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20191015Z_0
- 2019/10/15◥
- SYSTEM◥
- 23:32:18
- 様が入室しました。
- SYSTEM◥
- 23:32:30
- 様が入室しました。
- ◥
- 23:32:38
- モチベーションに溢れた最高の朝だぜ。(定型文)
- ◥
- 23:32:48
- あさだぜ
- ◥
- 23:32:54
- 夜に一人で飲んでればいい?
- 23:32:57
- 水を……。
- ◥
- 23:33:12
- そうだな。お前は人前では飲まんな
- 23:33:24
- 私が飲んでても良い
- ◥
- 23:33:33
- 私が飲んでやるわ……
- 23:33:35
- 水を……。
- ◥
- 23:33:41
- 分かった
- ◥
- 23:33:49
- 最初から事故が起きてるとまともに会話出来ないから最初は本当に水だわ。
- 23:33:51
-
- 23:33:52
-
- TOPIC◥
- 23:34:03
- 〈星の標〉深夜 by
- ◥
- 23:35:07
- 〈星の標〉の店内には、もはや客の姿は一人を除いて無く、残った従業員も明日の仕込みを終えて、半分寝ぼけ眼で残りの掃除を行っている所だ。
- 23:36:24
- 一応まだドリンクの注文は受け付けているようだが、店内に居るのは、しばらく前から水を何杯かお代わりしつつ、テーブルの上に置いた日記とにらめっこしている娘のみだった。
- レティシア◥
- 23:37:33
- 「…………」 長い白銀の髪を後ろでひとつにまとめてポニーテールにし、眼鏡を掛けた娘は、ペンを片手に目の前の日記に文字を綴っている。
- 23:40:28
- 日記に綴っているのは、イルスファールに到着してからの日々の出来事。生活に役立ちそうなものもあれば、本当に見聞きしたものの印象や感想を綴っただけのものだ。
- 23:42:25
- 「……よし、と」 都市から大きく動いていない日は、そう沢山書くことがあるわけでもない。一息つくと、ぱたんと日記帳代わりの本を閉じた。
- ◥
- 23:42:56
- 静かな夜の時間。こんな時間に訪れる者は中々居ないはずだった
- 23:43:26
- からん、と来ないはずの客が、扉を潜る音がした
- ウィンター◥
- 23:44:51
- 「…‥」ある探し屋をあたって、そして見事に振られて帰って来たのだ。"気分屋"と呼ばれるリカントの探し屋は、客を選ぶ
- レティシア◥
- 23:45:00
- こんな時間に来客など考え難い。宿を取っている客が誰か帰ってきたのだろうと、特に視線を向ける事もなく、もう1冊の日記経と視線を落とした。
- ウィンター◥
- 23:45:45
- 「……やれやれ」その日の宿に帰る前に、酒でもと思い来てみれば 店内に見知った顔がある
- 23:47:01
- 普段ならこのまま無視することだろう。幸いにも向こうも気がついていない だが
- レティシア◥
- 23:47:25
- 「……」 先程の一冊と違って、殆ど埋まっていないそれをぱらぱらと捲って目を通すと、ため息と共にそれを閉じた。
- ウィンター◥
- 23:47:42
- カツカツと足音を立てながら、その顔見知りの方へと 彼は歩を進めた
- レティシア◥
- 23:48:45
- 足音が近付いてくればそちらへと視線を向け、見知った顔に眉根を寄せた。
- ウィンター◥
- 23:50:32
- 「……この前は地図をありがとう」テーブルまでやってくると言葉を口にして 「と言いたいところだが、そうではない」
- レティシア◥
- 23:51:08
- 「何よ。ありがた迷惑だったとでも言いたげね」
- 23:51:39
- ふん、と鼻を鳴らし、腕を組んで顔を背けた。
- ウィンター◥
- 23:51:48
- 「あれはなんだ」バン、とテーブルを叩いて
