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20191001Y_0

2019/10/01
SYSTEM
23:14:03
 様が入室しました。
 
23:15:41
わたしよ
SYSTEM
23:15:44
 様が入室しました。
 
23:15:47
私だ。
23:16:04
仕事の後首都の宿に戻った後の日々でいいか。
 
23:16:26
ええ、とうさまのいる家にはまだね
 
23:17:38
そうだぞ。
23:17:44
では始めよう。
23:17:46
 
23:17:47
 
23:18:44
イルスファール王国から遥か西方、ディニス大鋼国と呼ばれるリアン地方で最も強大な力を有する国を訪れた〈星の標〉の冒険者たち。
23:20:15
その地でも“庭”や《教団》と呼ばれる組織が暗躍しており、その対処のためディニス軍の佐官たちから依頼を請け、彼らはしばらくディニスへと滞在していた。
23:21:24
それに関する大きな依頼のひとつが終わり、冒険者たちには一時的に安息の日々が訪れる。滞在費用などを気にする必要もなく、冒険者らしい仕事を積極的にする理由もない日々は、気楽ではあるが退屈でもある。
シグネ
23:22:52
〈星の標〉の冒険者の一人であるシグネは、最近の日課となっているディニス一周を終えた後、汗を流して部屋へ戻ってきていた。
23:24:53
泊まっている宿には湯屋が併設されていて、宿泊客にはいつでも開放されている。濡れた髪を拭き取りながら、次は何するかを考えているところだ。
23:26:28
時刻はまだ昼を回った辺り、都合がつくのならば、恋人であるアネットを誘って何処かに食事にでも出ようか。そんなことを考えつつベッドに座り、長い白銀の髪の水分を丁寧にタオルで吸い取っていく。
 
23:29:10
ふと、窓の方に目を向ける。すると、ちょうど窓の上の方からポトリと草のようなものが落ちて行った。よく見れば窓は鍵がかかっていない。
シグネ
23:30:20
「む……」 自分が開けたまま出ていってしまったのか、それともアネットが開けたまま出ていったのか。 「いや――
 
