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- 2019/11/08◥
- SYSTEM◥
- 22:46:13
- 様が入室しました。
- ◥
- 22:46:24
- とりあえずぞるそも来る前に描写を進めておこう
- 22:46:28
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- 22:46:29
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- 22:46:29
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- SYSTEM◥
- 22:49:23
- 様が入室しました。
- ◥
- 22:50:01
- おっと
- 22:50:07
- よろしくお願いします
- ◥
- 22:50:43
- よろしくお願いします
- ◥
- 22:50:53
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- 22:50:53
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- 22:50:54
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- 22:53:33
- アテナという一人の女性の導きによって始まった、海の底の魔域を舞台とした冒険と戦いの日々。
- 22:55:37
- 出会いと別れと、多くの苦難。いくつもの障害を乗り越えて、最終的にアテナたちは、彼らを縛り付ける因果から解き放たれた。
- 22:56:09
- すべてが終わって、冒険者たちがイルスファールへ帰還した、その数日後のこと。
- 22:56:13
-
- 22:56:13
-
- ニルツェ◥
- 22:59:23
- あの海の底よりも昏い暗闇の中で、四方から伸びて来る無数の腕に捕まれ――
- 23:00:42
- 「――……っ」 そんな悪夢から、目覚めた。
- 23:02:15
- 「……」 見慣れた天井。いつも寝床にしている、彼女の部屋の天井だ。 「……あー、くそ。またヤな夢みた……」
- 23:02:59
- 思わず、溜息が漏れる。身を起こすと、寝汗がひどくて気持ちが悪い。彼女――ニルツェは頭をかしかしと掻いた。
- 23:03:20
- ふと、その手に視線が行く。
- 23:03:49
- 「………」
- 23:03:59
- 悪夢の内容は、いつも起きれば殆ど忘れてしまう。
- 23:04:41
- ただ、漠然とした焦燥感や恐怖、嫌悪感が、頭の隅にこびりつくのみだ。けれど。
- 23:05:58
- それは、夢の中から現実に染み出したかのように、まぎれもなくそこにある。
- 23:06:11
- ニルツェの手の甲に、“紋”が浮かび上がっているのだ。
- 23:06:58
- 自分の手の甲を、指で軽くさするニルツェ。
- 23:07:24
- 「………」
- 23:08:09
- いろいろなものを投げ出すように、彼女は、大の字にばふっと寝転んだ。
- 23:08:45
- ――“紋”が現れたのは、あの一件が済んで、間もなくのことだ。
- 23:09:25
- いちばん最初は、ナイトメア特有の痣が、そんなところにも出てしまったのかと、そう思った。
- 23:10:49
- しかし、そんなわけがないのは、すぐに理解った。その“紋”の形は、偶然にしてはあまりに出来すぎたもの。
- 23:10:56
- 魔神を、象ったような紋様なのだから。
- 23:16:17
- 「――早く戻ってきてよ、ティーヴァ……」 すべての根幹に関わっていたはずの彼女には、聞きたい事が山ほどある。それは、先の冒険をともにした仲間たちの、一致した思いだっただろうが――こと、この紋が発現してからは、ニルツェには、より切実な、切迫したものがあった。
- 23:18:28
- 生憎、まだ彼女には会えていない。どこか別の地へ赴いているのだろうが―― もう数日戻る気配がなければ、こちらからティーヴァの足取りを追ってみようか。そんな風に、考え始めていた所だった。
- 23:21:50
- 「………」 今、何時だろう。どちらにせよ、すぐにはもう一度眠れそうにない。
- 23:23:27
- 諦めて、ベッドから降りた。
- 23:26:42
