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2019/11/03
SYSTEM
17:31:16
 様が入室しました。
SYSTEM
17:31:25
 様が入室しました。
 
17:32:44
さて
 
17:32:46
では場所はどうしましょう。星の標で大丈夫そうです?
 
17:32:54
星の標で良いと思う
 
17:33:19
了解です。先ほどの卓が終わって戻ってからくらいかな?
 
17:33:29
そうしようか
 
17:33:55
はーい
17:34:37
では描写はさくっとしてしまおう。
17:34:54
 
17:34:54
 
17:34:55
 
17:35:24
王都イルスファールにある冒険者ギルドのひとつ、〈星の標〉。
17:36:11
名うての冒険者が多く加入しており、王都内でも随一の知名度を誇る場所だろう。
17:37:25
午後の店内は人も少なく静かな時間が流れており、店員達もゆったりとした時間を過ごしている。
ネーベル
17:39:06
そんな店内に、一人の少女が上階から階段を下りてやってくる。厚手のメイド服を纏った、小柄な少女だ。
17:39:56
腰まで伸びる、青みがかった銀髪をシニヨンにして纏めており、首には黒い首輪が付けられている。千切られた鎖がぶらさがったままのそれは、酷く目立って見えるだろう。
17:43:05
上階から降りてくると、適当な席に着く――でもなく、掲示板へと歩を進めては、既に戦争が終わった後の焼け野原になっているそれを眺めている。
 