- レティシア◥
- 23:52:05
- 「……何が」
- ウィンター◥
- 23:52:17
- 「あれが、お前たちの父親が行っていた研究なのか」
- レティシア◥
- 23:53:37
- 「……知らないわよ。父の関わっていた研究について詳しいことは、私も殆ど知らないの」
- ウィンター◥
- 23:54:21
- 「……本当だな?」念を押すように
- レティシア◥
- 23:55:33
- 「……本当よ。あの探し屋から情報を聞いて、もしかしたら関わりがあるかも知れないと思ったから、買って貴方に投げたの」
- 23:56:36
- 「貴方に投げた理由は中身がどうとかじゃなく、ミレイユが魔法文明時代の遺跡を探していたから、だけどね」
- ウィンター◥
- 23:56:59
- 「……なるほどな」
- レティシア◥
- 23:57:21
- 「あの子が自分からあの時代の遺跡を探そうとするなんて、貴方くらいしか考えられないから。間違っているのなら謝罪はするわ」
- ウィンター◥
- 23:57:41
- 「……いや、」
- 23:58:12
- 「間違ってはいない」
- レティシア◥
- 23:59:13
- 「そう。でも、貴方の目的には関わりのなさそうな場所だったかしら」
- ウィンター◥
- 23:59:42
- 「……少しな」
- 23:59:56
- 息を一つつくと、席について
- 2019/10/16◥
- ウィンター◥
- 00:00:02
- ワインをオーダーする
- 00:00:51
- 「……元はと言えば、私が彼女に持ちかけた話だ。回りまわって、こうなったが」
- レティシア◥
- 00:01:00
- 「……あったの?」 答えに少し目を見開いて。 「って、何さらっと座ってるのよ」
- ウィンター◥
- 00:01:14
- 「少し話をさせろ」
- レティシア◥
- 00:01:25
- 「……まあ、いいけど」
- ウィンター◥
- 00:02:26
- 「…私の目的は魔法文明時代の遺跡を見つける事。その為に、お前の妹に依頼をしたことは事実だ」
- 00:03:04
- 「どういった条件の下での依頼かは、──まあお前の事だ、気がついているだろう」
- レティシア◥
- 00:03:44
- 「大体はね。あの子は、私が復讐することをあまり良いことだとは思っていないみたいだから」
- ウィンター◥
- 00:05:39
- 「──、まあ、依頼の条件としては見合ったものだし、契約を履行するのも吝かではない」
- 00:06:39
- 「ただ、…」持ってこられたワイン瓶とグラス 店員が気をきかせたのかグラスは二つあった 「あの遺跡での研究が事実であるなら」
- 00:06:50
- 「事実お前たちの父親の研究と繋がっていたのであれば……」
- 00:07:28
- 「……私はお前の標的としてあっているかもしれんと思ってな」
- レティシア◥
- 00:08:30
- 「……一応、あの遺跡で何が見つかったのかは、あの探し屋から聞いたわ」 追加のチップを払ってね、と付け加えて。
- 00:10:06
- 「あんなものを造るために研究をしていたのなら、誰かから非難されること自体は、まあ分からないわけじゃない」
- ウィンター◥
- 00:10:32
- 自分寄りのグラスにワインを注いで もう一つにも満たす
- 00:11:07
- 「……冷静だな」
- レティシア◥
- 00:11:32
- 「だからと言って、復讐を止めるつもりはないけれど……いずれにしても、何もかもが不確かな状態ではどうしようも出来ないわ」
- ウィンター◥
- 00:12:29
- 「……あの時代、不老不死の研究は一部の種族を除いた悲願の1つだった」
- レティシア◥
- 00:12:47
- 「……貴方について保留したのは私自身だもの。貴方の推測だけで、貴方が復讐の対象だなんて決めつけはしないわよ」
- 00:13:51
