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2019/11/17
SYSTEM
21:46:24
 様が入室しました。
SYSTEM
21:46:26
 様が入室しました。
 
21:46:57
ないようはぜんぜんかんがえてないよう(激寒ギャグ
 
21:47:21
そういうものだろう
 
21:47:35
そういうものですね。いつもの宿、夜ぐらいが妥当でしょうか
 
21:47:48
それで行くとしよう。
TOPIC
21:47:54
星の標 夜 by  
 
21:47:56
では。
21:47:58
 
21:47:59
 
21:48:45
イルスファール王国、星の標。朝は賑わい、昼もそこそこ。夜は依頼から帰ってきた冒険者達が一時賑わい――そして今は静寂。
21:50:09
そしてテーブル席を占領した黒髪色白眼鏡の男は、珍しく眉間に皴を寄せているのである。
イルシオン
21:51:08
「ネタがありません。由々しき事態です」 そう――ネタが、ないのである。
21:52:06
「いやはや最近は依頼に恵まれていましたからねぇ…反動というヤツでしょうか。困りましたねぇ」
 
21:53:08
作家がネタ切れに頭を悩ませているところに ドアベルの鳴る音がする
21:53:39
からんころん 隙間風が入ってきたためか、僅かに店内の温度が下がった気がした
ウィンター
21:54:07
更に温度を下げそうな冷たい目をした男が、入店していた
イルシオン
21:54:36
「登場人物を増やしましょうかね。しかし悪戯に顔無し名無しを増やした所で早々に行き詰まるのも目に見えていますし――おお、夜風が私の頭をスッキリと…させてくれませんでしたが」 音の方を向けば見知った顔だ。
ウィンター
21:55:39
「……」家庭教師もそろそろ終わるかと思ったが、その実とても粘ってくる…何があいつをああさせるのか、少し理解に苦しむな… とこの店に来ると1人の顔を思い出さざるを得ないのだった
21:56:21
「……流石に、探し屋も居ないか」当たり前である。彼らのかきいれ時は朝から昼にかけてであって、この時間ではない
21:56:41
「……」視線を店内に彷徨わせていると 「……む」
イルシオン
21:56:48
「どうもこんばんはウィンターさん。お仕事のお帰りで?」 ないネタを絞っても出ないモノは出ない。切り替えて声をかける事にした。
ウィンター
21:57:09
「‥…いや、そう言うものでもない」
21:57:29
「作家は部屋に籠ってなくて良いのか」イルシオンのテーブルに近づいていく
イルシオン
21:59:01
「おや、それでは風の吹くまま気の向くままだったと」 テーブルに広げられていた白紙の本をコツコツと突き 「気分転換ですよ。気分は変わっても先に書けるモノがありませんが」
ウィンター
21:59:43
「自分を切り出して、見世物にして売るのだから…よくやるとは思うが」
22:00:49
「特異な技術ではある」見下ろすようにイルシオンを眺めて 「…それで、先に書けるものが無いというのは致命傷ではないのか?」
イルシオン
22:01:33
「ええ、ええ。最近は依頼に恵まれていた反動でしょうかね。此処の所ネタにできるモノがないのです」 笑って肩を竦め
ウィンター
22:02:34
「なるほど…」苦笑して 「流石に無限に湧き出る訳でもないだろうしな、そう言ったものは」
イルシオン
22:03:13
「そういう類の呪具でもあればいいんですけどねぇ。あやっぱりいいです。面白くありません」
ウィンター
22:03:39
「それに頼り始めたら、それこそ作家としては終わりだろう」口元が綻んだ 
22:03:59
「旅行か、それかいつもとは違う事をするのだな」
22:04:21
「生活リズムが整っていると、新たなものには出会いにくい」
22:04:55
「……もっとも、健康的な作家など、私の知る限り見たことがないがな」
イルシオン
22:05:55
「此処にいますよ、此処に。自慢ではありませんが今まで身体を壊した事は一度もありませんよ」 
ウィンター
22:06:31
「それは良い心がけだ」本気にしてない口調で
22:07:00
「…まあ、良いだろう。少し気分がのった」
