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20190922Z_0

2019/09/22
SYSTEM
13:38:04
 様が入室しました。
 
13:38:11
私よ。
SYSTEM
13:38:18
 様が入室しました。
 
13:38:32
どっちがいい?
 
13:38:51
リコリス
 
13:39:11
はい。
13:39:26
じゃあ適当に呼び出すわ。
13:39:41
 
13:39:42
 
13:40:27
ディニス大鋼国において、国軍の元中佐の家族を助け出した冒険者たちは、それからしばらくの間、ディニスへの滞在を続けることとなった。
13:41:28
滞在中の費用はすべて依頼主であるカイとアルベルトらが賄ってくれるということで、君たちはグレードの高い宿に滞在し、不自由のない生活を送ることが出来ている。
13:42:36
これで憂事さえなければ……そう思うものの、それがなければそもそもこうしていることもない。そんな複雑な思いをいだきながら過ごしていたある日、宿の従業員を通じて、一通の手紙がレイフェルへと届けられた。
13:42:51
内容は、至ってシンプルだ。
13:43:46
日時と場所が指定されただけの簡素なもの。それと、1枚花びらが添えられている。それが署名の代わりなのだろう。
13:44:21
差出人が何者であるかを察した君は、そこに書いてある場所へと指定された時間に赴くのだった。
13:44:26
 