- 「ええ、そう聞いているわ。魔法王とかいうのが、こぞってそれを求めたんでしょう」
- ウィンター◥
- 00:14:09
- 「人間も、ドワーフも、ナイトメアも、その一部の例外でさえ、"熱"で死んでいった時代だ」 言葉を切って 「……いささか退屈だが、それはそれとしよう」<決めつけはしない
- レティシア◥
- 00:14:47
- 「別に貴方に対する態度が変わったわけじゃないわ。嫌いなままよ、特にそういうところ」
- 00:15:00
- 「……”熱”って?」
- ウィンター◥
- 00:15:28
- 「貴族熱と呼ばれる病。魔法王たちが真に恐れたのはその病魔だ」
- レティシア◥
- 00:16:04
- 「何それ、変な名前……。王侯貴族だけが罹るとか言うんじゃないでしょうね」
- ウィンター◥
- 00:16:09
- 「最初は微熱から、徐々に高熱になり、衰弱していく。年単位で生存するものも居れば、罹患してからすぐに亡くなる者もいた」
- 00:16:27
- 「いかにも」頷いて、一口ワインを口にして
- 00:17:05
- 「貴族と呼ばれる者たちだけが、それに罹患した。徐々に貴族は減り……そして現代には残っていない」
- レティシア◥
- 00:17:16
- 「病気というより、呪いの類なんじゃないかしら。貴族だけが罹る病なんて馬鹿げてるわ」
- ウィンター◥
- 00:17:30
- 「そう思う者も居た」
- 00:18:01
- 「だが神の奇跡も、大いなる魔法も、──魔法文明の叡智は、そんな病気一つ対処しえなくてな」
- レティシア◥
- 00:18:06
- 「当時の技術って、今と比べ物にならないくらい優れていたんでしょう? 熱だけの病なんて、すぐに治せそうなのに……」
- ウィンター◥
- 00:19:02
- 「故に、不老不死を、強靭な身体を求めた。身体を捨てるという方法で、永遠を手にしようとする者も居た」
- 00:19:56
- 「だが、身体を捨てれば、貴族は貴族で無くなった……ただの、アンデッドだ」
- 00:20:33
- 「様々な手法は魔法文明時代を通して試されたさ…きっと、終わるころまでずっと」
- レティシア◥
- 00:21:13
- 「文字通りの不死者……ただ死なないだけで、元とは別物ってこと?」
- ウィンター◥
- 00:21:35
- 「貴族が貴族足るには、力が必要だった」
- 00:22:09
- 「生まれついての力で、今思えば、それが貴族熱に繋がったのやもしれないな」
- レティシア◥
- 00:22:13
- 「どんなよ。魔法くらいなら、別に貴族じゃなかろうと使える人は使えたでしょうし……」
- ウィンター◥
- 00:22:25
- 「例えば、だ」
- 00:22:36
- 「お前に死ねと貴族が命じるとする」
- 00:22:54
- 「そうすると、お前は自ら命を絶つ」
- 00:23:01
- 「そういう力だ」
- レティシア◥
- 00:23:12
- 「……は?」
- 00:24:01
- 「……何それ、意味がわからないわ。いや、意味は分かるけれど、理解が追いつかない」
- ウィンター◥
- 00:24:04
- 「……まあ、そう言う反応になるだろうな」
- レティシア◥
- 00:24:24
- 「……生まれつきそんな能力を持っていた人が沢山居たってこと?」
- ウィンター◥
- 00:24:30
- 「貴族の支配力と呼ばれるものだ」
- 00:24:57
- 「ああ。その力が無ければ、人ではなかった」
- 00:25:17
- 「…そう言う、時代だった」
- レティシア◥
- 00:26:11
- 「じゃあ、そのドミニオン? っていうのを持った人同士で命令しあったらどうなるの」
- ウィンター◥
- 00:26:56
- 「貴族にはドミニオンが効かない。そして士族と呼ばれるドミニオンに対する対抗力だけを持つ人々も居た」
- 00:27:12
