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2019/11/12
SYSTEM
18:44:53
 様が入室しました。
SYSTEM
18:45:00
 様が入室しました。
 
18:45:09
ユディスに遊びにいけばいいの?
 
18:45:36
ええ 状況によっては殴る奴を出す
 
18:45:46
こわい。
18:45:50
街を歩いていればいいのか。
 
18:46:06
そうね、そうしようか
 
18:46:27
良いだろう。
18:46:30
開幕はこっちでやろう。
 
18:46:58
了解
 
18:47:02
 
18:47:03
 
18:47:53
“要塞都市”ユディス。南方の蛮族たちに対する最前線都市であるこの街には、数多くの人々が集う。
18:48:41
昼夜を問わず蛮族への警戒を怠ることの出来ないこの街は、ある意味イルスファールの中で一番“夜も眠らない街”と言えるかもしれない。
18:49:31
それ故、陽が落ちて以降も営業している店舗も多く、中には夜間にのみ営業する屋台などもある。
シリカ
18:50:31
夜の帳が下り、灯りに照らされた通りを行く一人の娘の姿があった。
18:51:26
黒色の鎧に身を包み、マントに付いたフードを目深に被るのは、イルスファールの冒険者として活動する人物だ。
18:52:50
戦神の神官である以上、立場が良くないのは理解している。少しでも不自由から解き放たれるために、少しでも実績を残しておきたい。
18:53:17
そんな考えから、募兵でもしていれば――と思い、先日ぶりにこの街を訪れたのだ。
18:54:14
「……」 彼女にとってはそれが標準なのだが、周りから見れば不機嫌そうな表情で歩きながら、串に刺さった何かの肉を食いちぎる。
18:55:36
一応、募集そのものはあった。が、戦神の神官などが真正面からいったところで、採用されるはずもない。
18:56:19
どうしたものかと考えながら、夜の街を歩き、目についた食べ物を買い、食べ歩きをしている次第だ。
18:57:09
「また蛮族の十や二十でも狩って来るか……」
 