17:45:59
静かな店内にドアベルを鳴らして入ってくる人影
17:46:23
小さな袋に収まった包を片手に 厚手のジャケットにシャツ、チェック柄の茶色いズボンに革靴と言った装いの少年が入ってくる
メルク
17:52:09
「……」先日の依頼の折、今少し力が欲しいと思ったのもあり、最近流通し始めた装飾品等を買い求めて外出していた
ネーベル
17:52:57
――……マスター」 店内に入ってきた人影に視線を向ければ、見知った顔だ。声をかけ、傍へ向かう。
メルク
17:54:23
「ああ、」 声をかけられれば応じて 「こんにちはネーベル」少し笑う
ネーベル
17:55:14
それには答えず、そっと荷物を受け取ろうと手を伸ばして 「これは部屋に、でいいのよね」
メルク
17:56:07
「あ、」戸惑う様に 「そうだけど、これくらいは自分で持っていけるよ。大丈夫」
ネーベル
17:57:44
「そう」 短く答えて、大丈夫と言われれば手を戻して
メルク
17:57:58
「……何から何までやってもらうのは悪いし、僕に付きまとわなくても、自由にしてもらって大丈夫ですよ」
ネーベル
17:58:38
「自由」 ひとつ、ふたつと瞬いて 
メルク
17:59:18
「今だって、ほら。掲示板を見たりしていたじゃないですか」
ネーベル
17:59:31
「では、私が所有者の為に動くことも、私の自由でしょう」
メルク
18:00:04
「…そうですが」
ネーベル
18:00:04
「ええ。また路銀が無くなる事になってはいけませんので」 掲示板を一瞥して
メルク
18:00:17
「……」肩を落として
18:00:24
「精進しますとも…」
ネーベル
18:01:26
「咎めている訳ではないわ。……」 気を抜くとすぐに敬語になる事に小さく溜息を吐いて
メルク
18:02:06
「いえ、咎められて当然なんです」
18:02:20
「勝手に…連れ出して、勝手にここまで連れて来たんですから」
ネーベル
18:02:20
「……何故?」
18:03:06
「……」 溜息を吐いて 「後悔を?」
メルク
18:03:13
「いいえ、」
18:03:38
「ただ、人に対して無理強いをしたという事実は消えませんから、自戒です」
ネーベル
18:04:07
「一つ、訂正です」
18:04:24
「……」 しまった。 「訂正よ」
メルク
18:05:16
「……」言い直しには少しきょとんとしつつ 「はい、伺いましょう」
ネーベル
18:05:31
「私はヒトではないわ、モノよ。……貴方が私を連れ出す前も、その後も。
18:05:33
メルク
18:05:43
「ネーベル」
18:05:52
「それだけは譲れません」
18:06:26
「貴方は人です。物扱いはしません」断固とした口調で
ネーベル
18:07:18
「そう。奇特なヒトなのね」 メルクの様子が変わった事に気圧される事もなく、首を横に振って
メルク
18:07:43
「……特別、僕が変という訳じゃないですよ」
ネーベル
18:07:49
「貴方がモノをヒトとして扱おうと、私がどう在るかは変わりません」
18:08:02
「……、ああ、もう」 何度目よ、と心中で呟き
メルク
18:08:46
「……今は、それで良いです」
ネーベル
18:09:24
「それは違うわ、マスター」
18:09:42
一歩近寄って、メルクの唇を人差し指で塞ぐ様に触れて
18:10:02
「これまでも、これからも。それは変わらない事よ。貴方が望もうと、望むまいと」
メルク
18:10:07
「確かに…貴方は作り物めいているけれど──」塞がれて言葉が止まる
18:10:52
「…‥」少し顔を赤くして 一歩下がる
ネーベル
18:11:10
「貴方は私を所有しているだけ。私を製造(産ん)だ人はそう定義したのだから、」
18:11:38
「……」 一歩下がられたら自身も一歩下がり 「貴方がどう思おうと、それは変わらない事」
メルク
18:12:15
「……ラードゥラさんやベルさんを気遣うネーベルは、物ではなかったです」
ネーベル
18:13:02
「そうデザインされただけの事よ」 息を吐いて
メルク
18:13:54
「……」
18:14:17
「ネーベル、そうやって決めつけてしまう事は…悲しい事ですよ」
18:15:31
「貴方にはもっと、自由に色んな世界を見て欲しいです。ヴァルムや、僕と一緒に」
ネーベル
18:16:51
「であるなら、貴方は――……」
メルク
18:16:56
「そうすればきっと……溜息をつくだけにはならないと思います」また少し笑って
ネーベル
18:17:43
「……、……。マスターがそれを望むのであれば」 わざとらしく、あくまでも機械的に聞こえる様、平坦な声で返し
メルク
18:18:56
「……意地悪ですね、ネーベルは」
ネーベル
18:19:11
「何よ。不満かしら」
メルク
18:20:10
「でもそうやってしているときの方が、生き生きとしてるから…」
18:20:26
「僕としては、複雑です」困ったように笑って
ネーベル
18:20:46
「……生き生き、ね。錯覚よ」 
メルク
18:21:31
「そうでしょうか」
ネーベル
18:21:51
「そう。……ただ、」
18:22:18
「私に自由を望もうと、私がヒトらしく生きる事を望もうと」
18:22:46
「私は最初から、ただのモノで」 右眼の下に刻まれた、いくつからの古い傷跡に触れて
18:23:20
「それをただ奪って、盗み出しただけの男が貴方だという事は覆らないのよ、マスター」
メルク
18:23:58
「……」表情が強張る
18:24:56
「……ええ、そうです。見過ごせなかったから、」
18:25:36
「手が届いたから……それだけの理由です」
18:26:43
「……だから、もっと恨んでも、憎んで貰っても良いんです。…ネーベルが、そうしていたかったなら、それを覆したのは、僕なんですから…」
18:27:14
「守ると決めたのに…あの体たらくですし…」
ネーベル
18:27:33
「言った筈よ、”マスター”」
18:27:58
「私はモノよ。恨む心も、憎む心もありはしないの。……だから、よかったわね」
18:28:30
「誰もマスターを責めはしないわ。恨みも、憎みもしない。マスターはマスターが正しいと思う事をした、……それだけよ」
メルク
18:29:31
「……」
18:30:56
暫く俯いて黙っていたが 「……それでも僕は」
18:31:57
「……君を諦めたくないよ」
18:32:13
「そこでああ、物として扱って良いんだなって思ってしまったら、認めてしまったら」
18:32:26
「それこそ、僕はただの盗人だから…」
ネーベル
18:32:35
――……」 俯いたメルクには見えないよう、小さく目を細めて
18:34:40
「……出過ぎた事を言ったわね。この話は、これでおしまいにしましょうか」
メルク
18:34:59
「…良いんです、むしろ大事な話でした」
18:35:58
「お茶にしましょうか。ネーベル…それとも王都を巡ってきますか?」
ネーベル
18:36:59
顔を上げたメルクに、少し意地が悪そうな笑みを浮かべて
18:37:55
「あら。……お傍に置いてはくださらないのですか?」 手を自身の腰に回して、少し前かがみになって見上げ
メルク
18:38:43
「あ、いえ…‥気分転換も必要かなと思いま…して…」ドキリとして また一歩下がる
ネーベル
18:39:30
――なんて。こういうのが望みなら、これからはそうしてあげるわ?」 す、っと表情と姿勢を戻して 
メルク
18:39:52
「……意地悪です、ネーベルは‥」
18:40:19
唇を尖らせて
18:40:50
「……では、一緒に巡ってみましょう。僕もまだ、不慣れですから」
ネーベル
18:41:03
「安心して、”マスター”の望み通りに動いただけの事よ。次はないもの」 頷いて
18:41:15
「そう。……良いわ、行きましょうか」
メルク
18:42:59
「……」手を引いたのは、助け出す時に咄嗟だったあの一度切りだ 空いた手を少し所在なさげにして
18:43:54
「ええ、行きましょう」 結局手は取らずに 自分から歩き出す事で同行の意思を示した
ネーベル
18:44:28
「了解よ、マスター」 その三歩後ろをついていきましょう。
 
18:47:08
二つの影は、ぎこちない距離を維持して 王都へくり出した
18:47:35
1人は冷静に もう1人は少し複雑な気持ちで
 
18:47:48
店を出て以降は、二人は決まった距離を保ったまま
18:48:24
用事を済ませ、やがて宿に戻った事だろう。
 
18:49:35
 
18:49:36
 
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18:49:37
 
18:49:38
 
18:49:39
 
18:49:49
お付き合い感謝なのよ
 
18:50:01
こちらこそありがとうございます。また遊びましょうー
 
18:50:11
ではラウンジに戻ろうー
18:50:14
こちらこそー!
18:50:20
)))
 
18:50:21
はーい。撤収!
18:50:24
)))
SYSTEM
18:50:24
 様が退室しました。
SYSTEM
18:50:26
 様が退室しました。
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