- 「……まあ、不能者だなんだと、そしりを受けるのだがな」
- レティシア◥
- 00:28:29
- 「ごく少数の貴族、それに対抗できる士族。それらだけがヒトとして認められて、後はそれ以下の存在だった、か」
- 00:28:48
- 「……馬鹿馬鹿しい。そんな奴ら、病でも呪いでも滅んで当然だわ」
- ウィンター◥
- 00:29:09
- 「……まったくだな」
- 00:29:25
- 「この頃を見ていると、‥そう思う」
- レティシア◥
- 00:30:22
- 「案外、ヒトとして認められなかった人たちから復讐されただけなんじゃないの」
- ウィンター◥
- 00:30:44
- 「……アル・メナスそのものがそうだと思っている」
- 00:31:28
- 「お前たちのものではないと、平民たちが力強く進んできた時代」
- 00:32:10
- 「デュランディルよりはるかに豊かで、はるかに多様な時代だったことだろう」
- レティシア◥
- 00:32:18
- 「だから『魔法を大衆のものに』なんて理念も掲げられたと」
- ウィンター◥
- 00:32:28
- 「ああ」
- 00:32:41
- 「正直助かっている」
- 00:33:11
- 「私ではもう、魔動機術を除けば神聖魔法以外は使えないからな」
- レティシア◥
- 00:33:14
- 「……ああ、そういえば貴方も魔動機術を使っていたわね」
- 00:33:23
- 「……は?」
- ウィンター◥
- 00:33:40
- 「それこそ呪いの様なものだ」
- 00:34:07
- 「恨みを買われるのは何もお前からだけではない」
- 00:35:05
- 「そもそもとして……恨みを買いやすい一族だったものでな」
- レティシア◥
- 00:36:12
- 「……一族云々だけじゃなく、貴方個人も相当人から恨み怒りを買いやすい性格してるわ」
- ウィンター◥
- 00:36:28
- 「褒め言葉として受け取っておこう」
- レティシア◥
- 00:36:34
- 「褒めてない」
- 00:37:25
- 「それにしても、まるで自分がその過去の時代を直接見てきた人間であるかのように語るのね」
- ウィンター◥
- 00:38:47
- 「……」また一口、ワインを呷って
- 00:39:34
- 「…話が逸れたな」
- レティシア◥
- 00:39:45
- 「逸らしたのは貴方よ」
- ウィンター◥
- 00:39:56
- 「ならば戻そう」
- レティシア◥
- 00:40:16
- 「……ご勝手に」
- ウィンター◥
- 00:40:21
- 「お前の父の研究が、私の目的と重なる部分があると思ったのは、その不老不死の研究だ」
- 00:41:13
- 「もし、"熱"を克服できるのであれば、それは大いに興味がある」
- レティシア◥
- 00:41:28
- 「貴方の目的って、家族に会いたいということではなかったの?」
- 00:41:37
- 「それがどう不老不死と繋がるのよ」
- ウィンター◥
- 00:41:42
- 「会うだけでは…まあ、半分だ」
- レティシア◥
- 00:41:52
- 「……会いたいだけって言ったのに」
- ウィンター◥
- 00:42:09
- 「……こう繋がるとは思っていなかった。それについては謝罪する」
- レティシア◥
- 00:42:36
- 「素直に謝るんじゃないわよ……。別に怒ったんじゃなくて、ちょっと嫌味を言っただけじゃないの……」
- ウィンター◥
- 00:43:03
- 「不治の病に侵された妹を何とか助けたい…ただ会うだけでは、それは果たせない」
- レティシア◥
- 00:44:33
- 「その病っていうのは、”熱”なの?」
- ウィンター◥
- 00:44:46
- 「……ああ」
- レティシア◥
- 00:46:10
- 「…………」 顎に手を当て、以前の彼との会話を思い出す。
