容姿・経歴・その他メモ

175cm、72kg、赤みが強い金髪、明るい黄褐色の瞳、青白い肌。
痣は顔の左側に走る波打つ線状。角は額に一つ、側頭部に一対の三本。
異貌時は全身に走る焔紋と鰭状に伸びて顔を覆う三本角。

灼鋼　愚炎

かなり遠方の鉱山出身。大陸から違うかもしれないが本人はあまり気にしていない。
暗闇の中を彷徨ってる間に麓に転げ落ち、死んだと思われて探しもされなかった事から野生児と化す。
猿や猪と一緒に山を走り回ってるところを狩人に捕まり見世物小屋へ叩き売られそうになるも、優れた身体能力を見込まれて剣術道場の師範に買い取られて住み込みの弟子となる。

「だが俺には剣術の素質は無かった。兄弟子には届かず弟弟子には追い抜かれた！　いや全く、師範には申し訳ない事をした！」
「師範は元々老齢で、数年後に身罷られた。道場に何時までも世話になる訳にもいかず、軍に務めて兵士をやったが、これも上手く出来なかった！　至らぬばかりで申し訳ない！」
「なので兵士も止めて方々遊行した挙句、イルスファールで冒険者になった次第！　無才無能の身ではあるが、粉骨砕身して頑張るのでよろしく頼む！」

「そういえば昔っから聞こえていた声の主の名前を最近知った。グレンダールと言うようだ。これからもよろしく頼む！」

「使える剣技は炎舞陣（むすぺる）の一個だけだ！　広範囲を切り払うぞ！　威力は落ちるが！」





だがしかし。
果たして英雄候補などと言われる冒険者に、本当に無才無能が成れるものか？
まぁ成れる場合もあろうが、この男については、若干事情が異なる。
剣術道場では、剣技の会得こそがその技量の証明となるわけだが、グエンの場合、その枠は既に埋まっていた。
故に最も必要な型だけしか身につかなかったのである。
兵士は略奪行為を大声で咎めて、（囲まれたので仕方なく）友軍を物理的に説得した結果除隊させられた。
曲がった事は黙認出来ない性質だったのである。
つまるところ、多才多能の生き方不器用。それがグエン＝シャッコーという男である。

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