22:07:17
イルシオンの対面の席に腰を下ろすと ワインとつまみを注文して
イルシオン
22:08:13
「ほう?それではいつぞやの様に私にアドバイスをして下さると」 そういう意図が無かった訳ではないが。渡りに船といった具合だ。笑みを隠す様子もなく
ウィンター
22:08:27
「死に体の作家を見るのも悪くないと思ってな」
イルシオン
22:08:37
「ははは悪趣味ですねぇ」
ウィンター
22:09:16
「どこで、詰まっているんだ。根本的な部分か、それとも後の広げ方か」
イルシオン
22:10:15
「そうですねぇ。両方と言ってしまえばそれまでですが――前者よりでしょうか」
22:10:52
「後の広げ方はこれからどうとでもなりますし。問題は――ええ、主人公の周囲ですね」
ウィンター
22:10:57
「話の始点だな。となると、題材か」
22:11:20
「何が欲しいんだ。具体的には」
イルシオン
22:12:11
「まぁまぁ、その前に少しあらすじを聞いて頂けませんか?せっかくお酒と摘みを注文したのですから」
ウィンター
22:12:28
「……いいだろう」
イルシオン
22:13:36
「ウィンターさんも私の作品を幾つか見て頂いているでしょうから存じ上げていると思いますが…短編モノしかだしていませんでした。が、色々ありまして初の長期連載モノに挑戦しましてね」
ウィンター
22:13:57
注文していたワインとつまみがテーブルに届く 「ほう」
22:14:33
「なるほどな…」詰まっていたのは新規開拓中でもあったからか、と納得して
イルシオン
22:15:35
「物語の主人公は、銀の狼と共に育った少女。言ってしまえば彼女の冒険譚、成長物語と言った風ですね」
ウィンター
22:16:04
「……」視線に冷たいものが多量に含まれる
22:16:26
「……聞き覚えがあるような話だが」
イルシオン
22:17:09
「世の中には似た人物が3人いると聞きますし、その類ですよ。…と、いうのは冗談です。えぇ、お察しの通り。ミレイユさんがモデルです」
22:18:10
「あ、ちゃんとモデルにしていいかどうかは断りをいれましたたよ?流石に勝手にする訳にもいきませんし」
ウィンター
22:18:45
「…その点は心配していない」明らかに声に不機嫌さが混じって入るが、言葉自体は穏やかだ
22:19:40
「お前も作家だというなら、自分なりの加工をしたものを世に出すはずだ」
22:20:03
「そのまま人の物語を書くことはあるまい」その点に関しては信用しているぞとでも言いたげだ
イルシオン
22:21:47
「えぇ、あくまで元のモデルが居るだけです。彼女は私の創作とは違った道筋を歩いていくのでしょう」
ウィンター
22:22:57
「同じ筋書きで進んで行くのであればお前は作家ではなく予言者だろうからな」 ワイングラスを傾けて
イルシオン
22:24:02
「フフ、予言はできませんが軽い占いならできますよ?」 フォーチュンテラー2の作家
ウィンター
22:24:18
「その手の類は苦手だ」
22:24:25
「いい結果が出た試しがないからな」
イルシオン
22:25:16
「ああいう手合いは、確定めいた事は言わず、最後までぼかすのがミソなんですよ。…と、この話は置いておきまして」
22:25:31
「ここで先の問題に行き当たるのですが…後に広げる為の存在が少なすぎるのです」
ウィンター
22:26:27
「ふむ…」
イルシオン
22:27:19
「一番手っ取り早いのは、ミレイユさんからお話を聞く。なのでしょうが最近会えてませんしねぇ。それに毎度毎度聞きにいくというのも。周囲の目がありますし、ね」
ウィンター
22:27:34
「狼と、少女だけであるならば」 「いつも通り短編でおさまりが良さそうな気はするが」
22:27:46
「長期連載だったな」
22:28:09
「なんだ」 人の悪い笑みで 「お前も周囲の目を気にする事があるのか」
イルシオン
22:29:43
「いえいえ、私ではなく彼女がですよ。胡散臭い男が毎度毎度寄っていっては、周りからも胡乱な目で見られてしまうかもしれません」
ウィンター
22:30:04
「……自覚があるのが良いのか悪いのか」
イルシオン
