ファー・アザー
- 知能
- 高い
- 知覚
- 五感(暗視)
- 反応
- 友好的
- 言語
- 我が子が解する言語すべて
- 生息地
- 魔域
- 知名度/弱点値
- 19/23
- 弱点
- 魔法ダメージ+2点
- 先制値
- 21
- 移動速度
- 18
- 生命抵抗力
- 24 (31)
- 精神抵抗力
- 24 (31)
攻撃方法(部位) | 命中力 | 打撃点 | 回避力 | 防護点 | HP | MP |
---|---|---|---|---|---|---|
抱擁(本体) | 21 (28) | 2d6+20 | 19 (26) | 20 | 1188 | 108 |
- 部位数
- 2()
- コア部位
- 本体、写し身
特殊能力
[常]母なる者
基礎データに剣の欠片によるステータス上昇分(15個)が反映されています。
[主]変身
ドッペルゲンガー(⇒Ⅲ436頁)と同等の能力です。
現在はレノア・エマールの外見・記憶・能力を写し取っています。
[常]母の狂愛
この魔物は「分類:人族」「分類:蛮族」のキャラクターを「我が子」として扱います。
「我が子」に対しては敵対的な行動を取る事が出来ず、「我が子」から敵対的な行動を取られた場合も、「回避力判定」「抵抗力判定」を放棄し、防護点を「0」として扱います。
この魔物の持つ特殊能力は、「我が子」にいかなるダメージも与えることはありませんが、「親交度」という特別なカウンターを増加させます。
親交度の上昇に伴い、対象のキャラクターはこの魔物との"親子の記憶"を思い出していきます。
思い出した記憶や感情は段階を経るごとに実感を増し、本来の過去の記憶を塗り替えていき、違和感や嫌悪感はいずれ薄れ、親交度が「100」になれば、この魔物を本当の家族、肉親としか思えなくなります。
これらの効果は「精神効果かつ呪い」属性として扱い、【レストレーション】【トータルサニティ】による解除か、
この魔物が死亡によってのみ失われます。しかし、得た記憶が失われるわけではありません。
◆親交度
1~10:そのぬくもりを覚えている
11~20:いつも優しく呼びかけてくれていた
21~30:抱き締められると暖かく、良い匂いがした
31~40:その笑顔を見ていると心が落ち着いた
41~50:呼びかけの言葉でそれが自分の名前だと知った
51~60:おかあさんが歌を唄ってくれるとよく眠れた
61~70:おかあさんはいつもおいしいご飯を作ってくれる
71~80:家に帰ればいつもおかあさんが待っていてくれる
81~90:一緒に遊び、教わり、おかあさんの姿を見て育った
91~99:今までも、そしてこれからもおかあさんを大切にしたい
100 :お か あ さ ん だ い す き
[常]呪い無効、[常]精神効果無効
[主]真語魔法、神聖魔法(ミリッツァ、ラーリス)15レベル/魔力21(28)
[常][宣][主]魔法適正
戦闘特技《マルチアクション》《ターゲッティング》《魔法収束》《魔法制御》《魔法拡大/数》《ルーンマスター》《ワードブレイク》を習得しています。
[常]2回行動
1ラウンドに主動作を2回行えます。
[常]全体攻撃
近接攻撃を自身が存在する乱戦エリア内のすべてのキャラクターを対象に行う事が出来ます。
[主]母なる者の願い/必中
「射程:自身」に、「対象:全エリア(半径100m)/すべて」の「我が子」に微笑みかけ、「親交度」を「2d6」点増加させます。また、効果を受けるごとに「親交度」の増分が「+1」されていきます。この効果は累積し、際限なく上昇します。
「我が子」として扱われる対象は、視覚・聴覚の状態に関わらずこの効果を受けます。母の愛は偏在するのです。
レノアから写し取った我が子に対する愛情を、魔域の特性を活かして鏡像を通して対象に写し込み、対象を「我が子」へと変心させる、ある種の呪術です。
この効果は「精神効果かつ呪い」属性として扱います。
戦利品
- 自動
- 空の錆杯
解説
とある遠き異郷の神の使徒は、ずっと人間という生き物の心の在り様に興味を抱いてきました。何度、写し取った記憶の通りに振舞っても、彼らの心の在り方が理解できなかったからです。
そんなある日、新たに神の声を聞くものが現れました。
彼女は己の境遇に絶望し、助けに来ない愛する男を憎みました。
己を囚え、穢した男と、その男との間に出来た命を憎みました。
宿った命を絶つことを赦さない信仰と神を憎みました。
そして、あの子が産まれ、奪われたあの日、彼女はあれほど憎んでいた我が子への愛情を示したのです。
その変貌ぶりは、変身と変心を司る身から見ても驚くべきものでした。
同じ神の声を聞き、こちら側になった今の彼女の心ならば理解できるかもしれない――
独房で虚空を眺める彼女は、囁きには応じてくれなかったけれど、
いつか触れ合い、分かりあえる日が来ることを確信していました。
だって、それが私の望みで、求めるべきものなのだから。