ワールド/オルトラント地方
※上記地図はあくまで大まかなイメージです。
概要†
リアン地方の東方に位置し、ケルディオン大陸最大の湖“水晶海”を中心とする地方です。
気候はリアン地方と似ており、一年を通して概ね過ごしやすいと言えますが、リアン地方よりはやや気温が低く冬は冷え込む傾向にあります。
オルトラント地方は、一つの王国が中心となって複数の国家が連合を組むことで、地方全体で“オルトラント連合王国”を形成していることが特徴です。
名目上はヴェイルーン王国が宗主であり、他はそれに従う有力貴族が治める属国という形ですが、現在に至るまで様々な歴史的経緯を経た結果、実質的にはそれぞれが独立国となっています。
ヴェイルーン王国を含め、これらの国の成立時期はいずれもが〈大破局〉以降です。
国家†
ヴェイルーン王国†
国章:大樹と宝冠
オルトラント連合王国の宗主国であり、名目上はオルトラント地方の全ての国の上位に位置する国家です。
拠点は水晶海の中心部にあるアデーラ島及び北東部のブルネ島にあり、水晶海の内側ほぼ全域を支配しています。
ヴェイルーン王国は複数の魔動船を運用するほか、飛空船をも有しており、軍事力に関してはオルトラント最強と言われています。
また、ケルディオン大陸の冒険者ギルド本部は、このヴェイルーン王国の首都クリスタに置かれています。
代表的な所属都市†
首都クリスタ†
アデーラ島北部に存在するヴェイルーン王国の首都で、白亜の城壁を持つ荘厳な佇まいが有名です。
オルトラント地方最大の都市であり、様々な物が集う商業都市であると共に、この地方の文化の中心の芸術の都としても知られています。
冒険者ギルド本部が置かれていることや、仲の悪いマルフォード大公国への反発もあり、穢れ持ちの人族に対してもかなり寛容的です。
ヒースネス†
レトナーク†
ダラム†
リンガラム†
ルズベリー†
ホーマ†
マルフォード大公国†
国章:大樹と三連星
オルトラント地方北東部に位置する国家であり、この地方では最大の領土を有しています。
元は違う名で存在しましたが、過去にヴェイルーン王国の後継者争いに破れた王弟が封されたことで大公国となりました。
以後、ヴェイルーン王国とは何かと関係が悪く、政治の場のみならず民衆同士の間でも皮肉の応酬が行われる程に仲が悪いことで有名です。
また、この国(あるいはその前身)は〈大破局〉の攻撃を含め、過去数回ダークナイト(蛮族側に移ったナイトメア)を首魁とした蛮族軍による大規模な攻撃を受け、多大な被害を出しており、そのため蛮族のみならずナイトメアに対する悪感情も非常に強いことで知られます。
代表的な所属都市†
首都オールテア†
オルトラント地方で2番目に大きな都市であり、ヴェイルーン王国の首都クリスタに匹敵する規模を持ちます。
その作りも明らかにクリスタを意識されており、堅牢な城塞都市として知られ、警備が厳重です。
マルフォード大公国のなかでも、この首都では特にとりわけ穢れを忌避する傾向が強く、表向きではこの街には穢れを持つ者は存在しない事になっています。
穢れ持ちである事が判明した場合、それだけで罪に問われる訳ではないにしろ、まともな生活は望めないでしょう。
その世情を反映して、この街では穢れ排斥派のライフォス神殿が信仰の中心であり、大きな力を持っています。
フェランス†
ラブリヴァ†
ジェリヴァ†
ワイヤック†
メイユ†
ザングス侯国†
国章:交差する斧と槌
オルトラント地方東部のアルタード山の麓に首都を置き、ドワーフ族の領主が治める国家です。
アルタード山で産出される良質な鉄鉱石とそれを利用した鍛冶が有名で、他にも様々な職人が集う国として知られ、この国の工芸品は周辺地域で最上級のものです。
他国に比べるとドワーフ族が多く居住しており、アルタード山の地下にも彼らの街が存在しています。
代表的な所属都市†
首都バルクドゥム†
リンブルク†
フェノイ†
セルゲイル伯国†
国章:駆ける三頭の馬
オルトラント北部に位置する国家で、その領土の大部分を草原地帯が占めます。
人口の割合ではリカントが多く、またリルドラケンも多く住まう地です。
国主は伯爵位を継承していますが、世襲制ではなく、リカントとリルドラケンの複数の有力部族が合議によって代表(伯爵)を選出する珍しい形をとっています。
領土の大部分が草原地帯なこともあって騎手が多く、野戦に長けています。
代表的な所属都市†
首都カイラ†
ソーニッジ†
マウラ†
バーミラ†
ラワ†
ブラサ†
スフェン伯国†
国章:跳ね馬と交差する剣
オルトラント地方南西部に位置し、スフェン辺境伯が治める国家です。
近年まで蛮族に支配されていたリアン地方東部への抑えとして機能しており、数々の難攻の要塞を有します。
オルトラント地方において、〈大破局〉以降の実戦経験は最も豊富であり、守勢に長けています。