文字:

20190623Y_1

2019/06/23
SYSTEM
15:44:25
様が入室しました。
SYSTEM
15:45:54
 様が入室しました。
 
15:46:09
とりまほししべで
15:46:14
はーい
 
15:46:21
時間帯は何時頃がいいかな
15:47:07
そうですね 夜とか
 
15:47:25
OK
TOPIC
15:47:34
星の標 夜 by  
 
15:49:28
と、いう訳で夜の星の標なのだ。客足はまばらである。
アンジェ
15:51:01
その店の一角に、白い少女が、特に何をするでもなく足をぷらぷらさせて佇んでいた
15:52:57
「ううん……暇だなぁ」 いつもなら暇だと散歩でもしているのであるが、今日は生憎と雨が降っているのだ…
15:53:38
客足が引いているのもそれが理由だろう そんな中、からんころんとドアベルが鳴り
カイト
15:54:14
「……」ずぶ濡れで入ってくる 黒い上下に黒い髪 黒いマフラーの少年
15:55:19
「……」朝、でかけた頃は降っておらず、雨具なんて普段から持たない彼は、雨が降るとすぐこうなる
アンジェ
15:56:35
「あれ、カイト?」 ドアベルの音に目を向けたら見知った少年がいた
カイト
15:57:39
「…‥」シャワーを借りよう。そう思って足が動くけれど 「…‥アンジェ」声をかけられた
アンジェ
15:58:55
「ずぶ濡れだ。風邪引くよ。ちょっと待ってて」 たたたたーと二階に駆けて行ったかと思うと、バスタオルを引っ掴んで戻ってきた
カイト
15:59:44
「……」バスタオルを受け取って 「……ありがとう」短く謝意を示して 髪と体を拭く
アンジェ
16:00:30
「うん。というかお風呂入った方がいいかな。着替えある?」 わしゃわしゃ
カイト
16:01:21
しばらくされるがままになりつつ 「ああ」大丈夫だ、と
16:02:16
「……今日は仕事じゃ、なかったのか」
アンジェ
16:02:57
「うん。のんびりしてたよ。わたし、斥候とか技術ないから、一人だと出られないしね」
16:03:24
「カイトはどこか行ってたの?」
カイト
16:03:32
彼が自分から切り出すのは珍しい話題を口にして 「そうか。都合が付けば、良かったな」 これも珍しい
アンジェ
16:04:29
「そうだねぇ。カイトがいれば心強いなぁ」
カイト
16:04:37
「武器の調整に行っていた」知り合いのドワーフの鍛冶師のところに 「この前は、割と力任せに扱ったから」
アンジェ
16:06:46
「あー、そっか。大事だよね。いつもと感覚違うと大変だし」 「あ、お風呂入る?」
カイト
16:07:18
「次の仕事までには間に合わせて貰えると思う」 「……そうだな、シャワーを、浴びてくる」
アンジェ
16:08:03
「じゃあわたしも入ってこようかな。もう外に出ることも無いだろうし」
カイト
16:09:28
「……タオル、洗って貰って返す」
アンジェ
16:09:52
「あ、いいよ。わたし洗濯自分でするし」
カイト
16:10:05
「……そうか」
16:10:10
「なら、…そうだな」
16:10:26
「…夕飯を、奢らせてくれ」まだなら、と
アンジェ
16:10:42
「うんうん。え、それは悪いよ」
カイト
16:11:22
「…‥む‥」どうしようまた借りっぱなしになってしまう
アンジェ
16:12:17
「でもご飯を一緒に食べるのは賛成」
カイト
16:12:31
「……分かった」
16:13:06
「また、後で」
アンジェ
16:13:26
「うん。またあとでねー」
 