- 一度、ドアの方へ歩き出して―― 引き返す。ベッドサイドに放り出してあった指なし手袋をはめる。傷跡にあてた綿紗を固定するのに使うような、簡素なものだ。これなら、寝巻につけていても、手に何か怪我でもしているように見える。
- ◥
- 23:28:54
- 手にはめたのと同時とも思えるタイミングで、部屋の扉がノックされる。
- ニルツェ◥
- 23:29:26
- 「――!」 びく、と小さく肩が跳ねた。
- ◥
- 23:29:28
- 控えめ……ではなく、はっきりと2回。
- ニルツェ◥
- 23:30:59
- 「………」 誰だろう。――自然と足音を殺すための特有の歩き方をして、ドアに近づく。蹴破られても平気な位置に立ち、ドアの向こうの来客の気配と音を探った。
- ゾール◥
- 23:32:29
- 「ニルツェ……居るわね?」 扉ごしに、そう言った。
- ニルツェ◥
- 23:34:24
- 「………」 よく知った声だ。しばしの間を置いて、 「……んんー、なーにー?」 あたかも、いま起きたような声音で答えた。
- ゾール◥
- 23:41:23
- 「開けて」 意に介さないような、たった一言。
- ニルツェ◥
- 23:42:05
- 「――……」 単刀直入な言葉。
- 23:43:26
- わずかに逡巡したが、断る理由もない。「ちょっと待って」 と声を掛け、ノブを捻ってドアを開いた。
- 23:44:05
- 「……や。どしたの? こんな時間に」 いまが何時か分からないけど、遅い時間なのは確実だ。
- ゾール◥
- 23:47:18
- 開いたのを確認すれば、まずは足を踏み込み、ずいと前へと寄る。ドアを完全に閉められないように。
- 23:48:02
- 「そうね。こんな時間に、近頃ニルツェは起きてくるようね」
- ニルツェ◥
- 23:49:34
- 「――な、何?」 有無を言わさぬ、といった雰囲気に、思わず一歩後ろへ退く。
- ゾール◥
- 23:54:23
- 「たまになら、それは誰でもあり得るだろうけど……」 後ろへ退いた分、また前へ出る。ドアの枠に手をかけた。
- ニルツェ◥
- 23:56:43
- 「……ああ、分かった。ゾールんも寝れないクチ?」
- 23:57:21
- 「それなら、どーぞ。眠くなるまでお喋りでもしてよっかね」 と、あくまでいつも通りに振舞って、奥へ迎える。
- ゾール◥
- 23:58:17
- 「……」 一度、口を一文字にしてから。 「全くではないけど。それに近い、としておこう」
- ニルツェ◥
- 23:59:51
- 「ふうん」 と、ベッドに腰かける。まだ戸口の方に立っているゾールを見やって、
- 23:59:59
- 「でも、言っとくけどお酒もつまみもないからね。――あ、食べ物だったら、保存食の残りがあったっけな……」
- 2019/11/09◥
- ゾール◥
- 00:01:37
- 「いい。むしろ、ニルツェが欲しいのなら、ここへ来る時に私が何か持ってくるべきだった」
- ニルツェ◥
- 00:02:11
- 「まあ、汗かいちゃったから、少し飲み物はほしいところだけどねー」 と、笑って
- ゾール◥
- 00:02:25
- 「……とってきてもいい」
- ニルツェ◥
- 00:03:04
- 「――あ、そう? じゃあ頼んでいい?」 お言葉に甘えて、と肩をすくめる。
- ゾール◥
- 00:03:21
- やや強引に来た割には、若干の申し訳無さをみせていた。
- ニルツェ◥
- 00:03:44
- 「ゾールんもあった方がいいんじゃないかな。――多分、長話になりそうだし」
- 00:05:27
- 彼女の雰囲気から、だいたいの用件は察している――と、それをほのめかすように。
- ゾール◥
- 00:06:00
- 「そう。……じゃあ、少し、時間を。待ってて」 背を見せ、一度ニルツェの部屋から離れ、階下へと向かっていった。
- ニルツェ◥
- 00:07:02
- 「うん」 ゾールの背中に手を振って、見送る。
- 00:07:26
- 「―――」 そうして、彼女が行ってしまってから、天井をあおぐようにして細い溜息をついた。
- 00:07:58
- 遅かれ早かれ、話さなければいけないとは思っていた。それが、今になったというだけのこと。
- 00:08:56
- そう自分自身に言い聞かせて、ゾールの帰りを待った。
- 00:09:45
- 蝋燭だけでは心もとない。そのあいだに、部屋を照らすため、ランプに火を入れておく。
- ゾール◥
- 00:11:03
- 暫くして、ドアが開けられる。どことなく落ち着く、紅茶の匂いが部屋に入ってきた。
- ニルツェ◥
- 00:11:32
- 「おかえり」 と迎える。部屋の中は、先ほどよりほんのりと明るい。
