容姿・経歴・その他メモ

身長177・体重76
肩まで伸びる灰銀色の髪、暗い赤褐色の瞳、青白い肌。
痣は左胸、角は側頭部に一対。
異貌時、痣は顔の左半面から腰の後ろまで延長。角は捻じれた雄羊型に伸長。

所謂“漂着者”。
グレンダールの聖印を所有していたため、グレンダール神殿預かりとなるが、流れ着く前の記憶は何も残っていない
、と本人は語っている。

神殿付きの神官として暮らしていく道もあったが、本人の希望で剣を習い、冒険者となる。

黙っていると落ち着いた雰囲気があるが、口を開くと子供っぽい印象が強くなる。




それはこことは異なる時間線の物語。
あるところに一人の冒険者がいた。その冒険者は強力な魔剣と共に重い宿命を背負って長き時を渡り、
心身を灰となるまで燃やし尽くしながら、ついには神の頂に足をかけるに至った。
もはや共に歩んだ者の姿はとうに無く、また定めに従い無数の不死者と蛮族を滅ぼした以外の功績も無く、
天に昇れば既存の神々の一部として、もはや世界に残す痕跡は何もないと悟るや否や。
最後の最後で、冒険者は発狂した。
否、発狂したとしか思えぬ所業に至った。
自らが肉体を捨てる時に発生する力、魔剣を地の底に還す代償、燃え尽きる寸前の肉体、そして最愛の女性の遺髪。
この全てを一つににして、一個の生命を新生した。
唯一の忘れ形見として、ある種の傷を世界に残さんと。
その所業はしかし、さすがにそのままでは世界に許される事は無く。
生まれた赤子は時空の裂け目に飲み込まれ、魔域を通じて別の世界線へと漂着した。
赤子はしかし時を経た肉体を基としたために、刻まれた映像のみの記憶と今わの際の一言を受け継ぎ、
自らが今何処に立つのか確かめるために、冒険者となって世界を巡る道を選んだ。

鍵となるただ一つの言葉は、『炎剣』。
父としか形容できぬ冒険者が名乗った神格としての名前、『炎剣の従神』を元に、
『炎剣』なる神、あるいは神格候補者を見つける事。
そうすればきっと、あるいは生まれ出た世界に戻る方法も見つかるかもしれないと、淡い希望……いや、
灰より生まれた命としての、せめて縋れる唯一の拠り所を抱いて。

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