23:30:43
次いで、銀の髪の束と共に、上下逆さまのアネットの顔が窓の上から生えてきた。
シグネ
23:31:22
忘れて出ていったというわけでもなさそうだと判断して、窓へと近寄ろうとしたところで、予想通りアネットが生えてきた。 「何だ、今日はそういう遊びか?」
アネット
23:31:39
「おかえり」どうやら窓から外に出て、窓枠と外壁のとっかかりを利用して屋根に上っていたようだ
シグネ
23:31:58
「ああ、ただいま」
23:32:28
「……屋根に上ること自体はいいが、窓から壁を伝って登るなど、周りの者から不審に思われてしまうぞ」
アネット
23:33:32
「この街はなんか壁が高いから、ちょっとでも高いところに置いた方がいいかなと思って」 要領の得ない事を言っているのは相変わらずだ。
シグネ
23:34:31
「新しい花を買いでもしたのか?」
アネット
23:36:34
「ううん。道端に生えてた奴を摘んできた。」ふるふると逆さのまま首を横に振る。ポニーテールがバサバサと横に揺れ動く。 ひょいと花を手にした両手がつき出される。どうやって姿勢を維持しているのか
シグネ
23:37:59
「お、おい、危ないぞ」 思わずアネットの身体を支えるように手を伸ばした。 「何処かへ出掛けていると思ったら、そんなことをしていたのか」
アネット
23:41:42
「平気」窓枠にひょいと白い花弁に黄色い花芯のシンプルな花だ。花や葉の形状からすると菊の仲間だろう。店に売っているようなものではなく海辺の崖や砂丘などに生えている野草だ、
シグネ
23:44:15
「お前の身体能力なら平気だとはわかっているが、見ている方は少しひやひやする。近隣の住人に見られたら何を言われるかも分からんしな……」 伸ばした手でアネットをしっかりと掴んで、ぐいっと部屋の中へと引き込んだ。 「そうか。アネットにとっては海辺の草花は割と珍しいものになるか」
アネット
23:45:43
「あの子達にどんな花を供えるのがいいか考えたんだけど、なんか思いつかなくて。あんまり見た事の無いやつだったから、これにしたのよ」 されるがままに窓の向こうから部屋の中に引きずり込まれながら、そんな事を言った。
シグネ
23:47:52
「……ああ、自然公園やそこの魔域に居たという“葉”たち、か」 そのままアネットをベッドの上に座らせつつ、言葉に表情を曇らせた。 「すまなかったな。私も同行していればお前にばかり辛い役割をさせずに済んだのだが」
アネット
23:48:03
アーベントの一員になっていたレスキネンの娘の行方を捜索し、療養地の公園内に展開されていた魔域で救出したのは先日の事。一件には”庭”が深く関与しており、新たな”根”と対峙したという。そして、多くの”葉”の少女達とも
23:49:22
「ううん、あの人(レスキネンの妻)を守るのにシグネが一番だった。帰るところが無いと助けてもしょうがない」
23:50:13
「それに……」
シグネ
23:50:28
「うむ、その判断は正しいとは分かっているのだがな」 それでもやりきれない気持ちは湧いてしまうのだ。
23:50:30
「それに?」
アネット
23:52:28
「あそこで逢った子達は、何だか少し違ったわ。みんな、二人一緒だった。死ぬときも一緒……」
シグネ
23:54:19
「……ああ、そういう話だったな。そこに居た“根”の仕業と考えるのが妥当だろうが……やるせないな」 その二人だけで静かにさせてやることができれば、彼女たちにとってもそれが幸福だったろう。
アネット
23:54:57
「だから、一人で何も感じないまま死んでくよりは良かったのかも…?」言葉とは裏腹に表情は物憂げで、花を供えようとした行為自体、アネット自身のやるせなさを物語っている。
シグネ
23:56:42
「私は直接彼女たちを見ていないから断言は出来ないな……。最期まで一緒であれば、それを知らぬまま終わるよりは良い……のだろうか」
アネット
23:58:02
「でも、たぶん…皆が皆、アマリエみたいには死ねなかった。 残念だわ」窓辺に置いた花、浜菊を手にしながら
シグネ
23:59:21
「……だろうな。“庭”に捕らわれたままでは、満足のいく最期など迎えられてはいまい」
2019/10/02
アネット
00:01:29
「あの子達がどう思ってたのか、もう分からない。 だから、あいつは……あの”根”は絶対に殺す。この国に、シグネのだいじな人がたくさんいるこの場所に”庭”はいらない」 潮風に晒され、切り立った崖にも逞しく咲く浜菊、その花言葉は”逆境に立ち向かう”
00:03:15
この花は散っていった少女達に手向ける花であると同時に、アネット自身の決意の表れでもあるのだろう。
シグネ
00:04:24