- 00:12:08
- 「んー、いい匂い。わざわざ悪いねえ」
- ゾール◥
- 00:13:02
- 「話をしてくれるのなら、当然」
- ニルツェ◥
- 00:14:50
- テーブルを引き寄せて、その上に紅茶を置いてもらう。部屋にひとつだけしかない椅子をゾールに勧め、自分はそのままベッドの上に座った。
- ゾール◥
- 00:16:57
- 静かに座り、ティーカップに注いでそれぞれの手元に置いた。
- ニルツェ◥
- 00:17:33
- お茶菓子には、少々野暮ったいが、保存食の余りの硬く硬く焼いたビスケットだ。
- 00:18:06
- 湯気の立つ紅茶を一口。ようやく、一息つけてから、
- 00:18:14
- 「――それで、話って」
- 00:19:26
- 紅茶を、もう一口。カップを持つ手は、指ぬき手袋に覆われている。
- ゾール◥
- 00:20:23
- 「貴女に違和を感じたから。それが、気になって」
- ニルツェ◥
- 00:21:12
- 「いわ?」
- ゾール◥
- 00:21:41
- ぱき、と硬いビスケットを噛み、紅茶と一緒に含み、飲み下してから。
- 00:21:49
- 「違和感」
- ニルツェ◥
- 00:23:17
- 「――普通に過ごしてたつもりだったんだけどな。やっぱり、ゾールんには分かっちゃうか」
- ゾール◥
- 00:24:00
- 「最初はなんとなくだった」
- 00:28:01
- 「途中から、それとなく観察し始めて……平時より……ううん」 首を横に振る。 「いつも周りくどくなる。もう少し単純に話す、わ」
- ニルツェ◥
- 00:28:28
- 「………」頷く。
- ゾール◥
- 00:29:06
- 「ぼーっとしてる時間が長かったりするのもそうだけど、それ」
- 00:30:22
- と、ニルツェが嵌めている手袋を指差した。 「なんでもない日にまでつけているのは、そうなかったはず」
- ニルツェ◥
- 00:31:08
- 「………」ことり、とカップを置いた。
- ゾール◥
- 00:31:26
- 「本当に、単なる私の、思い違い?」
- ニルツェ◥
- 00:32:59
- ある種の諦観が混じった苦笑を浮かべ、「ううん」
- 00:33:05
- 「――一応言い訳しておくと、そのうち話すつもりだったんだ」否定でもなく、肯定でもなく、そんな言葉から始まった。
- 00:33:21
- 「せめてティーヴァに話を聞いてから、って思って、ね」
- ゾール◥
- 00:33:27
- 眉根を若干下げて、心配を滲ませていた。
- ニルツェ◥
- 00:34:40
- 「でもすぐには会えなさそうだし、しょうがないよね」心配そうにこちらを見つめる友達の目を見返して、肩をすくめて
- 00:35:01
- ――手袋に手をかけた。
- ゾール◥
- 00:37:26
- 「……」 そんな口ぶりに、胸のざわつきが強くなる。
- ニルツェ◥
- 00:37:47
- 隠すものの無くなったニルツェの手が、ランプの灯りに照らし出される。
- 00:38:15
- その手の甲には、魔神を象ったような不吉極まりない“紋”が浮かびあがっていた。
- ゾール◥
- 00:38:33
- 灯りに照らされなくとも、きっとその手の甲にあるものは見えていただろう。
- ニルツェ◥
- 00:41:34
- 「……どう思う?」どうも何もない。分り切っている話だ。けれどむしろゾールの沈黙に耐えられなくなって、ニルツェはそんな風に尋ねた。
- ゾール◥
- 00:43:58
- 黙ったまま、ニルツェの“紋”がある方の手首をやんわりと掴み、自分の手元へと持っていく。
- 00:44:25
- 認めたくない事実がはっきりとそこに示されている。
- ニルツェ◥
- 00:44:27
- 彼女のされるがままにされていた。ゾールの言葉を待つ。
- ゾール◥
- 00:47:35
- 「……不安を煽るような言い方はしたくない、けど。これだけ何の形かわかるような模様では、……彼女たちが、言った通りの……」
- 00:49:03
- 魔神を象るような模様。それはきっと、件の“魔神紋”とやらと、思わざるを得ないのだ。
- ニルツェ◥
- 00:51:53
- 「――はは。……やっぱり、そうだよね」 最初の衝撃は、すでに通り過ぎた後だ。煩悶し、悩み、けれど受け入れざるを得なかった、そんな諦観の入った笑み。
- ゾール◥
- 00:52:20
- 「……っ」 胸が詰まり、言葉が出てこなくなる。掴む手に力が入りつつ、彼女の手の甲を自分の額に押し当てた。
- ニルツェ◥
- 00:52:39
