7%172文字9.1%
合計56回1885文字