- 00:47:25
- 「彼女のスペア、ね。難儀な性格してるわ、貴方も」
- ウィンター◥
- 00:48:19
- 「……」少し驚いた表情を見せて 「‥まあな」口元には笑みが浮かんだ
- 00:49:17
- 「聞くまでもないかもしれないが…お前ならどうする」
- レティシア◥
- 00:50:36
- 「助けるに決まってるじゃない。たった一人の肉親なんでしょ」
- ウィンター◥
- 00:51:42
- 「……そうした方面に力を割く方が、お前は向いてそうだ」躊躇なく出て来た言葉に 頷いて見せて
- レティシア◥
- 00:52:38
- 「……でも、私にはそれだけじゃないのよ」
- 00:53:09
- 「ミレイユの事は大事。あの子の傍で守ってあげるのは当然よ」
- 00:53:31
- 「けど、それと同じくらい、私にとっては父や母も大事だった」
- 00:54:13
- 「それを奪った奴に報復したいと思うのは、おかしなことじゃないでしょう?」
- ウィンター◥
- 00:54:35
- 「……」
- 00:55:14
- 向いてないと思ったがどうやら逆なようだ 性格に比して、この娘は戦士としての適性があり過ぎたのだ
- 00:56:15
- 「……まだ残っている妹と、」
- 00:56:24
- 「もう居ない父母」
- 00:56:41
- 「お前にとってどちらも大切だろうが、優先順位は忘れない様にする事だ」
- 00:57:01
- 「まだ白と確定してない相手に、預けられるほど、お前の大事なものは軽くはあるまい」
- レティシア◥
- 00:58:02
- 「そういう事をわざわざ言うから、デリカシーがないって言われるのよ」
- ウィンター◥
- 00:58:27
- 「言ってくるのはお前くらいのものだ」
- レティシア◥
- 00:58:45
- 「……貴方が父の仇かどうかはまだ分からないけれど」
- 00:59:23
- 「ミレイユに危害を加える事はないわ」
- ウィンター◥
- 01:01:50
- 「……」少し顔を逸らして
- レティシア◥
- 01:03:19
- 「普段からそのくらい可愛げがあれば、少しは評価も変わるのだけれどね」
- ウィンター◥
- 01:03:36
- 「お前に言われるとは、私も焼きが回ったものだ」
- 01:05:01
- 「可愛げがあり過ぎる復讐者。一々不確実かどうかを確認していたら、敵に向けるべき刃はお前に向くぞ」
- レティシア◥
- 01:06:07
- 「ご忠告どうも。貴方こそ、人の心配なんてする前に自分の事を心配していないと、手遅れになるわよ」
- ウィンター◥
- 01:06:28
- ぐ、とグラスを呷ると 話は終わったとばかりに席を立つ 「残りは駄賃代わりだ」
- 01:06:58
- 「…地図の借りは、いずれ返そう。借りたままにしておくと、気分が良くない」
- レティシア◥
- 01:07:10
- 「駄賃って何の駄賃よ……」
- 01:07:30
- 「ふん、そう言われると意地でも返されたくなくなるわ」
- ウィンター◥
- 01:07:50
- 「ならば借りておく」少し笑って
- 01:08:13
- そのまま店から立ち去った
- レティシア◥
- 01:09:48
- 「今の何処が気分が良くない顔よ……。本当に腹の立つ男ね……」
- 01:10:12
- ぶつぶつと不満を漏らした後、目の前に残ったワインを見て。
- 01:11:34
- 「わざわざグラスに注いだなら、普通はその場で勧めるものじゃないの……? 気の利かない奴だわ。進められても別に飲まないけど……」
- 01:12:22
- 「……」 日記を2冊とも回収して、片手をテーブルについて立ち上がる。
- 01:13:02
- くるりとテーブルに背を向けてそのまま立ち去ろうとし、一歩歩いて振り向いた。
- 01:14:52