22:30:17
「ミレイユさんは私の熱心なファンですからね。蔑ろにされるのは私としても本意ではありません」
ウィンター
22:31:03
「ふん…いつぞやの弓兵の言葉を借りるが、作家の顔は知らない方が良いものというのは本当だな」
イルシオン
22:31:59
「フフ。幻想のままでいるか、真実をしって尚踏み込むか。そのせめぎ合いも悪くはありませんが――
22:33:21
「さて、どうしましょうかね。主人公の周囲に新たな人物を迎えいれるか…とは思っていたのですが」
ウィンター
22:33:44
「キャラクターを増やしたいのか」
イルシオン
22:34:35
「率直に言ってしまえばそうですね。長期ともなると二人旅だけ、というのは早々に限界が来てしまうでしょう。今の私がまさにソレです」
ウィンター
22:34:50
「…ふむ」
22:34:57
「私が考えていた対策を話すと、だ」
22:35:28
「まず旅の目的をはっきりとさせる。何があっても進むものにした方が良い」
22:36:22
「そこに困難を配置する。希少で手に入りにくい材料、或いは人の手の入っていない秘境に赴かねばならない事、恐ろしい魔物などだ」
22:37:11
「そうした困難を対処する上で、新たなキャラクターを配置する。盗賊、護衛の戦士、商人、或いは魔法使い」
22:38:16
「助っ人たちは目的が終われば、退場させて良いし、そのまま同行してもいい……こんなところだったが、」
22:38:23
「プロとしてはどうだ、作家」
イルシオン
22:39:48
「いやはや、とても参考になりますね。ウィンターさんやっぱり私の編集者になってくれませんか?」
ウィンター
22:40:06
「断る。ただの気まぐれだこれは」
イルシオン
22:41:22
「おやおや、残念です」 「となると――そうですねぇ。目的をはっきりさせるのは大前提としまして…道中の困難。コレは少女を導くような存在の方がいいでしょうね」
ウィンター
22:41:52
「配置はそれで行うとして、次はキャラクターの造形か」 「導く、か」
22:42:06
「過保護な姉は出ないのか?」含みのある言い方で
イルシオン
22:42:48
「許可が得れていませんので。もし可能であったなら登場させますが」 肩を竦めて笑い
ウィンター
22:43:29
「顔を出さないのであれば、そうした役割をこなすキャラクターとして出して」
22:43:56
「後から実は姉だった。というのは悪くないな」
イルシオン
22:44:34
「あ、いいですねソレ。ちょっとぼかしつつ矛盾がでない程度に登場させておきましょう」
ウィンター
22:45:15
「家に帰るよう、何度も何度も少女を喚起して」
22:45:32
「その実、要所要所で外さず現れる」
22:45:37
「実にあいつらしい」
イルシオン
22:46:09
「ハハハ具体的ですね。いやしかしやりそうです。…して、少女を導く人物ですが」
22:47:48
「少女には頼れるパートナー、銀狼がいますが、いかんせん様々な経験が不足しています。そこで酸いも甘いも経験しているような、物事を冷静に判断でき、しかし冷徹ではない男というのは――どうでしょう?」  薄く笑って、ウィンターを見遣った。
ウィンター
22:48:26
「……」視線がまた険しくなった 「道化の仲間入りをするつもりはないぞ」
22:48:53
「だが、そうだな」
22:49:09
「私とも似ても似つかぬ男のようだ」自嘲気味に笑って 「良いのではないか」
イルシオン
22:50:11
「おや、人を見る目は…は、置いて置きましょう。私がそう見えているのだから、そういう人物で良いのでしょう」
ウィンター
22:51:20
「それを作るにあたって、何が必要だ」ことさら、ワインをあおって見せて
イルシオン
22:52:14
「そうですねぇ。ミレイユさんの時には少し自身の事を語って頂いたのですが。ウィンターさんも話せる限りで良いので、語って頂ければと」
ウィンター
22:53:09
「酔った」 顔色をまったく変えずに言ってのけて 「だからこれから語る事は、」
22:53:22
「真実ではない、そう思って聞くがいい」
イルシオン
22:53:54
「ええ、ええ。お酒も回っていますし。どうぞどうぞ」 
 