13:44:28
 
13:45:35
大通りから外れに外れた、小さな路地。しっかりと区画が整備されたこの都市の中にも、うらぶれた小さな路地は多数存在する。
13:46:29
指定されたのはそんな場所のひとつ。時刻は日が変わろうとしている頃合い。路地は最寄りの街灯からも遠く、月のあかりでどうにか周りが見えている程度だ。
13:47:05
人気のまったくない路地裏へと入り込んでいくと、微かに花の匂いがレイフェルの鼻腔をくすぐった。
レイフェル
13:48:09
冒険者が武装しているのは珍しくない。ただでさえ自分は軽装の方だ こう言ったときばかりは、隠密に優れた自分の適性に感謝したい
13:49:05
花の香りを感じながらゆっくりと目的の人物を探す
シア
13:49:43
レイフェルを呼び出した人物は、路地に置かれた木樽の上に座り、ぷらぷらと所在なく足を動かしていた。
レイフェル
13:50:37
「……」ここに来るまでの間、色んな言葉が浮かんでは消えていった けど、いざ目の前にすると言葉に詰まる
13:51:04
「……リコリス」静かに、名を呼んで 薄暗がりの中近づいていく
シア
13:51:33
「良かったわ、来てくれて」 名を呼ばれるとゆっくりと顔をそちらへと向けて口を開いた。
レイフェル
13:53:50
「……」言葉を発しようとして なんで、出て来た それはそうだ。監視なのだから、喋り過ぎたら止めに入るだろう 堂々巡りが自分の中で始まる
シア
13:54:42
「どうしたの? てっきり、貴女から私を探そうとするくらい、私に会いたいと予想していたのだけど」
レイフェル
13:54:57
「……心配、したよ」ぐるぐると自分の中で何巡かした後、震える声で
シア
13:55:49
「心配? どうして?」 樽の上から飛び降りて、小首を傾げながら問う。
レイフェル
13:56:27
「……貴方の役目も、果たさなきゃいけない役割も分かっちゃう、分かっちゃうから……」
シア
13:57:17
「……ふふ、何だか、思ったよりも考えさせちゃったかしら」
レイフェル
13:57:24
「……"糸"が訝しんでいたから。この太刀を、あたしが持っている事に」
シア
13:58:44
「ああ、そういう」 得心が言ったように頷いて。 「大丈夫よ。それは単に、“(あいつ)”が知らなかっただけ。“華”には、前の任務の時に奪われたと伝えてあるわ」
13:59:34
「それをあなたが持っていても、怪しまれるような事はないわ」
レイフェル
14:00:25
「……綱渡り過ぎるよ」
14:00:49
「あの仮面を付けて出てきたら……あたしは」
シア
14:01:27
「敵として振る舞うしかない、でしょう? 当たり前よ、そうしてもらうためにあの場に出ていったんだもの」
レイフェル
14:03:43
「……」やっぱりわかった上でやったんだね、と下唇を噛んで 俯きがちに 「うん…剣狼として対応する…そう決めてた」
14:05:01
だから投げた、躊躇なく 「あの時の行動は間違っていないと思う、でもね……」
シア
14:05:14
「助かったわ、レイフェルやアネットが攻撃してくれて」 レイフェルとは裏腹に無表情から、やや満足げな色を含んだ声を返して。
レイフェル
14:07:16
「でも投げてから…怖かった…嫌だった…」
シア
14:07:54
「……どうして? あのくらいじゃ、私に当たるはずないのは分かっているでしょう?」
レイフェル
14:08:11
「…‥そんな決着の仕方を望んでいる訳じゃないのって…」
14:08:40
「そうだけど……それだけで済まない日が、来るんじゃないかって」
シア
14:09:41
「まあ、そうね。あなたたちと戦えと命令されれば、それに従わなければいけない」
14:10:59
「でも……この前ああして出ていったのは真逆。そうならないために、ああしたのよ」
レイフェル
14:11:39
「……分かってる、分かってるの」
14:12:06
「……でも、リコリスがそう思ってなくても」
14:12:53
「皆が、そう思ってなかったら…結局は…」
シア
14:14:18
「少なくともあの場では、私を本気で邪魔しようと思っている人はいなかったじゃない。一人を除いて、だけど」
レイフェル
14:15:38
「……正しいよ、正しい…」
14:16:05
「正しいから……」
シア
14:16:39
「正しいから、何?」
レイフェル
14:17:41
「……あたしは…‥」震える声で 「……止められなかった。止められれないかもしれない…」
シア
14:19:26
「あそこで戦いになっていても、逃げたわ、適当なところで」
レイフェル
14:20:44
「……そういう事を、言ってるんじゃないよっ!」
シア
14:21:43
「……じゃあ、一体何?」 声を荒げたレイフェルへと、少しだけ眉を動かして、訝しむように。
レイフェル
14:22:31
「……まだ何も出来てない」
14:22:55
「助けたまま放ったらかしにしてるようなもので、こんなこと言うのは」
14:23:03
「間違ってるかもしれない、でも」
14:23:57
