【胡蝶式幻惑術】
- 入門条件
- 50名誉点(スカウト技能、娼婦技能、高級娼婦技能を所持の場合は40名誉点)、特殊
密偵や娼婦として、夜に生きたとされるある個人が編み出し、それが形と名を変え微かに残った流派です。
香と自身の肉体を用いる術に各々の持つ身体特徴・技術を合わせて技とし、対象の注意・集中を自身へより鋭く向けさせること、それにより周囲への注意を削ぐことに長けています。
発祥の地は明らかになってはいません。主に密偵の男女がリアン地方に伝えたとされていますが、遺跡ギルドを含めその全容を理解しているものはいないのではないかと考えるものが(習得者を含め)ほとんどです。
ただし一般的な戦技とは異なり武術ではなく自身の性的魅力を主に用いる為、一定の層には(非常に)強い不快感を覚えさせる事もあります。その為、大剣ランク以上の冒険者が習得する場合、入門条件を下記の通り追加します。
大剣ランク:10不名誉点
名剣ランク:20不名誉点
宝剣ランク:30不名誉点
魔剣ランク:40不名誉点
聖剣ランク:50不名誉点
剛剣ランク:60不名誉点
流派アイテム
口伝という形で細々と残っています。
なお、〈ニア・ネイキッド加工〉については半ばオーダーメイドの形で加工を一般の職人に頼むことになります。
名称 | 知名度 | カテゴリ | 価格 | 概要 |
---|---|---|---|---|
〈胡蝶の香〉 | 12 | 冒険道具類(消耗品) | 100 | 独特な香りを持ち、嗅ぎ慣れない対象の集中を削ぐ香 |
〈ニア・ネイキッド加工〉 | 12 | 防具の強化 | 500/750/1,000/1,500 | 【胡蝶式幻惑術】秘伝のペナルティを軽減する。防護点-1、必要筋力-1、誘惑判定+2 |
秘伝
《胡蝶の幻Ⅰ・Ⅱ》
- 必要名誉点
- 20/30
- タイプ
- 《挑発攻撃》変化型
- 前提
- なし
- 限定条件
- 〈胡蝶の香〉を使用した武器
- 使用
- ―
- 適用
- 1回の武器攻撃
- リスク
- 特殊
- 概要
- 特定分類からの攻撃を誘う、攻撃対象の命中力判定、打撃点にボーナス修正を与える。
- 効果
香と体術によって集中を自身へ向け、対象を誘惑します。
この秘伝を宣言する場合、〈胡蝶の香〉を使用した武器を用いた攻撃でなければなりません。
近接攻撃、遠隔攻撃を行う時に宣言し、その攻撃1回に有効です。宣言を行った攻撃が命中した対象が[分類:人族]、[分類:蛮族]のいずれかである場合、対象は誘惑され、以降の10秒(1ラウンド)の間は、可能な限り秘伝の使用者を攻撃しなければならず、可能である場合は近接攻撃を行わなければなりません。
この秘伝が効果を受けている対象から、秘伝の使用者に対して行う命中力判定に「+3/+2」、打撃点に「+4/+2」のボーナス修正を加えます。
基礎特技とは異なり、この秘伝の命中は対象の知力や知能にかかわりなく効果を発揮します。
ただし、この秘伝は性的魅力を用いる技術である為、GMは効果を発揮する分類であっても効果が発動しないこととして処理することができ、また効果を発揮しない分類であっても効果を発揮するとして処理することができます。(その為、秘伝の宣言をする前にPLから確認することを推奨します)
《胡蝶の刃》
- 必要名誉点
- 20
- タイプ
- 常時型
- 前提
- 《胡蝶の幻Ⅰ》
- 限定条件
- なし
- 使用
- ―
- 適用
- 1回の武器攻撃
- リスク
- ―
- 概要
- 秘伝効果で誘惑している敵にダメージ+2
- 効果
自身に誘惑された敵を誘い、他者からの攻撃への対処を鈍らせます。
《胡蝶の幻Ⅰ・Ⅱ》によって誘惑されている相手に対して、その秘伝使用者以外が武器攻撃を行うとき、自動的に与えるダメージが「+2」点されます。この効果は、その手番に最初に行われる武器攻撃1回のみに適用されます(最初の命中力判定に失敗したら、もうその手番には効果は現れません)。
《胡蝶の夢幻》
- 必要名誉点
- 30
- タイプ
- 独自宣言型
- 前提
- 《胡蝶の幻Ⅰ》
- 限定条件
- 特殊
- 使用
- ―
- 適用
- 1回の武器攻撃
- リスク
- なし
- 概要
- 《胡蝶の幻》の効果によって誘惑された対象をその戦闘が終了するまで持続させる
- 効果
自身へ誘惑させた相手を更に深く魅了し、その意識を自身から引き剥がせなくします。
《胡蝶の幻Ⅰ・Ⅱ》によって誘惑されていた相手を攻撃する場合、あるいは《胡蝶の幻Ⅰ・Ⅱ》と同時に宣言する場合のみこの秘伝は宣言が行えます。
この秘伝を宣言した近接攻撃、遠隔攻撃が命中した場合、その効果時間を10秒ではなく戦闘が終了するまでに変更します。
この秘伝は複数の魔物を誘惑している状態では使用できず、この秘伝の効果が適用している状態では《胡蝶の幻Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ》は新たに宣言することが出来ず、任意に解除することもできません。
また、この秘伝の効果対象から受けた攻撃でHPが0以下となった場合、例外的に英雄の資質[根性]の効果を発動できず、生死判定において自動成功は発生しません。