16:14:01
~~~~~~風呂シーン 割愛~~~~~~~
アンジェ
16:15:34
恐らくざっと浴びたであろうカイトと大して変わらない時間で出てくる
カイト
16:16:31
「……」換えの上下に腰には先程も身に着けていた軍刀(サーベル)が一振り 「…‥早いな」人のこと言えないけど
アンジェ
16:17:05
「お待たせー」 ほくほく。まだ髪がしっとりしてる 「そうかな?」 大分ラフな格好だった。
カイト
16:18:19
「……」格好については注意などする性格でもなく 若干枯れ気味なのもあって 少し目をそらすに留まる
16:18:41
「何にする」
アンジェ
16:19:03
「うーん。そうだなぁ。カイトと同じのでいいよ。好き嫌いあんまりないし」
カイト
16:20:28
「……」普段なら、パンとスープで終わらせるところなのだが 少し考えた結果 「…日替わりを」
アンジェ
16:20:45
「うん。じゃあそれで」 ニコニコとしている
16:21:19
「そういえば、お風呂上がりなのに剣持ってるんだね。予備の武器?」
カイト
16:21:48
「……予備の武器、でもある」それは否定しない
16:22:05
「ただ…大事なものなんだ」
16:22:30
料理が来る前に テーブルにサーベルを載せて
16:23:14
「……墓、みたいなものだ」
アンジェ
16:23:44
「お墓?」
16:24:08
首を傾げてサーベルを見る
カイト
16:24:16
見るものが見れば、マルフォード大公国の国旗が削られているのが分かる またその筋のものが見れば軍用、あるいは憲兵が持っている装備だと分かるだろう
16:24:49
「……」告げるかどうか悩んで
16:25:19
「……俺の仲間は、この剣に殺された」
16:26:17
「だから持ってる。墓なんて、作ってやれなかったから」
アンジェ
16:26:51
「…え」
16:27:13
「その剣が、仇ってこと…?」
カイト
16:27:48
「仇は、もう討った」
16:28:57
「だからもう、これは俺たちの価値を示す以外はただの剣だ」
アンジェ
16:29:14
「そっか………えっと」目を泳がせ 「持ってたのは、人、だよね」
カイト
16:29:46
「……ああ」
アンジェ
16:31:45
「……カイトが、この前、すごく怒ってたのって」
カイト
16:33:27
「重なって見えた…仲間を殺した奴と」ゆっくりと頷いて
16:34:50
「…怖がらせて、すまなかった」
アンジェ
16:35:06
「そっか、そうだったんだ」
カイト
16:35:49
「……」剣を腰に戻して 少し沈黙する
アンジェ
16:36:14
「ううん……わたし、あの時、カイトが別人みたいに見えたんだ」
16:36:31
「カイトのこと、知らなかったのに。ごめんね」
カイト
16:37:02
「……普段は、あんな風にはならないのにな」
16:37:12
「あの時は変だった、色々と」
16:38:25
「謝らなくていい」大丈夫だ、と
アンジェ
16:39:53
「うん……でも、なんて言えばいいか分からないんだ…」
カイト
16:40:40
「…‥アンジェのそういうところは、大事にしたらいい」
16:43:32
「言葉を無理に探さなくてもいい」
アンジェ
16:43:35
「人と人が殺し合うのは、イヤだなって思うし、いけないって思う。けど、カイトのこと考えると、カイトは悪くないって思う。よく分からない」
カイト
16:44:05
「……」
アンジェ
16:44:19
「言葉を探さなくていい、かぁ」
カイト
16:45:08
「……悪くない…か」
アンジェ
16:45:34
「………ううん」 すっくと立ち上がった
16:46:58
「よし」一人で頷き カイトの隣に
カイト
16:47:15
「……?」
アンジェ
16:49:21
「えい」 カイトに抱きつこうとします
カイト
16:51:05
「……っ」流石にびっくりして距離取ろうとして 転ばせるかもしれないと判断して そのまま抱きつかれる
16:51:35
「…どうして…」
アンジェ
16:53:44
「ええと、こうしたいなって思ったから、かな? 言葉、出てこないし」 そう言って優しく頭を抱える
カイト
16:55:48
「……」言葉が出てこない 人の温もり、アンジェの行動への驚き、それらがないまぜになって されるがままに
16:57:34
「……」ふ、う、と嗚咽が漏れる 信じられない事に自分の声だ
16:59:27
「…‥ああ…」 もう、枯れたと思っていたのに 仲間が死んだ時もそれは出なかったのに
アンジェ
16:59:43
「わたし、カイトの昔のことは、どうすることもできないけど。これからは、そういう思いをさせないように、頑張るよ」
カイト
17:00:48
「……う…ぁ…ぁ…」頼むから 「優しく‥しないでくれ‥」
17:01:20
「俺は……そんな価値のある奴じゃないんだ…」
アンジェ
17:02:36
「価値とか、どうでもいいよ。そういうの、分かんないし」
カイト
17:04:56
「……どうして……俺達は…」