18:57:30
フードを目深に被り、夜 普通はその人物に気がつくはずがない
18:58:17
しかし、一度でも共に戦ったからだろうか 小さいがよく通る声で もし、と声がかかる
シリカ
18:58:57
「……」 声を掛けられ、反射的に武器に手が伸びかける。
フランシア
18:59:58
「……敵ではありません。常駐戦場というのは素晴らしい心掛けだとは思いますが」 軍服姿の藤色の瞳をした少女が、灯りに照らされていた
シリカ
19:00:46
「……」 伸ばした手を下ろして。 「いや、悪いな。癖というものは、なかなか抜けないらしい」
フランシア
19:01:24
「‥‥癖、ですか」
シリカ
19:02:16
「ああ。こんな所で襲われる事など、普通は無いのだろう?」
フランシア
19:02:48
「はい。ユディスは前線の中でも数少ない安全地帯です」頷いて見せて
シリカ
19:03:41
「軍人ばかりかと思えば、案外それ以外の住民も多いようだしな。食事も悪くない」 頷き返し、串焼きをかじる。
フランシア
19:03:48
「改めてこんばんは。シリカさん。先日ぶりです」笑顔を作って一礼する
シリカ
19:04:11
「ああ。先日は世話になったな、リンザー」
フランシア
19:04:36
「お口に合うようで良かったです。軍隊のご飯が不味いと、兵が反乱を起こすそうですから。いいお店が揃っています」
シリカ
19:05:47
「食事の質で兵が反乱を……? ……考えられんな」
フランシア
19:06:35
「言葉の綾です」少し笑って 「命を懸けて貰っているのですから、それくらいは心を砕かないといけません」
シリカ
19:07:39
「真に受けたぞ……」 まさかそんな冗談を言うとは。 「命を賭ける対価か、人族らしい」
フランシア
19:08:17
「私も受け売りです」
シリカ
19:08:32
「誰の」
フランシア
19:08:48
「貴方も、そうですよ」人族らしいという評価に苦笑して 「父のです」
シリカ
19:09:19
「私が人族らしいとは、とんだ冗談だな」
19:09:34
「……父か。貴様の父もこの軍の所属なのか?」
フランシア
19:10:31
「……」少し難しい表情をした 「え、ええ。この国の騎士位を授かっていて、自分の部隊を持っていらっしゃいます」
シリカ
19:11:13
「何故言い淀む。貴様にとって誇らしい事ではないのか」
フランシア
19:11:35
「いえ、父のことではなく……」
19:11:44
「…‥貴方のことです」
シリカ
19:12:24
「何だ、そちらか。それこそ言い淀む必要はないだろうに」
フランシア
19:14:32
「頼もしい味方だとは思います…ですが、お立場もあるでしょう?」
19:14:59
「自分から人族ではない様な言い方は、改めた方が良いと思います」
シリカ
19:15:54
「私は口巧者ではない。下手に偽った所で、自分を余計に追い込むだけだ」
19:16:11
ふん、と鼻で笑いながらその辺りのベンチに腰掛けた。
フランシア
19:17:18
「……」困ったような表情で 「出過ぎた真似をしました」
シリカ
19:18:29
「いや」 首を横に振り。 「貴様の言葉はもっともだ。それは私も理解している」
フランシア
19:18:50
「……」釣られて、隣に座る
シリカ
19:20:44
「だが、身分や信仰を偽る蛮族など、貴様たちにとって何よりも信用できまい」
フランシア
19:21:00
「…蛮族だなんて」
シリカ
19:22:08
「無理に気遣う必要はない。もう慣れたからな」
フランシア
19:22:22
「……」
19:22:59
「アイゲンオルグ殿を始めとして、味方をしてくださるバルバロスの方々も居ます」
シリカ
19:23:44
「アイゲンオルグ……ああ、あの炎武帝の」
フランシア
19:24:43
「心強い味方だと思います…ただ、大半の蛮族は…私達の敵です」
シリカ
19:25:42
「ああ。私も順当に行けば、何処かの砦に攻め込んでいたかもしれんな」
フランシア
19:25:54
「……」
19:26:04
「…本当に、明け透けに言うのですね」
19:27:45
「……平原の、ご出身ですか?」つい言葉にしてしまうのは、この娘の癖だろうか
シリカ
19:28:03
「事実はそうではないからな。言葉に気を遣うのは苦手だ」
19:28:22
「生まれがそこかは知らん。育ちは南だ」
フランシア
19:28:51
「…‥ダークナイトが何故、人族の味方を?」
シリカ
19:30:20
「落ち延びてきた、という言い方が適切かは分からんが、まあそんなものだと思えばいい」
フランシア
19:31:07
「……すみません」
シリカ
19:31:41
「何故謝る」
フランシア
19:32:34
「貴方の事をダークナイト呼ばわりした事」 「それから、立ち入った事を話させてしまったからです」
