文字:
20191104Y_0
- 2019/11/04◥
- SYSTEM◥
- 00:31:35
- 様が入室しました。
- SYSTEM◥
- 00:32:08
- 様が入室しました。
- ◥
- 00:32:58
- うむ
- ◥
- 00:33:24
- うむ。
- 00:33:34
- 誰で呼ばれるかは分からない。
- ◥
- 00:33:50
- しんどのでおk
- ◥
- 00:33:56
- いいだろう。
- ◥
- 00:34:16
-
- 00:34:18
-
- 00:37:04
- 行方不明者の捜索から始まったある依頼は、菫の残り香を伴う再会から大きく動きだした。
- 00:39:25
- 白薔薇の館の行われた饗宴にて、青薔薇の不死者と対峙し、辛くもその領域から脱出した。
- 00:40:46
- 縁ある姉妹も仲間も誰一人命を落とすことはなかったが、行方不明者は見つからず、失ったものも決して無かったわけではない。
- 00:42:19
- あれから数日、王都へと戻ってきた一行は様々な不安を抱えつつも、それぞれ休養をとっていた
- 00:42:35
-
- 00:42:37
-
- 00:43:31
- 冒険者の店、星の標。時刻は深夜と言ってもいい頃合いだ。店内に客の姿はほとんど残っていない。
- 00:44:37
- そんな中、厨房に1人の少女の姿があった。亜麻色の髪に《赤みがかった》琥珀色の瞳の少女だ。
- エナ◥
- 00:46:08
- 「……」人気のいない厨房を借り、無心に生地を練り、型で刳り貫く作業を繰り返している。
- 00:47:47
- 「…‥」考える事はそれこそいくらでもあるが、性分から色々考えすぎてしまうのだ。そんな時はこういう単純作業に限る。
- ◥
- 00:48:55
- 店内の静寂を僅かばかり乱したのは、ドアベルの乾いた音。
- エナ◥
- 00:49:44
- 「……」分量を量り、順序立てて精確に工程をこなしていく。手順を誤らなければ結果が返ってくる。それは心を落ち着かせてくれるものだ。
- シン◥
- 00:50:16
- マントに付いたフードを目深に被ったその青年は、店内に入ると、それを下ろした。
- エナ◥
- 00:50:49
- 「!」音に少しばかり過敏に反応してしまった。即座にそちらを振り向き、そんな自分の挙動にはぁ、とため息を漏らし
- シン◥
- 00:51:05
- 「……おや」 何事もなければ部屋に戻ろうかと思っていたが、そこにはよく見知った少女の姿がある。
- 00:51:16
- 「すまない、驚かせてしまったか」
- エナ◥
- 00:52:27
- 「……おかえり」やや気まずげに目を逸らした。
- シン◥
- 00:53:33
- 「ああ、ただいま。〈星の標〉の厨房に立っている所を見るのは、久しぶりだね」
- 00:54:01
- カウンター前に並べられたスツールに腰掛け、片手で頬杖をつく。
- エナ◥
- 00:54:51
- 「いいでしょ、別に……竈の余熱の有効利用よ……」あの杖は部屋に置いてきた。持っていると何か語りかけて、いや、視られているようで落ち着かないのだ。お陰でよく眠れない。こんな時間にこんな場所に居るのもそんな理由あっての事だ。型で刳り貫いたクッキーの生地を油紙に乗せ、竈に放り込む
- シン◥
- 00:55:56
- 「悪いとは言わないよ。俺としては、おこぼれに与れるのは歓迎だ」
- エナ◥
- 00:57:38
- 「餌付けの趣味はないわ」そんな言葉を返しつつ、布巾で手を拭くと、竈の上にかけてあるケトルを手に取って手近なカップに注いだ。ただの湯だ
- シン◥
- 00:59:05
- 「兵糧攻めをしようなんて考えていたことはあるのにな」 しばらく前の会話の事を蒸し返しながら、肩をすくめる代わりにふ、と笑って見せた。
- エナ◥
- 01:01:04
- 「ふん」 今では珍しくもなくなったきた笑顔を前に、白湯の入ったカップをそっと置いて目を逸らした。今度のは気まずさが理由ではない
- シン◥
- 01:03:00
- 「ありがとう」 礼を返しつつ、此方はじっとエナと竈を交互に見つめて。 「それで、今焼いているものはくれるつもりはないのかい」