17:05:15
「最初からこの国に…居られなかったんだろうな……」
17:06:19
「どうして‥俺たちは……皆は……殺されなきゃ……いけなかったんだ…」 嗚咽を漏らしながら 胸にわだかまっていた言葉を口に出していく
アンジェ
17:06:42
「…………」言葉は無く、子をあやす母親の様にただ抱きしめる
カイト
17:06:50
「どうして‥…俺は……ひとりだけ…」
17:07:08
「生き残ってしまったんだ……」
17:08:49
「すまない……すまない皆……すまない、ニア…」 それだけ呟くとしばらく涙は止まらなくて
アンジェ
17:10:18
「わたしは、カイトがいてくれて、嬉しいよ」
カイト
17:12:27
「………ありがとう…」
アンジェ
17:13:26
「うん……」 カイトが落ち着いた様子を見て、ゆっくり手を離した
カイト
17:14:51
「……」袖で目元を拭って しばらく俯く
アンジェ
17:16:24
「ご飯、食べよっか」 店員は気を利かせてかタイミングをずらしてくれたのだ…
カイト
17:16:36
「……ああ」 
17:16:51
「……やっぱり、奢らせてくれないか…」
17:17:22
「……すごいところを、見せてしまった」
アンジェ
17:18:54
「ううん。聞かせてくれて、嬉しかった」
17:19:08
「次はわたしにおごらせてね」
カイト
17:19:26
「……」眩しいものを見るようにしてアンジェを見て 「…ああ」頷いて
17:19:59
「…ありがとう」
アンジェ
17:20:21
「また、何か、吐き出す?だっけ、こうしたくなったら、言ってね。ぎゅってしてあげる」
カイト
17:22:10
「……」困ったというか 彼にしては珍しい恥ずかしげな表情をして 「いや、次は…ここまでにならないように…する」
17:23:12
「……それに、今度はアンジェの話が聞きたい」
アンジェ
17:23:47
「ん。そっか」 にこにこと 「わたしの話?」
カイト
17:24:43
「話せる範囲で良い。俺は……一番深い部分を話してしまったから」
17:25:09
食事に手を付けながら
アンジェ
17:26:37
「うん。いいよ。わたしは、あんまり話せることが無いんだけど」
17:26:58
自分も食事に手を付け
17:31:58
「わたしは、昔のことって覚えてないからねぇ」 困った様に笑い
カイト
17:32:31
「…覚えてない?」
アンジェ
17:33:31
「うん。わたしは、なんと魔動機文明人なのです。たぶん」
カイト
17:34:13
「……」ぽかん、として 「…長生きだな」
アンジェ
17:34:29
「だねぇ?うん。まあ、それも覚えていないんだけどね」
カイト
17:35:18
「……大変、だったんだな」記憶がないというのは実感がわかないけれど
アンジェ
17:35:37
「大変っていうのも、実感ないよ。わたしは、遺跡で眠ってたんだ」
カイト
17:35:38
自分だった情報がないというのは、ひどく不安になる気がした
17:35:54
「……」遺跡で、と
アンジェ
17:36:41
「覚えてるのは、目が覚めたら、身体に機械がついてて、それで、冒険者の皆と戦わされてて」
17:36:54
「その皆に助けてもらった、っていうところからなんだ」
カイト
17:37:08
「…‥そうか」
アンジェ
17:37:53
「イヤだって思ってもも、声も出せないし、身体が勝手に動いてね。でも、皆に斬りかかるわたしを、皆は殺さないように助けてくれたんだ」
カイト
17:38:30
「……ここの店の冒険者か」それだと、とても納得できた
アンジェ
17:39:07
「うん。だから、今度はわたしが、みんなを助けたいなって冒険者になったんだ。最初は言葉も通じないし、そこは大変だったなぁ」 あははと能天気に笑う
カイト
17:40:37
「……今は、俺より流暢だと思う」
17:41:02
「言葉を覚えるのは、大変だ‥」
アンジェ
17:41:32
「そうかな?しゃべるのは楽しいから、そのおかげかな?」 えへへ 「じゃあ、もっとわたしとおしゃべりしよ?」
カイト
17:42:42
「……おしゃべり…か」ちょっと困ったようにしつつ 「…何を話せばいいか、よく分からないんだ」
アンジェ
17:43:22
「なんとなく、思ったことを口にすればいいんじゃない?わたし、何を話そうとか、あんまり考えてないよ?」
カイト
17:44:06
「そうか…‥」
アンジェ
17:44:20
「カイトは、思ってても言わないだけ、じゃないかな。わたしは、思ったことをすぐ言っちゃうだけ……あれ、わたし結構お馬鹿さんかも……」
カイト
17:44:48
「いや…黙り込むアンジェよりは、全然良い」
17:45:54
「俺は……そうやって話を聞いているのが、好きかもしれない」
17:46:41
「誰が、良い食料の保存場所を知っているかとか、どこが忍び込めそうかだとか、そう言う言葉に、耳をそばだてて来たから」
17:47:01
「聞き取るのだけは…得意なんだ」
アンジェ
17:48:02