「心配なものは、心配なんだよ……」嗚咽を堪えるような声で
14:25:30
「貴方の実力を疑ってる訳でもない、でもそれと心配じゃない事はイコールじゃない」
シア
14:25:52
「魔剣だ“剣狼”だなんて言っても、ただの女の子だわ、やっぱり、あなたは」
14:26:39
「そのくらいで泣いてちゃ、私は捕まえられないわ」
レイフェル
14:27:04
「……泣いてない」
シア
14:27:14
「泣きそうだったわ」
14:28:01
「“華”だって馬鹿じゃない。私にどんな変化があったのか、どういうつもりなのか、疑っているでしょう」
14:28:49
「だから私は、可能な限り“鋏”でいなければならないの。危険な綱渡りに見えても、生き延びるためにはそうしなければならないの」
レイフェル
14:30:35
「……我儘言ってる自覚はあるよ」
シア
14:30:39
「それを心配だと感じるのは、別に止めろとも言わないわ。あなたの好きにすればいい」
レイフェル
14:31:06
「貴方がそうすることが…今は一番安全だって事も」
シア
14:33:27
「それでも納得はしたくない、と。本当に我儘ね」
レイフェル
14:34:05
「……」
シア
14:34:38
「本当に私をあなたの手元に置いておきたいのなら、殺すしかないわ」
14:34:45
「“華”を、ね」
レイフェル
14:34:53
「出来るんだったら…庭から切り離したいし、それに」
14:35:13
「……貴方にも、あるんでしょう、魔人紋」
シア
14:36:26
あんな姿を見せているのだから、そう思うのが当然よね」
14:37:56
「あなたの言う通り、私も持っているわ。それも、ある程度自由の利く上等なやつをね」
14:38:27
「適性があるのだと、“華”が言っていたわ」
レイフェル
14:39:19
「自由…?適性…?」想像とは異なる単語に訝し気に問うて
シア
14:40:34
「あんな姿になっても、一応は普通の人間の姿に戻る事が出来るの。……ま、最終的にどうなるのかは知らないけどね」
レイフェル
14:40:45
「……」
14:42:01
「……消す方法って、ないの」
シア
14:42:30
「……さあ? 聞いたことないわ、私は。ヨミの時に消えたのを見たのが、最初で最後よ」
レイフェル
14:43:39
「…なら」
14:43:50
「その方法もやっぱり‥見つけないとね」
シア
14:44:36
「ふふ……あなたが見つけたいというのなら、自由にすればいいわ」
14:45:25
「私を育てたのも、紋が付くように仕向けたのも、死神のカードを与えたのも、全部“華”だわ」
レイフェル
14:45:54
「……」
シア
14:45:54
「きっと、あの人はあなたの望む多くを知っている」
14:47:39
「私は“華”が作る世界と、あなたの信念。そのどちらにも期待しているわ」
レイフェル
14:48:57
「……華が作る世界は、新世界と呼ばれるものなの?」
14:49:09
「"糸"が、言っていたような」
シア
14:50:19
「よく知らないわ。終着点なのか、それともただの通過点なのか、大きな厄災を引き起こそうと考えてはいるみたいだけれど」
レイフェル
14:52:18
「……相容れないのは、分かったよ」
シア
14:53:07
「あの人は、危険だわ。私よりもずっと。けれど、だからこそ魅力的なの」
14:54:15
「何を考えているのか訳が分からない。でも、人を惹き付けてやまない容姿を持っていて、彼女の本性を瞬時に悟ることが出来る人間はそういない」
14:55:43
「武器を持っている姿なんて見たこともない。なのに、多分、私はあの人が一度力を振るえばきっと敵わない」
レイフェル
14:56:41
「……」難しい顔をして
シア
14:57:12
「近付けば破滅すると分かっているのに、引き寄せようとする誘惑に抗えない。……きっと、あの人は悪魔か何かね」
14:57:40
語りながら、口元に何とも言い難い薄い笑みを浮かべた。
レイフェル
14:58:19
「そういう人は、居るよ。…育ての親って言うのは、よく分かる」
シア
14:58:58
「ふぅん……?」
レイフェル
14:59:37
「…貴方にとっても似てると思った」
シア
14:59:58
「褒め言葉と受け取っていいのかしら、それ」
レイフェル
15:00:31
「会ったことが無いから、褒めてることになるかは分からないよ」
15:01:13
「ただ、名付け親としては、」
15:01:52
「……やっぱり、そのままにはしておけない。いずれ、決着はつけるよ」
シア
15:02:21
「たとえあなたが望まなくても、きっとその時は来るでしょう」
15:03:06
「……ふふ、頑張って、私が愉しめるものを見せてね」
レイフェル
15:03:09
「きっと、それまでは…今のままのリコリスが良いんだと、思う」
15:03:49
「……精一杯あたしを利用して、まずは生き延びて」
15:04:03
「あたしがしたいことは、その先にしか、ないんだから…」
シア
15:05:09
「そのつもりよ。だから、あなたたちにも協力しているの」