- エナ◥
- 01:03:01
- 「それで……どこ行ってたのよ…」生地に入らないようにと後頭部で一括りにしていた髪を解き、側頭部の角の辺りで結わえ直す
- シン◥
- 01:03:43
- 「うん? ああ、少し情報収集にね」
- エナ◥
- 01:04:52
- 「味の保証はしないわよ」どんな影響が残っているのか、自分でもよく分からないのだから。
- シン◥
- 01:05:41
- 「構わないよ。君の作ったものが口に合わなかったことはないしね」 信頼していると頷いて、カップを朽ちに運んだ。
- エナ◥
- 01:05:50
- 「それって、あいつらの……?」耳にはソレイから預かった通話のピアスは…ない。エプロンのポケットにしまってある。本当は部屋に置いておきたいくらいなのだが、連絡があった時に手元にないのでは命に係わる
- シン◥
- 01:06:45
- 「それもあるし、それ以外の事もね。残念ながら、不死者の遺産に関してはまともな情報は得られなかったが」
- エナ◥
- 01:07:06
- 「連絡は……無かったわよ、今のところ」
- シン◥
- 01:07:59
- 「あんな事があった後だ。ソレイもすぐには動き辛いだろう。俺たちと同様、彼女たちも、準備が整っていないだろうしね」
- エナ◥
- 01:08:40
- 「……そうね」ソレイや仲間の手前、啖呵は切ったものの、このまましばらく何事も無ければ無いでいいと思う気持ちもある。
- シン◥
- 01:10:17
- 「まあ、あまり焦ったって仕方がないさ。すぐには難しいかもしれないが、いつもどおりに過ごせばいい」
- エナ◥
- 01:12:44
- 「難しいこと言ってくれるわね」苦笑して、自分も白湯の入ったカップを手にカウンター内側のスツールに腰かけた。真正面ではない。だが手を伸ばせば届く、そんな微妙な位置だ。
- シン◥
- 01:13:07
- 「ちゃんと難しいかもと言ったろう?」
- エナ◥
- 01:14:34
- 「かもじゃいなし」突っ伏して額をカウンターにくっつけた。亜麻色の髪がサラリと零れる
- 01:14:44
- かもじゃないし、だわ
- シン◥
- 01:15:50
- 「何、それが簡単になるように、出来る限りの事はするよ」 カウンターの上に流れた髪を一房、なんとはなしに手で掬い上げる。
- エナ◥
- 01:18:36
- 「知ってるわよ、そのくらい…」突っ伏した状態から首を巡らせ、白髪の青年を見上げた。普段はこんな行儀の悪い所作はしない。
- シン◥
- 01:20:14
- 「信頼してもらえているようで何よりだ」 満足げに頷き、見上げるエナに対して口元に笑みを浮かべた。
- ◥
- 01:24:26
- 「この際、一蓮托生って奴よ。本当に、どうしてこんな事になったんだか」その笑みに安堵を覚えつつ、あいつの囁きも思い出して顔を顰めつつ、精一杯の強がりで笑い返してみせた。 その笑みに安堵を覚えつつも、あの声が『──勘のいい彼を信じて、全部頼り切ってしまえば良いわ』
- シン◥
- 01:26:18
- 「どうしてこうなったかは、俺にも分からないな。偶然だったのかもしれないし、必然だったのかもしれない」
- ◥
- 01:27:02
- 「冒険者なんて足がかりだけのつもりだったのに、引き際を見誤ったって事かしらね」
- シン◥
- 01:28:39
- 「それは君の性分かな。一度首を突っ込んだ所から身を引くには、君は優しすぎる」
- ◥
- 01:30:11
- 「猪突猛進って言わないだけ、あんたもお優しくなったものね」照れ隠しに憎まれ口を叩く。自虐寄りだが
- シン◥
- 01:31:54
- 「おや、元々君に対しては、そんなにはっきりと言ったことはないと思うが」
- エナ◥
- 01:33:30
- 「やっぱり思ってたんじゃない」カウンターに頬をくっつけ、反対側の頬を膨らませ、ジト目を向けた
- シン◥
- 01:34:55
- 「少なくとも猪突猛進だとは思ってもいないよ。君は向こう見ずなんじゃなくて、考えた上で色々と切り捨てられないだけだろう」
- エナ◥
- 01:37:22