「エ、えーと、泥棒はだめだよ?」
カイト
17:48:20
「もうしてない」ふるふる 首を振って
17:49:21
「どうしても、縄張り争いがあって」
17:49:45
「大人たちが先にさらってしまったら、俺達には何も残らなかった」
アンジェ
17:50:55
「ん……そっか。カイトがいたのは、そういう場所だったんだ」
カイト
17:51:04
「だからこういう食事は…申し訳なさが先にくる」
アンジェ
17:51:32
「ええと、ええと」
カイト
17:51:33
「だから普段は、パンとスープで済ませてる」合わせても3G届くか届かないかくらい
アンジェ
17:51:53
「食べなきゃダメ!」
カイト
17:52:08
「…!」
アンジェ
17:52:24
「ちゃんと食べないと、力が出ないんだからね」
カイト
17:53:22
「……分かった」
アンジェ
17:54:42
「うん。昔のこと思い出して、仲間に申し訳なく感じるっていうのは、なんとなく分かるんだ」
17:55:11
「でも、カイトは冒険者なんだから。いざっていう時に力が出なくちゃ、今の仲間に申し訳ないでしょ?」
カイト
17:55:38
「……そう…か」
17:56:53
「……今の…仲間か…」
アンジェ
17:58:03
「うん。それに、そのくらいなら怒らないと思うよ」
カイト
17:59:04
「……」顔を思い出し 「…どうだろうな」少し、笑った
17:59:20
「食い意地が、皆張っていたから…」
アンジェ
17:59:21
「……ええと、もし、わたしだったら、だけど」
17:59:35
「気にしないでちゃんと食べて、って怒ると思うから」
17:59:54
「うん。食べない方が怒る」 自分の言葉に頷き
カイト
18:00:10
「ああ……そういいそうな奴も、居たよ」
18:01:44
「…うん、そうだな。そうかもしれない」
18:02:16
「食事は…心掛けてみる」
アンジェ
18:02:59
「うん。ご飯も、一緒できるときは一緒しよ」
カイト
18:03:35
「分かった」
18:03:53
「というよりは…頼む」
18:04:05
「多分また、ひとりだと戻る」
アンジェ
18:05:52
「あはは、分かった」
18:07:17
「カイト、武器直るまで暇なら、しばらく一緒に遊ぼっか」
カイト
18:08:01
「遊ぶ…」
18:08:22
「…どうすればいい…」また困り顔で
アンジェ
18:08:50
「うーん。うーん」 「これ、というのもないし、わたしが引っ張り回せばいいかな?」
カイト
18:10:33
「それでいいなら」
18:10:43
「…何から何まで、だな」
18:12:33
「…‥…俺も何かできることを」
18:12:43
「見つかったら…させて欲しい」
アンジェ
18:13:16
「うん。もちろん」
18:13:40
「こういうのがしたい、とか思ったら言ってね。わたしも、遊びとか殆ど知らないし」
カイト
18:14:57
「…知ってそうなやつに聞くのも良いかもしれない」
アンジェ
18:18:02
「それがいいかなぁ。でも、二人で調べるっていうのもいいかも」
カイト
18:18:12
「…それもいいな」
アンジェ
18:18:42
「うん。じゃあ、また明日、朝ごはんからかな?」
カイト
18:19:19
「‥‥分かった」普段は2食って言うともっと言われそうだから伏せて
アンジェ
18:19:57
「ごちそうさまでした」
カイト
18:20:10
「……ごちそうさまでした」
アンジェ
18:20:45
「そういえばカイトも泊まってるのこのお店だっけ」
カイト
18:20:51
「ああ」
アンジェ
18:21:14
「なんだ。じゃあ、いつでも会えるんだね」わたしも同じだから
カイト
18:21:48
「部屋の番号。教えておく」
18:22:18
「あと…明日」
18:22:30
「冒険者ランクのとり方、教えて欲しい」
アンジェ
18:23:33
「うん。分かった。あ、そうだ、わたしも、カイトの行ってる鍛冶屋さんとか教えて欲しいな」
カイト
18:23:58
「分かった。案内する」
アンジェ
18:24:21
「うん、じゃあ明日はそんな感じだね」
18:25:10
と、まあ、そんなこんなで暫くお話をしまして、眠気が来た所で別れました、でどうでしょう
カイト
18:25:17
はーい
アンジェ
18:25:51
こっちの方がおねむは先な気がするので、ひらひら手を振って先にあがっていきました。ということで
18:25:55
ありがとうございました
カイト
18:26:04
ありがとうございましたー
18:26:07
距離がまた近づいたというか 溶かされたというか
アンジェ
18:26:18
天使
SYSTEM
18:26:20
 様が退室しました。
カイト
18:26:27
マジ天使
SYSTEM
18:26:30
様が退室しました。
発言統計
その他(NPC)203回96.2%5021文字97.7%
 5回2.4%68文字1.3%
3回1.4%50文字1.0%
合計211回5139文字