22:54:33
男は貴族だった しかし、家督は継げなかった
22:54:57
後から生まれた、妹にその権利はあった。両親は、男から興味を失った
22:55:42
放っておかれた男は、両親が死ぬことで妹と改めて会った 妹は、男を兄として認めていた
22:56:17
男は戸惑った。だが同時にこうも思った。 ──妹を幸せにしてやろうと 自分のできうる限りを全て捧げようと
22:57:13
男は努力した。神童と呼ばれるまで自分を削って すべては、妹の為だった
22:57:56
男がそう呼ばれるようになってから、 妹は不治の病を患った
22:58:31
男はそれを何とかする方策を求めた あらゆる方法を試そうとし、自分に出来るあらゆる手段を講じていった
22:59:26
ある一つの方法を試す段階で、男は別の世界へと飛ばされてしまった 遠い遠い世界へと気付けば辿り着いていた
23:00:08
自分の出来る事が全て出来なくなっていた男は、愕然としつつも、帰る方法と、そして妹を癒す方法を探し続けている
23:00:59
その過程で、ある姉妹と出会った。妹の方に面影を重ねながら、男は今日も生き続ける
23:01:24
いつか、自分がある為の場所に辿り着くために
ウィンター
23:01:50
「──こんなところか」
イルシオン
23:02:53
「…」 白紙の本が何頁分か、文字で埋まっている。自然と筆が動いていたのか。 
23:03:31
「いやはや、この人物だけで外伝が出来そうですねぇ。ありがとうございます、とても参考になりました」
ウィンター
23:03:59
「…そうか」 「柄にもない事はするものではないな」
イルシオン
23:04:44
「なあに、お酒が回れば口が回るものですよ。ソレが真実かどうかもあやふやになりましょう」
ウィンター
23:05:50
「……ふ」 口元を綻ばせて 「せいぜい、いい役回りを寄越すのだな」
イルシオン
23:06:46
「それは勿論。あ、ちょっと恰好つけさせたいから仮面とかつけていいですか?こうバイザー的な…」 
ウィンター
23:07:05
「好きにしろ」苦笑して
イルシオン
23:07:23
「(よし、言質とりましたよ)」
23:08:26
「しかし、思っていた以上に壮大な物語になりそうですね。広げたモノを畳むのに苦労しそうです」 口ではこう言っているが、顔は嬉しそうだ。
ウィンター
23:08:42
「それも作家の腕の見せ所だろうよ」
イルシオン
23:09:46
「ふふ、こういう苦労なら歓迎なのですがね。さて、熱がある内に部屋に籠るとします」 本、羽ペンをしまい。立ち上がり
ウィンター
23:10:02
「……ではまた仕事でな」
23:10:09
こちらも立ち上がって
イルシオン
23:10:23
「おっと、『銀色少女
23:11:07
』という題名ですので、是非読んでみて下さいね。2巻まで発刊されてますので」
ウィンター
23:11:21
「気が向いたらな」
23:11:31
伝票を持って カウンターへと赴く
イルシオン
23:11:46
「今夜はありがとうございました。お陰で筆が止まる事がなさそうです」
ウィンター
23:12:03
「作家に命を吹き込むのも悪くない経験だ」
イルシオン
23:12:25
「では、お先に。また依頼でご一緒できるといいですねぇ。それでは」
ウィンター
23:12:33
「ああ」
イルシオン
23:12:36
一礼し、二階へとあがっていった。
ウィンター
23:12:53
料金を払うと、そのまま店を出る
 
23:13:04
 
23:13:06
 
23:13:28
やっぱり専属になってくれませんか?ダメですかそうですか
 
23:13:35
断る
23:13:54
私でなくてもいいようにもっと精進するのだな
 
23:13:54
ハハハ残念ですねぇ。お付き合いありがとうございました
 
23:14:01
お付き合い感謝
SYSTEM
23:14:07
 様が退室しました。
 
23:14:16
)))
SYSTEM
23:14:18
 様が退室しました。
発言統計
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