- 「ちゃんと切り捨ててもいるわ」
- シン◥
- 01:37:57
- 「例えば?」
- エナ◥
- 01:39:44
- 「……」ただ、それが自分の身の安全にかかわる事(ナイトメアであることをばらしたり)であったり、自分が培ってきた魔法制御技術であったり、寿命であったりするだけだ
- 01:40:15
- 「……何かあったらあんたから真っ先に切り捨ててやるんだから」
- シン◥
- 01:41:24
- 「そうしてくれ。君のために命を使うのなら、悪くはないさ」
- エナ◥
- 01:42:48
- 「安い命だわ」
- シン◥
- 01:43:57
- 「元々、傭兵の命なんてそんなものさ。軽く見られていなければ、こんな所まで送られて来ていないしね」
- エナ◥
- 01:45:07
- 「あんたといい、レナといい、フューリアスといい、どうしてあんた達ってそう……」と、自分の事は棚に上げて続けようとして
- 01:45:46
- 「送られてきた……? ただ流されて来たんじゃないのね」
- シン◥
- 01:46:35
- 「君はともかく、彼らと同じにされるのは、どうかな」 性質は大分違う。
- 01:47:04
- 「そういえば、君には出会ったばかりの頃に流されて来たと話していたか」
- エナ◥
- 01:48:13
- 「嘘つきはお互い様ってことね」
- シン◥
- 01:49:32
- 「君がそうだったように、俺にも事情はあってね。心を痛めながら嘘を吐いていたわけだ」
- エナ◥
- 01:52:13
- 「あんたにそんな殊勝な心があったなんて知らなかったわ」
- 01:53:30
- すん、と鼻を動かし、身を起こした。ミトンを手に取って、竈に放り込んでったクッキーを手早く取り出した。
- 01:53:59
- 出来栄えの方はと言えば
1D100 → 67 = 67
- シン◥
- 01:54:04
- 「二人きりの時にしては、今日は随分刺々しいね」 言いながら、悪戯でも、と手を伸ばそうとしたところでエナが立ち上がった。
- エナ◥
- 01:56:05
- 「へ、部屋でもあるまいし、いつ誰が来るか分かったもんじゃないじゃない、馬鹿なの?」油紙ごと皿に移しながら
- シン◥
- 01:57:22
- 「この前人前で泣き付いてきた子の発言とは思えないな」 意地の悪い言葉を返し、作業を見守る
- エナ◥
- 01:58:14
- 「……熱いから、火傷するといいわ」 焼きたてのクッキーを載せた皿を持ってきて、ことりと置いた。形の良い眉が片側だけひくりと動いている
- シン◥
- 02:01:16
- 「いただこう」 頷き、クッキーをひとつ手に取る。ふっ、と軽く息を吹きかけて冷ましてから半分程齧った。
- 02:02:48
- 「……」 熱そうな素振りも見せず咀嚼して飲み込み。 「うん、美味いな」
- エナ◥
- 02:04:14
- 自身も対面に座って1つ手に取って齧った 「及第点ってとこね」
- シン◥
- 02:05:30
- 「相変わらず厳しいね。自分にだってもう少し甘くてもいいんじゃないかい」
- エナ◥
- 02:06:27
- 「あんたの感想が、よ」
- シン◥
- 02:07:35
- 「俺が味について長ったらしく語ると、逆に胡散臭くなってしまうだろう?」
- エナ◥
- 02:09:55
- 「大体、何を食べても『美味い』なんだから、参考になりゃしないわ」などと言いつつ、口元が緩んでしまう自分はやすいな、と思うのだ。 「胡散臭いのは今に始まった事じゃないし」
- シン◥
- 02:10:58
- 「美味いものを美味いと言うのは悪いことじゃないだろう?」
- 02:11:23
- 「酷いな。ムッツリ性悪野郎の他に、胡散臭いとまで思っていたのかい」
- エナ◥
- 02:12:43
- 「そ、それは……その場の勢いっていうか、い、今のも、別に、本当は、その」
- シン◥
- 02:14:40
- 「ふふ、本心ではないとはいえ、傷付けられてしまったからには、詫びはしてもらわないと収まりがつかないな」
- エナ◥
- 02:16:43
