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当サイトでは“帰らずの大地”ケルディオン大陸(『Ⅱ』312頁)を冒険の舞台としています。
地方や国家等は全てオリジナルですが、“奈落の魔域”や“冒険者ギルド”等、公式のアルフレイム大陸の設定を多く流用しています。
既に公式ルールブックに記載のある説明は省いていますので、それらの詳細はルールブックを参照して下さい。
ケルディオン大陸†
ラクシア世界の中に存在する大陸の中では、比較的大規模な大陸が(我々の世界での南アメリカ大陸に匹敵する面積を持ちます)、このケルディオン大陸です。
ケルディオン大陸が記録として歴史に残るのは、古代魔法文明中期の後半、あるいは後期とされています。
この大陸は〈大破局〉以前はアルフレイム大陸と地続きであり、ほぼ同様の歴史を辿っています。
神紀文明の大戦の影響は薄く、様々な民が平和に暮らしていたところへ、魔法王が渡来し、大陸を支配したというものです。
そして、アルフレイム大陸の“奈落”の事件が起き、その影響はこの地にも及び、“奈落の魔域”も発生する様になりました。
その後、魔法文明は滅び魔動機文明が興ります。
ケルディオン大陸もラクシアの他の大陸の例に漏れず大いに栄え、鉄道や飛空船が人々を運び、蛮族の影に怯えることなく、平和な時代が続きました。
しかし、〈大破局〉はこの地にも起こります。
大地震や大津波により、大陸全土で幾つもの都市が崩壊し、鉄道網は寸断。マナの乱れからか、場所によっては常ではあり得ない急激な温暖化や寒冷化などの気候変動、さらにはケルディオン大陸とを繋ぐ陸地までもが消失する天変地異が発生したのです。
国家間の連携は失われ、人族に、混乱に乗じた蛮族の強襲を防ぐのは至難でした。
それでも防衛に成功した国家、あるいは都市を中心として、人々は義勇兵を組織、魔術師ギルドなどとも連携して、どうにか攻撃を凌ぎ切りました。
その後の過程にあっては、ほぼ他の大陸と同様です。
いくつもの国が興り、各地での激戦を経て蛮族を追い散らし、〈大破局〉から300年経った現在、何とか安定と言えるものを手にしています。
しかし完全な復興には程遠く、蛮族の脅威も未だ衰えてはいません。
気候変動が残ったままで、緯度と気温が釣り合わない地域も多数存在します。
さらには〈大破局〉後に頻発する様になった魔神の出現や“奈落の魔域”の発生が、大陸各地に暗い影を落としています。
ケルディオン大陸の冒険者†
ケルディオン大陸の冒険者の成り立ちは、アルフレイム大陸のそれとほぼ同様です。
アルフレイム大陸の“奈落”の影響はこの地にも及んでおり、これに対処するために発生した守人のネットワークが、冒険者の下地となっています。
冒険者ギルド、本部支部の内容、及び役割についても、アルフレイム大陸のそれと同様です。
ただしアルフレイム大陸とは分断されてしまったため、ケルディオン大陸の冒険者ギルド本部は〈大破局〉以前に守人達の拠点のあったオルトラント地方に新設されています。
“混沌の坩堝”†
現在のケルディオン大陸の周囲には奇妙な海流が流れており、一度この大陸に入ったが最後、決して外へ出ることは叶いません。
これは隣接するアルフレイム大陸の住民にも知られており、“帰らずの大地”と呼ばれる所以となっています。
しかしそれ以外にも、この大陸に住まう者には知られていることがあります。
それは、海岸線のみならず、内陸にもさまざまなものが流れ着くということです。
決して頻繁に起こるというわけではありませんが、ある日忽然と、大陸外のモノが(生物・非生物を問わず)出現するのです。
この奇怪な現象については、
曰く、この大陸は巨大な剣の迷宮であり、障害や担い手として魔剣に呼び集められている。
曰く、この大陸は巨大な奈落の魔域であり、入っても出られないのはそのためである。
曰く、この大陸は新たに生まれた泡沫世界であり、外より唐突に迷い込むものがいるのはそのためである。
曰く、この大陸にはやがて大いなる災厄が起きる為、それに対抗できるものを神々が呼び集めている。
――など、様々な憶測が立てられています。
しかし、現象の実態は一切わかっておらず、流れ着いた者も、その瞬間のことはよく覚えていません。
このことからケルディオン大陸は、そこに住まう者から、“混沌の坩堝”と呼ばれています。