星の標

〈氷血姫〉リディエール - 星の標
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〈氷血姫〉リディエール

分類:人族
知能
人間並み
知覚
五感
反応
中立
穢れ
1
言語
交易共通語、ドレイク語、汎用蛮族語、魔法文明語など
生息地
知名度/弱点値
14/-
弱点
なし
先制値
基準10
移動速度
25
生命抵抗力
13 (20)
精神抵抗力
14 (21)
攻撃方法(部位) 命中力 打撃点 回避力 防護点 HP MP
氷の魔剣 16 (23) 2d6+16 15 (22) 8 72 54

特殊能力

[常]弱点

 銀の武器と土属性のダメージから余計に2点のダメージを受けます。

[常]異貌

 反映済みです。

[常][主]氷の魔剣

ランク13までの妖精魔法(水・氷)と、【アイシクル・ウェポン】相当の魔法が使用できます。この時、魔力は「妖精魔法10レベル/魔力14(21)」として扱います。

[常][宣][主]魔法適性

 戦闘特技《ターゲッティング》《魔法収束》《魔法制御》《魔法拡大すべて》《マルチアクション》を所持しています。

[常]変幻自在Ⅰ
[宣]魔力撃=+14ダメージ
[準][補]氷の戦域タルヴィソタ/22/生命抵抗力/半減

 戦闘エリアに存在する全てのキャラクターは、この能力の発動後から60秒(6ラウンド)の間、毎ラウンドの手番の開始時に生命抵抗力判定を行い、失敗すると即座に「10」点の水・氷属性の魔法ダメージを受けます。またこの際、任意のキャラクターを効果の対象から外すことができます。

[準][補]ホワイトアウト/必中

 範囲内の天候と気温を変化させます。効果範囲は半径1km、効果時間は6時間で、天候は「粉雪」から「吹雪」まで、周囲の天候や気候に左右されず選択可能です。また、効果時間中、自身の扱う「水・氷」属性のダメージを+1します。

解説

 凄絶な美しさを持つ、長い銀髪のナイトメアの女性剣士です。
 普段は「ディエラ」と名も変え、髪の色も変えて、人間社会で時に芸を売り、時に身を鬻ぎながら生きています。本来、戦いや殺人は好みませんが、目的を遂行する冷厳さも持ち合わせています。

 かつて戦いに生きるダークナイトであった彼女は、ふとしたきっかけで出逢った一人の青年と愛をはぐくみます。青年は戦場から帰って来ませんでしたが、その時には、彼女は命を授かっていました。
 名を、テオドール。しかし、テオドールは、生まれながらにして重い病に患っていました。
 そんな時、死を待つばかりの息子を生かす術がある――蛮王の部下を名乗る、ある男が、そう持ち掛けてきました。
 藁にも縋る彼女に、男が示したのは、次の2つの条件でした。

 ひとつは、息子が成長したのちは、蛮王の私兵とすること。
 ひとつは、リディエールが母だと決して名乗らないこと。

 この時の男も、〈千貌〉と呼ばれる蛮王お抱えの暗躍者だったのですが、この時は知る由もありません。
 リディエールはその条件を呑みます。
 以来、彼女はテオドールの成長を遠くから見守ることが、彼女が生きる理由になりました。名乗ることはできずとも、息子が立派に、そして強くなっていく姿を見るのは、何にも代えがたい救いでした。

 また、ダークナイトとして戦いを続ける中、以前と決定的に変わってしまった事がありました――いま殺めた者も、誰かにとっての息子、誰かにとっての夫かもしれない――今までは気にも留めなかったそんな当たり前の事が、剣を振るうのを厭わせるようになったのです。
 そんな躊躇いを心に抱えつつも、息子のそばにいるために戦い続ける、と――リディエールはその覚悟を決めていました。

 しかし、そんな状況が一変したのは、ある事を知ってしまったからです。
 息子の中に、息子ではない誰かがいる。
 決定的だったのは、彼が知るはずのない、テオドールの父の死にざまを口にしている所を。
 今思えば、彼の死も、〈千貌〉が糸を引いていたのかもしれません。
 絶望と悲しみと、何より自分への憤り――彼女の生きる目的が変わった瞬間でした。

 何としても、息子を取り戻す。
 しかしそのためには、敵に気付いていることを知られず、最後まで裏切っている事を悟られず、一瞬でことを済ませなくてはなりません。

 故に、彼女は一計を案じました。
 人族を攪乱し、戦力を減じ、一気に踏みつぶす。そんなバルバロスの作戦を、すべては裏切らず、形を変えて遂行。両者の戦力をぶつけ合わせ、すりつぶし合っている間に〈千貌〉の隙を突く。すべてを自分の目的の為に利用する一計を。

製作者:カノエ

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