レイフェル
15:05:46
「あたしはあたしで、魔人紋の事も、奈落の剣の事も調べるつもり」
シア
15:06:08
「普通だったら、私は“華”が死んで、表の世界に引きずり出されたら、すぐに極刑。さようならよ」
レイフェル
15:06:48
「…そんな事にはさせないけど」
シア
15:06:58
「こうして秘密裏に協力して、“英雄たち”に恩を売っておけば、その時に恩赦が受けられるかもしれないでしょう?」
レイフェル
15:07:16
「もし本当にそうなりそうならさ……逃げちゃっても良いよ、あたしも、付き合うから」
シア
15:07:42
「……あら、そう? だったらそっちの方が楽だし、そうしようかしら……」
レイフェル
15:07:56
「最終手段だよ」
15:08:30
「ランクは‥結局なくたって人助けはできるもの」
シア
15:08:35
「いいじゃない。駆け落ち、逃避行、とっても刺激的で素敵だわ?」
レイフェル
15:09:31
「あたしは貴方にみんなの輪の中に入って欲しいよ」
15:09:44
「ただ皆がそれを是としないなら、あたしも我を張るだけ」
15:09:59
「刺激的とかそう言うのの為じゃないからね?」困ったように
シア
15:10:28
「折角だもの。どんなことでも、愉しんだ方がいいじゃない」
15:11:30
「まあ、いいわ。そんな先の事は、その時に考えればいいから」
レイフェル
15:11:33
「まあ、暇にはならそうだね、その二人旅」困ったような表情からやや笑顔に切り替わって
15:11:50
「うん…まずは、お互いやる事をやらないと」
シア
15:11:51
「ええ、退屈はさせないわ」
15:12:16
「本当は、あの後“糸”から聞き出した情報を、あなたにでも流そうかと思って呼んだのだけど」
15:12:42
「別の人にしておくわ。レイフェルは、少し素直過ぎるから」
レイフェル
15:13:15
「……そうだね、レイ辺りにお願いしようかな」
15:13:53
「…あのね」
シア
15:14:05
「あの子もあの子で、ちょっと大胆なのよね。……こういうのは、ディニスの事情にも詳しい相手に流しておくわ」
15:14:09
「何?」
レイフェル
15:14:31
「助けたまま放ったらかしにしていたい訳じゃないから」
15:14:46
「もっと、取り留めのない事でも良いから」
15:15:14
「色々、お話したりしたいよ。時間…作ってくれないかな」
シア
15:15:47
「……ふふ、随分可愛らしいお願いね」
レイフェル
15:16:27
「だって」
15:17:15
「…本当に放ったらかしになってる」
15:17:29
「罪悪感感じてるんだから…」
シア
15:18:08
「そんなことないわ。部屋だって貸してくれているし、まだ少しとはいえ、剣だって教えてくれたわ」
15:18:32
「ディニスにいる間は難しいけれど、東に戻ったら、構わないわ」
レイフェル
15:18:48
「うん‥それまで、お互い無事で」
シア
15:19:13
「あなたの部屋に、合図になるようなものを用意しておくから。それで知らせてくれれば、応じられる時は応じてあげる」
レイフェル
15:20:20
「分かった」
シア
15:21:24
「それじゃあ、今日はこの辺りで。頑張ってね、お仕事」
レイフェル
15:22:58
「またね、リコリス」
シア
15:23:52
名を呼ばれてこくりと頷くと、石畳を蹴って飛ぶように跳躍して、軽やかに家々の屋根の上を伝って、何処かへと消えていった。
レイフェル
15:24:40
「……」その姿を見送って これは背信行為と呼ばれるものなのかもしれない
15:25:30
自分が報いを受ける時があれば、受け入れよう。ただ、もし彼女が処断される時は
15:25:55
止めるし、最悪の場合は本当に強硬手段を取る…… 「まぁ」
15:26:12
「…そうはならないよ」1人呟く 自分は、1人じゃない
15:26:36
仲間たちの助力があるならきっと、あの子と一緒に輪に戻れる
15:27:13
「だからそれまでは…」針の筵だろうが座し続ける "剣狼"の名前と共に
15:27:56
踵を返す この時間帯だ レイ辺りと遭遇するかもしれない
15:28:16
急いで戻った方が良い そう考えて足早に大通りへと溶けていく
 
15:28:28
 
15:28:29
 
15:28:30
 
15:28:31
 
15:28:32
 
15:28:33
 
15:28:43
お疲れ様でしたー お付き合い感謝
 
15:28:44
お疲れ様でした。
15:28:48
レイフェルは女の子だわ。
 
15:29:04
影響をとっても受けているのだわ
 
15:29:23
育ててあげなきゃ
15:29:26
ともあれお付き合い感謝!
15:29:27
おちゅー!
SYSTEM
15:29:29
 様が退室しました。
 
15:29:31
おちゅー!
SYSTEM
15:29:33
 様が退室しました。
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