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継ぎ接ぎラ・ノビア - 星の標
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継ぎ接ぎラ・ノビアオーグメンテッド・ダブラブルグ

分類:魔神
知能
人間並み
知覚
五感
反応
敵対的
言語
交易共通語、地方語、魔神語
生息地
遺跡、人里
知名度/弱点値
15/20
弱点
物理ダメージ+2点
先制値
16
移動速度
15/-
生命抵抗力
17 (24)
精神抵抗力
15 (22)
攻撃方法(部位) 命中力 打撃点 回避力 防護点 HP MP
(ダブラブルグ) 14 (21) 2d+13 13 (20) 5 102 62
大剣(騎士) 14 (21) 2d+15 13 (20) 10 140 25
部位数
2ダブラブルグ、騎士
コア部位
ダブラブルグ

特殊能力

●全身

[準]人魔一体

 召喚者が契約の上で、己の魂を捧げると宣言した場合に発動します。
召喚者と魔神の肉体を融合させ、お互いの命中力・打撃点・回避力・防護点・HP・MPなどの基礎能力値を強化させます。上記の魔物のデータは、△人魔一体の強化を反映したものです。
召喚者の分類によらず、このキャラクターの分類が「魔神」に固定されます。
上記の魔物のデータは、〈剣のかけら〉による補正が適用されています。(騎士に10個)

[常]非統一思考

 この魔物は一個の肉体に複数の意思を持ち合わせています。それぞれの意思を無理やりに統一し、動かそうとする場合、行動に若干のずれが発生してしまいます。
複数部位で同じ対象を指定して狙う場合、命中力判定に「-1」のペナルティを受けてしまいます。(対象をランダムで決定した場合には、このペナルティは発生しません)
また、魔法を一切行使することができなくなります。

●ダブラブルグ

[主]操霊魔法10レベル/魔力13(20)
[主]継ぎ接ぎ多関節腕/13(20)/生命抵抗力/消滅

 幾重にも継ぎ接ぎした人間の腕を用いて、「射程/形状1(10m)/射撃」で「対象:1エリア(半径6m)/20」に「2d+13」点の物理ダメージを与えます。
この能力は連続した手番には使えません。

[主]2回攻撃

 両手の爪で、1体の対象を2回攻撃します。この能力は「[主]姿写し」で姿を変えている時には使えません。

[主]姿写し

 観察した対象の姿を写し取り、それに変わります。一目見ただけの対象であるならば、所持品も含めたその姿のみを等しくすることができます。1分(6ラウンド)の間、観察できたならば、その言葉を覚え、口調や仕草もそっくりに真似ることが可能で、親しい人間でもまず見破ることはできません。「[主]姿写し」によって他のキャラクターの姿を取っている場合、真偽判定(⇒『Ⅰ』119頁)を経てからでなければ、これに対し、魔物知識判定を行うことはできません。
 この能力では対象の技能や特殊能力などを写し取ることはできません。戦闘時のデータは、すべてこの魔物のデータで行われます。姿を写し取った状態での攻撃は、一見、その姿でのものに見えますが、実際は、この魔物の身体武器(爪)によって行われています。
 複数部位のキャラクターに「[主]姿写し」を行ったときは、該当する数の部位があるように見えますが、実体として扱うのはコア部位(複数あるときはその1つ)のみです。それ以外の部位は、行動を行いません。また、それらを狙われて攻撃が行われたときは、その効果は自動的に実体に与えられます。効果が、同時に複数の部位を対象とした場合には、超過となる分は無効となりますが、同時に、その部位が実体として存在しないことが自動的に判明します。こうした現象は。真偽判定を行う理由となります。
[主]姿写し」の解除は補助動作または戦闘準備で行えます。

●騎士

[常]複数宣言=2回
[常]攻撃障害=+4・+4

 あらゆる物理攻撃を妨げます。
[部位:ダブラブルグ]は、近接攻撃・遠隔攻撃に対する回避力判定に+4のボーナス修正を得ます。
[部位:騎士]のHPが0以下となった場合、この効果は失われます。

[補][準]練技

【キャッツアイ】【ビートルスキン】【マッスルベア】の錬技を使用します。

[宣]イスラティエルの剣術模倣

 この魔物が存在する乱戦エリア内の任意の対象すべてに近接攻撃を行います。
この効果は連続した手番には行えず、さらに使用するとMPを「8」点消費します。

[宣]全力攻撃Ⅱ

 打撃点を+12点します。リスクとして、自身の回避力判定に-2のペナルティ修正を受けます。

戦利品

自動
悪魔の血(100G/赤A)
2~12
なし
13~
壊れかけの宝剣(4600G/赤S)

解説

 《帰剣領》ミラリアベルの男騎士・ロシエルが、強化された魔神ダブラブルグ(『Ⅱ』444頁、またはML197頁)と融合した存在です。
一見して普通の人間ですが、彼の脊椎から、禍々しさの増したダブラブルグの上半身が生えています。
ロシエルは彼本来の姿を留めておらず、橙色の長髪にヘーゼルの瞳、肉付きの良い体に白い肌をしており、ルカティシア=ミラリアベルにそっくりな容姿をしています。普段は化粧で隠している痛々しい縫い痕が散見され、その多さは被害者の数を物語っています。
ダブラブルグは、歪んだ思慕を支えに狂い続けるロシエルを愉快な観察対象、または神の捨て駒として認識しており、下位存在であるはずのロシエルと融合したり、力を貸すことを厭いません。


ルカティシア=ミラリアベルが失踪した事に深く落胆していたところへ、蛮族の侵攻が発生しました。
自身が守るべき、愛した故郷を蹂躙される様、親しい兄弟弟子の死、庇護対象が嬲られる場、信じていた摂政の裏切りを目の当たりにしたことで、精神が崩壊しています。
彼は本来、砦が落ちた後の時系列の存在ですが、とある魔神の力で砦の坩堝を利用し、共に転移してきています。
その後、浮浪者として命からがらイルスファール王国へたどり着くも、そこで偶然見つけたルカティシアが異大陸での充実した(と彼には見えた)生活を享受しているのを見て、首の皮一枚で繋がっていた理性も瓦解。
自身の愛した、理想のルカティシアを取り戻すべく、魔神の甘言に乗って、今回の事件を引き起こしました。


――曰く、この大陸にやがて大いなる災いを起こす為、その引き金となるものを神々が呼び集めている。

人間の尺度から見れば、我々魔神もまた神の如き存在なればなり』

製作者:Tango

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