「無論だ。どんな事情であれ、罪のない娘たちを好きにさせてはおけん。まして、私の祖国で何かをしでかそうとしているのならば尚更な」 アネットの手の中にある浜菊へ手を添えながら。
アネット
00:05:56
「うん」しっかりと頷く。そこにはもう先程までの物憂げな様子はない。
シグネ
00:06:50
「私たちの報告を元に、兄様たちが調査を進めてくださっている。そう遠くない内に次の依頼が来るだろう」
00:07:58
「その時にしっかりと動けるよう、この余暇も無駄にはできんぞ」
アネット
00:08:46
「訓練、付き合うわ……あ」
シグネ
00:09:29
「うむ。まあ、今日の訓練は午前中に終えてしまったが……」 あまり体力を使いすぎるのも逆効果だ。
アネット
00:10:00
「そういえば‥…ば、ばるばr バルバラは?」魔域攻略時に偶々(?)遭遇した冒険者であり、なんとシグネが冒険者になる切っ掛けを与えた人物なのだという
00:11:40
「もしかして、訓練、あの人としてるの……?」 ジッとシグネの瞳を覗き込むように見上げた。かつてミカサに嫉妬していた時とは表情が違うが、嘘偽りを許さない眼力を込めている
シグネ
00:12:05
「ああ、あの人ならば自由にディニス内で活動しているのではないか。元々ディニスに居る間は、冒険者の店に頼らず、自分の足で気ままに依頼を探していると言っていたしな」
00:12:43
「いや」 はっきりと首を横に振った。 「時間があれば手合わせ願いたいとは伝えたが、何だか忙しそうでな。それもまだだし、訓練も一緒にはしていない」
アネット
00:13:37
「そう。 強い人だったわ。今のシグネでも?なら? 良い訓練の相手になりそう」
シグネ
00:14:13
「昔は足元にも及ばなかったからな……。今はどうだろう、少しでも追いつけていれば良いのだが」
アネット
00:15:04
「なんか、私の槍とかあいつ(鋏)の…レイフェルの剣と似たようなのを使ってるって。前からそう?」
シグネ
00:16:00
「いや、昔ディニスを訪れた時は、そんな武器は持っていなかった。ディニスを出た後東の方へ向かうといっていたから、多分そこでの活動で手に入れたのだろう」
アネット
00:16:42
「あの人もてーばいになんかされたのかしら」
シグネ
00:17:29
「分からないな。気になるなら、今度会った時にでも聞いてみるか」
アネット
00:18:13
「でも、あんまり気にしなそう。あの人なら作った人に怒られてもきっとへっちゃらよ」私もだけど
シグネ
00:19:15
「元々持っていた武器が変化したのかどうかも分からないがな。……まあ、多分お前と同じようにあまりその辺に頓着しないだろうというのは多分正しい」
00:19:20
多分が被った。
アネット
00:19:48
「シグネっぽくてシグネっぽくない人だったわ」
シグネ
00:21:05
「というよりも、私が少しあの人に影響を受けた部分があるという方が適切だろう。当時堅苦しい環境に身を置いていた私としては、あの人の掴みどころのなさはとても眩しく見えてな」
アネット
00:21:14
「あんまり考えて無さそうなところがシグネっぽい」率先して行動し、道を切り拓こうとするタイプだろう
シグネ
00:21:37
「……まあ、私も私で士官学院に通っている頃などは割と好きにやっていたのだが」
00:22:00
「その言い方だと考えなしの馬鹿だと言っているみたいだぞ」 間違っていないが。
アネット
00:22:20
「でも、いろいろ考えちゃうところはバルバラっぽくない」それがシグネっぽくないところだ
シグネ
00:23:28
「いや、バルバラさんだって考えてはいると思うぞ? ……多分」
アネット
00:23:43
「そう…?」
シグネ
00:25:22
「分からん……。だが、女性でありながら冒険者として身を立てようとしたのも、身体の弱い弟が居るからだと聞いたことがある」
00:25:51
「外から判断出来る以上に、彼女も色々と考えてはいるのだと思う」
アネット
00:25:56
「まだ生きてるの?」
シグネ
00:26:37
「今は……どうなのだろうな。この前話をした時はその話題は出さなかったものだから」
アネット
00:28:33
「今度聞いておいて。大丈夫だと思うけど、弱いところを持ってる人を見つけるのは得意な奴らだから」
シグネ
00:29:30
「……そうだな。その場合は奴らにそこを狙われる前に、私たちで防がねばなるまい」
アネット
00:32:11
「せっかく会えたのに、疑ってごめんなさい」
シグネ
00:33:24
目をぱちくりと瞬かせてから、ふふっと笑みを零した。 「何だ。今更私がそんなことを気にするとでも思うのか」
00:34:39
「お前がそうして誰かに嫉妬じみた感情を抱くのは私へ愛情を抱いているという証左でもある。むしろ安心するくらいだ」
アネット