- 「……残すと勿体ないからよ。決して飲みたいとか思っていたわけじゃないわ」 誰にも聞こえない言い訳を口にしてから、グラスとボトルを手に取った。
- 01:16:12
- グラスに注がれた分をその場で飲むかを少々迷ってから、首を小さく横に振って。
- 01:16:39
- 「……人前で飲むわけにはいかないものね」 独りごちて、2階の自室へと戻っていった。
- ◥
- 01:16:45
-
- 01:16:46
-
- 01:16:52
- お疲れ様でした。
- ウィンター◥
- 01:17:06
- 最後にポンコツポイントありがとうございます(拝む
- ◥
- 01:17:11
- おっと
- ◥
- 01:17:15
- ポンコツポイントって何よ
- ◥
- 01:17:28
- レティシアの可愛いところ
- ◥
- 01:17:50
- 可愛い所がポンコツな所しかないみたいに言うんじゃないわ
- ◥
- 01:18:03
- それ取ったら完璧なお姉さんになっちゃうんだもの
- ◥
- 01:18:16
- 私は完璧なお姉さんだわ
- ◥
- 01:18:23
- そう言うところだ
- ◥
- 01:18:37
- きぃ
- 01:18:45
- とりあえず今日はこのくらいで勘弁してあげるわ。
- ◥
- 01:18:45
- ではお付き合い感謝
- 01:18:51
- いずれまたな
- ◥
- 01:18:52
- お付き合いありがとう。
- SYSTEM◥
- 01:18:56
- 様が退室しました。
- ◥
- 01:18:57
- )))
- SYSTEM◥
- 01:19:00
- 様が退室しました。
- SYSTEM◥
- 01:22:09
- 様が入室しました。
- ◥
- 01:22:12
-
- 01:22:13
-
- 01:24:20
- 深夜、2階の宿の一室。一人で使うにはやや広いその部屋に、少女が一人――
- 01:25:46
- ――否、独りではない。灯りの無い暗い部屋の床に馬ほどもある大きな影が蹲っている。
- ルー◥
- 01:28:11
- 白銀の体毛に包まれた巨大な獣、ダイアウルフのルーはベッド脇に寝そべり、顎をシーツに投げ出している。
- ミレイユ◥
- 01:29:57
- 銀髪の少女はベッドに横たわり、ドアの隙間から漏れる僅かな灯りに反射して光るルーの瞳を見つめ、その鼻先を撫でていた。
- 01:33:00
- 「……」あまり遅い時間まで本を読んでいると姉を心配させてしまう。ましてや、階下へと降りて行った姉の後をつけるような真似など以ての外だ。 前日のことだって気付かれていたかもしれないのだ。
- 01:37:26
- 「……」そう、先日の事。魔法文明期の遺跡に赴く事になったのも、元はと言えば発端は自分だ。姉の復讐に否定的だった自分は、その矛先を向けられたウィンターと取引をした。内容は姉の前から姿を消すことを条件に、彼の目的に見合う魔法文明の遺跡を探して情報を渡す事。
- 01:41:09
- 「……」探し屋と呼ばれる人々に接触を取ろうと試みたが、見た目か、話し方のせいかまともに取り合っては貰えなかった。そして、自分の行動はいつの間にか姉の知るところとなり、姉が自分に代わって探し屋の伝手を見つけて遺跡の情報を彼に届けさせたのだった。
- ルー◥
- 01:43:01
- 鼻先を撫でる指をペロリと舐めた。あまり大きく口を開けると小さな妹の小さな手がすっぽり口の中に入ってしまうので牙の間から舌先を少し覗かせてペロリだ。
- ミレイユ◥
- 01:48:10
- 「ご……、…ごめんね、ルー…」指に触れた感触で我に返る。物思いに耽って撫で方が雑になっていたのかもしれないと反省し、腕を伸ばし手探りでルーの顔、頬袋の辺りに触れる。
- 01:57:30
- 「……」さわさわと頬を撫でる。ルーの瞳の光が少し弱まったことで、目を細めているであろうと分かる。機嫌が良い時に鳴らす喉の音を抑えているのは、ここ(宿)で音を立ててはいけないと言い聞かせた為だろう。