シリカ
19:33:54
「その程度で腹を立てるものか。それどころか、その呼称は好ましいくらいだ」 くっく、と喉を鳴らして。 「先程私も貴様の父について問うたのだ。変わるまい」
フランシア
19:34:43
「…そう言って貰えると助かります」どこかほっとした笑みを浮かべて
シリカ
19:35:26
「人族の社会に身を置いているとはいえ、バルバロスとしての誇りを棄てたわけではないからな」
フランシア
19:35:52
「……誇り、ですか」
シリカ
19:37:08
「ああ。力や強さを追い求めること。それを棄てる事は出来なくてな」
フランシア
19:37:45
「戦いにおいては先頭に立ち、争いの中で生活する……私も軍人ですから、それを全部否定するわけではないのですが」
シリカ
19:37:58
「……まあ、どのようなものが力や強さと呼べるのか、どう行使すべきものなのか。その答えは今の私には分からんがな」
フランシア
19:38:45
「やはり根本的に、違うのだなと そう感じます」
19:39:35
「強さや力…ですか」手を組んで 「守りたいものを守れる事。それが強さだと思います」
シリカ
19:39:52
「当然だ。それが同じであれば、こう永い間戦い続けなどすまいよ」
19:41:08
「守る事が目的だ、と?」
フランシア
19:41:26
「はい」
19:41:49
「そのために私たちはここで命を賭けています」
シリカ
19:42:17
「ならば、誰かを守るためならばその命を賭けられるというのか?」
フランシア
19:43:20
「覚悟はしています」頷いて見せて
19:43:51
「……ただ、まだ盾たる立場としては、未熟なのも自覚してます」
シリカ
19:43:56
「……駄目だな。そんなものは強さとは呼ばん」
フランシア
19:44:27
「…‥では、シリカさんの思う強さ、とは?」
シリカ
19:44:51
「答えはまだ分からないと言ったはずだ。だが、お前のそれは違う」
19:45:20
「確かにその瞬間は命を賭けて守ることが出来るのかもしれん」
19:45:30
「では、貴様が死んだその先はどうなる」
フランシア
19:46:37
「それは……」
19:47:11
「…私にも分かりません」
シリカ
19:47:51
「生きている別の誰かに託す、などと答える者も居たが、そんなものはただの責任の放棄だ」
19:48:12
「そこで終わるものを、果たして強さと呼べるのか」
19:48:47
「……だから、少なくとも私は、力をを守るために行使することはない」
19:48:53
力を。
フランシア
19:49:28
「……あくまでも、戦いの為に力を振るう、と?」
シリカ
19:50:01
「戦いのため、か。それも適当ではない気がするな」
19:50:49
「戦う事も守る事も、目的ではなく、手段だ。少なくとも今の私にとってはな」
フランシア
20:05:09
「手段…」
シリカ
20:05:53
「力や強さを求め続ければ、いずれそれが何であるのかが見えるかもしれん」
20:06:39
「戦いに勝つ者は強い。誰かを守り、生き長らえさせることの出来る者も強い。それは間違いないだろう」
フランシア
20:07:50
「…はい」
シリカ
20:08:36
「だから私は、誰かを守るために強く在ろうとするのではない。強く在るために必要ならば誰かを守るのだ」
フランシア
20:09:49
「自らの強さを証明するために、ですか」
シリカ
20:10:31
「証明、か。完全に正しくはなくとも、そんなようなものなのかもしれん」
フランシア
20:11:01
「……」複雑そうな表情で 「それも正しい側面、なのでしょうね。結果的に、誰かが守られるのであれば…或いは、アイゲンオルグ殿や他のバルバロス達も、そう思っているのかもしれません」
シリカ
20:11:35
「そう言う割には、納得はしていないという表情だな」
フランシア
20:12:18
「考えは分かります。結果が正しい事も……」
シリカ
20:13:40
「では、何に納得が出来ないという」
フランシア
20:14:44
「……守護者足らんとする事は無駄な事なのでしょうか」
シリカ
20:15:34
「ふん」 腕を組んで。 「貴様は存外馬鹿なのだな」
フランシア
20:16:51
「……」む、として 「これでも成績は良かったんですよ」
シリカ
20:17:37
「人族の枠組みの中での話は知らん。私の話をきちんと聞いていたのか、ということだ」
フランシア
20:18:06
「…生かし、生き長らえさせるのも強い」
シリカ
20:18:43
「ああ。その中に、自分を含めてみろ」
20:19:51
「覚悟を示すために『命を賭ける』などと口にするのはまあいい」
20:20:53
「しかし、自分の死を前提とするなど、愚か者のすることだ」
フランシア
20:22:45