00:35:32
「嫉妬じゃないわ。  たぶん」
シグネ
00:35:38
「まあ、そうして自分から謝罪するくらい気遣い出来るようになったというのは喜ばしいことだな」 自分もベッドに座り、ぎゅっとアネットの頭を胸に抱き寄せてくしゃくしゃと撫でた。
00:35:41
「何だ、違うのか?」
アネット
00:36:38
「シグネはあの人に憧れてたんでしょ あんな風になりたいって」
シグネ
00:37:33
「ああ。全てというわけではないが、ああして自分の力で自由に生きる事が出来るのが、とても羨ましかった」
アネット
00:39:32
「シグネは自分の力でだいたい自由よ」
シグネ
00:40:00
「今は、な。昔はそうでもなかったのだ」
アネット
00:40:46
「今は似た感じ、同じようなのにはなれたわ」
シグネ
00:42:02
「……そうかな。私が羨ましく思った所を、真似出来ていると良いのだが」
アネット
00:42:39
「でも、同じようなのが一緒に居てもつまんないでしょ。真似だけするのもしんどいわ、たぶん」
シグネ
00:43:14
「勿論、あの人はあの人、私は私だ。同じ人間になろうなどとは思ってはいない」
アネット
00:44:37
「そう、好きにはなっても愛してるとは違うのよ、だから、私の勝ち。嫉妬なんてしなくても平気なの」(ツ) 根拠のない謎の理論を口にして勝ち誇った。
シグネ
00:46:57
「お前の言う通りだ。他の皆に向けている好意と、アネットに向けている好意はまったく別のものだからな。お前に勝てる相手など居ないよ」 得意げに語るアネットが愛おしくて、またむぎゅっと頭を抱き寄せた。
アネット
00:49:48
「ん」すり、と頬を寄せ目を細めた。 「私もシグネには勝てない。戦わないから」
シグネ
00:51:40
「以前のように真剣で互いに殺す気で訓練というのは、もう出来そうにないからな」 無論訓練では手は抜かないが、あの時のような事はもうできまい。
アネット
00:54:03
「あんな事、もうしたくない。わからない、知らないって怖いことね……分かるようになったら、すごく怖かった」ニルンに操られた時のことを思い出した。望まず戦わされ、危うく命を奪うところだった
シグネ
00:55:52
「……ああ」 あえてそこへの言及は避けていたが、アネットの口からそれが出てきて、慰めるようにアネットの髪を撫でる。 「だから、私たちはもっと沢山の事を知っていかねばならない」
アネット
00:58:37
「……じゃあ、教えて。カチヤに聞いたわ。こっちに居た時にあなたにちょっかいをかけていた奴らの話」 声のトーンが一段低い。一体何を吹き込まれたのか
シグネ
01:00:43
「そ、そこでそうなるのか……。まったく、カティヤの奴が何を言ったのかは知らないが、特定の誰かと恋仲になったとか、そういうことはないからな。大して面白い話にならなくとも、謝罪はせんぞ」
アネット
01:01:38
「大丈夫、分かってる。これは嫉妬よ」
01:02:43
「そいつらにじゃなくて、その時そこに居なかったのが悔しい感じ」 その場に居たらその場で殺してやっていたのに…
シグネ
01:02:48
「ああ……お前の知らない私を知りたいのだったな」
01:04:58
「ならばいくらでも話してやろう。私が疲れるまで付き合ってもらうからな」 ごろんとベッドの上で横向きに転がって、アネットも対面するように横にさせて。
アネット
01:05:39
「そう、カチヤやにいさま、アルベルトに聞いた話、あなたから聞きたいの」
シグネ
01:08:23
「では、まずは士官学院に入学して2,3ヶ月の頃の話だ。数人の男たちが寄ってたかって一人の女生徒を――」 横になったまま、かつてディニスに居た頃の思い出話を思い出しながらアネットへと語って、昼食を取るのも忘れて、しばらくの間ベッドの上で語り合うのだった。
 
01:08:42
 
01:08:43
 
01:08:49
今日はこんなところで勘弁してやる;;
 
01:09:09
今の話の女は絶対シグネに惚れたわ。敵よ
 
01:09:42
その娘が後のしぐれふぁんくらぶの創始者だぞ
01:09:51
しぐれ? しぐね
 
01:10:07
庭以外にも滅ぼさないといけないものが…
 
01:10:24
今はきっともう存在しない。めいびー
 
01:10:48
ならよし! おつきあいかんしゃなのよ
 
01:10:59
お付き合い感謝だ。
SYSTEM
01:11:04
 様が退室しました。
SYSTEM
01:11:09
 様が退室しました。
発言統計
その他(NPC)90回79.6%4876文字90.4%
 23回20.4%520文字9.6%
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