- 「これだけ分かりやすく出てたらさ、やっぱりそう思うよね…… ったく、参っちゃうね、もう」
- 00:53:09
- 「―――」 ゾールの額の体温を感じる。
- 00:54:02
- 「――ゾールんは、何ともなかった?」
- 00:54:27
- ふと湧き上がってきたのは、相手を慮る言葉だった。
- ゾール◥
- 00:54:31
- 首を横に振り、痛みに耐えるような表情の自分を隠すように、俯く。
- 00:56:03
- 苦しいのは彼女の方のはずなのに、自分がそんな表情をしていいわけがない。
- ニルツェ◥
- 00:56:03
- 「……そっか、良かった。――たぶん、他のみんなも大丈夫だよね? 変わった様子は、なかったと思うし……」
- ゾール◥
- 00:57:51
- 「貴女にこれが出て……何ともないわけが、ない……!」
- ニルツェ◥
- 00:58:13
- 「……あ、でもおじさんは分かんないかな、もし何かあっても、顔に出さずにいられそう」 などと、どこかふわふわとした口調で仲間たちの安否を話し――
- 00:58:35
- ゾールの語気に、びく、と肩を震わせて言葉を止めた。
- ゾール◥
- 01:03:01
- 「どうして、ニルツェに……」 どうにもならない、行き場のない感情が手の震えとなって表れる。
- ニルツェ◥
- 01:03:48
- 「………」 それは、答えようがない。
- ゾール◥
- 01:03:52
- 「……全員で戦ったのだから、全員についた……それだったら……納得のしようもあったのに。どうして」
- ニルツェ◥
- 01:07:06
- 「全員になんて、それこそゼツボーでしょ」
- 01:08:21
- 「――ニルだけで済んだのは、きっと運が良かったんだよ。でも、みんなも、もう関わらない方がいいかもしれない」
- ゾール◥
- 01:08:40
- 「良くなんてない!」
- ニルツェ◥
- 01:08:54
- 「もう〈奈落の剣〉に関わらなければ、みんなはきっと大丈夫」
- ゾール◥
- 01:09:53
- 「それはニルツェこそよ。魔域にも、〈奈落の剣〉にも関わらないというのは。」
- ニルツェ◥
- 01:11:37
- 「――ぜんぶが分かったわけじゃないけど、パラスたちの剣を壊した時には、近くにあったアテナの剣が力を増したでしょ? 直接、剣を折らないとしても、そのときそこに居るだけで、影響は受けているのかも」
- 01:12:36
- 「ん……そうだね」 と、含みのあるように頷く。
- ゾール◥
- 01:17:21
- そのニュアンスを感じ取り、苛立って、その頷きに対して睨むが。やがて掴む手の力を緩め、相手の手元に返すように、手を離した。
- 01:18:12
- 呼吸を何度かして、落ち着かせるように、冷めつつある紅茶を口に含み、喉に流した。
- ニルツェ◥
- 01:18:47
- 「……違うよ。考えもなしに関わったりしない」 ゾールの思いを察して、そう続ける。
- 01:19:39
- 「ただ、諦めたわけじゃないってこと」
- 01:20:47
- 「考えてみてよ。イファロスの件じゃ、絶対あり得ないようなことを」
- 01:20:57
- 「ニルたちはしたんだよ」
- 01:23:14
- 「アテナたちとあんな風に言葉をかわして別れたのに、ただ怯えて引きこもっているだけなんて、ニルはいやだ」
- 01:24:12
- 「……そりゃ、怖いし、最初はどうして自分なんだって、思わなかったっていったら嘘になる、けどさ」
- 01:24:28
- ゾールの目をまっすぐに見ながら、娘は語る。
- ゾール◥
- 01:24:58
- ニルツェの目を見て、 「だったら。だったら……私達に関わらなければなんて、言わないで」
- ニルツェ◥
- 01:25:27
- 「―――」 ゾールの言葉に、何かを言いかけたが、
- 01:25:34
- 「……ごめん」
- ゾール◥
- 01:27:52
- 「そのやり取りをしたのは、貴女だけじゃない。……私だって諦めるなんて」
- 01:28:05
- 「思いもしない」
- ニルツェ◥
- 01:28:14
- 「……うん」
- 01:29:15
- 「――ごめん。ニルだけ抱えたような気になってたかもしれない」
- 01:29:24
- 「……心強いよ。すごく」
- ゾール◥
- 01:32:27
- 「……だから。私も、探す」
- 01:34:45
- 「不安があれば、出来る限り共にいる」
- ニルツェ◥
- 01:35:14
- 「………」 ニルツェの、"紋"の浮かび上がった手が、ゾールの手を取った。
- 01:36:08