- 「な、なによ‥‥どんな条件を付けてくるつもり…?」身構える。 だが、はじめから突っぱねるのではなく内容を確認してくるあたりがいかにも性分だ
- シン◥
- 02:19:39
- 「何、そんなに変わったことをするつもりはないさ」 さっきの残りのクッキーを口に放り込んで、しばらく噛んでから飲み込む。 「そうだな。今日は君のベッドでも借りようか」
- エナ◥
- 02:20:35
- 「なっ…!?」
- シン◥
- 02:21:11
- 「そんなに驚くことでもないだろう?」
- エナ◥
- 02:22:28
- 「そ、それは、確かに、そうだけど……」 文字通りの意味でしかないが一緒に寝た事はあるのだ。冒険以外で
- シン◥
- 02:24:51
- 「ムッツリ性悪野郎は、どうやらヴィエナお嬢様の髪の感触や香りが甚く気に入ってしまったみたいでね」
- エナ◥
- 02:25:07
- 「…いや、驚くし、変わってるわよ、だって、別にそういうつもりじゃないんでしょ、どうせ…それってやっぱり普通じゃ」ああ、だがしかし、だからこそ、どうしてもそちらに連想してしまうのだ、はしたない
- 02:25:47
- 「なっ……、なぁっ…‥!?」
- シン◥
- 02:27:41
- 「彼の思考を推測してみるに、そういうつもりがないわけではないのだろうけどね。そこはお嬢様の気持ちを尊重したいとでも思っているんじゃないかな」
- エナ◥
- 02:27:55
- だから、本名まで持ち出して、そんな事を言ってくるのは狡い。からかいではあるけれど、嘘ではないのが分かってしまう。それが恥ずかしいのだ
- 02:29:59
- 「……す、好きにすればいいでしょ」
- シン◥
- 02:32:10
- 「では、そうさせてもらおう」 言質は取ったと立ち上がる。 「荷物を置いてから、君の部屋に行くよ」
- エナ◥
- 02:32:22
- 湯だった頭でなんとか絞り出したのはそんな言葉で。あれ?これ、受け取りにようによっては随分大胆なんじゃと気付く
- 02:34:27
- 「……う、うん」 だが結局、頷いてしまうのだ。
- 02:37:25
- その夜は――
(よく眠れた , よく眠れなかった) → [よく眠れた]
- シン◥
- 02:37:38
- 「今日は少しばかり疲れていてね。君の隣で眠らせてもらえるのは、有難い」 表情と口調はいつもと変わらないが、珍しく弱音とも取れるような言葉を返してから
- 02:38:01
- クッキーをひとつ口に放り込み、自分の部屋に荷物を置きに行った。
- エナ◥
- 02:40:40
- 「……馬鹿」青年の後ろ姿を見送って呟く。どうせこちらの寝不足や不安をお見通しであんな事を言ってきたのだろう、と思う
- 02:42:02
- もし、そうでないなら……僅かなりとも頼ってくれているのだとしたら嬉しいなと思ってしまう自分はやはりやすいのだろう。
- 02:42:41
- そんな事を考えながら、テキパキと厨房を片付け、掃除をする。
- 02:43:32
- クッキーの残りを紙で包み、ガルバとキャロラインへメモを添えて残すと、自身も部屋へと向かうのだった。
- 02:44:28
- 降りて来たときよりも気持ちは軽く、その日は結局ぐっすりと眠る事が出来たのだった
- ◥
- 02:44:34
-
- 02:44:35
-
- 02:44:37
-
- 02:44:53
- ちょろくないわ(*ノωノ)
- ◥
- 02:45:04
- ちょろくないね( ˘ω˘)
- 02:45:32
- 真意がどうだったのかは神のみぞ知る。
- 02:46:19
- さあ僕たちも寝よう( ˘ω˘)スヤァ
- ◥
- 02:46:27
- ( ˘ω˘)スヤァ
- ◥
- 02:46:28
- お付き合い感謝なのだ。
- SYSTEM◥
- 02:46:32
- 様が退室しました。
- ◥
- 02:46:34
- 感謝よ
- SYSTEM◥
- 02:46:39
- 様が退室しました。
- ◥
-
発言統計 |
その他(NPC) | 91回 | 75.8% | 4164文字 | 87.0% |
| 29回 | 24.2% | 622文字 | 13.0% |
合計 | 120回 | 4786文字 |