【ジーラッハ隠形術】
(ケルディオン大陸 リアン地方)- 入門条件
- 50名誉点
かつて、リアンの地方の闇に潜むと伝えられる、ジーラッハと呼ばれる暗殺集団がいました。
リアン帝国の暗部であったとも噂され、正確には『ジーラッハ』とはその集団の総称であると同時に、当代でもっともすぐれた暗殺者に与えられる称号でもあったと伝えられます。
しかし時は流れ、《大破局》によってリアン帝国が崩壊してからはその在り様を変えます。同じ人族同士で足を引きあうのではなく、もっと大局的に動くべきという判断をした当時の長の判断により、陰に潜む暗殺集団から冒険者たちへと、彼らの鍛えて来た“技”を継承し、再び人の世を取り戻すための要素となることを選んだのです。人を殺す為の技を、人を活かす為の技術として。
【ジーラッハ隠形術】は、現在ではリアン地方の各所にあるフェンサー道場などとして活動をしていることもあります。そういった道場で入門をすることで、その技術の一端を学ぶことが可能です。
加入した際には、まず基本的に《両手利き》の習得訓練から始まり、《手遊び》を学ぶことを第一の目標とされます。
それを熟した後、左右の手を意識せず別個の生き物のように扱えるようになれば本格的に彼らの技を学んでいくこととなります。
流派アイテム
流派アイテムは、存在しません。
正確には、伝えられている武具などは存在しているそうなのですが、その多くが“殺し”の為の道具であり、現在の世に出すべきではないと封じられているのです。
秘伝
《手遊び》
- 必要名誉点
- 20
- タイプ
- 独自宣言型
- 前提
- 《両手利き》
- 限定条件
- なし
- 使用
- ―
- 適用
- 10秒(1ラウンド)持続
- リスク
- なし
- 概要
- 礎となる技術、その雛形
- 効果
秘伝使用者は、以降10秒(1ラウンド)の間、《双撃》の戦闘特技を習得しているものとします。
《拍外し》
- 必要名誉点
- 20
- タイプ
- 常時型
- 前提
- 《双撃》
- 限定条件
- 1H武器×2
- 使用
- ―
- 適用
- 《双撃》を用いた2回目の武器攻撃
- リスク
- ―
- 概要
- 相手の意表を突く
- 効果
自身を攻撃対象でないと油断している相手の隙を突くことで、効果的に対象を捉えます。
《両手利き》による武器攻撃のうち、《双撃》によって2回目の攻撃を別の対象に行う際、その攻撃に対する、対象の回避力判定に「-2」のペナルティを与えます。
この秘伝の効果は、同一の対象(部位)に対しては、1回の戦闘中に1度しか発揮されません。
《息併せ》
- 必要名誉点
- 30
- タイプ
- 独自宣言型
- 前提
- 《双撃》
- 限定条件
- 1H武器×2
- 使用
- ―
- 適用
- 《双撃》を用いた2回の武器攻撃
- リスク
- なし
- 概要
- 避けたはずの攻撃を当てる
- 効果
《両手利き》により武器攻撃をする際に宣言します。
宣言を行った攻撃では、先んじて、両手でそれぞれ攻撃する別々の対象を選び、命中力判定を行います。そして、その達成値を確認してから、判定で振った2dの出目を入れ替えることができます。ダメージの算出は、その後、それぞれ行います。
《襲》
- 必要名誉点
- 30
- タイプ
- 独自宣言型
- 前提
- 《双撃》
- 限定条件
- 1H近接攻撃武器×2
- 使用
- ―
- 適用
- 1回の近接攻撃
- リスク
- 回避力判定-1
- 概要
- 両手の武器の威力を合算する
- 効果
2本の武器を重ねて当て、威力を倍増させます。
宣言を行った攻撃では、命中力判定に、《両手利き》を使用したことに準ずるペナルティ受けた上で、両手の武器のうち基準値が低いものを用います。
攻撃が命中したら、両手のどちらかの武器を基本として、その威力を「+もう片方の武器の威力の数値」し(つまり、威力20と威力10の武器を装備していた場合、威力30として)、ダメージを算出します。ただしこの時、クリティカル値は両手の武器のうち、値が高いものを用います。また、《武器習熟/**》は、両手の武器のどちらかのカテゴリが一致していれば適用されます。それ以外の追加ダメージは、基本にした武器にのみ準じてください。
両手の武器にそれぞれ特殊能力がある場合、そのどちらもが適用されますが、同名非重複の原則が適用されます。
この秘伝は、《両手利き》で行う攻撃には宣言できず、複数を同時に攻撃する場合にも宣言できません。