- 「――ありがとう」 浮かべる笑みは、いつものニルツェの、人の警戒心を無くしてしまうような笑顔。
- 01:36:39
- けれどゾールを握る手には力がこもっていて、微かに震えは、彼女に伝わっていたことだろう。
- ゾール◥
- 01:40:27
- 「……」 笑顔をうまく返せない。神妙な顔に、口元に微妙な笑み。ただ、目前の相手を強く慮る気持ちがあることは確か。
- 01:42:17
- 握られた手に応え、自分のもう片方の手を重ね返す。その震えを抑えるように、または分かち合うように。
- ニルツェ◥
- 01:42:39
- 「――まずはティーヴァを捕まえなきゃね。しばらく待っても帰って来なかったら、こっちから探し出してやるって思ってたとこ」
- ゾール◥
- 01:44:31
- 「図ったように出てくるのに、全く出てこなくなるのも、何とも腹立たしい」
- ニルツェ◥
- 01:44:55
- あはは、と思わず苦笑してしまう。
- 01:45:35
- 「……あの、あのさ」
- ゾール◥
- 01:46:05
- 「……」 少し、和らいだ顔がニルツェに向いた。
- ニルツェ◥
- 01:46:22
- 「こんなこと、ゾールんにしか頼めない。ひとつ、お願いがあるんだ」
- 01:47:06
- ふと和らいだ空気の中、切実な眼差しがゾールを見返す。
- ゾール◥
- 01:49:13
- 「到底頷けないようなものでなければ。」 この流れでは、そんなことはないだろうけど。
- ニルツェ◥
- 01:49:47
- ニルツェは、何とも言いがたい表情をする。
- 01:49:50
- 「絶対に、諦めたわけじゃない。だけど……」
- 01:50:32
- ゾールの手を強く握って、「……もし、ニルが魔人になってしまったら」
- 01:51:05
- 「――そのときは、誰かを傷つける前に、ニルを止めて欲しい」
- 01:51:57
- そうなる前に、自分を討って欲しい――と。
- 01:55:17
- それが、ニルツェからゾールソモーンへの願いだった。
- ゾール◥
- 01:56:12
- 「絶対にそうはさせないつもり、では、いるけれど」 やや強い語調だ。
- 01:56:56
- 反射的に強い言葉で返しそうになった手前。
- 01:59:47
- 「あくまで、もしも。最悪の事態を迎え。本当に『のっぴきならなく』なって。あらゆる状況を鑑みてどうしてもその手を取らざる得なくなったその時には」
- 02:01:09
- 「知らない誰かの手にかかるぐらいなら」
- ニルツェ◥
- 02:02:36
- ゾールの言葉ひとつひとつを、じっと聞いている。
- ゾール◥
- 02:05:28
- 「今の貴女の想いを汲み取って。望みを、……叶えるわ」
- 02:06:11
- 「……それでいいわね」 不承不承だ。
- ニルツェ◥
- 02:06:58
- 「――うん」
- 02:07:02
- 「ありがとう。嫌なコトを頼んで、ごめん」
- 02:07:37
- もしも、立場が逆だったならどうだろうか――。やっぱり、ゾールと同じようなことを言ったような気がする。
- 02:07:44
- 「それだけで、少し安心した」
- 02:08:09
- 本当にほっとして、少し肩の荷が下りたように息をついた。
- ゾール◥
- 02:08:43
- 「そうならないためにも、手を尽くす」
- ニルツェ◥
- 02:09:08
- 「――うん」
- 02:10:02
- しっかりと、頷き返した。
- ◥
- 02:12:40
- おわりかな
- ◥
- 02:13:31
- きりがいいですね 大丈夫そうです
- ◥
- 02:13:33
- おつかれさんきゅー
- ◥
- 02:13:38
- また はなして ください
- 02:13:45
- おつかれありがとうございました
- ◥
- 02:13:46
- こちら こそ
- 02:13:50
- ではでは!
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- 02:13:54
- 様が退室しました。
- ◥
- 02:13:54
- へい
- SYSTEM◥
- 02:13:57
- 様が退室しました。
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発言統計 |
その他(NPC) | 165回 | 86.8% | 6544文字 | 95.4% |
| 25回 | 13.2% | 313文字 | 4.6% |
合計 | 190回 | 6857文字 |