- ルー◥
- 02:01:53
- 小さな妹は何を怖がっているのだろう。この巣の周りにはヒトがたくさんいるが、敵意の匂いを感じたことはない。妹達を脅かすものは無い、そう思った。
- ミレイユ◥
- 02:04:52
- 「………」本当は宿の中、それも客室の中でダイアウルフを放しているなんていけないことだ。店に対しても、それにルーにも。音を立てないようにと言い聞かせ、声を出す事も歩き回る事も我慢してくれている。大きく尻尾を振る事さえもだ。
- 02:08:31
- 「……」きっと同じような窮屈を、我慢を、自分は姉に対して強いている。生まれた時から、今日に至るまでも、ずっと。言葉に不自由のない状態であったとしても、きっと変わらなかっただろう。
- ルー◥
- 02:14:42
- 小さな妹は普段からあまり鳴き声を出さない。けれど、表情や匂いでどんな気分なのかは大体わかる。今は怖がっている。この巣に棲むようになってから、巣の中でも、外に出かけている時も。
- 02:20:03
- 大きな妹の方は、まれに小さな妹がいない時、おかしな匂いをさせ、猫(あのいけすかない小生意気な連中だ)のような鳴き声をあげたりしている事がある。
- 02:21:36
- 鳴き声の意味は理解できないのだが、同意や慰めを求めている事は伝わってくるので、安心して、と伝わるように寄り添って過ごすのだ。
- 02:27:59
- 自分に妹達と同じ鳴き声が出せたなら、理解できたなら、この小さな妹が何を恐れているのか分かるのに。
- 02:30:45
- ――仕方がない、出来る事をしよう。 音を立てないようにのっそりと身を起こす。そして、小さな妹の寝床(とてつもなくやわらかい)に足を踏み入れる。
- ミレイユ◥
- 02:35:13
- 「!……、…ルー? め」 ルーが突然起き上がったかと思うとベッドに乗り込んできた。そのまま自分を跨いでベッドの中央へと登り、こちらを押し潰さないような態勢で身を横たえてきた。ベッドがギシリと音を立てたが、流石は冒険者の宿の寝台、リルドラケンが寝ても大丈夫なように頑丈に作られている。
- 02:38:31
- 「……」気が付くと、人間用のベッドに窮屈そうに寝そべるルーと、それに抱えられるような形の自分が居た。どうしてこうなった。
- 02:41:52
- 「……」部屋の中に入れることは勿論、ベッドの上にあげるのもいけない事だ。実家に居た時でさえそうだった。時折、強請られて一緒に寝ては父や姉に叱られたものだ。姉は少し羨ましそうだったが
- 02:45:52
- 「……」本当は、いけない事だ。
- 02:49:57
- 「………」ころりと寝返りを打ち、ルーと向き合う体勢となり、腹毛に身を寄せた。 本当はいけない事だ。我慢しなければならない。でも、今は、少しだけ――
- ルー◥
- 02:54:00
- 小さな妹が眠りについた事を見届け、満足な気分で自身も眠ることにした。
- ミレイユ◥
- 02:57:14
- 翌朝、毛だらけになったベッドに蒼褪め、朝一で掃除に精を出す事になったのは言うまでもない。
- ◥
- 02:57:19
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- 02:57:20
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- 02:57:59
- 今日も長い夜となりましたとさ( ˘ω˘ )
- SYSTEM◥
- 02:58:02
- 様が退室しました。
- ◥
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発言統計 |
その他(NPC) | 180回 | 82.2% | 6848文字 | 91.5% |
| 39回 | 17.8% | 635文字 | 8.5% |
合計 | 219回 | 7483文字 |