「……」目を伏せて 「……生き延びてこそ、ですか」
20:23:41
「戦えない者の代わりにと、刃を取りました。父の様にあれと、鍛えました」
シリカ
20:24:09
「……」
フランシア
20:25:33
「今もこうして、」ユディスの喧騒を眺めて 「支えてくれる数々のものを守れるなら、その礎になろうと」
シリカ
20:26:07
「……」 肉の無くなった串を咥えながら、フランシアの視線の先へと目を向ける。
フランシア
20:26:27
「…どこか、傲慢だったのかもしれませんね。無敵の守護者にでも、なっていたかのよう」
シリカ
20:27:09
「どうだかな。力不足であることは忘れてはいなかったようだ」
フランシア
20:27:37
「私はまだ…守られています」
20:28:01
「上官からも、部下からも……そしてこの前は、貴方達からも」
シリカ
20:28:21
「私は貴様を守った覚えはないが……」
フランシア
20:29:02
「ああいえ……シリカさんたちの時は足手まといにはなって…居ないと思いたいのですが」
20:29:18
「星の標の冒険者の方々には、何度かお世話になっているのです」
20:30:24
「……お世話になっているのに、肝心なところで私は…」
シリカ
20:31:02
「ふん。私は先日と今日しか貴様と言葉を交わしていないし、行動を見ていないからな。さして言える事はない」
20:31:35
「だが、守られていると感じるのならば、今度は力を以てそれを返せばいいだけだ」
フランシア
20:32:42
「…強くなるにはどうしたら良いんでしょうか」
シリカ
20:33:50
「それは私も模索中だ。……まあ、戦う力を磨くのは一番分かりやすい」
フランシア
20:34:21
「……ままならないものですね」
シリカ
20:35:47
「ままならないからと歩みを止めるのは貴様の自由だ」
フランシア
20:37:21
「立ち止まりたくはありません……ただ、どうしたら前に進めるかが、まだ見えないのです」
シリカ
20:38:13
「ならば探せ。あれこれと考えずに行動した方が何かが見える事も時にはある」
20:39:40
「まあ、偉そうに言っている私に出来るのは、精々武を磨くのに付き合う程度だがな」 鼻で笑って立ち上がった。
フランシア
20:39:57
「……あ」
20:40:22
探すと言われて考え込んでいたら 反応が遅れた 「……ありがとうございました」
シリカ
20:41:05
「構わん。いい暇潰しになった」
フランシア
20:41:43
立ち上がり、敬礼をして見せて 「次は、仕事でお会いできる日を楽しみにしています」
シリカ
20:43:04
「ふん。私は仕事でなくとも構わんぞ。貴様は筋は悪くない。騎兵の訓練相手としてはそれなりだ」
20:43:18
「では、な」
フランシア
20:43:30
「…ありがとうございます」それには嬉しそうに笑って 「あ、それから…」
シリカ
20:43:43
マントを翻し、立ち去ろうとして。 「何だ」
フランシア
20:43:56
「…もし、少しでも認めて下さるのなら」
20:44:08
「次はフランシアと、呼んでいただけると嬉しいです」
20:44:41
「家名に誇りはありますが、家名だけの女にはなりたくないのです」
シリカ
20:45:49
――成程」 理由を聞き、目を伏せて少し嬉しそうに笑った。 「非礼を詫びよう、フランシア」
20:46:28
顔だけ振り向いて名を呼んで、そのまま夜の街の中へと消えていった。
フランシア
20:46:48
笑みを返して その背を見送る
20:47:10
そろそろ部下が探し出してしまう頃合いだ、休憩を終えて、戻らなければ
20:47:36
フランシアもまた、夜の街を抜け軍の施設に向かうべく歩き出す
 
20:48:08
要塞都市ユディス この地の戦いは 終わる事を知らない だが、
20:48:16
このような一幕が、ないわけではない
20:48:25
 
20:48:26
 
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20:48:28
 
20:48:53
お付き合い感謝なのよ
 
20:48:59
お付き合い感謝なのよ。
20:49:10
さあ卓もあるだろうし今日はこれでさらばだ。
 
20:49:10
考え方が違うのが気持ちいい
20:49:14
はーい
 
20:49:14
そうだぞ。
20:49:17
蛮族だからな。
20:49:22
また悩むがいい。
20:49:29
)))
 
20:49:29
うむ
SYSTEM
20:49:32
 様が退室しました。
 
20:49:33
)))
SYSTEM
20:49:36
 様が退室しました。
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